<   2017年 12月 ( 7 )   > この月の画像一覧

今年観た芝居を振り返りベスト5を選んでみる2017

毎年恒例。今年観た芝居を振りかえり、個人的にベスト5を決める。
今年は演劇37本、ダンス1本(プロジェクト大山「大山曼荼羅」に、
静岡の演劇フェス「ストレンジシード」に出かけた。
映画はあんまり観てないかな…。記憶がないw
あとは劇作の方には気づいたら3本ほど関与。そんな暇あったんかいなw
衣装の仕事は、物量多くて大変でしたけど、充実した感じで終えることができました。

今年の傾向としては、本数減ってますね。
あと、前半に東京が多くて、後半に名古屋が多い。
他都市もよく出かけてます。一番遠いのは岡山か!(もっとゆっくりしたかった、岡山…)

●2月19日 パルコプロデュース「キャバレー」@刈谷市総合文化センター
▲3月4日 NODA・MAP「足跡姫~時代錯誤冬幽霊~」@東京芸術劇場プレイハウス
▲3月5日 ベッド&メイキングス「あたらしいエクスプロージョン」@浅草九劇
▲3月11日 NODA・MAP「足跡姫~時代錯誤冬幽霊~」@東京芸術劇場プレイハウス
▲3月11日 玉田企画「少年期の脳みそ」@アトリエ春風舎
▽3月18日 ミクニヤナイハラプロジェクト「曖昧な犬」@クリエイティブセンター大阪 ブラックチェンバー
☆3月20日 SPAC「真夏の夜の夢」@静岡芸術劇場
▽4月8日 悪い芝居「罠々」@HEPHALL
●4月22日 コトリ会議「あ、カッコンの竹」@ナンジャーレ

●4月22日 オイスターズ「うちやまつり」@七ツ寺共同スタジオ
▲4月29日 デス電所「すこやかに遺棄る」@下北沢ON/OFFシアター
▲4月29日 クロムモリブデン「雲と空とバラバラの奥様」@吉祥寺シアター
☆5月5日 SPAC「アンティゴネ~時を超える送り火~」@駿府城公園紅葉山庭園前広場特設会場
▲5月20日 小松台東 「山笑う」@三鷹市芸術文化センター星のホール
▲5月20日 劇団唐組「ビンローの封印」@鬼子母神

☆5月28日 演劇ユニットcoicoi 「贋作・罪と罰」@岡山県天神山文化プラザ
●7月16日 第七劇場「人形の家」@三重県文化会館小ホール
●8月10日 少年王者舘「シアンガーデン」@七ツ寺共同スタジオ
▲8月11日 日本総合悲劇協会「業音」@東京芸術劇場シアターイースト
▲8月18日 八月納涼歌舞伎第三部「野田版桜の森の満開の下」@歌舞伎座

●9月7日 ぐりむの法則「フクロウガスム」@千種文化小劇場
☆9月9日 SCOT「北国の春」@富山県利賀芸術公園(利賀山房)
☆9月9日 SCOT「サド侯爵夫人」@富山県利賀芸術公園(新利賀山房)
☆9月9日 SCOT「世界の果てからこんにちは」@富山県利賀芸術公園(野外劇場)

●9月13日 日本総合悲劇協会「業音」@青少年文化センターアートピアホール
●9月30日 ロロ「BGM」@三重県文化会館小ホール

●9月30日 虚構オメガ「沈黙と産声」@BRICKYARD
●10月14日 下鴨車窓「冬雷」@四天王寺スクエア
●10月14日 廃墟文芸部「アナウメ」@千種文化小劇場
●10月22日 愛知県文化芸術振興財団「それからの街」@愛知県芸術劇場小ホール
●10月28日 星の女子さん「ハワイアン」@ナビロフト
●11月4日 少年王者舘「人工恋愛双曲線」@七ツ寺共同スタジオ
●11月18日 劇団B級遊撃隊「不都合な王子」@千種文化小劇場

▲11月25日 東葛スポーツ「ハウス」@六本木スーパーデラックス
●12月6日 ナイロン100℃「ちょっと、まってください」@三重県文化会館中ホール
▲12月16日 チェルフィッチュ「『三月の5日間』 リクリエーション」@神奈川芸術劇場大スタジオ
▲12月16日 ブス会*「男女逆転版・痴人の愛」@こまばアゴラ劇場

[凡例]
●…東海3県(愛知・三重) ▲:首都圏(東京・神奈川)
▽:関西圏(大阪、兵庫) ☆:その他の地方
※灰色文字は感想未掲載


別に批判対象にはならなくなってきたチケット代ですが、今年は147,900円でした。
ダンス入れると、15万100円とか、かな。
旅費は97,000円くらいしてました。なんで!!(苦笑)
時々新幹線乗ってるからか!!…これだから、首都圏以外はイヤ!!(笑)
って、このセリフも柏から引っ越ししてきてから毎度言ってる!!

