タグ:Theater@Tokyo ( 174 ) タグの人気記事

日本の30代「ジャガーの眼2008」@下北沢駅前劇場

c0025481_163522.jpg旗揚げ公演を、年度の切り替わり時期で、家の外にでるのがひどく億劫立ったという理由で見逃してしまい、ちょっと後悔したので、今回はちゃんと観に行くことにしたんだよね。日本の30代。まさに自分と同年代の役者たちが劇団の垣根を越えて集まって、何かやっているというのは、ちょっと気になっておりました。また、なかなかシブい演目選んでくるしね。今回は唐十郎の「ジャガーの眼2008」ですってよ。

いろんな人が言ってますが、まぁ、ぶっちゃけそんなに分かりやすい芝居ではない(笑)
ただ、台詞は聞き取りやすいし、なんとなく木野花演出らしい感じだったので、台詞が聞き取れずストーリーも難解でさっぱりわからない、ということはないのですが。ただ、この「分からなさ」も含めて、なんかすっごい懐かしい気分になって、もし、神経が過敏になっている時だったら、少し涙ぐんだかもしれない。

この戯曲、ちょっと群像劇的な構造になっていて、様々な登場人物が、(物語的に)少しずつ絡み合いながら、その世界で一生懸命生きているわけなのだが、それが、同年代の役者達がこの戯曲に対して、純粋かつひたむきに取り組んでいる姿と被るんですよね。
「一生懸命演じてる感じがよかった」なんて感想は、もう最近はめっきり言わなくなりましたけど、今回はあえて積極的にこの言葉をチョイスしたいかも。もちろん、それはどらめちゃポジティブな意味でですけど。もっとスマートに言うならば、まさに「熱演」。そして、その熱演する姿に、驚くほど心を動かされました。

この戯曲のチョイスといい、役者の演技といい、最近忘れかけていたものを思い起こさせてくれる感じ。特に演劇部だった自分は、結構直接的に作用していたかもw 
役者は全員良かったんだけど、まぁ、もう触れざるを得ないでしょ、って感じなんですけど、やっぱり平岩紙が素晴らしかったです。あとは、(元?)毛皮族チームがなかなかシブい働きをしていました。

世の中的には、そんなに大手振って若いと言える年代でもなくなりつつある30代ばかりの舞台ではありましたが、観劇後はすげー若さとパワーをもらった気分になりましたw
はい。

以上。

---------------------------------------------------------------
日本の30代 「ジャガーの眼2008」
2015年8月28日~9月7日 @下北沢駅前劇場
作:唐十郎
演出:木野花
出演:平岩紙、富川一人、竹口龍茶、羽鳥名美子、少路勇介、鈴真紀史、町田水城
延増静美、井内ミワク、井本洋平
美術:池田ともゆき 舞台監督:吉田元海 音楽:門司肇 演出助手:山本タカ
音響:秦大輔  照明:宮野和夫  衣装:坂東智代  宣伝美術:中島基文  宣伝写真:浅田 政志
ウェブ制作:コシ、林大輔  PV監督:朝日太一  PV撮影:村橋 佳伸
PV撮影協力:名嘉真法久  制作進行:花澤理恵(リトル・ジャイアンツ)、島村楓
場所提供:日産グローバル本社ギャラリー
協力:吉住モータース、大人計画、はえぎわ、エスアーティスト、イマジネイション、ダックスープ
舞プロモーション、スターダス・21、クレイ、舞台芸術学院、劇団唐組
企画・製作:日本の30代

[PR]
by yokusang_09 | 2015-09-05 17:56 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

庭劇団ペニノ「地獄谷温泉無明ノ宿」@森下スタジオ

c0025481_0535399.png実はペニノ初見だったんです。
2年以上本公演がなかったらしいので、
まぁ、仕方がないと言えば仕方がない(のか?)。

第一感想としては、ちょっと怖い昔話を見たような、
何か見ては行けないものを垣間見てしまったような、そんな気分だった。
そして、登場人物の業深さや生命力、単純に言い表すことのできない心の
動きを見せられたのと同時に、自分たちも向こう側から見られているかのような気分。
ぶっちゃけてしまうと、小人症の父役だったマメ山田の存在感が、
自分の中ではかなり大きい。そもそも、あんなに近い距離で
あんなに台詞喋っているマメさんみたの初めてだったのだが、実は、
その身体的特徴を、自分自身としてどう捉えていいのかわからなかったんです。
だって、なんか、見せ物小屋みたいなシーンで出てきたりとか、
今まで観た姿ってそういう場面が多かったから(笑)
冒頭、おばあちゃんが、父親に対して拝むシーンがあるんですけど、
まぁ、結構それに近い(笑)

バスもまともな本数が走っていないド田舎の名もなき湯治宿と、
そこに集う人々の妙に濃密な関係性。それに対して、東京から奇妙な親子が
やってきたという事実と、時々出てくる「新幹線」という単語が、印象的だった。
人形遣い親子と新幹線は、どちらも外部からやってくる異質なものであり、
そして、宿と人々に新風を吹き込む。それは、これまでの均衡なり秩序なりを
壊すものであると同時に、新しいものも生み出していく。
こういうの、なんて言えばいいんでしょ。
スクラップ&ビルド、ではないと思っとるけどw

