カテゴリ:芝居を観てきた2012( 44 )

月影番外地「くじけまみれ」@ザ・スズナリ

芝居の稽古の隙を縫って、東京までちょいちょいと行って参りました。
てか、劇場に着いたら客席案内係に、名古屋の知り合い(麦粉せんせい)がいて、
一瞬スズナリなのに、七ツかと思ったw

前回の公演ですっかりファンになってしまった「月影番外地」。
前回は女4人でしたが、今回は高田さん紅一点。
福原さん作で木野花演出。なんかアガるがねw
事前情報はほとんどなしに行ったのですが、さてはて。

c0025481_23464253.jpg【あらすじ】(エントレβより)
麻子(高田聖子)は、45歳の独身女。社長1人、社員1人の小さな会社で働いていた。
何も起こらない日常と、社長・真壁(政岡泰志)からの執拗なプロポーズに疲れていく日々。
そんな麻子の唯一の慰めは、声高に革命を叫ぶ青年(丸山厚人)の、深夜の海賊放送を聞くこと。
ある日、このラジオの男と出会い、恋に落ちる!
“そこまでしないと人を愛せない面々”の”狂っているようで純愛”が炸裂!

若手No.1の脚本家・福原充則の脚本、高田が最も信頼する木野花の演出で、
この夏、月影番外地がザ・スズナリを熱くします!!


どっかでみたことある役者さんがいるなーって思っていたら、
その昔、豊田に唐組テント芝居を観に行ったときに出演していた
俳優さんでした。丸山さん。もう10年以上前だよ。案外記憶力すげーなw
なにが一番先行して決まったのかは分からんけど、
丸山さん出演のせいなのか、どことなく唐組テント芝居っぽい雰囲気がありました。
(とはいえ、1回しか観たことないもんでその印象なんだけど)
(物語の設定もあるんだけど)ちょっとおどろおどろしい雰囲気に、
(よい意味で)簡易な構造の美術たち。
パーテーションみたいなのがバタバタ動いて場転すんの。
ヒーローがいて、恵まれない境遇のヒロインがいて、悪役がいて。
また動物電気の政岡さんが、いつかみた唐十郎っぽいテンションの芝居をするんだな(笑)
赤羽や西川口の設定(扱い)とか、もう現地住民なら怒れるくらい、
ホントにヒドいふざけっぷりなんだけどw、
(でも、西川口から来てたっぽい人は終演後笑ってたw)
戯曲のおもしろさと、舞台と客席を包み込むテント芝居的熱気で、
ふざけまくってるんだけど、そんなこと関係ない、みたいな。
いや、でも極めてまじめに、死ぬほどふざけててやっぱ面白かったけどw

でも、この「壮大に、死ぬほどふざけてることを、大まじめに熱気ムンムン」って
いうのがやっぱ最大のポイントでしたな。
戯曲の面白さもハンパないんですけど、それを体現する役者陣もまた超魅力的。
いや、実にすばらしいキャスティングだったです。
(福原作品に馴染みのある役者が比較的多かったっていうのもあるのかもしれんけど)
それにしても、高田さん、新感線のときより月影のときの方が好きだなw
あの薄幸そうなんだけど、着実に生きてる感じがたまらんw
あの薄味と、周囲の濃い味のコラボがやっぱサイコーですわぁ。

いや、ほんと興奮したし、どらめちゃ面白かった!次回の月影が楽しみ。

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月影番外地 その3 「くじけまみれ」
2012年8月3日~12日 @ザ・スズナリ

脚本:福原充則 
演出:木野花 
出演:高田聖子、丸山厚人、山本圭祐、碓井清喜、植田裕一、政岡泰志
演出助手:柏木俊彦 照明:宮野和夫 音響:山本能久 衣裳:伊藤早苗 美術:片平圭衣子 
舞台監督:福澤論志、小野綾香 演出部:小宮山実郁、石塚貴恵 
小道具製作:泰真祐子、下田昌克 
制作:高比良理恵 北澤芙未子 プロデューサー:岩間多佳子 
企画・制作:月影番外地 主催:ぴあ

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by yokusang_09 | 2012-08-05 23:36 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

範宙遊泳「東京アメリカ」@G/Pit

c0025481_313732.jpg東京都世田谷区船橋3丁目に家族がいる。
家族は演出されている。
家族が演出されているのを、演出する人がいる。

+++

2010年の初演で好評を博した「東京アメリカ」を原点回帰といわんばかりに忠実に再演。
小劇場演劇の稽古場という閉鎖された場を舞台に、演劇や人間に対する愛憎入り交じった批評性を貫いた本作。
東京→名古屋の2都市ツアー。




右角くんが超絶推していた劇団がついに名古屋で公演するってことだし、
桜美林出身劇団の中で、最近の注目株だって噂も聞いとったもんだで、
ほりゃああんた、行くしかないがねー。

実は脚本の内容は全く知らずに行ったのですが、
直前の噂で「演劇あるある」的な内容だと聞かされてしまったのですが、
(でも別にその程度のことでネタバレだぜーとか全くくじけないのが、俺のいいところw)
確かに、「演劇あるある」ネタでしたw
でも、演劇関係者じゃなくてももちろん面白い。

