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パショナリーアパショナリーア「40才でもキラキラ!」@京橋ララサロン

c0025481_19044229.jpg「子育て中のママにも演劇を楽しんでほしい」
「大人向けだけど子供も楽しめる芝居」
というコンセプトの公演。
会場は、土足禁止の八丁堀のスタジオ。
私には子供がいないので、少し躊躇われたのだが、
自分も概ね似たような年代ゆえ、企画自体興味深かったし、
出演者的にも大変気になっていたので、思い切って観にいくことに。


結論から言うと、コンセプトも芝居の内容も、大変面白かった。
凝縮された、楽しくて贅沢で、想いの詰まった約45分だった。

まもなく芝居の本番が始まる劇場の楽屋が、今回の舞台。
家事や育児に追われる中でも、演劇を続ける高校演劇部からの仲間が登場し、
子育て中の女優たちの、本番直前のリアルな姿が描かれる、といった内容。

自分の周囲でも、仕事や趣味と子育ての両立ということは話題になるし、
実際に苦労話も聞く。とはいえ、私も含めて勤め人が多いので、
何となく苦労話が共有できるところもあると思うのだが、
フリーランスの、ましてや舞台俳優ともなれば、また違った苦労が
あるのだろう…と思っていたが、舞台に登場してくる女優達の話は、
いい意味で自分の周囲と変らない様子だった(笑)
みんな苦労は同じなのね…。とはいえ(私の場合は趣味ベースの話にはなるものの)、
やはり結婚・出産後に演劇を続けるのは並大抵の苦労ではないと思う。
時間的な縛りもあるし。そんな環境の中でも、やっぱり演劇を続けたい、
何かに頑張るキラキラ姿を見せたいという思いと、
それを具体的な行動に移している登場人物達もすごいし、実際の出演者も
家庭と演劇を両立させている方がいるわけで、そのリアルな想いが
詰まった内容となっていて、年代的に割と近い自分なんかは、
大いに共感したり、励まされたり、大変良い刺激となった。

久し振りに毛皮族のメンバーを、結構な比率で舞台で観たが(5人中3人)、
相変わらず芝居が上手いし、持ち味も変わらなくて、それがなんか嬉しかった。
「大人向けだけど子供も楽しめる」という宣言は、本番中にもあちあちに工夫が
散りばめられていて。土足禁止のスタジオということだけじゃなくて、
小劇場演劇ならではの距離感もうまく活用できていたのだと思う。
あとは、俳優としての熟練と、人間的な落ち着きとかも大きいかと。

製作サイドの想いと経験が、実に良い形で結実していた。
次回公演、きっと今回とは違う形だと思うので、また気になってる。

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パショナリーアパショナリーア 第1.5回公演
「40才でもキラキラ!」
2018年11月4日 @京橋ララサロン

作:町田マリー
演出:町田マリー&楽しい会
出演:延増静美、高野ゆらこ、富岡晃一郎、中込佐知子、町田マリー
協賛:京橋ララサロン 主催:パショナリーアパショナリーア

by yokusang_09 | 2018-11-04 19:00 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)

NODA・MAP「贋作 桜の森の満開の下」@新歌舞伎座/東京芸術劇場プレイハウス

c0025481_23150365.jpg去年の野田版歌舞伎に続き、今年はNODAMAPで再演ということで観てきた。
今回は、大阪公演は、上本町に出来た新歌舞伎座なのだが、ここってつまりは近鉄劇場!!と思うと、ひとりで勝手に軽く興奮(笑)
今回も大阪公演と東京公演の2回観劇で。なんか、気になる芝居は2回観たい体質になったんですよ…。余談ですが、どうせ2回行くなら、東京公演と地方公演で分けるのが個人的にはベスト。
ちなみに、大阪公演はこの戯曲に詳しい先輩と一緒だったから心強い!

ストーリーは去年の歌舞伎版(というか本来の戯曲)とほぼ一切変わりがないため、感想等は割愛。
歌舞伎の時とそれほど演出(役者の演技)も大きく変わっていなくて、
むしろそれは、この戯曲の完成度の高さを意味しているのかもしれないが、
良くも悪くも、メインキャストについては、安心・安全感のある演技となっていた。
あとは、メインキャストの平均年齢が高めだから、ベテランゆえの"流した"演技が
気になっていた…。別に手抜きと言いたいわけではなく、むしろいぶし銀的な感じ。

歌舞伎版と比べると、メインとアンサンブルの位置づけがはっきりしているので、
(ほら、歌舞伎は皆さま「中村○○」とか名前がずらっとあるから。)そういう線引き感は
あったのだが、舞台全体の雰囲気づくりには(演技面でも、物理的な面でも)
アンサンブルが超仕事していたので、個人的はとても納得というか、満足。
大阪公演と東京凱旋公演と見比べると、大阪公演(新歌舞伎座)は舞台が狭い分、
少ない人数で大きく見せているように感じた一方で、東京公演(芸劇)は、
舞台が大きいので、正直コンパクトな印象を受けた。
ただ、大阪公演のときよりも芝居全体が引き締まった印象もあったので、そういうのも
そのコンパクトさに影響していたのかもしれない。空間の余白の使い方が好きだった。

なんか、毎度のごとく「お前は何様なんだ」という感想になってしまうのだが、
妻夫木君は、すっかりいい舞台俳優になったねぇ~、というのも、今回の大きな感想の一つ(笑)
割と席が前の方だったのでよく見えた、というのもあるのかもしれないが、
なんか、今まででになく妻夫木君を愛でたい感じだった。なんでか知らんけど。
(ちなみに、別に私は特別ファンなわけではありません)
「(♪ドンドコドコドコドン)ハッ!(♪ドンドコドコドコドン)ホッ!」とか言いながら
仏像彫ってたから…?(意味不明ですね…)