それにしても、ほとんど事前情報ナシに観てたんですけど、
あの超絶リアルなしかも回転舞台には本当に驚いたし、
役者も上手下手を超えたリアリティというか、深みがすごい。
肌を見せるとすぐに「体当たりの演技」とかいうのイヤなんだけど、
あれはまさに、その点も含めて「体当たりの演技」(イマイチこの用語の
定義がわからんのだが)であったと言っていいのかな。
役者が、テキストだけじゃなくて、リアルな身体で語っていたな、という印象でした。

以上。

-------------------------------------------------------------------
庭劇団ペニノ 新作公演 「地獄谷温泉無明ノ宿」
2015年8月27日~30日 @森下スタジオ

作・演出:タニノクロウ
出演:マメ山田、辻孝彦(劇団唐組)、飯田一期、日高ボブ美(ロ字ック) 
久保亜津子、石川佳代、森 準人
声の出演:田村律子
構成:玉置潤一郎、山口有紀子、吉野万里雄
美術:稲田美智子  照明:阿部将之  音響:佐藤こうじ
舞台監督:久保勲生  演出部:河合達也  演出助手:松本ゆい
音楽監督:奥田祐  胡弓指導:川瀬露秋  宣伝デザイン:奥秋圭
影絵・切り絵:チャンキー松本  制作助手:北澤芙未子  制作:小野塚央
企画・製作:庭劇団ペニノ  主催:庭劇団ペニノ/合同会社アルシュ
共催:公益財団法人セゾン文化財団
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
文化芸術振興基金

[PR]
by yokusang_09 | 2015-08-28 16:39 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

鎌ヶ谷アルトギルド「いつも心に太陽を」@まるた石井園直売所

c0025481_2315125.jpg『いつも心に太陽を』は、オカマの愛と情けを題材に人間が持つ孤独な魂の葛藤を描いた戯曲です。この戯曲には、決して成功することもない、認められることも報われることもない人間たちが、それでも自分の気持ちに前向きであろう、信念に誠実であろうとする姿が描かれています。つかこうへいという日本を代表する劇作家が膨大な言葉を駆使して書き上げたこの人間讃歌を、是非とも皆さまにご覧頂きたいと思います。
「今はもう滅び去った慎み深い”全ての人々”に哀悼の意を込めて」


元々は昼間に別の用事が柏であって、セットで行く予定だったんですけど、昼間の用事が諸事情により流れてしまった結果、このお芝居を観に、鎌ヶ谷(新鎌ヶ谷駅)の梨農園へ行くのがメインになってしまった(笑)

柏在住時代、新鎌ヶ谷は、船橋に行くときに野田線で通り過ぎるだけだったので、降りるのはこれが初めて。ちなみに、都内から向かったので、松戸で新京成利用だったのですが、実は新京成も初めて。津田沼に行く用事は何故かなかったんだよなぁ。友達が家を買って住んでいたんだけど。ちなみに、新鎌ヶ谷駅周辺は、びっくりするくらい粗放的な土地利用が広がっていて、東京近郊の3路線も接続する駅周辺なのに、こんな名古屋近郊みたいなところもあるんだなぁ、と一人しみじみしておりました。(←色々失礼)
まぁ、そんな東葛な思い出はさておき。(鎌ヶ谷は東葛なのか?)いや、でも、まさか旧自宅からそんなに遠くない千葉県内の、しかも梨農園で、こんなに気になる劇団が活動していたとは盲点すぎたので、機会があれば行きたかったんですよね。これはマジで。

かつて、テレビドラマの原作にもなった(俺は途中まで見ていた)戯曲で、そのことだけは知っていたのですが、芝居としてみたことは一度もなくて。今回の上演はその一部を抜粋するような形での上演ということでしたが、いやー、濃厚。むちゃくちゃ濃厚。そもそも鎌ヶ谷の梨農園の作業小屋みたいなところで、なんでこんなガチの芝居を上演しているんだ、という意味不明さも相まって、さらに濃厚(笑)

当日パンフによれば、この作品は、「今の自分は本当の自分ではない」と、満たされない現実とそこから脱しようともがく人間の姿を描いた戯曲であり、つか曰く「男のための男の演劇」だそうですが、演出家は「人間のための人間の演劇」だと思う、と述べておられます。まぁ、私、男性なので、どっちでも含まれるんで、そんなに死活問題ではないんですけど(笑)、でもこれは「人間のための人間の演劇」の方だと思います。

折しもLGBTに注目が集まる昨今、男同士の恋愛ドラマという形式を用いて、こんなにも普遍的に人間臭い物語を描いたつかこうへいのセンスもさることながら、この戯曲をこんなにも骨太にしっかりとこの演出と役者に完全にやられた!って感じです。

時間の経過や身体の老いに構うことなく、目の前に立ちはだかる試練やらタクスに対して、自分自身はどう向き合うのか。もがくって、別に全然楽しくなくて苦しいし、他人から見てもパッとしないことは間違いない。でも、カッコつけても何ともならない。まさに「生きていかなくっちゃね」…。
名古屋に戻ってから、個人的に考えていたことだったこともあり、シンプルに共鳴できるだけでも、自分としては印象に残る作品となった可能性はあるのですが、それがこの濃さで見せられちゃったんじゃあ、ねぇ(笑) その衝撃たるや、かなりのモノでした。
正直、舞台上から、こんなにも熱量と力強さを感じたのは久しぶりでした。それと、芝居において最もプリミティブで重要なことを見せつけてくれた気がして。(おそらく、それがまた衝撃へと作用している気がする)