とある学生あがり(?)の劇団が、本番直前に芝居の稽古をしているというストーリー。
ヘタウマな感じ(←褒めてます)の女優さんがいきなり謎の歌を歌いながら
登場してくるのだが、そこに、演出家らの謎のアツいダメ出しが入りまくるw
てゆーか、劇中で進行している劇の内容が、ちびまる子ちゃんをモチーフにしている
ようなのだが、相当ヒドい内容でかなりウケたw (←褒めてます)
この(あえての)ヒドイ劇中劇と、ハコが故の距離感と、役者のヘタウマ風な感じが
客席と舞台との距離感を、妙に縮めてくる、というか客側に変な油断をさせてくるのだが、
最終的には完全にヤラれちまったよ…。なんなんだこのクオリティは!
絶妙なスピード感とテンションの緩急で、まったくダレないし、
あと、ムダな遊び(笑)のクオリティが異様に高いww
(じいさんが食べ物をのどに詰まらせて復活するラップシーンとか!)
そういうさりげないクオリティの高さを持って、さらに敷居を下げておいてから、
虚構と現実のあいまいな境界を描く作品世界に、観客もきわめてナチュラルに
一緒に巻き込んじゃうとか、完全にヤラれちゃったよ、あたしゃ。
ちなみに、劇中にあった「本番直前になると芝居の夢を見るんです」っていうセリフ、
完全に自分と一緒ですわ…。芝居でも仕事でも、本番が迫ってきて
追いつめられると夢でもそのことを見て、んで、よく夜中にうなされているw
しかもまたキャスティングもホントに絶妙なんだよね。
個性的な役者さんをぶっこみながらも、上手いこと主張の強い味を抑える役者を
配置して、全体のバランスが実に取れてたと思う。
個人的には、中日の浅尾にちょっとだけ似てたw、演出助手役の方が
一番いい締め所になってたなぁ、と思いました。真っ当に上手かった!

あの独特のヘタウマ世界は、ちょっと前のB級遊撃隊にも通じるところがあるかなぁ…とも
思ったんですが、でも何なんだろう、あの独特の味わい。
ちょっとこれまでの経験の中では思い出せないこの味に、
気付いたらかなり掴まれてまっとったw

いやー、いいもんみた!

※ちなみに、半券代わりに配られたお面は、わたくし、目が大きくて
お面から目がどうしてもはみ出してしまうため、着けませんでした。
というか、着けれませんでした。サーセンw

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範宙遊泳 「東京アメリカ」
(名古屋公演)2012年7月19日~23日 @G/Pit

作・演出:山本卓卓
出演:大橋一輝 熊川ふみ 埜本幸良 浅川千絵 斉藤マッチュ 高木健(タイタニックゴジラ) 
   田中美希恵(贅沢な妥協策) 福原冠 山脇唯(ヨーロッパ企画) 緑茶麻悠(Rちゃんの湯気)
美術監督:たかくらかずき 照明:山内祐太 音響:高橋真衣 舞台監督:櫻井健太郎 
演出助手:菅原和恵 名古屋公演制作協力:右角81(ゲボゲボ) 
制作助手:鈴木猛丸 制作:坂本もも
企画制作:範宙遊泳 主催:範宙遊泳  提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
協力:タイタニックゴジラ 贅沢な妥協策 プリッシマ ヨーロッパ企画 Rちゃんの湯気 
    ゲボゲボ ロロ CoRich舞台芸術!

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by yokusang_09 | 2012-07-21 23:06 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

劇団あおきりみかん「湖の白鳥」@愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_23592491.jpgフタヲカルリさんからのラブコールに応えて(笑)観てきました。

これが実は…2作品目?
前回観た作品は結構好きだったのですが、
今回はさてはて…。
っていうか、劇場に入ったらいきなり
巨大な白鳥ボート的テンションの
遊覧船が舞台にドーン!っとあって、そ
の(いい意味での)ナンセンスさに
思わず笑ってしまったw (いや、すんごいよかったんですよ。褒め言葉だでね。)

お話としては、遊覧船の船上でパーティが行われるらしいのだが、
その主催者である男性の、実際のところは田舎にとどまって、
よくわからん演劇活動を続けているのに、どらめちゃ売れっ子みたいな話が
延々と進んでいき~みたいな話。(適当ですみません)
それを、あおきり的なメタ目線で、しかも今回はミュージカルで描いちゃうという作品です。

正直、個人的には大変不思議な作品という印象でした。ハイ。
まぁ、多分、個人的資質にかかわる部分が相当でかいんだと思うんですけどwww
主人公の男性の言っていることに合わせて劇中劇が展開されていく、
という演劇マジック(?)についつい騙されちゃうところもあると思うんですが(笑)、
でも要するにこの男が言っていることって、自分にとって都合のいい事実だけを
ピックアップして(ついでに独自解釈を加えて)くると、こうなるってことでしょ。
それって、悲しいことに現実社会で起きまくっとるがんね(苦笑)
ただ、このお話の中ではそのレベルを超えて、かなり妄想(というかハッタリ?)が
入ってますけど、見たいことを見たいようにしか見てないってことだがんね…。
鹿目さん的に、最近の何かをチクリと刺しているようにも感じてまったよ。
ま、別にそうじゃないのかもしれませんが…。

ただ、ちょっとどうしても引っかかった点がありまして。
「ミュージカル」と掲げている割には、役者の歌が…って思ってしまったのだが。
もちろん、ホントのミュージカル俳優なわけではないし、そんな線を狙った作品でもないし、
別に劇団四季的なものを期待しているわけじゃないんですが、
でもやっぱ声量のバラツキがすんごいあったんだよね…。マイクで拾えてなかったの?
そこは、どー考えても残念だったですね…。ただ、別に単純な歌の上手さっていうのは
見せ方次第では、そこまで関係ないってこともわかったけど。
とはいえ、途中の往年のアイドルのパロディとか、いろいろ楽しかったし、
ミュージカルという今回の企画そのものは嫌いじゃないんですけど!

