2018年 01月 20日 ( 2 )

東京芸術劇場「秘密の花園」@東京芸術劇場シアターイースト

福原さんが唐作品の演出と聞いて、見逃すわけにはいかぬっ!!ということで。
芸劇で唐作品なのか~って声を見かけたのですが、実はこの作品、
1982年の下北沢本多劇場のこけら落とし作品だったんですね。
ってことは、別にホールでやったっていいがね!ってことですわね。
で、初演時の主演が柄本明だったんだそうで。それが今回は息子の柄本佑。
へ~。なかなか感慨深いじゃないの(笑)

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【あらすじ】(劇場HPより引用)
日暮里にある古びたアパートの一室。この部屋に暮らすのはキャバレーホステス、いちよ(寺島しのぶ)とポン引きの夫、大貫(田口トモロヲ)。この二人のところに店の客であったアキヨシ(柄本佑)はもう2年もの間、毎月自分の給料を何の見返りも求めずに届けている。そんなアキヨシにいちよはよく「生まれる前の港で、契りを交わした」というメルヘン話を語り聞かせていた。ある日、アキヨシはいちよに実は自分には縁談話があり、関西に転勤しなければならないと切り出す。憤慨するも「お幸せにね」と明るく振舞いその場を離れたいちよであったが、その後共同トイレでアキヨシが見たものは首を吊った、いちよの姿だった。その時、動揺するアキヨシの前にいちよと瓜二つのアキヨシの姉・もろは(寺島しのぶ)が現れる。いちよとアキヨシ、もろはの三者三様の思いが絡み合い新たな物語が紡ぎ出されていく…。


「秘密の花園」自体は唐組やほかの劇団でも何度も再演されているし、
私が足らない教養で云々いうよりも、他の批評を読んだ方がいいと思うので
その点についてはお任せしつつも、でもやっぱり感じたことを。

ものすごく壮大なお話っぽく見えるけど、実は(傍から見たら)
日暮里のボロアパート周辺で起きている、全然個人的で
ミクロでアンダーグラウンドな話で、でもそれがあんなに壮大になっちゃうって
なんというか、(これはどなたかも仰っていたことなのだが)
まるで子供の頃の心象世界がそのまま舞台になっているのかなぁ、
なんてことをぼんやり考えていた。
色んな感情や妄想が交錯して、現実と非現実の境目が
ぐちゃぐちゃになっていくのも、特に誰かに対する愛憎と、
並行して悩み事があったりした時の、自分の頭の中の思考を、
本当にそのまま考えると(表現してみると)あんな感じかもしれない(笑)
この作品のパターンに似たものは、恐らく過去に何作品か見たことはあるのだが、
思い起こしてみると、(最近このテイストが気になっているというのもあるが)
一番ストンと頭の中に入ってきたのは、つまりはそういうことなのかも。
ある種のカオスなのに、すとんと収まる。

しかし、戯曲のパワーもさることながら、この公演で一番気になったのは
やはり演出である。もう、福原さんの唐十郎愛が溢れまくってて(笑)
戯曲に対する理解とか、原作を大事にしながらの新しいことへの
挑戦といった類のことは観ていて感じ取れたのだが、
それらすべてひっくるめて「戯曲への愛」、と言いたい。
てか、事実そうでしょ、多分w
役者の演技もあるけどすごく観やすかったし、美術はでかいし、
水もぶっかけてたし、葉っぱも落ちてきたしで、超しっかり福原芝居。
何より、福原さん本人が冒頭トラストに役者として
出演していたのもかっこよかった。
出演者もなかなかに贅沢に個性派ぞろいで、超好みだった~。
寺島しのぶの、あの小劇場女優ノリはやっぱり大好き。(おっぱい関係ない!)
あと、柄本佑はなんか可愛くって、それがまたあの役柄にハマっていた。
他にも気になる役者はいたけど割愛w
しかし、それもこれも、兎に角、すべてひっくるめて、
この芝居に対する愛だよ、愛。(←自分で言って懐かしい)

というわけで、お判りいただけたとは思うのだが、
私の好き成分で殆どが構成されており、
超絶大満足な2時間30分なのであった。幸せ~~~。

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東京芸術劇場 RooTS Vol.05
「秘密の花園」
2018年1月13日~2月4日 @東京芸術劇場シアターイースト

