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今年観た芝居を振り返り、ベスト5を選んでみる。2015

毎年恒例。今年観た芝居を振りかえり、個人的にベスト5を決める。
今年は芝居33本、ダンス4本を観ました。
予想どおり減ったね!やっぱり減ったね!
去年、芝居とダンス合わせて60本近く観てたからね…。
(東京は素晴らしい。文化系には死ぬほどタマラン街である。)
しかし、なぜ名古屋に引越してからも東京で芝居観てる率が高いのかは謎…。

あと、今年は久しぶりに芝居を創る方にも1本携わっておりました。
こちら、実はまだ年明けに大阪・東京と続きます。

◎1月12日 パルコプロデュース「いやおうなしに」 @神奈川芸術劇場ホール
◎1月31日 演劇実験室万有引力 「身毒丸」 @世田谷パブリックシアター
◎2月11日 ほりぶん 「とらわれた夏」 @ムーブ町屋
◎2月14日 岡崎藝術座 「+51 アビタシオン,サンボルハ」 @STスポット
◎4月19日 拙者ムニエル 「わくわくステーション」 @下北沢駅前劇場
★5月5日 FUKAIPRODUCE羽衣 「ABCDEFGH」 @ 三重県総合文化センター 小ホール
★5月11日 地点 「かもめ」 @愛知県芸術劇場小ホール

★5月16日 孤独部 「大学生」 @名古屋市千種文化小劇場
◎5月29日 岩井秀人+快快 「再生」 @神奈川芸術劇場大スタジオ
◎5月30日 日本綜合悲劇協会 「不倫探偵~最期の過ち」 @本多劇場
◆6月6日 イキウメ 「聖地X」 @ABCホール

★6月13日 アリスインプロジェクト 「アリスインデッドリースクール オルタナティブ・NAGOYA」 @ うりんこ劇場
◎6月13日 劇団B級遊撃隊 「間抜けのから」 @愛知県芸術劇場小ホール
◎7月4日  鎌ヶ谷アルトギルド 「いつも心に太陽を」 @まるた石井園
◎7月19日 ベッドアンドメイキングス「墓場、女子高生」 @東京芸術劇場シアターイースト
★8月13日 地点 「茨姫」 @愛知県芸術劇場小ホール
★8月16日 ナカゴー 「率いて」@名古屋市演劇練習場アクテノン
◎8月28日 庭劇団ペニノ 「地獄谷温泉無明ノ宿」 @森下スタジオ

★8月29日 廃墟文芸部 「慾望の花」 @名古屋市千種文化小劇場
★8月30日 交響劇団星座セプテット 「ジュヴナイルディズ」@ナビロフト
◎9月5日  日本の30代 「ジャガーの眼2008」 @下北沢駅前劇場
◎10月25日 はえぎわ 「ゴードンとドーソン ~妻と夫と虎の夢~」 @シアタートラム
★11月8日  perky pat presents 「健康な男」 @ 吹上「新世界」スタヂオ

★11月20日 劇団Mtasty 「SHERLOCK-赤の研究- 」@BRICK YARD
★11月28日 エス・エー企画 「ある男、ある夏」 @G/Pit
◆12月5日ウーマンリブ 「七年ぶりの恋人」 @梅田シアタードラマシティ
◆12月5日  劇団子供鉅人 「重力の光」 @近鉄アート館
◎12月12日 パルコプロデュース「レミング」 @東京劇術劇場プレイハウス
◎12月12日 猫のホテル「高学歴娼婦と一行のボードレール」 @こまばアゴラ劇場

◎12月13日 東京芸術劇場 「書を捨てよ町へ出よう」 @東京芸術劇場シアターイースト
◆12月20日 岡崎藝術座 「イスラ!イスラ!イスラ!」 @京都芸術センター
◆12月20日 ほりぶん「得て」 @アートコミュニティスペースKAIKA
◎12月23日 NYLON100℃ 「消失」 @本多劇場

【ダンス】
◎1月25日 ニブロール「リアルリアリティ」 @シアタートラム
◆4月18日 白井剛/SKANK 「theco」 @名古屋市青少年交流プラザプレイルーム
◆6月27日 afterimage 「ニトロ」 @愛知県芸術劇場小ホール
◎8月28日 梅棒 「クロスジンジャーハリケーン」 @俳優座劇場