まぁまぁ、これ以上、自分のようなのが、アレコレと語ってもしょうがないのでやめときますけど、とにかく、実に濃厚で骨太な、超贅沢な時間でございました。

以上。

------------------------------------------------------
鎌ヶ谷アルトギルドの直売会
「いつも心に太陽を」

2015年6月26日~28日、7月3日~4日
@まるた石井園(梨園)直売所

演出:石井幸一
出演:前島謙一、鈴木正孝、文秉泰
照明デザイン:染谷和彦 音響デザイン:武者輝
衣装デザイン:伊藤祥子 特効:小助川玲凪
撮影:市川高穂 制作:石井圭子

[PR]
by yokusang_09 | 2015-07-04 22:52 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

日本総合悲劇協会「不倫探偵~最期の過ち~」@本多劇場

c0025481_2116512.jpg久し振りのニッソーヒ。まさかこんな人気公演チケットをスルスルッと取れるようになるとはね。10年の月日はでかいw

笑いを抑制したイメージがあったニッソーヒだったんですけど、全然そんなことなくて、大いに笑わせてもらいました。でも、爆笑とどんよりと両方結構な振り幅だったなぁ・・・って感じ。天久さんと松尾さんの対談の中で、あえてテーマ性を持たせない、みたいなことを言っていたのですが、確かにフツーにサスペンス物のいった感じで、何か持ち帰るというものがあるわけではなく、むしろ終始おちゃらけながらも(←この表現もどうかと我ながら思うが)、複雑な事情が絡み合って、深い、と言うのとは違うんだけど、厚みのある世界が展開されておりました。何てったって、松尾スズキが不倫探偵ですから。なんか、厚みあるよね(笑)

今回は天久さんも入っての作品ということなので、やっぱり、いつもの大人計画作品とはちょっと違う空気が流れつつも(一人芝居の時に似てますね)、本公演じゃないが故なのか、いつもよりも演出のやりたいようにやっている感じもして。「ラストフラワーズ」に刺激されたのか、映像を駆使して、マンガと舞台の融合みたいなことにもなってたし(笑) あとは、謎のテレビ風ドラマ演出とか、まさかのメタ構造挿入とか。(最初、二階堂ふみが言ってる台詞の意味が全く理解できなかったw)

ただ、その振れ幅のせいなのか、ニッソーヒに対するイメージなのか、思いの外、ストーリーが少年マンガみたいな印象もあったりしたからなのか、好き嫌いははっきり分かれそうな予感はしましたね。どうなんでしょう。
トータルとして、あのいつにない自由度は愛すべきポイントだとは思うんですけど。まぁ、特段のテーマ性もなくて、やりたい放題やっていた感じなので、繰り返しですけど、たまらん人にはたまらんかったのではないでしょうか。
個人的にはテーマ性がなくとも、もう少しどんよりした気分にさせて欲しかった気はしますが、2時間サスペンスにそれを期待するか?と言われたら、あんまりしないので、そんなもんなのかもしれません。

それにしてもですね、この日、あの小笠原沖の地震があった日なんですよ。本番中、本多劇場も結構気持ち悪く揺れまして。ただでさえ(職業的な問題で)地震怖いのに、結構長く揺れるもんだから、さすがにお客さんもちょっとザワついてたんですよね。(ちなみに、都内は震度4だったけど、神奈川県内では5弱が発生したため、横浜の「再生」は中断したのだそうです)でも、役者さん(このときは伊勢志摩さんが高いところに上って台詞を言っていたシーンだったので、場所的にはもっと揺れを実感していたのではなかろうか?)は、全く動じてなくて。さすがプロだな、と関心させられましたが、素人の観客である私は、物語の隠された真実みたいな、大事なことを言っているシーンだったにも関わらず、集中力を削がれたため、芝居に完全にはノリきれなかったところがちょっと悔やまれます・・・。こればかりはしょうがないんだけど。

しかしまぁ、ついに起きちまったな・・・。本番中に強い揺れ。色々タイミング良く、今回はこれで済んだけど、いやー、やっぱそれなりにリスクあるんだなぁ、劇場にカンヅメになるって。完全に芝居の本筋と関係ないけど。

----------------------------------------------------------------------------------------
日本総合悲劇協会vol.5 「不倫探偵 ~最期の過ち~」
(東京公演)
2015年5月29日~6月28日 @本多劇場

作・演出:天久聖一、松尾スズキ
出演:松尾スズキ、片桐はいり、二階堂ふみ、伊勢志摩、皆川猿時、村杉蝉之介、近藤公園、平岩紙
舞台監督:瀬崎将孝 照明:佐藤啓 音響:藤田赤目 舞台美術:原田愛 衣裳:戸田京子 
ヘアメイク:大和田一美 演出助手:大堀光威、佐藤涼子 衣裳助手:伊澤潤子、梅田和加子 
宣伝イラスト:河井克夫 宣伝美術:榎本太郎 宣伝写真:江森康之 宣伝スタイリスト:森保夫 
宣伝協力:る・ひまわり 票券:河端ナツキ、能美山しの 
制作助手:北條智子、赤堀あづさ、横山郁美 制作:長坂まき子 
企画・製作 大人計画、(有)モチロン

[PR]
by yokusang_09 | 2015-05-30 22:45 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

拙者ムニエル「わくわくステーション」@下北沢駅前劇場

c0025481_2357391.jpg20日も経たないうちに帰ってきた東京なんですけどね(笑)
いやー、こんなにも落ち着くとは・・・。この日は、せっかく飛行機で早い時間から出てきたので、上野で諸々の雑件を午前中に片づけて、午後は千葉県在住の友人と銀座でランチ。そして夕方からは、下北沢でお芝居だったわけです。(まぁ、察しはつくと思いますが、芝居が第一の目的でしたw)