で、この中からベスト5を選ぶわけですが。
というわけで、以下の5本にしたいと思います。(観劇順)

・SPAC「アンティゴネ~時を超える送り火~」@駿府城公園紅葉山庭園前広場特設会場
・八月納涼歌舞伎第三部「野田版桜の森の満開の下」@歌舞伎座
・ロロ「BGM」@三重県文化会館小ホール
・劇団B級遊撃隊「不都合な王子」@千種文化小劇場
・チェルフィッチュ「『三月の5日間』 リクリエーション」@神奈川芸術劇場大スタジオ


歌舞伎とか選んでしまったけど、すんません、だってよかったんだもん。
余談ですが、この5本、たまたま上演場所(都市)がバラバラでして。
(静岡、東京、津、名古屋、横浜)
そんだけなんですけど。あとは、悪い芝居「罠々」が悩みどころでした…。

来年は1月にいきなりまとめて、東京と横浜で3本くらい観まくります。
自分はまとめて観らえるからありがたいけど、本番かぶりすぎ説を提唱したい(笑)
(可能なら、もっと観たいのだが、時間とホテル代が不足)
衣装仕事の方も、来年も恐らくやります。身辺の状況が不明すぎて自信ないけど。

というわけで、皆様、良いお年を。

c0025481_18505230.jpg

(写真は何となく冬っぽい様子)
[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-31 18:53 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)

ハトヤホテルに行ってきました。

18きっぷでのんびり伊東まで。
c0025481_14313644.jpg


友人と、年末に少しゆっくり過ごす目的で、CMでおなじみのハトヤホテルに行ってきました。
「伊東に行くならハトヤ 電話は4126~♪」のハトヤですよ、ハトヤ。
ずっと行ってみたかったし、どうせホテルでゆっくりならハトヤにしようと。
(残念ながら、予約は電話ではなくて、「じゃらん」でしちゃいましたけど)
建物は昭和っぽい感じで味わいがありますが、館内はキレイで快適です。
浴衣(ビートたけしが某番組でよく着ていたアレ)にもハト、置物もハト。
そして、ハトヤサブレ!(鳩サブレーよりはバター感控え目です…)
「あの、CMで見ていたハトヤ!!!!」とテンション上がりまくりでしたが、
気付いたことがあって、よく考えてたら当たり前なのですが、CMがオンエアされている地域は
限定されているので、東北地方出身の人とかには、この辺の共感値がやや低い(笑)

建物内を少し散策して、温泉入って、バイキングで夕飯食べて(これが美味い)、
部屋でビール飲んで、また温泉入って就寝。
温泉効果でお肌つるつる。柔らかいお湯で気持ちいいし、うれしいことです。

ちなみに、ハトヤグッズが売店で売っていて、なんと、浴衣も売ってます。
買おうかどうか悩みましたが、今回はやめておきました…。
(自分は今回は手ぬぐいとサブレを購入。手ぬぐいがかなり良い。)

c0025481_14314659.jpg

c0025481_14322481.jpg


ちなみに、ハトヤといえば海底温泉のイメージがありますが、
あちらは海岸沿いのサンハトヤの方でして、ハトヤホテルは山の方なんですね。
でも、サンハトヤの施設利用券がもらえて、連絡バスもあるので、ハトヤホテルに泊まってても
利用可能です。(我々は、チェックアウト後に利用しましたが、こちらもテンション高め)
c0025481_14315644.jpg


サンハトヤの海底温泉に入った後は、ゆっくりと浜辺を散策したり、
お土産屋さんで干物を買ったりしながら、伊東駅まで向かい再び18きっぷで名古屋まで。
c0025481_14320099.jpg