[凡例]
◎…首都圏(東京、神奈川、千葉) ★…東海地方(愛知、三重) ◆…関西(大阪、京都)
黒文字は、感想未掲載

ちなみに、いつも批判の的になる(←いつまでも根に持つ)経費ですが、
約136,000円でした。去年、チケット代だけで20万超えてたのに…。
でも、移動費が98,000円くらいしてました。新幹線乗ること増えたで?
こちらは去年は35,000円強。そりゃ首都圏住んどったでね!
やっぱり名古屋に戻ってからは、関西遠征増えましたね。
でも、これら、実はすべて東京でも公演やってるので、やっぱり
観劇趣味のことだけ考えたら、東京におるのがええねwww
ちなみに、東京に行くと芝居以外にも、東京で知り合った友人と遊んだり
するもんで、東京への移動費は必ずしも芝居だけじゃないんだけど。

で、この中からベスト5を選ぶわけですが。
去年はもっと選び甲斐があったけど、今年は少ないでなぁ…。
というわけで、以下の5本にしたいと思います。(観劇順)

・地点 「かもめ」 @愛知県芸術劇場小ホール
・岩井秀人+快快 「再生」 @神奈川芸術劇場大スタジオ
・perky pat presents 「健康な男」 @ 吹上「新世界」スタヂオ
・猫のホテル「高学歴娼婦と一行のボードレール」 @こまばアゴラ劇場
・岡崎藝術座 「イスラ!イスラ!イスラ!」 @京都芸術センター


ほりぶんも選びたかったのですが、ちょっと真面目なセレクトにしてみた(笑)

来年もすでにちょこちょこと観劇予定が入っております。
正直段々と余裕がなくなってきているのもあって、多分今年と同じくらい観れたら
いいかなぁ、と思っているくらいですけど、どうなるかなぁ。

というわけで、皆様、よいお年を。
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※画像は、なんとなくサンセット感のある、鎌倉の七里ヶ浜の様子。
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by yokusang_09 | 2015-12-31 02:00 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

NYLON100℃「消失」@本多劇場

c0025481_1422796.jpg[ストーリー]
クリスマスの夜、パーティの計画を練る兄チャズ(大倉孝二)と弟スタンリー(みのすけ)。しかし、楽しい一夜になるはずが、ちょっとした誤算からその計画はもろくも崩れ去ってしまう。スタンリーが想いを寄せるスワンレイク(犬山イヌコ)、謎のヤミ医者ドーネン(三宅弘城)、兄弟の部屋を間借りしたいというネハムキン(松永玲子)、ガスの点検に来たと言うジャック(八嶋智人)。兄弟の家に集まった彼らの抱えていた「秘密」が彼らの心を離れた時、そこから生まれてくるすべての感情が彼らを破滅へと導いていく。破滅の先に彼らが見たものとは?ナイロン100℃が6名の精鋭キャストで臨むディストピア譚、11年の時を経て、オリジナルキャストでついに再演。(チラシより)


今年最後の観劇は、こちらの作品となりました。珍しく本多劇場の一番後ろの席で観劇だったのですが、新鮮でいいですね…。(いつも前の方が多いから)

パンフレットの中のインタビューで、小津でSF、という言葉があって、それで妙に納得してしまったのですが、確かにノリとしては小津でSF。まぁ、小津っぽさって、ケラ作品にはいつもある雰囲気ではあるのですが。
11年前の初演を観ていないので、自分の体験で比較することができないのですが、やはり再演ということもあってか、新作上演時に比べると深堀りしているというか、丁寧に作り込んでるなぁ、という印象。

ちなみに、初演のときよりも年齢設定を引き上げてあるのだそうです。当時は30代くらいの設定が、40代位に。その結果、あの閉鎖的空間における登場人物たちの(境遇を含めた)もの悲しさというか、良い意味での気持ち悪さみたいなものが鮮明になっていたし、そういった効果の結果だと思うのですが、いつもならもっと笑っちゃうようなところも、結果としてかなり抑制気味で、その分、戯曲の世界にグイグイ引き込まれていく感じでした。
いや、ほんとに3時間あっという間でしたからね。休憩前だけでも2時間くらいあって、ぶっちゃけ大してストーリー的に大きく動くようなところなかったのに(笑)、あっという間だったもん。びっくりしてまったよ。私的ナイロン史上最短の体感時間、といっても過言ではない(笑)

