ポツドール「激情」@本多劇場

【ネタバレしとるでよ】
c0025481_2472583.jpg主宰の三浦大輔氏が岸田戯曲賞をもらって、注目度がますますあがっとる劇団。
なんか、「親とは観にいけない」とか「怒って帰る人がいる」とか、ただならぬ評判の劇団(笑)
半分怖いもの見たさで、結構好きな劇場=本多劇場へ行ってきてまったわー。

【あらすじ】(劇団演劇者。HPより

男女間でいくら信頼関係を築こうとも、人は絶対裏切る。
しかも、どうということのないきっかけで、なし崩し的に「ま、いっか」という感じで。
その「ま、いっか」の中に、人間の本質が隠れている。

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“裏切り”をテーマに「田舎ならではのやるせなさ、どーしょうもなさ、虚しさ」という【愛憎】を“リアル”に“真摯”に人間関係を追って描いた嘘のない物語

閉ざされた田舎町。
農地拡大に失敗した両親が自殺し、多額の借金を背負うことになった菅原は、気力がうせ、何もかもバカバカしくなり、仕事を辞めてしまう。その上、両親の通夜で知り合った人妻・岩田と関係を持ち、益々“なるようになれ”的なズルズルした毎日を過ごし出す。そんな堕落しきった様子を見兼ねた幼なじみの遠藤と先輩・久保が借金を毎月少しずつ返済してくれているにも関わらず、尚もダラダラと過ごす菅原。そんな菅原の前に久保と遠藤はかつての嫌われ者・杉山を連れて来た。事業に成功した杉山が借金の半分を肩代わりしてくれるという――。


*HPのあらすじは、ドラマ版だもんで、終わり方が微妙に違っとるけど、
 途中の筋は大体一緒だで。


いやぁ…。はぁ…。
実は、ワシ、1列目のど真ん中で観とったんですけど、
(初ポツドールでその席って、我ながら濃ゆいよね…。たまたまですけど。)
観終わった後、ちょっと放心状態になってまったわ。

もう後味の悪いこと悪いことw 阿佐ヶ谷スパイダースなんて比じゃないて。
よくもまぁこんだけイヤなもんばっかし詰め込んだねぇ、って感じ(笑)
同和・障害者差別・売春・自殺・裏切り・その他グロ描写 etc…。あと、やたらと濡れ場w
ラストはもう、どーにも救えれーせんような地獄絵図。
とどめに、カーテンコールなし&拍手なし!(←これが一番後味が悪い。)
ダメ押しで、後ろのオネエサンが、嗚咽漏らして泣いとるし!!
まぁ、何なんだてぇ!オレにどーしろっていうんだてぇ!
しかも、こちとら被りつきだぞ、おみゃぁ!(笑)

と、言いながらも、2時間半釘付けだったけど。。。

確かに、後味ってゆうか、消化がどらめちゃ悪い芝居であることは間違いないんだが、
その代わり、ちょっとでも消化が始まると、むしろ爽快感すら感じてまったりして。
「うわぁ…」って思いながらも、気づくと面白くて、惹きつけられとる自分がおるんだて。
悔しいことに(笑)

実際こんなにグロいことばっかし、発生しまくるなんて「目撃ドキュン!」とかでも
あれせんと思うんだが、ほんでも妙にリアルなんだわ。
舞台装置がやたらリアル&役者さんがみんな上手いってのもあるかもせんけど、
台詞回しだったり、立ち回りだったり、ふとした感情の動きだとか言葉だとか
そういった割と細かい「リアル」の積み重ねが、「セミドキュメント」じゃないけど、
客に対して、その場に立ち会う(覗かせる)ような感覚を与え、ほんで最終的に、
(ある意味とんでもない)ストーリー全体っていう、でっかい枠に
リアリティを与えとるって感じかしらん。
(個人的には、関根(町田マリー)と菅原(米村亮太郎)がセックスに至りそうになる
やりとりが一番そーゆー感じがした。)
表現路線が若干変わっても、何だかんだで、
この「リアリティ」がポツドールの最大の魅力であり武器なんだろうなぁ。
(だからこそ、途中に伏線を張りまくっとったのには、最後まで観たときに軽く萎えたけど。)

…てか、これ、ハマっちゃったって証拠なんかしらん?(w

いずれにせよ、(色んな意味で)こんなに衝撃的だった舞台は初めてだわー。

************************

ポツドール「激情」

2006年3月4日~11日 @下北沢本多劇場

作・演出:三浦大輔

出演:安藤玉恵 米村亮太朗 町田マリー(毛皮族) 古澤裕介 小林康浩 脇坂圭一郎 
    玄覺悠子 井上幸太郎  仗桐安(RONNIEROCKET) 鷲尾英彰 美館智範 河西裕介
 
照明:伊藤孝(ART CORE design) 音響:中村嘉宏(atSound) 
舞台監督:清沢伸也  舞台美術:田中敏恵 
映像・宣伝美術:冨田中理(selfimage produkts) 演出助手/富田恭史(jorro) 
小道具:大橋路代(パワープラトン)  衣装:金子千尋 
写真撮影:曳野若菜 制作:木下京子 広報:石井裕太 当日運営:山田恵理子(Y.e.P)
協力:有限会社マッシュ 毛皮族 にしすがも創造舎 
助成/東京都歴史文化財団  企画・制作/ポツドール


ポツドールHP


*写真はe+のHPより拝借しました。
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by yokusang_09 | 2007-03-04 23:23 | 芝居を観てきた2007 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


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