いいリフレッシュとなりました。ホテル滞在がメインの旅行ってのもあんまりないので。
でも、伊東は、例えばシャボテン公園や、大室山、城ヶ崎海岸なんかもあるので、
そういうところにも足を延ばせるといいなぁ、と思いました。
(伊豆半島って、名古屋から行くとまぁまぁ遠いのよね…。一応隣県だけど。)
[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-24 17:30 | たびにでたがね。 | Comments(2)

エキサイトブログ投稿コンテストで入賞しました。

先日、鳳来寺山に登山に行ったことを綴った投稿が
エキサイトブログの投稿コンテストで入賞してしまいました。
詳細は以下のリンクよりご覧ください。
↓↓
「秋キャンペーン結果発表」色とりどりの秋!お気に入りの紅葉ショット!with ことりっぷ#紅葉と実り


珍しく紅葉狩りなんぞに行ってみたので、気軽に投稿してみたのですが、

まさか選ばれることになるとは…!初めての経験で喜び&驚き(笑)


で、賞品のトラベラーズノートをいただきました。


c0025481_01441861.jpg



(どんなものか、については以下のリンクをご覧ください)
http://blog.excite.co.jp/editorcafe/28405621/

実物を手にすると、レザーの具合がとても良い感じで。
ブルーのインクで何かしたためたくなる感じ!
旅に持っていきたい気もするし、このサイズ使い勝手が良いので、
衣装プランとか書き込んでもいいなぁなんて思ってます。思いついたアイデアとか。
ていうか、マンスリーのリフィルもあるのね。
http://www.travelers-company.com/products/trnote/2018diary/item_09
来年からは、普通にスケジュール管理もこの手帳でできるかも。
いいものをいただきました。嬉しい!大事にしよう。

ちなみに、今更ながら、一眼レフで写真撮ってブログに投稿するときって、
ちゃんと圧縮かけないと、思わぬサイズになってしまうんですな(笑)
実はこのエントリ、それをミスったかも…と思っていたので、今後はブログ投稿も
視野にして写真のサイズ考えていかなきゃな…と思ったところです。

[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-22 02:04 | このブログのこと | Comments(0)

20年振りのL.L.Beanトートバッグ。

c0025481_01505549.jpg

久し振りにプライベート用のカバンを購入。
高校1年生の時以来の、L.L.Beanのトートバッグ。
タグが付いているのが嬉しい。
当時使っていたものよりも2周りくらい?大きくて、
一眼レフとノートPC入れても、荷物少な目の1泊旅行にも耐えられる。

約20年ぶりに手にして気づいたのだが、生地が柔らかくなっている。
調達先が変わったことによる仕様の変更なのか、マイナーチェンジなのか。
ただ、その分、畳みやすくなっていて、クローゼットにはしまいやすい(笑)
(以前はもっとバッキバキでそんなこと絶対無理だった)
ちなみに、20年前に比べると、あのスタンダードなモデルは持ち手が少し長くなって、
肩からかけやすくなっていた。店頭で手に取ってわかったことだけど。
こちらは持ち手はレザーで短め。短めの方が好きなのだが、最近少ない気がする。

通年で使えるアイテムなので愛用していきたい。
(ちなみにこの秋冬、殆ど私服の類を買っていない…。他の支出が多くて…)
[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-22 01:37 | ファッション | Comments(0)

ブス会*「男女逆転版・痴人の愛」@こまばアゴラ劇場

この作品が今年の観劇納めだったのだが、東横線が地味に遅延して遅刻の危機…。

c0025481_02503465.jpg【あらすじ】
「小鳥を飼うような心持」で女給の少女「ナオミ」との同棲を始めた平凡な主人公・譲治。二人の主従関係が逆転していく様を描き、1924年の発表から約100年の時を超えて未だ読まれ続ける不朽の名作、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を、現代に置き換え男女逆転させて描くブス会版『痴人の愛』。
仕事人間の40歳独身女性の“私”は男性に対して独自の理想を持つようになる。それは未成熟な少年を教育して自分好みの男に育て上げるというもの。ある日“私”は美しい少年ナオミと出会い、「小鳥を飼うような心持」で同棲を始める。人見知りで垢抜けない少年だったナオミは次第にその美貌を利用して奔放な振る舞いを見せるようになり“私”はナオミに翻弄され身を滅ぼしていく…。