4月になってから気になる芝居が3つくらいあって、東京(正しくは千葉県)に住んでいたら全部余裕で観られたのに、週がバラバラなので、しかたなくこの1本に絞ったわけです。決め手はレアさ(笑)6年ぶりの本公演だそうで。劇団の名前はよく聞いていたのですが、その実体はぜんぜん知らなかったんだよね・・・。

コントノリというか、コントでしたね。劇団のコント。話は連動しつつも短編3つという構成でしたし、サモアリ以上にコントでした。わかる人にだけわかればいいけど、雑に言えば、概ねバッカスです。
でも、初見だからあんまり調子こいたこと言えないんですけど、サモアリのときもそうだったんだけど、久しぶりに集まって、客と一緒にバカを楽しむ空気感、いいよね。
やれといわれてもやる気にならないし、目の前のことにかまけて、他事とかあんまり手が伸びなくなるじゃない。30代中盤って。そういう私も30代ですけど。なんつーか、そこを通過した何かなんだろーか・・・なんてことをぼんやり思ったり。

それにしても、拙者ムニエルってこんなにもキャラ攻めだったんですね、と言いたくなるくらい、登場キャラが強烈でした。下手に大物ゲストがいたりしないので(客演さんはいましたけど)、そういう元々の味の濃さが堪能できたーって気分。伊藤さんの婦人警官役は、微妙に特定個人を想起させるところがステキ(笑)あと、加藤さんは濃ゆいキャラを演じわけまくっていて、前も(客演のときに)思ったけど、巧い。澤田さんは、なぜか初めてあんなに間近で演技しているところを観たかもしれない。(観た気になっていただけか)
てか、最後、なんで加藤さん演じるおじいちゃんは三河弁を喋っているんだろうと思ったら、作・演出の村上さん、豊橋の人なのか。

基本的には、現実にはあまりなさそうな設定で、バカやってるんだけど、決して自分から遠い世界でもないし、見ようによっては現在、そしてこれからの日本をシニカルに描いているようにも見えて、まぁ、ウダウダ書いちゃってますけど、ワハハと、大人でちょっとサブカルな笑いを堪能させていただきました。

はい。

-----------------------------------------------------------
拙者ムニエル 「わくわくステーション」
2015年4月17日~21日 @下北沢駅前劇場

作・演出:村上大樹
出演:加藤啓、千代田信一、澤田育子、山岸拓生、寺部智英、伊藤修子、村上大樹
小林健一(動物電気)、浅野千鶴(味わい堂々)
照明:斎藤信一郎(A・P・S) 音響:尾林真理(ウーハーズ) 舞台監督:川上祥爾(青年座)
小道具:櫻井徹、和田由里子、田中霧香 衣装協力:松本夏記
宣伝美術・WEB:寺部智英 宣伝写真:近藤健嗣 宣伝イラスト:伊藤修子、加藤啓
制作:大橋さつき プロデューサー:大羽英雄 主催:stay fool合同会社
協力:(株)オフィスPSC、(株)SLUSH-PILE.、(有)ヘッドクリエイティブ 、(株)ヘリンボーン 、
(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー、(株)ハイレグタワー、イマジネイション、
動物電気、味わい堂々、猫のホテル、goodmorning N°5

[PR]
by yokusang_09 | 2015-04-19 23:54 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

ほりぶん「とらわれた夏」@ムーブ町屋

c0025481_123479.jpg
なんか、最後まで、ビラが仮ビラみたいなのだったくせして、地味にキャストが気になって、行ってみた。だって、町屋だし。沿線だし!

夏のある日の、なんかヘンテコなおうちで繰り広げられる奇妙なお話1時間。
まー、無駄にすごかったわw
女優たちの力勝負とでもいいますかw
1時間という短い尺の芝居ではあるんですけど、内容は濃すぎる。とはいえ、ストーリーはかなりシンプルだし、説明セリフもばっちりなので、状況についていけない、なんてことはないんですけど、そのわかりやすい展開が、そもそも論的にシュールすぎて意味不明。ただ、そのシュールさというのがなかなかに深いのです。

冒頭に父親を亡くした母子が登場してくるのですが、実はこの母子は、血のつながりはなく、いわば家族ごっこ状態にあることが説明として付されます。ちなみに、娘は13歳という設定ですが、当たり前ですが大人の女性が役者として演じています。
そして、彼女たちは、その家に偶然たどり着いた盲目の女性を、父親として迎え入れることに成功し、なぜかその女性も父親役を積極的に演じます。どうみても20代~30代の女性3人なのですが、父と母と娘の仲のよい家族の光景が展開されるのです。
そこに盲目女性を探しにきた護国寺在住の女性がやってきます。しかし、盲目女性は、その意味不明な家族ごっこにこだわって、護国寺の女の元に戻ろうとしない。
そのやりとりの中で護国寺女は言い放っちゃうわけです。(娘に対して)「どうみても20代だろうが!」と。

それ、よくよく考えたら最初に説明していたのかもしれないんですけど、演劇的にそうやって見ちゃったんですよね、客として。だから、そんなセリフもメタなギャグかと思って「あはは~」なんて笑ってみていると、実はそうではない(笑)