脚本:唐十郎
演出:福原充則
出演:寺島しのぶ、柄本佑、玉置玲央、川面千晶、三土幸敏、和田瑠子、
池田鉄洋、田口トモロヲ
美術:稲田美智子 照明:斎藤真一郎 音響:高塩顕 衣装:髙木阿友子 
ヘアメイク:大宝みゆき 演出助手:相田剛志 劇中歌作曲:田山雅充
企画協力:劇団唐組、徳永京子、渡辺弘
企画制作:東京芸術劇場

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by yokusang_09 | 2018-01-20 22:38 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)

玉田企画「あの日々の話」@BUoY

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【あらすじ】
このとき彼らは信じていました、この楽しく無垢な関係は永遠のものだと。
彼らは「俺ら誰よりもおもろいよな」と言い合った友を信じ、
間違いを犯したとき泣いて殴ってくれた恩師を尊敬し、
そんな彼らに「今となっては感謝している」などと素直なことを言える
自らの純粋さを誇りに思っていました。
そう、彼らは気づいていなかったのです。自分たちが欲にまみれ、
権謀術数の限りを尽くした泥沼の聖戦に突入することになるとは。

今作品は2年前に上演した作品の再演です。
大学デビューをした若者たちによる、誰もが身に覚えのある痛々しい思い出を、
滑稽かつ無様に描いた青春群像劇です。面白いと思います。お楽しみに!


今年の観劇始めは、東京・北千住から。
なじみの北千住だけど、あの地区まで行ったのは初めてだったので、
細路地を探検気分。(なんか、中村区っぽかった)

大学サークルの会合(?)後の、カラオケでオールの一場面。
私、ちゃんと大学は出てますけど、部活やサークルには所属してないかったので、
ああいうのをモロ経験してはいないのですが、なんか…わかる(笑)
ぶっちゃけてしまいますが、あのサークルにある独特の狭いコミュニティ感とか
部活まで至らないカジュアルさを装いながらも、なんか面倒そうな上下関係とか、
実は学生時代からああいうのがあまり得意ではなくて、メンバーの人の様子は
楽しそうだな~、正しく青春しているな~、と思いながらも
属したいとは露にも思わなかったんですね…。
そういうのが、思いっきり舞台上に出てました(笑)
前回観たときも思ったけど、あの「学生時代の1ページ」の再現度の
高さはいったいどこから来るのか…。
それにしても、学生時代って、今にして思えば可笑しいわ…。

キャラクターと関係性がいろいろとバラけているので、それぞれ肩入れというか
注目してみてしまう役があるのが、また楽しい。
自分は、文と小川さんに妙に共感しながら観ておりました。
小川さんはね…ああやって知らない間に自分が歳食っちゃうことある…。
彼はそれなりに自覚しているとは思うのですが、少し最近の自分を見ているような気分でした。
(気づいたら、自分より若い人が周りに増えまくってて焦ることがある)
あと、文ちゃんは、なんというか、私、割とああいう感情の抑制の仕方とか、
可愛げのなさとかあるんですよ…。最近はもうだいぶおとなしいですけど。
というか、その感情を抑制しながらも、相手に仕掛けていくという
演技のその感情の圧が素晴らしかった。
久し振りに客席まで感情がバンバン飛んでくる。

キャラクターの関係性だったり、場の空気感だったり、
それは戯曲の巧さもあるのですが、それ以上に、演出と役者力が、
この芝居の面白さに大きく貢献しているのかな、と思ったりしておりました。
最後、始発列車が走り始めるころの、オール明けのダウナー感も、
本当にオール明けっぽかったし。(それくらい疲れているのかもしれませんが…)

というわけで、なんか、手近な距離感ながらも、だいぶ役者力に
魅せられた観劇始めとなりました。これが観劇始めでよかった~。

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玉田企画 「あの日々の話」
2018年1月18日~28日 @BUoY

作・演出: 玉田真也
出演:浅井浩介、青山祥子、猪瀬青史、木下崇祥、菊池真琴、近藤強、
富樫まなり、真臼ねづみ、山科圭太、玉田真也
舞台監督:宮田公一 舞台美術:濱崎賢二(青年団) 照明:井坂浩(青年団) 
音響:池田野歩 衣装:根岸麻子(sunui) 演出助手:川井檸檬 
構成協力:木下崇祥 制作:足立悠子、小西朝子、井坂浩
宣伝美術:牧寿次郎 宣伝写真:馬込将充 主催・企画制作:玉田企画
協力:イトーカンパニー、ダックスープ、BELLONA MODEL AGENCY、
レトル、うめめ、青年団、sunui

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by yokusang_09 | 2018-01-20 17:55 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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