善人しかでてこない芝居、というフレコミでしたけど、確かに悪人は出てこないんですけど、それは各個人にとっての「善」でしかなくて、結果としてそれが何をもたらしたか、というところですかね・・・。それが、「最終戦争後」という世界と、最近の政情と重なるところが、またゾワゾワとさせるってことなんでしょうか。まぁ、こんなの正解なんてないと思うので、どう思っている人が多数なのかしらないけど・・・。
あとは、終わっていくこと、言うなれば「消失」に対する言いしれぬ不安かなぁ。
戯曲の中では、記憶や家といった具体的なものがどんどん「消失」していくけれど、それだけではなくて、もっと大きくて、しかし明言しにくい何か(それは、具体的なものの集合体なのかもしれない)がいつのまにやら「消失」していくことに対して、現実世界を生きる私たちが抱く不安感とリンクする部分があるような気がした。ただ、それをやっぱりどこか他人事目線で見ている自分もいるんだけど。

実にソリッドな良い作品で今年の観劇を締めくくることができてよかったです。

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NYLON100℃ 43rd SESSION
「消失」
2015年12月5日~27日 @本多劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:大倉孝二、みのすけ、三宅弘城、八嶋智人、松永玲子、犬山イヌコ
美術:島次郎  照明:関口裕二 音響:水越佳一 映像:上田大樹
衣裳:小原敏博  衣裳補:小林由香  ヘアメイク:宮内宏明(M’sfactory)
演出助手:相田剛志  舞台監督:宇佐美雅人(ショウツールズ)
声の出演:池谷のぶえ
宣伝美術:雨堤千砂子  宣伝写真:江隈麗志
宣伝ヘアメイク:山本絵里子、浅沼靖 宣伝衣装:村上利香  
プロデューサー:高橋典子
制作:川上美幸、青野華生子、北里美織子、川上雄一郎、仲谷正資、荒川ちはる
広報宣伝:米田律子  製作:北牧裕幸
協力:アクロスエンタテインメント、大人計画、オフィスPSC、シス・カンパニー、ダックスープ、マッシュ
企画・製作:シリーウオーク、キューブ  主催:キューブ

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by yokusang_09 | 2015-12-23 17:05 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

ほりぶん「得て」@アートコミュニティスペースKAIKA

c0025481_2165713.jpgいやぁ。この発想すごいわw
まさか、テレビ画面の中の人と、あんなに芝居で絡み合うなんてw

死んだ友人が残したメッセージビデオをみんなで観て、涙した後、まさか本人がビデオ越しに登場し、あの頃聞けなかったことや心の内を伝えたりしつつ、いつのまにやら、一緒にビデオを観ていた友人も死んでしまう、というお話ですが、ホラー要素は一切なし。女性達の感情の高ぶりやら、痴話喧嘩やらはありましたけど。安定の調子で。

でも今回なにがすごいって、まさかのキャスト4人中、1人は主にモニタ越しの出演ってことよね。あれ、実際のところ、かなりやりにくいんじゃないかと思うんだけど。だって、人間関係とは別のところで、決定的に1対3になるじゃん。てか、客としては慣れるまで結構モニタの方を見ちゃいましたよ。(通常なら、他の役者に視線が行きそうなところであっても)演出としてどこまで狙っていたのかはわかりませんけど・・・。あと、別にモニタばかり見てても、最初はそれほど支障はなかったけど、でも、きれいな女優さんが結構な熱量の演技をしていたのに、ちょっともったいなかったな、という(笑)

でも、この映像もの、大半はライブだと思うんですけど、途中から明らかに録画したものにあわせて台詞を言うシーンがあったり(録画された役者としっかり会話を交わす)、逆にモニタの中の人(川上さん)は、声だけじゃなくて、舞台上の役者の動きにあわせて顔や目線も動かしているわけだから、今回も大笑いしましたけど、それと同時に、この芝居の緻密さというか、手の込み具合だったり役者の力量だったりといったところに「ほえ~っ」となっておりました。

あと、ばかばかしくもちょっと悲しいお話なのよね。何とも処理できない気持ちを他人に伝えるときに、チョイスした言葉って額面どおり受け取ってほしいときもあるし、必ずしもそう言えないこととかもあって。ギャーギャー喚いてる時点で、それもディスコミュニケーションなんだけど、そんなすれ違いもあったりして。

今回はストーリーや演出にまさかの技巧があったのも印象的でしたが、それ以上に気になったのは役者4人の存在感。キャスティングの秀逸さというか、個々のスペック発揮度合いが実に素晴らしい。当たり前のことではあるんですが、それが作品強度につながっていて、さりげなく贅沢な時間を構築していたなぁ、なんて思ってしまいました。