谷崎潤一郎の「痴人の愛」を、男女逆転にしてアレンジした作品。
譲治は洋子に、ナオミはナオミとなって登場してくる。
恥ずかしながら、ちゃんと読んだことはないのだが、だいたいのあらすじは知っていた。
概ね原作に沿っている(はず)のだが、ラストだけが大きく違うのかな。
(ネタバレになってしまうが、主人公はナオミの首に手をかけてしまう)
その辺は、ブス会っぽいというか、今回のユニットのイメージに合う感じで
自分としては、しっくりくる好きな結末だった。

時代的に、原作ベースな部分(大正時代)と現代風な部分とが混在している感じが、
文学的な雰囲気と一体となって、少し不思議な空気感を作っていた印象。
現(うつつ)ではない感覚とでも言えばいいのか。
それは、少年の存在もそうだし、主人公の願望の隔世感にも当てはまるかも。
全体的にソリッドな作りをしている中でも、笑いのポイントもしっかり押さえていて、
構成的には大変観やすい感じ。元々は新聞連載小説だったので、ストーリーのテンポもよい。
安藤さん演じる主人公の、静かに燃えたぎる愛憎の念は、圧がすごかったし、
ラストは、寺山修司の作品を思い起こさせるような展開で、やはり愛憎の念が
今の自分にはビシビシ感じ取られて、ついつい感情移入してしまった。

ただ、個人的にはもうちょっと遊んでしまってもよかったかな、とは思う部分も。
その文学的で、非現実的な空気感をまとっているが故に、ナオミの不義理に対して、
主人公は怒りに燃えて般若になってもいいかな、みたいな(笑)
でも、本当に般若のお面が出てきたら、少しチープで露骨かもしれないのだけどw、
舞台美術も能舞台っぽく見えたし、折角チェロ生演奏付きだし、羽織も出てくるし、
やっぱりもうちょっと遊んでもよかったかなぁ…。
文学的で抒情的な雰囲気を大切にして、あえて抑制気味な演出にしていたのかもしれないが、
とはいえ、役者のエネルギー的に(←適当な言い方がわからん)舞台を
埋めきれていないな、と感じる瞬間もあったので。
(抑え気味の演出自体は、大人っぽい雰囲気がして好きではあるのだが…)

夏に鬼子母神で観た唐組の芝居で、主役を演じていた福本さんは、
「え!こんな演技もするんだ!」という感じで、要するにおとなしかったのだが(笑)、
あの色気と若さと憎たらしさは、この作品には絶対に欠くことのできない役者だった。
俺もあんなふうになりたいなぁ(笑)むりだけど!

というわけで、自分としては戯曲もキャスティングもよかったとは思うのだが、
演出的にもう一ひねり(もしくは一押し)欲しかったかなぁ、という印象。
人的・物的条件は整っていたが故に。面白かったんですけどね。

--------------------------------------------------------------------------
ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会*
「男女逆転版・痴人の愛」
2017年12月8日~19日 @こまばアゴラ劇場
脚本・演出:ペヤンヌマキ(原作:谷崎潤一郎『痴人の愛』)
出演:安藤玉恵、福本雄樹(唐組)、山岸門人、浅井智佳子(チェロ演奏)
美術:田中敏恵  照明:伊藤孝(ART CORE)   音響:中村嘉宏
舞台監督:村田明、土居三郎 演出助手:奈良悠加 小道具:小林麗子
イラスト:Cato Friend   宣伝美術:冨田中理(Selfimage Products)
WEB:rhythmicsequences   宣伝写真:宮川舞子   広報:黒澤友子
制作:半田桃子、横井佑輔  制作助手:榎本靖、岩田博之  制作協力:木下京子、黒澤友子
企画協力:山田恵理子  協力:マッシュ、唐組、テレコムスタッフ
主催:ブス会*

[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-16 23:46 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)

チェルフィッチュ「『三月の五日間』リクリエーション」@神奈川芸術劇場大スタジオ

c0025481_02370445.jpgチェルフィッチュの超代表作が新しいメンバーを迎えて再演ということで、名古屋や豊橋でも上演予定はあるのですが、一足先に横浜で観劇。
「演劇に身体を持ち込んだ作品」という紹介がパンフレットにありましたが、確かに、この作品ではないけれど、チェルフィッチュの芝居を最初に観たときは、今にして思えば衝撃でしたわ…。

イラク戦争開戦前後の5日間を渋谷のラブホテルでずっと過ごしていた男女の話、なのですが、意外とその周辺事情も描かれているのね…。案外その周辺事情が、面白くって笑っちゃう。
しかしこれ、渋谷と六本木と虎ノ門までの地理がわからないと面白さがちょっと減少しちゃうかも…。まぁ、外国でも上演しているので、わからなくても大丈夫なんだろうけど、わかってるとすっごく楽しい(笑)ちなみに僕は思いっきりわかるエリアなので、楽しかったです(笑)
六本木のライブハウスって、スーパーデラックスだよね。この前行ったし!