そのやりとりをきっかけに、元々家族ごっこをしていた人たちが現実に戻り始めちゃうわけです。メタかと思っていたけど、メタじゃなくて、なんかむしろ演劇的ウソを逆手に取られて、お客の方がおいてけぼりを食ったような気分。でも、まだおかしなことは残っていて、今度はその娘が、父親(盲目女性)と駆け落ちを試みようとします。
なんなの・・・!いったい何なの!この人たち!どこまでイヤイヤ付き合ってて、どこまでがノリノリなの?(笑)
話自体はシンプルな構造なのに、この地味にメンドクサイ構図に、なんか妙にハマってしまった・・・。何なんだよw

しかも、役者が全員すんげーのw もう力土地からのぶつかり合いっていうのかしらん。暴れまくりの喚きまくり。ホントにカオス。でも、巧妙な(良い意味での)意味不明さ。

濃厚すぎる1時間であった。。。

(それにしてもだな、はえぎわの川上さんは、ヤバいな・・・。前回のはえぎわの時も気になってたけど、一気にファンになりました。)

-----------------------------------------------
ほりぶん 第1回公演 「とらわれた夏」

2015年1月29日~2月1日、2月8日~11日
@ムーブ町屋 4階ハイビジョンルーム

作・演出:鎌田順也(ナカゴー)
出演:川上友里(はえぎわ)、墨井鯨子、菊池明明(ナイロン100℃)、佐々木幸子(野鳩)
照明・音響・制作:ほりぶん

[PR]
by yokusang_09 | 2015-02-11 19:14 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

演劇実験室◎万有引力「身毒丸」@世田谷パブリックシアター

c0025481_222772.jpg
知人が出演していることもあり、観にいってきました。
結構前に、さいたまで蜷川版の身毒丸を観たことはありますが(藤原竜也主演)、今度はなんてったって、万有引力ですから。むしろ寺山寄りといいますか。ええ。

一度観ていることもあるので、ストーリーそのものについては、特に言及はしませんけど、蜷川版は圧倒的なビジュアルの構築、というか、立体的で肉々しい演出だった印象があった一方で、今回の作品は、平面的(というか絵画的)かつ筋肉質だったなぁ、という印象。それはどちらが悪いとかいう問題ではなく、今回の作品は、むしろ大正時代のあのレトロな絵からそのまま飛び出してきたかのようなビジュアルの作り方だったなぁ、なんて感じておりました。
これは完全に主観だけど、戯曲に描かれている世界観をビジュアル化した場合、今回の方が正解(というかしっくりくる)だとは思っています・・・はい。

「母を売る店で買ってきた撫子との禁断の情愛」みたいな感情的なものにスポットを当てているというよりは、そんなことも(ある意味で)淡々と書いちゃっている昔話の絵本を読んでいるかのような感覚。…この表現は少し違うのかな(笑)でも、蜷川版でスポットが当たっていた部分と、万有引力版でスポットが当たっていた部分って、大筋のストーリーは同じだけど、少し違うはずですよね?

音楽劇っぽい作りだったため、歌やら音楽やらのシーンが結構あるから、決して役者が雄弁に台詞を語るわけではなくて、でもあらすじは比較的きちんと追えるから、本当に絵本の行間を読みとるような感覚で芝居を観ておりました。
それ、真っ当と言えば真っ当なんだけど、戯曲から想起していた肉感が、実にあっさりと処理されていたのは、逆に意外で新鮮だったなぁ。

一応それなりにあらすじ覚えてたけど、それでも最初の1時間ちょいは、時間も忘れて食い入るように舞台上の様子を見届けておりました。…と、まるで改編版みたいなのを見ているかのように発言しちゃってますけど、そうではなくて、蜷川版はオリジナルをいじっているので、むしろこっちが本流なんですけどね(笑)
蜷川版はそれはそれで好きなんですけど、万有引力版も実に愛おしい作品。
過去に蜷川版を観たことある人は、ぜひ観てほしいです。
(台本以上に)演出の違いでこんなになるんだ・・・!って感じだからw

----------------------------------------------------------
寺山修司33回忌 / 生誕80年公演― 説教節の主題による見世物オペラ ―
『身毒丸』
1月29日~2月1日 @世田谷パブリックシアター

作:寺山修司(共同作詞台本/岸田理生)
演出・音楽:J・A・シーザー
出演:髙田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、村田弘美、木下瑞穂、飛永聖、森ようこ
    髙橋優太、井内俊一、森祐介、曽田明宏、前田文香、渡部剛己、服部愛弓
    杉村誠子、米塚杏子、石川詩織、今村博、金原並央、波樹みほ、織上真衣
    唐沢宏史、若松真夢、杏奈玲治、伊藤彩香、田中りか、内田 葩、蜂谷眞未
生演奏:a_kira(ギター)、本郷拓馬(ベース)、ARUHI(ピアノ)、田中まさよし(ドラム)
     谷本健治(オルガン)、菱沼尚生(チューバ)、山田弥生(フルート)、多治見智高(バイオリン)
     皆川真里奈(バイオリン)、川嶋信子(琵琶・説教節)、本間貴士(箏)
     竹林加寿子(ソプラノ・ソロ)、山中一美(ソプラノ)、高瀬結花子(ソプラノ)、山口克枝(メゾソプラノ)
     斎木智弥(テノール・ソロ)、高橋雄一郎(バス)、今村カヤ(ボーイソプラノ)
     J・A・シーザー(指揮・パーカッション・和太鼓)
美術・衣裳・メイク:小竹信節 共同演出・構成:髙田恵篤

[PR]
by yokusang_09 | 2015-01-31 21:17 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