あとは野田さんの身体能力もじっくり堪能。斬られて死んでいくところの、あの等速脱力!!
あんまりそこと比べてはいけないかもしれないが、他の方が意外とその辺の身体使いが
雑だったかもしれない…。意外とベテランの役者でもアレだったし…。

正直な話、去年の歌舞伎版を観ていたのもあるが、新たな衝撃のようなものはあまりない。
演技的には、「まぁ、そうかな」と思ったものが提示されていたし、スタッフワークも、
私的には、良い意味で想定の範囲内で安心クオリティだったし。
でもその安定感だとか、30年が経過しても今なお褪せない、この戯曲の魅力だとか、
そんなようなことを実感する公演だった。
いやー、すごいね、この本も、書いた人も。

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NODA・MAP 第22回公演
「贋作 桜の森の満開の下」 坂口安吾作品集より
(大阪公演)2018年10月13日~21日 @新歌舞伎座
(東京公演(後半))2018年11月3日~11月25日 @東京芸術劇場プレイハウス
 
作・演出:野田秀樹
出演:妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、
   村岡希美、門脇麦、池田成志、銀粉蝶、野田秀樹
   池田遼、石川詩織、織田圭祐、神岡実希、上村聡、川原田樹、近藤彩香、城俊彦、 
   末冨真由、手代木花野、橋爪渓、花島令、藤井咲有里、松本誠、的場祐太、茂手木桜子、
   吉田朋弘、六川裕史
美術:堀尾幸雄 照明:服部基 衣装:ひびのこづえ 音楽・効果:原摩利彦 音響:zAk
振付:井手茂太 美粧:柘植伊佐夫 殺陣:渥美博 舞台監督:瀬崎将孝/松浦孝行 
プロダクションマネージャー:徳永泰子 プロデューサー:鈴木弘之
東京公演共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 東京芸術祭2018年参加作品 
大阪公演後援:FM802/FM COCOLO 運営協力:キョードー大阪
協賛:住友生命/近鉄百貨店/近鉄不動産
主催・企画・製作:NODA・MAP


by yokusang_09 | 2018-11-03 23:12 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)

ヌトミック「ワナビーエンド」@愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_22101436.jpg【演出コメント】
ラブストーリーを上演します。本格的に大人の自覚が出てきた20代半ばの男女。終わりゆく青年期をヌトミックなりに描いた作品が『ワナビーエンド』です。もちろんそれだけではなく、せっかく大勢の 人が集まる劇場空間で、今出来る遊びをとことんやっていこうと思います。ヌトミック としてはおよそ2年ぶりの物語。そして初の2都市ツアー。ご期待ください。
(チラシより引用)


昨年、AAF戯曲賞の公演で額田作品は観ましたが、
本家ヌトミックが芝居をするのは観たことがなくて。
というわけで、上京予定をちょいと調整して観てきました。

あ~~、なるほど、これは横浜でやってそう(笑)
ストレートな芝居、とは言いにくい気もするのだが、
演出の(純演劇畑との)土壌の違いは感じる。
なんといいますか、グルーヴ感はありました。ええ、確かに。
それと、なんか、あれは、一種のDJプレイな印象(ラジオじゃない方)。
喋ってるからラップじゃなくて、どちらというと、テクノとかそういう流れからの。
自分の中ではそういう音楽が立ち上がっていた。実際は鳴ってないのだが。
見えない・聞こえないけど、あの芝居には音楽があった。
なるほど、「楽譜のような上演台本」だわ~。

作りとしては、チェルフィッチュを想起させられる部分もあるし、
地点っぽいなと思う瞬間もある。意外なほど身体が存在感を持っていた印象。
若さと、エネルギーと、隠れたエロスみたいなのが、無機質な質感なんだけど、
でも温度と湿度をもって伝わってくる感覚がなんとも。
温度と湿度に関しては、プリミティブな意味で、役者と客席との距離感というのも
影響しているとは思うけれど。
あのあたりは、演出もあるけど、キャスティングも大きいのかな。
さわやかさがいい。

男子だけが、舞台美術として垂れ下がっていたプチプチを踏んでいるところ、
きっと男子の思考を表しているに違いない。(自分の思い込みで快感、のような)
というか、あの男女のディスコミ具合が、極めて現代的、というわけでも
ないのかもしれないが、「あー、わかるわ~~~」といった具合に、
私はグルーヴ感を感じちゃってましたけどね。
ちなみに、私は、きっとプチプチ踏んじゃうんだけど、
プチプチを踏んじゃうことが怖い男子です。
30代も後半になって、なんか深いコミュニケーションが怖くなってきた…というw
(後は省略します)

体調面から途中何度か眠たくなってしまうことがありましたが、個人的には
割と楽しめた作品でした。今度はもっと元気な状態で観たい。

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愛知芸文フェス/愛知県芸術劇場ミニセレ
ヌトミック「ワナビーエンド」
(愛知公演)2018年11月2日~4日 @愛知県芸術劇場小ホール

作・演出・音楽:額田大志
出演:中澤陽、深澤しほ
舞台監督:高橋将貴  舞台美術:タカハマハヤ  音響・衣装:額田大志 
照明:松本永(eimatumoto Co.Ltd.)、佐々木夕貴  宣伝美術:三ッ間菖子
記録:徳永綸  演出助手:櫻谷翔吾  制作:河野遥 
協力:飯島商店、みんなのひろば 製作:ヌトミック

by yokusang_09 | 2018-11-03 15:08 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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