あと、ある意味イレギュラーなことをやっているから目だったのか、それとも戯曲的に
そういう構造だったからなのかわかんないけど、あおきりってホントに幅広い世代に
ファンがいるんだなぁ…って初めてちゃんと知ったよ。(←失礼)
でも、(もちろんいい意味で)安定した良質なエンタメだもんなぁ。そりゃそうだ。
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by yokusang_09 | 2012-06-03 22:59 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

イキウメ「ミッション」@シアタートラム

観てきました。はじめてのイキウメ。
どうでもいいけど、最近、芝居見る直前に結構な疲労や睡魔が
襲って来たりするので、観劇前にコーヒーが欠かせません…。
ホントはコーヒーって飲みたくないんだけど…。

c0025481_2313846.jpgある地方都市の一角、金輪町。
神山清巳は優秀な会社員。
幼い頃から常に周囲の期待を背負い、応えてきた。
兄の清武も、できる弟の平凡な兄、という立場に慣れきっていた。
清巳はある日、自宅裏の斜面を転がってきた拳大の落石を頭部に受け、
入院してしまう。十日程して会社に戻ると進行中の企画チームを外されていた。
不条理な出来事に苛立つ清巳を両親は慰めるが、
久しぶりに会った叔父の怜司は違った。
「自分にしかできない仕事なんて存在しない、本当の仕事を教えてやる」
怜司は主夫業の傍ら、密かに「本当の仕事」を持っている。
それは世界のバランスを取る重要な使命、と怜司は語る。
世界からの「呼びかけ」に応え、行為に移す。
その行為はどう見ても荒唐無稽で無意味だが、清巳にはその馬鹿馬鹿しさが新鮮だった。
(当日パンフより)


あのー、とりあえず言いたいのは…自分が最近思ってることを言ってくれてスッキリしたw
初見なので、実はこれまでの前川作品(イキウメとしての作品)が
どうだったのかはわかりません。だって、今回、演出が違う人だしね。
(でも何となく、いつもと変わらない予感もしましたけどw)
申し訳ないけど、チェルフィッチュの時にも触れましたけど、世の中の関心は
やっぱり地震と原発事故なのよ。
この作品も、前川さん自身のそれらに対するメッセージの表明なんだろうな、
と思ったけど、でもよくありそうなソレとは違いましたね…。ええ。
てか、自分、「うぉー!テーマが明確に見えたぎゃー!」ってとき、
大抵他人とズレてるんでハズカシイんですけど、でも、今回の芝居で一番感じたのは
「自分の言動に責任を持て」 ってことなのかなぁ、と…。てか、絶対そうだと思うよw

主人公の叔父さんは、世界のバランスを保つため、「世界からの呼びかけ」に応えて、
「内なる衝動」に従い、なんか意味不明なこと(でも、それが使命)をやっているw 
他人から見れば意味不明で、実の兄(主人公の父)はまったく理解できず、
全否定するが、「どうせ説明してもわかりゃしない」と、説明も拒む叔父。
それまではちょっと滑稽な感じで終わっていたが、
その使命を、弟子に熱心に仕込んだ結果、その弟子は、殺人未遂にまで発展。
まぁ、「内なる衝動」に従うとしても犯罪を犯しちゃダメだとは思うのですが、
でも、そうやって叔父に言われた弟子は、「アンタが言いだしたことだろうが」みたいなことを
言い捨てるわけです。←自分、このシーンが一番強烈でしたね…。
(この辺、何だか、赤軍派とかカルト教団とかついつい連想してまったんですけど)
叔父さんは責任を取って、世界のバランスを保つのをヤメちゃうわけですが、
その結果(なのかどうか知らんけど)、雨が降り続いて、主人公の家が土砂崩れに
飲みこまれるんですね…。みんなが「叔父さんがバランス取ってたんだから、
またバランス取って」と言っても、「呼びかけが聞こえない」といって動こうとしない叔父。
寧ろ周囲が動き出してから、叔父も合流して、バランスを保つ使命に向き合った結果、
雨は止むわけですが、この辺もねぇ…何か感じちゃうわけですよ(笑)

整理がつくようでうまくつけれないので、伝えきれないんですが、
ホントに、これまであったことを経た上での現在を、とある家族を通して、
舞台上で提示しとったなぁ、という印象。実に素敵な毒っ気。
なんなんだろ、ちょっと、だいぶ前に「オイル」を観たときの感覚に近い。
要するに、かなりボクのツボと突いていた、ということです。ハイ。らぶです。

あと、衣装を始め、スタッフワークも素敵だった。
特に衣装はねぇ。実にバランスが良くて、メモりたい気分になっちゃったくらいw
半抽象的な舞台美術も、芝居の世界観とマッチしてて、個人的には良かったです。

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イキウメ 2012年春公演 「ミッション」
(東京公演) 2012年5月11日~27日 @シアタートラム