六本木ヒルズ開業前の話、と言われるとちょっと時代が経過しているようにも思えるけど、正直イラク戦争そのものはあまり問題ではなくて、むしろ、世界と私との関係性のような、そういったことが描かれている普遍的な作品なのかな、という印象でした。
まぁ、戯曲の設定から10年以上が経過した今となっては、そのイラク戦争の影響が未だ続いているし、他にも世界では深刻な事態が発生していて、ちっとも「すぐ」終わっていないということがわかっているので、登場人物の語る内容には、なんとも複雑な気持ちになるのですが…。
でも、その時の経過から感じることも含めて、やはり「イラク戦争」の部分は代替可能だし、つまりは、いつの時代にも当てはまることだったりするのかな、と。(むしろ、もっと強烈になってくるかもしれないくらいですわね)

それと、観たままです、のようなコメントがあったので、あえて私は観たままに言いますけど、劇中のテンション低めのデモ参加者や、関係なくセックスしまくっていた2人のこととか、全く批判する気にはなれないんですよね。そもそも批判的な描写でもありませんでしたけど。
自分は、声を上げるもの、上げないもの、それぞれに対して肯定的にも否定的にも取れちゃう。結局起こっていることは起こっていることで、何を信じるか、どう見るか、なのかな、なんて。(そういう意味では、最後の近隣住民の声は象徴的かも。)

今回は、20代の若い役者を起用してクリエイションしているもんだから、余計にそういう感覚があるのかもしれない。いつものノイジーな身体は、アクションとしてはやや控えめだったようにも感じたのだけれど、逆にそこにエネルギーを感じたし、劇中に音楽はないのだけれど、ある種のBGM的効果を感じてしまった。(←こんなこと感じてるの自分だけかもしれないけど)

まーほんと、心に残る作品でしたわ。ガツンときました。
最後、思いっきり余談ですけど、チェルフィッチュの芝居観た後って、しばらく真似したくなるんですけど、というか、しちゃうんですけど、え、ならなくないですかぁ?(←手をぶらぶらさせながら)

-------------------------------------------------------------------
チェルフィッチュ 
「三月の五日日」リクリエーション (横浜公演)

2017年12月1日~20日 @神奈川芸術劇場大スタジオ

作・演出:岡田利規
出演:朝倉千恵子、石倉来輝、板橋優里、渋谷采郁、中間アヤカ、米川幸リオン、渡邊まな実
舞台美術:トラフ建築設計事務所
技術監督:鈴木康郎 照明:大平智己(ASG) 音響:牛川紀政
衣裳:藤谷香子(FAIFAI) 演出助手:犬養真奈 宣伝写真:小林健太
宣伝美術:牧寿次郎 主催:KAAT神奈川芸術劇場 助成:芸術文化振興基金
企画制作:株式会社precog 製作:一般社団法人チェルフィッチュ、KAAT神奈川芸術劇場
国際共同製作:KAAT神奈川芸術劇場、ロームシアター京都、Kunstenfestivaldesarts
国際共同製作賛助:穂の国とよはし芸術劇場PLAT、長野市芸術館、山口情報芸術センター[YCAM]
レジデンスサポート:豊橋市、穂の国とよはし芸術劇場PLAT
協力:急な坂スタジオ、城崎国際アートセンター(豊岡市)

[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-16 16:32 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)

NYLON100℃「ちょっと、まってください」@三重県文化会館中ホール

おれ、実はナイロンを東京以外で観るのって初めてではないか?
東京以外でケラ演出作品を観たことは何度かあるけど。
というわけで、三重県文化会館までドライブでおでかけ。
(3時間ちょいも芝居観てると、名古屋まで帰れるかどうか怪しかったから…)

c0025481_02550112.jpg【演出コメント(一部抜粋)】
この度書こうと考えているのは乞食と金持ちが入れ替わる物語だ。と書くと「そりゃ、あれじゃないか、『王子と乞食』じゃないか」と言う者もあろう。敢えて否定せず、観て驚いてもらう手もなくはないものの、やはりここはキッパリと言っておく。「まっっっっったく違います」。まず、王子は出ない。乞食と入れ替わるのは金持ちであり、また、金持ちも乞食も「家族」、つまり複数だ。単数より多い。多けりゃ勝ちというものではないが。
現代における道化としての、金持ちの家族と乞食の家族。彼らは、紋切型の言葉で言えば日常的な生活空間からこぼれ落ちた人々だが、それだけに、或る演劇的な佇まいを見せている。彼らほど、我々の今を代表する道化師にふさわしい者たちはいない。
これ以上のことは、ちょっと、まってください。