個人的には、西日暮里とか町屋とか超馴染みのある地名がでてきたのも良いw 確かに西日暮里にも町屋にもケンタッキーありますわw(何でこんなことを京都で思い起こしているのかは、知らん。)

以上。

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ほりぶん 第2回公演
「得て」
(京都公演)2015年12月17日~20日
@アートコミュニティスペースKAIKA

作・演出 鎌田順也(ナカゴー)
出演:墨井鯨子、
川上友里 (はえぎわ)、
上田遥(ハイバイ)、
木乃江祐希(ナイロン100℃)
音楽協力:中村むつお イラスト:持田加奈子

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by yokusang_09 | 2015-12-20 20:10 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

岡崎藝術座「イスラ!イスラ!イスラ!」@京都芸術センター

c0025481_145081.jpg柏時代、最後に観た芝居が岡崎藝術座だったわけですが、そのときの作品の兄弟的な作品になるようです。確かに、取り扱っているテーマは似ている。

ある架空の島の歴史について、人間ではない者たちに語らせる、という形で芝居は進行していきます。とはいえ、多分、全面的に島そのものが、王様という叙事詩的に語っているのだとは思うのですが。
全員仮面をかぶっていて、その形状から何となく、架空の島は南の島なのだろう、ということは想像可能なのですが(戯曲中にも台詞としてでてくる)、小笠原諸島をモチーフにしていると言われながらも、沖縄のようにも、日本全体のことのようにも思え、確かに特定できるものではありません。ただ、やっぱり日本のどこかっぽいモチーフがちらつくので、日本人である我々には、何か完全に架空のこととも思えれず、かといって直接的な共有がなされるわけでもなく、意識やらDNAやら、そういうものに直接作用するような、そういう感覚になってくるのです。

「アビタシオン~」が、どちらかというと私小説的な印象が強かったのに比べて、今回の方が物語的な印象が強いこともあってか、モチーフのチラつかせ方もあって、より客の内面に訴えてくる感覚というのはあったかな。他者との共存とか、行き過ぎた正義とかそんなようなことを声高に訴えているわけではないのですが、今回の作品モチーフになっている小笠原諸島自体が、もうそんなことお構いなし(?)みたいな歴史を歩んでいて、それを知ってしまうと、最近の世界のニュースを見ていると、何とも言い難い気持ちになってくるのです。(てか、作品モチーフ知らなくても、観ていると、何だかそういう気分になってくる。)

5人の役者はずっと仮面をかぶっていて、髪型によっては男女の区別もよくわからないくらいだったのですが、それぞれ味があって面白かったです。個人的には、最後の台詞担当だった女優さん(ずーっと自転車のペダルをこいでいた・・・)が印象的。声がハスキーで、なんちゅーか、一瞬エモジュンかと思った(笑)しかし、あの達観した感じの低音ボイスは、最後にふさわしかったなぁ。ずーっとペダル漕いで電球灯していたので、お疲れさまだと思いましたけど。(てか、ペダルで発電って、つるピカハゲ丸かよ・・・と一瞬頭をよぎったのは内緒w)

色々なことが作用して、すごく身の締まる芝居だったなぁ、という感じでした。
てなわけで、劇場出てからも、しばらく余韻に浸っておりました。
ガツーーンときた。

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岡崎藝術座 「イスラ!イスラ!イスラ!」
(京都公演)
2015年12月17日~20日 @京都芸術センター

作・演出:神里雄大
出演:稲継美保、嶋崎朋子、武谷公雄、松村翔子、和田華子
美術:稲田美智子  衣裳:藤谷香子(FAIFAI)  照明:筆谷亮也  音響:和田匡史
技術監督:寅川英司  技術助手:河野千鶴  
舞台監督:渡部景介(熊本・京都公演)、横川菜保子(東京・横浜公演)
映像:ワタナベカズキ  写真撮影:富貴塚悠太  宣伝美術:古屋貴広[Werkbund]
制作:中村茜、内山幸子、川崎陽子  制作インターン:穂坂拓杜
制作協力:古殿万利子[劇団きらら] (熊本公演)
企画制作:プリコグ  製作・主催:岡崎藝術座、プリコグ
共催:京都芸術センター (京都公演)、早稲田大学 (東京公演)、STスポット (横浜公演)
協力:プリッシマ、シバイエンジン
助成:公益財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金
アーツカウンシル東京[公益財団法人東京都歴史文化財団] (東京公演)
アーツコミッション・ヨコハマ[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団] (横浜公演)