ろりえ「ろりえ」@シアター風姿花伝

c0025481_15471353.jpg
ろりえ、解散とか休止なのかね?てか、てっきりそういうつもりで行きましたけど、アンケートに「DM希望の方は~」ってありましたけど・・・w

なので、そういう「解散だからね」的な目線で捉えるのは抜きにしますね。でも、解散風吹かせまくってたよねw アレにあらがう方が難しいよねw
まぁ、実際の劇団がどうなるかは置いといて、私と芝居の距離感だったり、実は高校を卒業するときには、もうお芝居をやることはないだろうと思っていたこととか、いつの間にか頭の隅っこに惰性でよけられていた懸案だったり、懐かしい思い出や感情やらが、ふんわりと想起されて、結果として個人的にハートウォーミングな芝居となりました。なんじゃそりゃw、って感じなんだけど、事実だからしょうがない。

ピチカートファイヴは、1999年に自分たちのグループ名をタイトルにしたアルバムを発表し、ファンの間では、このまま解散するのではないかと噂されましたが、最終的にはその次のアルバムでゲストをたくさん呼んでお祭り騒ぎして、そして解散してしまった。
というわけで、俺の中では「PIZZICATO FIVE」+「さ・え・らジャポン」ってノリで受け止めてしまったんですけど、でも構成としてはそうだったよね、と勝手に思っている。
でも、なんか「解散だから」的ヌルさを提示してきたかと思わせて、しっかりとろりえクオリティだったのはやっぱりよかった。青○団ディスとか、爆笑しましたw 「アンドロイド演劇、ロボットに街が乗っ取られる!」とかwww
無駄に、ガタイのいい男が裸になっていたり、性的倒錯とか、なんかもうなんなんだ。結局よくわからなかったけど、あたしゃ好きだよ。それが、ギラつかないところが好きだよ。

実はこれが今年の観劇納めだったのですが、いろんな意味で、観劇納めにふさわしいお芝居だったなと思いました。個人的には。いっぱい笑ったし、なんかハートウォーミングだったしw
自分もこれからのことを、そろそろちゃんと考えなくては、だなぁ・・・。はぁ。

----------------------------------------------------------
ろりえ 第9回公演
「ろりえ」
2014年12月26日~30日 @シアター風姿花伝

脚本・演出:奥山雄太 
出演:梅舟惟永、斎藤加奈子、志水衿子、徳橋みのり(以上ろりえ)
    安藤理樹(PLAT-formance)、岡野康弘(Mrs.fictions)、尾倉ケント、
    菊地奈緒(elePHANTMoon)、木村香代子、後藤剛範(国分寺大人倶楽部)、
    小林義典(クロムモリブデン)、高木健(タイタニックゴジラ)、中村梨那(DULL-COLORED POP)
    松下伸二、松原一郎、南美櫻(ハイブリットハイジ座)、村上麗奈
舞台監督:土居歩 舞台美術:三井優子 照明:南香織
音響:田中亮大(paddy field) 特殊造形:田畑美穂 宣伝美術:武内雄介 
宣伝写真:安藤優 振付:斎藤加奈子 WEB:徳橋みのり 当日制作:会沢ナオト 
制作協力:小林由梨亜 制作:金井要、徳橋みのり 製作:ろりえ
協力:マッシュマニア、zacco、elePHANTMoon、クロムモリブデン、国分寺大人倶楽部、
タイタニックゴジラ、DULL-COLOERD POP、ハイブリットハイジ座、PLAT-formance、
Mrs.fictions、にしすがも創造舎

[PR]
by yokusang_09 | 2014-12-27 23:41 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

劇団チャリT企画「バイセコ」@座・高円寺1

c0025481_1492566.gif舞台は駅裏の路上。
ビミョーな演奏で冴えないストリートミュージシャン。
幹事なのにサークルコンパの集合場所で迷子になった大学生。
どこからともなく自転車に乗ってやって来る男。
一台ずつ放置される自転車。
恋人が自衛官というギャルは「彼氏を戦場に送らないで」と不慣れな署名集め。
向かい側ではネトウヨだかネオナチだかのグループが物騒な演説。
素通りする人々……。
こうして路上は自転車<バイセコ>で埋め尽くされていく……。


自転車がいっぱいでてくる、という事前フレコミだけで観てきてしまったのだが(笑)別に自転車マニアなわけではなく、ちょっと気になっていたのです。以前から。チャリT企画。

どこかのJR東日本の駅前が舞台。(自分は勝手に中野だと思っていたけど)その駅前での様子が90分描かれているのですが、その様子はどこかおかしい。

「自衛軍」の隊員として派遣され、イスラム国に拘束された彼氏を救出するために署名活動に精を出す女性。メンバー全員とちっとも合流できないサークル飲み会の幹事。売れっ子バンドのライブに行くのに、結婚式に出席するような格好をしたOL。何かから逃げようとする親子。そして周りは冬の服装なのに、夏の格好をしてお見合いに向かう姉妹。マンションのモデルルーム案内の看板を持っているバイト君は、マンションの場所がぜんぜんわかっていない。何かがおかしい。かみ合っていない。

そして、お見合い相手はいつの間にか別人に変わっているし(←ここは爆笑だった)、署名する女性はいつの間にかDVDデッキ扱いされているし、飲み会幹事は、全然違う集まりと結びつけられるし。てっきり上には線路があるのかと思っていた壁は、実は向こう側があって、なんか人がよじ登ろうとしてくるしw
 