今回の作品は「不条理喜劇」を目指したとのことで、いつもの「ナンセンスコメディ」とは
似ているようで、違うものなのだとか。
「不条理喜劇」と「ナンセンスコメディ」の違いは正直なところ、言語化できるほど
よくわかっていないのですが、ただ、「不条理喜劇」と言われて、何となく腑に落ちるのは、
ほかならぬ、別役実作品のオマージュがハンパないからでしょう(笑)
ケラさん本人も、当日パンフの中で書かれておりますが(てか、やっぱパンフ買えばよかった)、
電信柱、リアカー、おままごと…と聞くと、んもーーー、別役実!
あと、あの乞食の兄弟の会話なんかも、まさに別役実ですw
余談ですが、冷静に振り返ってみると、ああいう不条理劇の会話って、
現実世界で考えてみると、なかなかに気が狂ってるけど、案外せっかちな
B型みたいな人はやってる気もしますね。
つまり私は、日常でやってる可能性があるということですね…。怖い…。

では、不条理とナンセンスの違いは?というと、前段の自分の言い方からすると
別役的なものとケラ的なもの、ということになってしまいそうなのですが、
それが何か、そこまで分析する知識がないので省略w
過去にも、ナイロンの作品の中で、別役作品を意識した作品はあったはずなのだが、
自分がこれまで観た中では、別役実へのオマージュが過去最高レベル。
オマージュというか、サンプリングというか。そういう意味ではちょっと音楽的?

別役実というと、個人的には「天神様のほそみち」と「帽子屋さんのお茶の会」の
イメージが強烈にあって、そしてそのテンションが、(今となっては刷り込みレベルで)
決して得意とは言えないのですが、実は今回、結構そのあたりの不条理テンションが
展開されてた気がするんです(笑)
自分はその日、運転する関係で眠気対策をしていたので元気でしたが、
これは疲れてると眠くなっちゃうヤツでは…。
というか、このテンションで3時間ってどうなんの?と思っておりましたが、
ド直球の不条理から、メタっぽい要素が張り込んだりして段々と
時空が歪んでいるような世界となり、そして、いつのまにやらストーリーが
大きく動きだしちゃうんですね…。
ちなみに、ストーリーが動き出すと、「不条理喜劇」の「喜劇」部分が増してくる印象。
最後の最後で、しっかりタイトル(「ちょっと、まってください」)も回収していますし。
ところどころ、現代に対する批判というか皮肉っぽいともとれる場面があったり。
(「中立派」のエピソードは、大変に興味深い…。)

で、なんか振り返ってみると、そんなところも含めて、実に上手い構成になっていて、
なかなかにエンタメ作品というか、「不条理喜劇」だったな、とまとまってしまう(笑)
しかも面白くて、あっという間の3時間10分。なんか、見事に乗せちゃった感はあるなw
ちょっとこの感覚は久しくなかったので、観劇後の満足感が何とも嬉しいというか。
どうでもいい余談ですが、「ちょっと、まってください」というタイトルを見て、
真っ先にゴールデンハーフを思い出したんですけど、自分のこういう気付きって、
全然共感得られないのよね…。

キャストについては手堅くまとめてきてた、という印象ですが、
でも特に劇団員については今回のキャスティング以外思いつかないかも。
しかし、意外と出演者少ないんですよね。一番印象に残っているのが、
劇団員ではないのですが、客演のマギー氏。
あとは、若手の劇団員の仕事具合も印象的でした。

なんか、つらつらと書いてしまいましたが、久しぶりのナイロン、面白かったー。


--------------------------------------------------------------------------------------
NYLON100℃ 44thSESSION
「ちょっと、まってください」(三重公演)
2017年12月6日 @三重県文化会館中ホール