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by yokusang_09 | 2015-12-20 16:42 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

猫のホテル「高学歴娼婦と一行のボードレール」@こまばアゴラ劇場

c0025481_19172731.jpg年末はやっぱり猫ホテですよね。…って感じにここ数年確実になっている。
てなわけで、今回も猫ホテ。
実は柏在住時代、やむを得ない理由から前売券を買うという行為を極力避けていたため(当日精算狙い)、事前に劇団先行で前売を購入すると、劇団員からのメッセージ付きでチケットが届くという事実を知り感動するw
余談ですけど、何故当日精算狙いだったかというと、
仕事の都合上、直前になっていけなくなる可能性があったからです…。


東電OL殺人事件を題材にした今回の作品。
今回の劇場は駒場だから、これ、事件があったアパートって近くだよね。
皆様ご存じのとおり、結局この事件は未解決事件でございまして。そして、被害者の身元がメチャクチャ注目を集めた事件でございます。
こんな事件を題材にするっていうのは、ちょっと勇気がいるのかな、とも思った。(だって、色々詳しそうな人多くて、面倒っぽそうじゃない…)

が、作品について言えば、そんなことお構いなしに、メチャクチャカッコよかった。
いっぱい笑ったし、緊張したし、何より深さに圧倒。

元々、新作のためにしばらく続けていたリーディング公演を元にこの作品がつくられているそうで。そのためか、少しアンサンブル的な構造になっていて、5人の役者が、若干コロス的な感じで役をチェンジしたりするもんですから、それは極めて演劇的で楽しかったけれど、その分ちょっと難しかったところもあったかな…。

でも、個人的にはそのあたりのグチャグチャ具合も含めて、楽しかったというか。冒頭、おじ様たちのやり取りとかで思いっきり笑わせてもらったあと、ググッと「高学歴娼婦」の心の深淵と、その周辺に迫ってからの緊張感、というギャップとか、めちゃくちゃクールでした。堪らん。
一応、事件のことは知ってはいたのですが、その当時、別に東京でサラリーマンやっていたわけでもないので、正直「ふぅん」って程度ではあったんです。スキャンダラスな事件だな、と思っていたくらい。

でも、千葉さん世代にしてみれば、もっと想うところがあったのかな、と。
その想いが、もうそれは究極的には想像にしかならないのだろうけど、でもあの深さに繋がっているのかなぁ、なんて考えておりました。

劇中に、「雪崩よ、お前の雪崩の中に 俺をさらって行かないか。」(Avalanche, veux-tu m'emporter dans ta chute?)というボードレールの詩が出てくるのですが、この歳になってわかる気持ちもあって、まぁ、だからといって売春やろうとは思いませんが、でもあの虚しさや、淋しさや、やるせなさを見ていたら、どうやったら彼女を助けてやることが出来るのか、という気持ちになってくるのと同時に、実は誰でも「高学歴娼婦」になりうるのではないか、ということも頭をよぎり、そんなこんなで、いつのまにやら私も、自分の心の深淵を覗かされたような、そんな気分になってきたのでした。

いつもの猫ホテとちょっと違う、という意見があるみたいですが、わたしゃ別にいつもの猫ホテでしたけどね。。。ただ、今回はスタッフワークが、実にカッコ良かった。特に衣装。あれだけ着せておいて、実は匿名だし、実はミニマムだし、ってカッコよすぎるよ!大好きでした。

結局のところ、全部好きだったなぁ。
今回の芝居も。

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猫のホテル 「高学歴娼婦と一行のボードレール」
2015年12月10日~17日 
@こまばアゴラ劇場

作・演出:千葉雅子
出演:森田ガンツ、市川しんぺー、佐藤真弓、村上航、千葉雅子
日替わり出演:小川菜摘、平田敦子、中村まこと
美術:原田愛  美術補:岩本三玲  照明:加藤泉
演奏:森まんぽー  舞台監督:藤田有紀彦、土居歩 演出助手:渡邊千穂
宣伝美術:犬川ヒロ  宣伝イラスト:香川尚子  制作助手:中村優衣
制作:大橋さつき  芸術監督:平田オリザ
技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)
制作協力:木元太郎(アゴラ企画)
企画製作:猫のホテル、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場

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by yokusang_09 | 2015-12-12 22:11 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