絶対に変。そして、だんだんと増えていき、最終的には歩く場所がなくなるほど増えていく自転車。最後には、総理大臣の演説と共に、喪服を着た集団がぞろぞろと歩いてくる。やっぱり、この世界はおかしい。
ふんだんな時事ネタと、なかなか強烈な風刺効かせたこの舞台、何かを言いたいんだと思うんだけど、でも総体としてなにが変なのかが言い表せない。1つ1つは確実におかしいんだけど、なにを意味しているんだろうか。

それは、作品としては作者の主張の弱さみたいな言い方もできるのかもしれない。でも、実際に今日の世の中で起きていることだって、そうそう1つ2つのことに収斂されるわけではない。というか、今の時点ではそれに気づくことは難しいようにも思う。小さな「おかしい」がやがて大きな「おかしい」に繋がるものなのか、それとも気づかず進行するおおきな「おかしい」の漏れでるヒントとして小さな「おかしい」が散見されるのか。折しも1週間後は衆院選。別に投票を促す作品ではないのだが(笑)、ちょっとまじめにどこに投票するか考えようかなって思ってしまった。

やだ、まじめになっちゃったよ!
そんな難しいことは置いといて、シュールでナンセンスで不条理で面白かったんだけどね。駅前という設定で、あれだけバラバラの様子がまるで一つの話として修練されて見えるのも面白かったし。エピソードの同時進行具合だったり、リンクのさせ方は、別に脚本を書く人間ではないんですけど、それでもやっぱ巧かったよなぁ。自転車がいっぱいでてくるのも、「駅前」という設定を考慮すると実にナチュラルで、でもビジュアルには刺激的で。

風邪引いて寝込んでたからあまり調子よくなかったんだけど、ぐいぐい80分集中しちゃいました。

-----------------------------------------------------
座・高円寺 冬の劇場20 日本劇作家協会プログラム 
劇団チャリT企画 第27回公演
「バイセコ」
2014年12月3日~7日 @座・高円寺1

作・演出:楢原拓(chari-T)
出演:松本大卒、内山奈々、ザンヨウコ、岡田一博、異儀田夏葉(KAKUTA)、飯塚克之
熊野善啓、前園あかり、大石洋子(俳協)、久保田南美、浪打賢吾、室田渓人、小杉美香
鐵祐貴(東京ジャンクZ)、エンドー・チェーン(ピストンズ)、土田卓(弾丸MAMAER)、曲瀬尚希
青木沙織、青瀬たっぺい、海老沢英紀(アロハ工房)、小田原直也、近藤なつみ(ロージーとハワイマンズ)
佐川誠、長井明日美(はっぽる☆しゅてぬ~る)、濱屋純、宮原健太(劇団モデーンカンパニー)、守屋惠美
舞台監督:川田康二 照明:伊藤 孝(ART CORE) 音響:島貫 聡 舞台美術:門馬雄太郎
衣装:久保田早織  スチール:鈴木淳 宣伝美術:BLOCKBUSTER・NO DESIGN  
当日運営:新居朋子 制作協力:横井祐輔(犬と串) 制作:チャリT企画
カンパニースタッフ:teamC.T.K(下中裕子・木原未緒・田中有希子・他)
協力:イマジネイション、ウィーズカンパニー、MC企画、KAKUATA、krei inc.、東京ジャンクZ、
俳協、ピストンズ(50音順)
主催:劇団チャリT企画  
提携:座・高円寺/NPO法人劇場創造ネットワーク  後援:杉並区

[PR]
by yokusang_09 | 2014-12-07 18:03 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

時間堂「衝突と分裂、あるいは融合」@ミニシアター1010

c0025481_13345792.jpg1963年1月1日、日本で初めての国産TVアニメ「鉄腕アトム」の放映がはじまる。
原子力で戦うロボットの活躍は子供たちの心をつかみ、最高視聴率は40%を超えた。
1963年3月30日、新幹線は試験走行で256km/hの国内最高速度記録を達成した。
科学は人類の進歩の証であり、平和をもたらす万能薬だと思われていた。
1963年10月26日。日本で初めて原子力による発電が始まった。
感情さえ制御できない程度の論理で、核分裂を制御しようとする人間たちの喜劇。


ついに、北千住で観劇。わーい。思いっきり沿線!
しかし、あのマルイの上、あんなにいろんな部屋があるとは思ってなかったです…。
原子力発電の黎明期の話だということだけ、事前知識として入れて観た今回の芝居。
もしかして、なんか、アンチ原子力って感じに満ち溢れていたら、それはそれでやだなぁ…とか思ってたんですけど、その辺は全然心配いらなかった、というか、大変刺激的で面白かったです。

まぁ、人によっては「また原発かよ」って思うのかもしれません。確かに最近そういうテーマ多いですけど、しょうがないでしょ、というより、ようやく客観的(というか、多少冷静に)見られるようになってきたという証拠ではないんでしょうか。

原子力発電の実用化に向けて、実験・開発を重ねる研究用原子炉で事故が発生し、それに対する研究者(と、たまたま言わせた教師と議員)たちの苦悩や葛藤が、まさに「衝突と分裂、あるいは融合」する様が、心地よいリズム感と緊張感を持って描かれておりました。登場人物それぞれの観点なり価値観から発せられる台詞は、まぁ、外で行ったらぶん殴られるようなことも言ってましたけど(笑)、個人的には「ああ、すんごいわかる!」みたいなのの連発で、自分の持つ多角的視点を認識すると同時に、価値観の未整理具合も感じてまったりしておりましたw

