NODA・MAP「ロープ」@Bunkamuraシアターコクーン

2007年一発目の芝居は、やっぱし今年も野田だがねー!
(ここ数年で恒例化したがんね。)
というわけで、NODA・MAPの新作「ロープ」だわ。
c0025481_16595573.jpg
【あらすじ】(NODA・MAPのHPより拝借しました。)
ところは、四角いジャングル、プロレスリング。そのリングの下に棲みついている女。
彼女は、未来からやってきたと信じている。
そして、不可解なほどに実況中継が上手かった。
リングの上には、「プロレスは決して八百長ではない」と思いつめている独りのレスラーがいる。思いつめたあまり、引きこもっている。その二人の出会いが、物語のはじまり。
やがて彼女は、戦う人間たちの「力」を実況し始める。
その一方で、引きこもりのレスラーは、「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」という信念にとりつかれていく。
そして、物語は遠い遠い未来へと向かっていく。
だのに、この話は、決してサイエンスフィクションではありません。
未来の話なのにSFではない物語。


「遊眠社」時代と解散後を比較して、最近の野田さんって勢いがない、
という方がちらほらおらっせますけども、そういう方にとっては、
どらめちゃ勢いがない芝居かもしれーせん。良いか悪いかは別として。
野田作品であることは一目瞭然だが、従来の野田作品とは一線を画しとるて。ある意味。
(あー、でもストーリー構成上は前作の「オイル」の流れを汲んどるところは多々ある。)

重いお題を、とことんテンタメに仕上げて、難しい言葉や、言葉遊びとかおりまぜつつ、
すごい勢いでまくしたてて…ってゆうのが、おそらくだいたいの人が思っとる野田さんの
お芝居かと思うんだが、今回はそういう要素はあんましあれせんの。
装置・照明ともに、派手な仕掛けもなし。どーえらいおとなしいもんだて。
野田さん本人もパンフレットで「今回は終わりのほうで『これでもか』と聞かせなきゃ
いけない言葉の量があるから」って言っとらっせるけど、とにかく台詞を聞かせる
(そこにこめたメッセージを伝える)ところに重きを置いたっぽいわぁ。
「ただ刺激的な演出に走ってしまわないようにしている」というコメントも興味深い。

テーマは「距離感のない熱狂の中で、繰り広げられる暴力」らしーんだが、
そのことはひしひしと伝わってくるがんね。(こんだけテーマがわかりやすいのも珍しい…)
ただ、今まで、抽象性&勢いがウリだったような部分がある野田作品としては、
賛否(つーか、好みとか評価)が分かれるところなのかもしれんわー。もしかしたら。

てなわけで、野田作品にしては随分とこじんまり&おとなしい&わかりやすい
作品だったわけなんだが、ほんでも、自分にとっては面白かったがんねぇ。
そこんところはやっぱ野田クオリティーってゆうか。
上演中は、うきょうさんのコメントを借りるならば、役者が面白いから身体で楽しめたし、
終演後は、いつもの、打ちのめされたような感覚はあれせんかったけど、
あとから美味しくなる感じだったがんね。

「オイル」からの流れもくみながら、世の中の痛いところを、
エンタメというオブラートに包んだ、シンプルなコトバで刺していく様子は、
相変わらずの野田センスなんだけども、なんてゆうか、
ぼやーっと結構な率の人が思っとらっせるんじゃねゃあの?ってところを
見事に表現しとらっせるがーん、って感じだった。
それと、「照明・装置が地味」と前述しておきながら、言うのはなんかビミョーなんだが、
ラスト付近(ベトナムの村が襲撃されるシーン)、リングの上で、全員がモノクロ写真みたく
なって、その後、藤原竜也にだけ照明があたる(カラーになる)のは鳥肌だったわー。

つーか、ホント役者がかなりワシ好みなんだてー。キャスティングも真っ当だしw
三宅サンと中村まこと氏は結構好きだもんで、結構興奮w
渡辺えり子はやっぱりTVより舞台だわー。あ、野田さんは活躍の場が若干少なめだったわ…。

ま、そんなところ。

夏に、ロンドンでやった英語劇「THE BEE」を日本でもやるらしい。いーこっぺ!
(でも、英語でやるんだったらどうしよ…。字幕ナシとか…。でらムリだがんね…。)



.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:* .。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*

NODA・MAP第12回公演 「ロープ」

2006年12月5日(火)~2007年1月31日(水) @Bunkamuraシアターコクーン

作・演出:野田秀樹

出演:宮沢りえ・藤原竜也・渡辺えり子・宇梶剛士・橋本じゅん・野田秀樹・三宅弘城
    中村まこと・明星真由美・明樂哲典・AKIRA・松村武

美術:堀尾幸男  照明:小川幾雄  衣裳:ひびのこづえ
選曲・効果:高都幸男   ヘアメイク:河村陽子  舞台監督:瀬崎将孝
オイルペイティング(ポスター):金子國義   プロデューサー:北村明子 
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by yokusang_09 | 2007-01-05 23:13 | 芝居を観てきた2007 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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