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:三宅弘城、大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエ、村岡希美、藤田秀世、廣川三憲、
   木乃江祐希、小園茉奈、水野美紀、遠藤雄弥、マギー
音楽:鈴木光介 美術:BOKETA 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN)
音響:水越佳一(モックサウンド) 映像:上田大樹(&FICTION!) 衣装:宮本宣子
ヘアメイク:宮内宏明(M's faactory) 演出助手:山田美紀
舞台監督:武井祐樹、福沢諭志(StageDoctor.Co.Ltd)
大道具:唐崎修 大道具製作:C-COM舞台装置 小道具:高津映画装飾、天野雄太
特殊小道具:アトリエ・カオス、田中康平 宣伝美術:はらだなおこ
プロデューサー:高橋典子 制作統括:川上雄一郎 
制作:前田優希、瀬藤真央子、仲谷正資、藤野和美(オフィス・REN) 
票券:北里美織子 製作:北牧裕幸 企画・製作:シリーウォーク、キューブ
主催:キューブ

[PR]
by yokusang_09 | 2017-12-06 23:53 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

おしらせなど

☆気軽にコメントしてちょお
*エキサイトIDをお持ちでない方はコメントを入れるときに、ご自分でお好きなパスワードを入力してください。

☆記事の内容に関係のないコメント・トラックバックはこちらの判断で削除させていただく場合があります。

☆現在、スパム対策として、当ブログの記事にリンクのないTBを拒否する設定にしています。(エキサイトブログはリンク無しでも可)。

お気に入りブログ

フランス落書き帳
広島きのぴーワールドヽ(...
勝手気ままに書き綴りたいこと
おてんば日記~~魅惑のゲ...
パルケのひとりごと
やっとかめ どっとこむ
北欧建築ゼミ アアルト
グッドデザイン フォー ミー
龍眼日記 Longan...
smilecircle
近代建築ゼミ Moder...
-since 1984-...
ユロ*グラフィック ニュ...
メンズファッション塾-ネ...
コペンハーゲン mell...
青山おしゃれ古着店
バンコク mellow ...
グッドデザインニューヨーク
橙通信/堀江宏樹ブログ
WITH LATTICE

カテゴリ

全体
ナゴヤだがー。
芝居を観てきた2018
芝居を観てきた2017
芝居を観てきた2016
芝居を観てきた2015
芝居を観てきた2014
芝居を観てきた2013
芝居を観てきた2012
芝居を観てきた2011
芝居を観てきた2010
芝居を観てきた2009
芝居を観てきた2008
芝居を観てきた2007
芝居を観てきた2006
芝居を観てきた2005
映画を観てきた。
ファッション
多事争論@ナゴヤ
探検・発見@ナゴヤ
のみくい@ナゴヤ
おでかけ@ナゴヤ
アイチだがね。
物欲との死闘
ギフもええよ。
ナガノの近く。
よそんとこ
たびにでたがね。
よくさん日記
芝居稽古日誌
東京暮らし
このブログのこと
未分類

最新のコメント

>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 01:51
あけましておめでとうござ..
by yattokamedagaya at 23:27
>やっとかめさん そう..
by yokusang_09 at 00:17
普段ほとんど上が100い..
by yattokamedagaya at 19:30
>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 21:51
新しいPENTAX、いい..
by yattokamedagaya at 16:52
>秋津さま 私も初めて..
by yokusang_09 at 23:40
ご来場ありがとうございま..
by 秋津ねを at 18:23

以前の記事

2018年 08月
2018年 07月
2018年 04月
more...

タグ

(175)
(142)
(53)
(48)
(42)
(38)
(36)
(30)
(20)
(20)
(20)
(17)
(14)
(10)
(8)
(8)
(8)

検索

最新の記事

今までどおりのことができない。
at 2018-08-22 21:49
モダンスイマーズ「死ンデ、イ..
at 2018-07-21 18:48
のぞみグリーン車で行く広島の..
at 2018-04-22 23:17
のぞみグリーン車で行く広島の..
at 2018-04-21 23:21
木ノ下歌舞伎「勧進帳」@神奈..
at 2018-03-04 17:51
ほりぶん「荒川さんが来る、来..
at 2018-03-03 19:50
虚構の劇団「もうひとつの地球..
at 2018-02-04 17:57
青年団「さよならだけが人生か..
at 2018-01-27 19:12

ブログジャンル

つぶやき
演劇