作:前川知大
演出:小川絵梨子
出演:浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下 創、大窪人衛、加茂杏子、安井順平
    太田緑ロランス、井上裕朗、渡邊 亮
美術:土岐研一  照明:松本大介  音楽:かみむら周平  音響:鏑木知宏
衣裳:今村あずさ  ヘアメイク:西川直子  演出助手:長町多寿子
舞台監督:棚瀬 巧  プロデューサー:中島隆裕



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by yokusang_09 | 2012-05-11 23:57 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

チェルフィッチュ「現在地」@神奈川芸術劇場大スタジオ

正直、今回も眠気を誘われる芝居でした…w
結構うつらうつらしてまったもんね…。横浜まで行ったのにw
ちなみに、眠いとよかった、ということとは別みたいです。
なぜなら後ろの人も同じこと言っとったでw
(いや、ぶっちゃけ前日からの疲れが予想以上に残っていたのですよ…)

c0025481_22224385.jpg『現在地』は変化をめぐる架空の物語です。SFみたいな。
わたしたちは、状況を変化させたいと強く望んだり、変化させなければと焦ったり、怒ったり、実際に変化に身を投じたり、それはできずにためらったり、常に冷静で穏やかであろうと努めたり、変化するしないを勇敢さ臆病さの問題として考えたり、考えなかったり、開き直ったり、自分の考えていることが正しいのかどうかの確信をどうしても欲しいと思ったり、正しい人間でいたい過ちを犯したくないと思ったり、たとえばその気持ちを過去に人類が起こした取り返しの付かない過失に準えようとしたりします。
『現在地』というフィクションの中の人物たちも、そうやって生きます。
―岡田利規


今までだってある意味フィクションだったと思うのですが、
今回はチェルフィッチュとしては、初めての「フツーのお芝居」なんだそうです。
確かに、どの人が何役で、というのが概ねしっかりしてたと思いますけど、
台詞だって一人が延々と説明的にしゃべりまくるとか、台詞喋ってない役者のいる場所とか、
空間の使い方とか、まったくもってしてチェルフィッチュだったよ…(笑)
あのセリフと関係のないノイジーな動きも健在だったし。
「これから、今までと大きく変化するってことがあるわけじゃない」みたいなことを
インタビューか何かで岡田さんがおっしゃっておったんですが、
確かに「大きく変化」はないですね…。それでいいんだけど。

物語の設定としては明らかに、東日本大震災と、それによって発生した
原発事故がモチーフになってて、まぁ、なんといいましょうか、
この1年ちょい(というか現在進行形で)で起きている身の回りのことを、
俯瞰的に、そして、"色んなこと"をそのまま、"色んなまま"提示した作品って感じです。
「フィクションは現実を映す鏡」と岡田氏は言っとらっせるようですが、
それらを、「フィクション」という若干のオブラートっていうか、
それなりにまとめて観客の前に提示してきた、という印象。
最近だと、「見え方は一つではない」というのは、実はツイッターで
それこそ原発再稼働反対派と賛成派を両方フォローすると面白いほどわかるんですけどw
もう一つの事象に対しての受け止め方が全然違うどころか、なんか最近なんて
それぞれのグループで起きてることとか報道のあったことが違うんではないか、
という気分になることもあります(あくまで自分の主観的な印象ですが)。
でも、まぁ、例えばそういうことなんだよね…。
「こんな世の中が落ち着いてないときだからこそ、自分をしっかり持ってないといけない」
みたいな台詞を言っとらしたんだけど、複雑な気持ちで、納得してました。

関東地方に住んでいる人と、自分のようにそれ以外(東海から西日本)に住んでいる人とは
温度差が違うってことは薄々(情報としてではなく)肌身で感じとったんだけど、
1年以上経って、一番強烈に感じた瞬間だったかもしれない。
千秋楽で観たので、事前に観た客の感想を目にすることがあったんだが、
賛否両論分かれているんだそうな。「まさにこれだ」という人と「今さらかよ」みたいな人と。
自分としては、まぁ、どっちも、といいますか…(笑)
今さら感もあるけど、1年経っても「今さら」なことが言えちゃうくらい、
この救いのなさは変わりがないってことなのかな、と。(むしろ事態は拗れてるように思える)
それよりなにより、なんか自分にとっては「ヘンなもんみちゃった」感の方が強いんだよねw
7人の女性が、何やらおかしなことが起きたというのに、淡々と「~だわ」とお嬢様言葉で
特段の感情も表に出さずに、ペラペラと喋りづつける。人間は死んでるし、地域はバラバラに
なるし、何やら他にもすごいことが起きている様子なのに。
でも、フィクションの世界に表現されている、そのある種の異常さが、岡田さんが言う
フィクションによって映し出される「現在地」なわけです。

あー…。ホント救いがない…救いがないよ…w
これ、もう一回みたいな。DVDにならんかな。

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チェルフィッチュ「現在地」(神奈川公演)
2012年4月20日~30日 @KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ

作・演出:岡田利規
出演:山崎ルキノ 佐々木幸子 伊東沙保 南波圭 安藤真理 青柳いづみ 上村梓
美術:二村周作 音楽:サンガツ 舞台監督:鈴木康郎 照明:大平智己
音響:牛川紀政 映像:山田晋平 トラマトゥグル/演出助手:セバスチャン・ブロイ
宣伝美術:松本弦人 企画・制作:KAAT 神奈川芸術劇場、precog

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by yokusang_09 | 2012-04-30 22:24 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