パルコプロデュース「レミング」@東京芸術劇場プレイハウス

c0025481_1354874.jpg【あらすじ】
東京都品川区五反田本町二丁目一番七号、幸荘十号室。
コック見習いのタロ(溝端淳平)とジロ(柄本時生)、畳の下にはタロの母親(麿赤兒)が潜む下宿屋の仕切り壁が忽然と消えた!
修理を依頼しても、大家は何故か下宿屋の存在そのものを否定する。
壁のなくなった部屋には、次々に奇妙な訪問者が入り込んでくる。
30年以上も同じ映画を撮り続けているという撮影隊と往年の大女優(霧矢大夢)、患者、囚人たち…。
部屋に“都市”が流れ込んでくる。
夢か現実か?目眩くシーンの連鎖。
壁が消えた世界で、タロとジロは何処へ行くのか…?


実は名古屋公演はスケジュール的に厳しいかもしれなかったので、おなじみの東京で。

パルコプロデュースなのですが、キャパシティの関係で、今回は芸劇なのだそう。一昨年の上演時には全然チケットにありつけなかったので、今回は結構楽しみにしておりました。だって、松本雄吉と天野天街の共同台本なんだよー。

ちなみに、地下のシアターイーストでは、「書を捨てよ、街へ出よう」を上演していて、両方のチケットを持っていると、それぞれパンフレットがもらえるという企画があり、両方観に行った自分は無料でパンフレットをゲット。ありがたかったです。こういうの嬉しいね。

とりあえず、難解だということだけは覚悟していたので、あらすじだけは頭に入れていったのですが、正解でしたね・・・。ただ、維新派や少年王者舘の芝居を観たことがあれば、割となんなく入ってくると思います。自分はよく知らんのですが、話の筋は原作とほぼ同じらしいのですが、どうみても松本演出というところと、どうみても天野台本というところがちょいちょいあって楽しいw
まぁ、維新派的な芝居を、商業ベースに乗せたって感じだと言ってしまえば、そういう感じです。

松本雄吉は、これまでの作品の中でも都市というものを扱ってきていているわけですが、「レミング」も同様に、都市というものが一つのテーマになっているわけで、そういう点で言えば、昨年大阪で観た維新派の作品にちょっと近いモノがあって、それで結構スルッと観れちゃった部分は大きいかもしれない。(勘違いだとしても、まぁ、結果オーライと言うことで許してw)

都市という巨大な存在に集う人々の個々人の人生の小ささと、都市という存在そのものが人々の夢やら幻想やらの上に建つ楼閣のような不確かさ。寺山はそれをひっかき回して突き詰めていたのだと思うんですけど、隣の家との壁がなくなるという現象をきっかけに、まるで変な夢でも見ているかのように、ぐちゃぐちゃに物事が展開していくのは、心地いいというかなんというか。

実はコロスみたいなところに、ごまのはえさんが出てたりとか、ちょっとよくわからないところもあったんですけど(笑)、キャストは概ねよかったです。
なにより、影山影子を元宝塚にしたのは正解だったと思う。階段で芝居してるの誰よりも似合ってたし(笑)あとは、麿さん。頭しか出てないシーンが多かったけど、それでも存在感がハンパなくて、めちゃ仕事してました。てか、メインどころの4人の役者、それぞれ個性がはっきりしていて、それが不思議とあの芝居(というか演出?)にはまっていて、なんかその辺りも楽しかった。

以上。

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パルコプロデュース 「レミング」
(東京公演)2015年12月6日~20日
@東京芸術劇場プレイハウス

作:寺山修司
上演台本:松本雄吉(維新派)/天野天街(少年王者館)
演出:松本雄吉(維新派)
出演:溝端淳平、柄本時生、霧矢大夢、麿赤兒、花井貴佑介、廻飛呂男、浅野彰一 
柳内佑介、金子仁司、ごまのはえ、奈良坂潤紀、岩永徹也、奈良京蔵
占部房子、青葉市子、金子紗里、髙安智実、笹野鈴々音、山口惠子、浅場万矢、秋月三佳
音楽:内橋和久 美術:林田裕至 照明:吉本有輝子 音響:佐藤日出夫
衣裳:堂本教子 ヘアメイク:西岡達也 振付:金子仁司/広崎うらん
歌唱指導:伊藤和美 演出助手:石内詠子 舞台監督:大田和司
宣伝美術・絵:東 學 宣伝写真:渞 忠之 宣伝衣裳:立花文乃 宣伝:吉田プロモーション
プロデューサー:笹目浩之/祖父江友秀/田中希世子 制作:池邉里枝 製作:井上 肇
企画・制作=パルコ/ポスターハリス・カンパニー 協力=テラヤマ・ワールド/維新派 製作:パルコ