私の中のモヤモヤの可視化、というのは、正直今年になってから何度か観ているんですけど、「でもなぁ、ただ実際の場では、何も言わないか、完全に相手を潰しにかかるか、どちらかなんですけどね…。」ってことまでも、あの舞台では表現されていたところが、一番すごい(笑)
「何言ってんだこいつ」みたいな、役者の気持ちのぶつかり合いというのが、客席にまでバシバシ飛んでくるんだもん。

そして、ラストに向けて事故対応後の「もしも」の提示がパパパッと示されるんですけど、まぁ、若干雑と捉える人もいるのかもわかりませんが、僕は良かったと思います。あなたの正義は、その場限りの正義じゃ困るんですよ、みたいな。(別にそういうことが言いたかった芝居ではないとは思いますが)

現地キャストとツアーキャストもしっかり噛みあっていたし、実に見応えのある超良質な会話劇でした。満足。

------------------------------------------------------
時間堂 [つながる] ツアー2014 [東京 大阪 仙台 札幌 福岡]
「衝突と分裂、あるいは融合」
(東京公演)
2014年11月28日~12月1日 @ミニシアター1010

台本・演出:黒澤世莉
出演:菅野貴夫、鈴木浩司、阿波屋鮎美、松井美宣(以上、時間堂)
    黒住尚生、田嶋 真弓、富田 文子
(東京メンバー)尾崎冴子、神谷柚里、中谷弥生、中山有子、前川昂哉、三嶋 義信
舞台監督・照明デザイン:黒太剛亮  演出助手:関智恵・髙橋紗綾
衣裳アドバイザー:及川千春  宣伝美術:デザイン太陽と雲
宣伝写真:松本幸夫 Web制作:小林タクシー ビデオ制作:$堂
制作助手:長瀬みなみ プロデューサー:大森晴香 企画製作:合同会社時間堂
主催:時間堂
協力:時間堂の味方[=佐伯風土・山本恭子・桜井さやか・原田優理子・飯塚なな子・渡邉守・雨森スウ] 、 有限会社エンパシィ、黒猿、Tokyo Borderless TV、独立行政法人日本原子力研究開発機構
提携:NIKITA
(東京公演)助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:M.M.P、ムシラセ

[PR]
by yokusang_09 | 2014-11-30 19:31 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

おしらせなど

☆気軽にコメントしてちょお
*エキサイトIDをお持ちでない方はコメントを入れるときに、ご自分でお好きなパスワードを入力してください。

☆記事の内容に関係のないコメント・トラックバックはこちらの判断で削除させていただく場合があります。

☆現在、スパム対策として、当ブログの記事にリンクのないTBを拒否する設定にしています。(エキサイトブログはリンク無しでも可)。

お気に入りブログ

フランス落書き帳
広島きのぴーワールドヽ(...
勝手気ままに書き綴りたいこと
おてんば日記~~魅惑のゲ...
パルケのひとりごと
やっとかめ どっとこむ
北欧建築ゼミ アアルト
グッドデザイン フォー ミー
龍眼日記 Longan...
smilecircle
近代建築ゼミ Moder...
-since 1984-...
ユロ*グラフィック ニュ...
メンズファッション塾-ネ...
コペンハーゲン mell...
青山おしゃれ古着店
バンコク mellow ...
グッドデザインニューヨーク
橙通信/堀江宏樹ブログ
WITH LATTICE

カテゴリ

全体
ナゴヤだがー。
芝居を観てきた2018
芝居を観てきた2017
芝居を観てきた2016
芝居を観てきた2015
芝居を観てきた2014
芝居を観てきた2013
芝居を観てきた2012
芝居を観てきた2011
芝居を観てきた2010
芝居を観てきた2009
芝居を観てきた2008
芝居を観てきた2007
芝居を観てきた2006
芝居を観てきた2005
映画を観てきた。
ファッション
多事争論@ナゴヤ
探検・発見@ナゴヤ
のみくい@ナゴヤ
おでかけ@ナゴヤ
アイチだがね。
物欲との死闘
ギフもええよ。
ナガノの近く。
よそんとこ
たびにでたがね。
よくさん日記
芝居稽古日誌
東京暮らし
このブログのこと
未分類

最新のコメント

>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 01:51
あけましておめでとうござ..
by yattokamedagaya at 23:27
>やっとかめさん そう..
by yokusang_09 at 00:17
普段ほとんど上が100い..
by yattokamedagaya at 19:30
>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 21:51
新しいPENTAX、いい..
by yattokamedagaya at 16:52
>秋津さま 私も初めて..
by yokusang_09 at 23:40
ご来場ありがとうございま..
by 秋津ねを at 18:23

以前の記事

2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
more...

タグ

(174)
(142)
(52)
(48)
(41)
(38)
(36)
(30)
(20)
(20)
(20)
(17)
(14)
(10)
(8)
(8)
(8)

検索

最新の記事

木ノ下歌舞伎「勧進帳」@神奈..
at 2018-03-04 17:51
ほりぶん「荒川さんが来る、来..
at 2018-03-03 19:50
虚構の劇団「もうひとつの地球..
at 2018-02-04 17:57
青年団「さよならだけが人生か..
at 2018-01-27 19:12
ロロ「マジカル肉じゃがファミ..
at 2018-01-21 18:59
東京芸術劇場「秘密の花園」@..
at 2018-01-20 22:38
玉田企画「あの日々の話」@B..
at 2018-01-20 17:55
2018年の生き方標語とか。
at 2018-01-05 01:39

ブログジャンル

つぶやき
演劇