毛皮族「演劇の耐えられない軽さだネッ」@神保町軽演劇仮設シアター(スタジオイワト)

c0025481_22321335.jpg諸々の予定を縫い縫いして、行ってまいりました。
最後の軽演劇!
てか、前回の軽演劇を観に行ったあとに、
リトルモア地下って閉館になったのね。
まったく知らんかった!
そして、この軽演劇、照明以外はみんな団員が自分たちで
スタッフワークをやっているんだそうな。
まさか、出演する役者がかわるがわる音オペやっとるとは思わなんだよ!
芝居にかかわっている身として、なんかアツいものがありました。
あと、アンケートが地理学の先生とコラボになっとって、なんか極めて気になった。

W演目「Wの悲劇」
出演:江本純子 金子清文 高野ゆらこ 高田郁恵 柿丸美智恵 / 延増静美
悪、希望、インチキ、金、嘘、私語。そして喜劇の方程式。江本扮するもはや何者かわからない者・達者田敏子と、金子清文扮する何者でもないおっさんが、毎回何らかのことでざわめいたり騒いだりふざけたり安らいだりする軽演劇のドル箱'おそば'シリーズもいよいよ最終章。この爆笑!この快楽!この刺激が!とことん!癖になる!
※名コンビによるシリーズものですが、シリーズ初見の方でも大丈夫。〈当たり日〉には江本純子の軽歌謡ショーがあります。

今までの総集編チックな要素も盛り込みつつ、相変わらずのどっひゃー感満載で楽しかった。
やっぱり女優を脱がしちゃったりする方がアガるわw
達者田敏子が映画化されて、ホンモノが出演するという設定で繰り広げられる物語。
なんか、江本さんが実にイキイキしとるんだよねw
あと、おっさん(金子清文)はイケメン俳優が顔を整形して完全におっさんになりきって
演じるという設定もあったせいなのか何なのかよくわからんけど、いつもより金子さんが
色つやがよい感じがして、艶っぽくて色男な感じだったのよかった。
(だって、いつもどえらい粗雑な扱いだもんね…)
本物のおっさんと俳優の区別っていうのは、狙ってたのか段々と
何ら区別がつかなくなってきて、実は、知らない間に
入れ替わっちゃってるんじゃないかというハラハラ感もありつつ。
(でもだからどうなんだってわけでもないんだけど)
それより、江本さんの達者田敏子と、最後に敏子になりきっている女優(延増さん)とを
実に絶妙に演じ分けているのが、江本さんの役者としてのパワーを
感じてまったといいますか。
きっと結構わかりやすくやってるんだろうけど、本人が本人じゃない人になって、
本人を演じるという三重構造なので、案外難しいと思うんだよね。あの滲み出させ具合が。
シリーズのラストということで、いつになくお祭り感もあって、満足度が高し。

X演目「オシッコ猶予中」
出演:羽鳥名美子 高野ゆらこ 町田マリー 延増静美 江本純子
そこには「シッコの地獄」が待っていた!集金中のパートタイマーが巻き込まれる怪薬物事件。もうダメ!私、踏み絵を踏み外します!実験的な軽演劇手法で送る予定の、浮き草のような若草のような儚く強い物語。どうせ罰当たりな人生だもの。破れかぶれなパンティーストッキングですもの。
※〈当たり日〉には、国内で活躍する著名な司会者を招いたアフタートークショーがあるかもしれません。

観劇中にコンタクトが外れるというハプニングに見舞われたものの、
眼力が弱い左目だったので、こんな形でそれに救われちゃうという複雑な状況…。俺がね。
これも、誰かが誰かをだますみたいな構造で、結構何だかわけわからん感じになっていたw
旅をしながらヤクルトを売り歩く、というストーリーのため、他のシリーズに比べると
(上手く言えないんだけど)若干散漫になりがちな印象だった…。ちょっとアレに近い。
「小さな恋のエロジー」的テンションに近い。違うけど。
延増さんの、キチガイじみたキャラクターがいい感じにアクセントになっていた。
ヤクルトでイける身体に慣れるとかw 美人がロングヘアーを振り回しまくって
白塗りでトリッキーな役をやるっていいなぁ。実にいいです。
延増さんのあのウェット感はやっぱ好き。
そして、やっぱ最終的には、美人3人が、オシッコだだ漏らしながらの演技とか…。
奇天烈すぎてたまらんすwww

Y演目「ああ夜景」
出演:柿丸美智恵 高田郁恵 延増静美 羽鳥名美子 江本純子 / 高野ゆらこ
崩壊する私の夜景。私の私のウェッティ、ウェットなパーマが雑にみだらに渇いていく。空に夜景がある限り。このアーバンナイトは誰のものでもないけれど私のものとなるその瞬間、いたいけなオオカミになる!ならない!わからない!切な過ぎる北東京ラブストーリー。爆弾は国家にお預けしておきます。
※〈当たり日〉には、海外で活躍する著名なデザイナーを招いたアクションファッションショーがあるかもしれません。

柿丸さん大活躍で、超ウレシスw
ちなみに、柿丸さんもロングヘアーを振り回しておりましたw
ワンシチュエーションなので、4作品中もっともコント芝居色が強かったかな…。
いいか悪いかは別として。(でもそういう言葉が嵌ってしまうと勝手に複雑)
ただ、話の流れとしては美しかったです。起承転結の流れとか。仕掛けのポイントとか。
でもあまりにスムーズで最終的なオチが、いかにも漫才(コント)っぽい感じで
終わってしまったのが、そりゃそうなんだけど、なんか若干残念な印象だったんだよね。
じゃあどうしたらいいのか、と言われると、まったく対案がないもんで申し訳ないんだけどw
あ、演出面でも大変まとまっておりましたし、
女優さんの純粋な演技力で勝負してた感じが好き。
ヘンなホテルのスタッフに振り回されまくる有名デザイナーのイライラ感は
お客のわたくしにもビシビシと伝わってきまして、段々イライラしてきちゃったもんねw
(つまらなくてイライラするわけじゃないですので、あしからず)