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by yokusang_09 | 2015-12-12 17:39 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

劇団子供鉅人「重力の光」@近鉄アート館

c0025481_2233125.jpg 僕らはみんな神々しい! 生まれ落ち、転がり落ちた人生に光あれ!
「おじいちゃんの死ぬ間際、空から現れた天使を、悲しみに狂ったお父さんが 襲って僕は生まれた・・・・」
天使と人間のあいだに生を受け、
男と女の性器を持つ両性具有の主人公・光(ひかり)は、
元天使の母親が営むスナック 「堕天使」で働いていた。
ある日、悲しみの癒えぬまま各地に子供を作り続ける父親を探す旅に出た光であったが、
男と女すべてに恋をさせ、夢中にさせる光の無垢な魂を、
人々の「愛」という名の重力が押し潰してゆくのだった。


実は、今年の秋に劇団員の方がヒッチハイクで芝居の宣伝をしている、という時に、名古屋でチラシをもらいまして。ちょうど大阪に行く予定もあったし、ということで、こちらもぶっこんでみることにした次第です。
お恥ずかしながら、劇団のこともそれまで知らなかったんですけど、なんかチラシがジワジワ訴えてきたんですよ。

てなわけで、初めてのあべのハルカス。
実は最初の頃「ハスカル」だと思っていたのは内緒です・・・。

いきなり、きわめて個人的な感覚なのですが、なんかやっぱり関西の劇団っぽい!
それはさておき、ひとまずの感想としては、思っていたよりも、構成が荒削りな印象。劇団結成10周年というお祭り的要素もいくらかはあったんだろうか。それならそれでわからなくもないけど。あとは、基本的には下北沢駅前劇場を照準に作っていたのだろうか。天井の高い近鉄アート館とは、少しだけ折り合いがよろしくないような部分も感じつつ。(といいながら、でも駅前劇場だとまた全然違うし、あの美術だと難しいね…)

ただ、荒削りが悪いというわけではなくて、結構面白く作用していたといいますか。ケレン味、という表現を当てはめていいものかは悩むところなのですが(私の中で、関西の劇団だと「悪い芝居」なんかはケレン味があると思っています)、比較的ドンドンドン!と大きくエピソードを進めていくところと、両性具有の天使という存在を取り巻くお話というところと、役者が多いところ等々、諸々のモノがつながって、結果として実に芝居らしいハッタリをかましまくってる印象で、それは客として面白かったんです。(まぁ、それを「ケレン味」という気もするですが、自分の中ではちょっとニュアンスが違うんだよなぁ。)

ただ、何かもう少し戯曲に深み(といえばいいのか?)があると、あれの「ハッタリ」がちゃんと「ケレン味」として機能するのかもしれません。(私の言うところの「ケレン味」なので何とも言えませんが)
個人的にはストーリーの荒削り感はあるにしても、ちょっとアッサリな印象が強かったというか。劇団の特色とはいえ、ファンタジー的要素に引きずられ気味だった…のか?割にいろんな要素が盛り込まれていた印象があったので、もう少し濃い部分があってもよかったのかな、とは思いました。
ただ、全体に包むあのポップな重さは、あの大雑把さがないと表現できない気もするので、これまた難しいところ。ブツブツ言ってはいますけど、あのスピード感とかリズム感と、オシャレ風吹かしてやってくる閉塞感っていうのは、やっぱり心地よかったんですよね。
なんなのよw 大変不思議です。あと、オシャレ。

キャスティングは、なんかもう自分好みにはまっていたので、よかったです。ヨーロッパ企画の石田さんもよかったし、ロロの篠崎さんもいい仕事してたし。光を演じていた益山兄弟の弟氏は、実に不思議な印象だった。あの両性具有の天使役とか、ハマりすぎでしょ(笑)

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劇団子供鉅人 結成10周年記念公演
「重力の光」
(大阪公演)2015年12月3日~12月7日 
@近鉄アート館