Z演目「女と報酬」
出演:町田マリー 延増静美 羽鳥名美子 高野ゆらこ 高田郁恵 柿丸美智恵 金子清文 / 江本純子
乙女が祈る。聖者が行進する。マリアはアベする。格調高きハードボイルド、ジャズと夢の世界。ハイスピード。色んな人が出てくる。驚愕と葛藤と衝撃が常に交錯するハートブレイクエンターテインメント。宝くじが当たらないと生活費がなくなってしまいますが、どうにかなるさとイージーな幸せを気球に乗せてどこまでも。
※〈当たり日〉には、お客様の夢を叶える素敵なショーがあるかもしれません。

地震の被災地なんでしょうか。瓦礫の中を、宝物を探してウロウロするボディコン着た
女チンピラ2人に、ハイティーン娼婦(←メリーさんかてw)に、
チャイナドレス着た女やくざ?に、セックス占い師に、びんぼっちゃまみたいな恰好した
修道女に、ワールドなんちゃらみたいなのに、侍というまったくつながりのない、
のっけからカオスっていうかどうなっちゃうの的なw
ボディコンと、娼婦と、やくざと占い師あたりは、まぁ関連見いだせるんですけど。
ただ単にギャーギャーやってるだけで終わっちゃうのかと思ったんですけど、まとまりが
内容にみせかけて、結構流れもあって、展開も面白くて、
あっという間に最後まで行ってまった。
最後の話のオチと合わせて、何だかちょっとだまされたみたいな気分。
でも、この知らない間に全力疾走してたっていう感覚は、新鮮すぎてちょっと衝撃だった。
最後の軽演劇で、最後の演目で、もっと(表現が適切ではないかもしれんけど)テキトーに
ワイキャイするだけかと思ったら、まったく裏切られました。ハイ。

今回の演目は、ぶっちゃけ前回と比べたら全部アタリだったです。全部楽しかった。
毛皮族、アタリハズレがデカイと言われますが、今回は確実にあたりだったと思います。
軽演劇、シリーズで上演するのはこれが最後らしいんですが、
今後は全国で展開しちゃったりするらしい。名古屋でもやってほしいなぁ。
でも、まずは1月の本公演ですな。1月末に高円寺らしいです。楽しみ!

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毛皮族 毛皮族の軽演劇WXYZ「演劇の耐えられない軽さだネッ」
2012年4月12日~29日 @神保町軽演劇仮設シアター(スタジオイワト)

作・演出:江本純子
出演:江本純子 町田マリー 柿丸美智恵 羽鳥名美子 高野ゆらこ 延増静美 
高田郁恵 金子清文 ほか
※出演者は演目毎により異なります
宣伝美術:two minute warning
WEB:rhythmicsequences
協力:マッシュ、ゴーチ・ブラザーズ、クレイ、スターダス21、ダックスープ、アズランド、スタジオイワト
制作:Little giants  プロデューサー:ますいめぐみ  企画製作:毛皮族

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by yokusang_09 | 2012-04-29 22:10 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

オイスターズ「豆」@七ツ寺共同スタジオ

仕事無理やり抜け出して観てきた!
実は、オイスターズの公演って一度も観たことがなかったのです…。
唯一あるのは「はだか道」だけ? 理由はと聞かれても知らんのだけど…w

c0025481_1828575.jpg
まず、一言。 → おもしろかった!!
以下、わたくしの個人的な感覚で書き連ねます。
おそらく理解に苦しむこともあるかも…。
まぁ、いつものことかもせんけど!

まぁ、ぶっちゃけてしまうと、自分は不条理劇というのは
大好物というわけではないのです…。
だって、たいていなんか地味なイヤらしさがあるがんねw 
あと、イライラ感w (←これはほぼ高校時代の苦い経験が原因だと思われる)
あの灰汁がね、どうもね…。(むちゃくちゃ言っとるけど無視してください)
今回の作品は、その持ち味の苦味(みたいなもん)も残しつつ、自分好みの味付けに
なっておりましたので、極めてのど越しさわやかって感じだったです。ええ。
ルームシェアして住んでいる男性2人が始めた連絡ノートがいつのまにやら交換日記みたく
なってきて…という仕掛けが、個人的には実にスキでした。
てか、大人になってからやる交換日記って案外楽しいんだてw
大学4年の時に、何故か親友ヤマダと半年間だけやっとったんだけど。
(まぁ、ブログを書くことになってヤメたw)
途中から又貸しの又貸しでやってきた女が幅を利かせて仕切り始めるシーンとかは、
個人的にはなんか世相を映してますよね…って思いました。
(フェミニズム的な話じゃないよ。後から、横から美味しいところだけ掻っ攫ってく感じが)

なんか、あと、そのせいなのか、いろいろと総合的に愛くるしい感じになってた。
あの3畳間(?)の空間に人が枝豆のようにキュンキュン詰まっていても、
悪い意味で暑苦しくないし、あまり狭くないし、大道具(箪笥とか)と、
衣装と役者のバランスが絶妙で、大変洗練された印象。
だからこそ、スッと入ってくるってもんが、どこの誰の芝居でもそうなんだけど、
今回の芝居に関してはやたらとそれを感じてしまった。
なんででしょうね…。好きだったのかね。

今津君が、白いシャツじゃないものを着ていたのが印象的でした。

----------------------------------
オイスターズ第11回公演 「豆」

2012年4月27日~30日 @七ツ寺共同スタジオ

作・演出:平塚直隆 
出演:山田マキオ、河村梓、田内康介、二瓶翔輔、高瀬英竹、空沢しんか(フリー)、
   今津知也(オレンヂスタ)、古川聖二/平塚直隆(ダブルキャスト)
舞台監督:柴田頼克(電光石火一発座) 演出助手:空沢しんか
照明プラン:今津知也(オレンヂスタ) 音楽:青井美都・河村梓  宣伝美術:奥田マニファクチュア
制作協力:空沢しんか・ココノネココ(フリー) 劇団スタッフ:中尾達也・伊藤寛隆・新見要次・吉田愛
企画・制作:オイスターズ

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by yokusang_09 | 2012-04-27 23:27 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

劇団B級遊撃隊「土管2011」@姫池052スタジオ

名古屋の劇団を東京まで観に行く気力はあまりないので(笑)、
名古屋でやってくんないかなーって思ってたら、やってくれた!

c0025481_024312.jpg
【あらすじ】
独り暮らしの女のマンション。
突然その天井から一本の土管が付き出した!

全く違った二つの世界を土管が繋ぐ、近くて遠いある日の出来事。





毎回手を加えてはいるようなのですが、元々は1996年に書かれた作品なのだとか。
1996年って…。16年前…。ええっ!?

手前に3つの土管。そして、奥の台所には、天井から土管が突き出している!
アトリエは何度か(公演以外の時に)お邪魔したこともあるのですが、
どうやってあんなふうになっているんだろう…と素朴に謎でした(笑)
でも、このアトリエ公演ならでは、って感じはやっぱり好き。
ツー・シチュエーション(舞台の奥と手前で違う世界が展開していく)っていうのは、
確かにあまり見たことない感じだったような気がしたけど、まぁ、あんまり違和感も感じずw
てか、自分の好きなB級の不条理劇だったもんだで、何でもえーんだて、んなこたぁ。
よく考えると最近あんまり見てないのかもしれんのですが、最近、シニカルとかブラックとか
まぁ、平たく言うとイヤらしさみたいな部分がドバーン!って出た感じが
自分の中では印象に残ってまっとるもんだで、このバランス感は個人的にはヒットでした。
ブラックとかシニカル、っていうよりは、ナンセンスっていう印象の方があったかな。
(あのパジャマとかサイコーにナンセンスだったしねwww)
若干想像力が及ぶようなところで、思いもよらない仕掛けだったり
(いい意味での)悪ふざけだったり。
ほんで、なんか、結構いい話だったんだよね。
ちょっとくたびれた木曜日の仕事帰りには嬉しい感じだったがんねw

あぁ、バランスとかっていうところでいうと、演出や台本もさることながら、
キャスティングもだいぶ影響しとるんかなぁ。…ってそりゃしとるだろうけど。
まどかさんは相変わらず、可愛くて素敵だったし、久しぶりにお見かけしたヒート猛さんも
かっこよかったし、チンチン丸出しの人もおったしw
(ああいうのみると、俺が前張り作ったろか!!とか言いたくなるwww)
あと、吉村さんは、横浜で以前お見かけしたことがあったのを、
演じてるところを見てようやく思い出しました…。
昔から在籍して見える役者さんも出とらしたし、よく考えてみるとそんな知らん人ばっかり
っていうわけじゃないんですが、パッと見の印象にも、
ちょっとこれまでと違うようなバランスを感じておりました。僕が勝手にですけど。

まぁ、いろいろなんか書いてみたりしましたけど、要するに好きなの。
ってことだわ。

-------------------------------------------------
劇団B級遊撃隊 「土管2011」 (アトリエ公演)
2012年4月12日~15日、19日~22日 @姫池052スタジオ

作:佃典彦
演出:神谷尚吾
出演:山口未知・佃典彦・斉藤やよい・長嶋千恵・まどか園太夫・吉村公佑
    小熊ヒデジ(てんぷくプロ/KUDAN Project) ・ ヒート猛(スクイジーズ)
舞台美術:左甚五郎 大道具:徳留組  音響プラン:椎名KANS(Garage inc.)
音響協力:後藤佳子 小道具:才谷組  照明:エジソン太郎 衣装:上海リル's
演出助手:桃田将幸 銅版画:森田朋 宣伝美術:みちこJAPAN 制作協力:折込ネットワーク
制作:向原パール・池野和典

 

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by yokusang_09 | 2012-04-19 22:59 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

劇団牛乳地獄「衰退メノン」@G/pit

観てきました。今回は、パズル星団の高倉さんが脚本らしいのですが、
だいぶ手を加えたため共作という形になったんだそうです。
脚色とか潤色じゃだめじゃないのかね(笑)

c0025481_2274991.jpgボクらは 何を信じればいいのか
ボクらは 誰に騙されているのか
ハシとハシラで繋がれた街
ウエとシタは混ざり合うのか
どれくらい残っているの?
刻一刻と迫り来るlimit
誰にも止める術はない
廻り続ける歯車の城で
滴の落ちる音がする
えんとつそうじの天使が言った
「雨が全部きれいに洗ってくれるのよ」