作・演出:益山貴司
出演:益山寛司、キキ花香、影山徹、億なつき、ミネユキ、山西竜矢、益山U☆G、石田剛太(ヨーロッパ企画)、篠崎大悟(ロロ)、呉城久美(悪い芝居)、うらじぬの、古野陽大、佐藤ばびぶべ、長友郁真、阿部未和、豊澤知子、柿の葉なら、地道元春、南舘優雄斗、鴇田直也
舞台監督:伊藤新(ダミアン)  照明:筆谷亮也  音響:近松祐貴 衣裳:田中迅人
美術部:谷口悠、増田靖子  演出助手:さくらの、古野陽大、稲川悟史
演出部:柿の葉なら、地道元春、南舘優雄斗、鴇田直也
宣伝美術:小林剛(UNA) WEB:ミネユキ 撮影:橋本大和 佐藤祐紀 明地清恵
制作:佐々木瑞穂、鳥井由美子、中西由佳 
協力:大人鉅人、jungle、ヨーロッパ企画、ロロ、悪い芝居、株式会社POS建築観察設計研究所、studiogigigi、河村真由美、松原利巳、露木妙、さっちゃん(風みどり)
助成 :芸術文化振興基金
主催 :劇団子供鉅人

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by yokusang_09 | 2015-12-05 21:58 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

ウーマンリブ「七年ぶりの恋人」@シアター・ドラマシティ

c0025481_21524673.jpg折角、名古屋に戻ってきたのだから、地の利を生かさねば!と思ったわけではないが、大阪でウーマンリブを観劇することにした。(実際にはスケジュールの都合上、11月の東京はあまり都合がよくなかったのである)
よく考えてみたら、大人計画の芝居を東京以外で観るのはこれが初めてではなかろうか。いや、間違いなく初めてである。
というわけで、私の記憶が正しければ、8年振りのシアタードラマシティなわけですが、そこに七年ぶりの恋人という芝居を観にいったわけです。
ややこしそうに言ってすみませんw

ウーマンリブのコント公演ですので、まぁ、取り立てて考察するとかないんですけど(笑)、ただ、大人計画の劇団員達だけで(とはいえ、少路氏は一応違うはずなのだが)やりたいことをやりきってる感が、もうすがすがしいというか。
そして、さすがカンパニーならではと思うテンポ感以上に、みなさん上手いんですよ。当たり前ですけど。でも、歳を重ねて、味わいも出てきた、あの元々の演技の上手さで、元々のキャラ付けも生かせるし、面白くなってるんだよねぇ。(なぜこんなことを改めて実感してしまったのかは謎。でも改めて噛みしめてしまった。)

拙者ムニエルのときにも思ったけど、40歳過ぎたメンバーによるカンパニーは、なんか観てて楽しいw 7年前の「七人は僕の恋人」も観たけど、あれから色々あったね的なそういう目線も入っちゃったりして。

私としては、ウサギの神様の話が好きですかね。サイコーにやりたい放題でした。あとは、元アイドルのおばさんたちが、どういうわけか全裸で六本木のど真ん中でアレコレしてるやつw イカニモうさんくさい関西弁を、ネタですーって感じで喋ると、関西のお客さんは笑うんだなと知りましたw(東京へ見に行った人に聞いたら、これ、大阪だけのネタらしい)
CR伊勢志摩は、もう鉄板ですね。でも、サミットあるし、大阪の人にも馴染み深い伊勢志摩(土地)についても微妙に取り込んでいたあたり、なぜかポイント高めな印象。(あたしゃ東海地方ですから、もう少し地元感ありますけど。)

まぁ、とにかく頭スッカラカンにして、アハハと笑えるのは最高です。
コント公演だもの。それが一番なのである。

以上。

---------------------------------------------------------------
ウーマンリブvol.13 「七年ぶりの恋人」
(大阪公演)
2015年12月2日~12月9日 @シアター・ドラマシティ

作・演出:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、池津祥子、伊勢志摩、皆川猿時、村杉蝉之介、荒川良々、少路勇介、宮藤官九郎
主題歌:細野晴臣 舞台監督:榎太郎 舞台美術:小泉博康 照明:佐藤啓 音響:大木裕介
衣裳:戸田京子 映像:ムーチョ村松 ヘアメイク:大和田一美 音楽:益田トッシュ
振付:八反田リコ アクション指導:前田悟 演出助手:大堀光威、佐藤涼子 衣裳助手:伊澤潤子、
梅田和加子 宣伝写真:引地信彦 宣伝美術:吉澤正美 宣伝イラスト:篠崎真紀
宣伝スタイリスト:chiyo  宣伝協力:る・ひまわり
票券:河端ナツキ、能美山しの 制作助手:北條智子、赤堀あづさ、市川美紀 
制作:長坂まき子
企画・製作 大人計画、(有)モチロン


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by yokusang_09 | 2015-12-05 21:43 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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