SFということだったのですが、なんかどえらいスペイシーなのを想像していたら、
別にそうではありませんでしたw
ぶっちゃけ前回の作品と、ある意味扱っている題材は似ていた気もするもんで、
ついつい比較してまうんだけど、個人的には今回の方が台本は面白かったかな。
桐原君が以前所属していた放電家族みたいな、素舞台(に近い)に、椅子が置いてあって
役者が座って何やら本を読んどる、という美術(なのか?)は、
今回のお話からすると下手に作りこんでしまうよりはずっと正解だったように思う。
でも、なんかなー、ちょいちょい残念だったんですよね。
細かいところまで演出の手がまわってないと言いますか…。
ちょっと粗が目につくところがちょいちょい(笑)
桐原先生のちょっと粗削りなくらいの演出って嫌いじゃないんですけど、
そうじゃないところに気が付いてしまって、映像も面白かったし、話も面白かったので、
もちっと細かいところにまで気がまわったら、より面白くなったんじゃないかと思うと
うーん、やっぱ残念だったなと思っちゃうわけです。
でも、台本は面白かったし、前回よりも少ない役者の数で、あのSFな世界観を
見せていたのはやっぱよかったんですけどね。

---------------------------------
牛乳地獄act.6「衰退メノン」
2012年4月6日~8日 @G/pit

作:高倉麻耶(パズル星団)・桐原工務店
演出:桐原工務店
出演:佐野かおる、桐原工務店、小崎康史、林俊輝(劇団新生)、大橋謙一
舞台監督:はせがわ工務店 道具:牛乳地獄 照明:桐原工務店
音響:林俊輝 制作:KWS企画 宣美:オレンヂスタ美術部


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by yokusang_09 | 2012-04-07 22:06 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

サンプル「自慢の息子」@七ツ寺共同スタジオ

先日、新百合ヶ丘で女王の器を観てきたわけですが、引き続いて。
だって、名古屋に来るんだもんで、都合があるならいかなかんがねー!

c0025481_151283.jpg【あらすじ】
ある男がアパートの一室に独立国を作る。
アパートの隣の部屋には、騒音に近い音楽を聴きながら洗濯物を干す女。
ガイドに連れ添った母親が男の作った国を訪ねる。
日本からの亡命を試みる兄妹を連れながら…
そこから、彼らの奇妙な同居生活が始まる。
誰かの物語に組み込まれたり、忘れ去られたりと、
自分の物語すらかすめ取られていく登場人物たちの点滅劇
(劇団HPより)


こちらは、最新作というわけではなく、岸田を獲った時の作品。
ついつい、「女王の器」と比べてまうでかんけど、もともと展開されている世界が
広そうに見せかけて狭いもんでか(笑)、こっちの方がまとまりはあった気がする。
より何かにフォーカスがあってる、とでもいえばええんかしらん。
とはいえ、感想としては、わかるようでわからん、括りきれない何かが溢れ出る、という
2月と全く変わらない感想なのですがw、まぁ、そうなのです。
でも、「不思議な感覚」というのとはちょっと違ったかな。これも上手く言えないんだけど。
いろんな要素がある中で、一つ一つがちょいちょい引っかかって、でもそれが
綺麗な言葉で整理がつけにくいのです。でも、まったく嫌な感じじゃないの。

この作品でも大きな布が使われておりまして、でも、これが
どうやら作品を作っていくうえで重要なブツらしい。
てか、この布でいろいろ遊んでいるところから脚本を書くみたいなことを言っとったような…。
普通、芝居ってどちらかというと(プロット段階のも含めて)戯曲が先にあって、
そこからエチュードなり、スタッフとの話し合いだったりってことに
なるんだと思っとったんですけど、どうやら松井さんの場合はそうでもないらしく。
その辺が大変興味深かったんですけど、ただ、そうすると、
いや別にそうじゃなくても、松井さんってかなりの妄想族でエロいよね…w
って思いました…。←どらめちゃ超絶ほめてる

てか、真面目にエロくないと、あんな作品にならんがね…w
直接的にエロいわけじゃないのに、なんなんでしょ、あのエロさ。
(ぶっちゃけ、女王の器のときも薄々思ってはいたんだが、今回はよりハッキリクッキリ)
エロいなんて言っちゃいかんね。とっても官能的なのです。
あと、バカげたギャグをドヤ顔でぶちかましてるわけでもないのに、
随所にちりばめられたユーモア。(結構笑いが起きてました)
そして、ラストにまるで絵画のように舞台上に立ち上がるハイアート的な世界(画)。
小奇麗に表現はされていたけど、それでもやっぱりどっちかっていうと
下衆なネタ(笑)で構成されていた世界だったのに、気が付けば最後にゃ
あんなに芸術的に見せつけられちゃうなんて…!
もう参りましたっていうしかないがねw
いや、圧倒されました。すげー才能だよ。
いいもんみたぜーって興奮しながら、帰りました。

しかし、あれだぁね、青年団系で言えば前に五反田団来てたけど、
客のリアクションが全く違ったのがウケたwww
まぁ、五反田団は結構クセモノだからね…。俺は好きなんだけど。
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by yokusang_09 | 2012-04-04 23:49 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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