ハイバイ「おとこたち」@東京芸術劇場シアターイースト

c0025481_33233.jpgこんにちは、岩井です。 今回はタイトル通り、男たちの話です。 別に男に限った話にするつもりもないのですが、 自分や自分の身の回りにいる人たちが、 「なるべく今のままでいたい」と思いながらも、 年月による色んな変化にはどうしても逆らえない、 といった話になると思います。 最近の身の回りのアホ話から、老後、死んじゃうまでを イェイイェイ描きたいと思います。 (劇団HPより)

いやあ…身につまされるといいますか、これ、全く他人事じゃないね。しかもこの芝居の構造を考えると、ますます恐ろしい(笑)

冒頭、普通に若い(見た目30~40代くらい?)の男性が出てきて、介護施設にボランティアにやってきたようなシーンから始まるんですが、実はそのビジュアルで80歳代とかで、「もうご飯は食べたんですよ~」みたいな志村けんのコントのようなやりとりがありまして。まぁ、不思議なシーンながらも、いきなり冒頭から大笑いさせてもらうわけなのですが。

その後、主人公とその友人3人の合わせて4人の人生物語が、だいたい大学卒業後くらいのところから始まっていくわけですが、これがサクサク進んでいく。そして、みんな衣装とか殆ど変化なし。シーンに必要な変化はあるんだけど、年齢の変化に伴う衣装やメイクのチェンジはほとんどナシ。別に、そのことにケチをつけたいわけではありません。心地よいスピード感とリズム感で、ちょいちょいギャクを挟みながら(だいぶ笑わせてもらいました)、あっという間に話は進んでいきます。面白いからどんどん引き込まれちゃう。逆にこのペースで2時間やれるのか?って思ってしまうほど(笑) あと、こんなにサクサクと人生進んだらいいのにな、とかってちょっと思ってしまったり。。。

ただ、それなりの年齢(60過ぎ)のシーンに差し掛かったあたりから、「サクサクと衣装やメイクのチェンジもなく」展開してきたことの、まぁ、メタ的というべきなのか、恐ろしさを実感するわけですわ…。

だって、結構そんな感じじゃない?自分の人生、振り返ってみると。リアルな人生において、別に30代になったからと言って、なにか突然スイッチが入ったり、(芝居的な意味での)場面転換や衣装チェンジなんかないじゃん。結局のところ、年齢を実感したとしても、「世間から見た○○歳代」を生きるわけではなくて、私は、そのまま「私」を生きているだけ。だから、なんだかんだで、「私」というものの変化に対して、「私」自身がもっとも鈍感であるような気もするんですよ。

でも、やっぱり時間は経過しているわけで、世間との関係では、私は「私」かもしれないけど「30代男性」なわけです。知ってるんですよ、流石にそんなこと。知ってるんだけど、究極的にはわかってないんだと思うんですよね。だから「まだまだ」と思っていても、全然「まだまだ」じゃないわけですよ…。自分の頭ではきちんと理解していなくても、そんなこととは関係なしに、時間は過ぎて、人間は老いていくものなのです。

ちなみに、最後、主人公は、呆けてしまい、本当は80歳代なのに、自分を50歳代くらいだと思っているし、それが、冒頭シーンに繋がっていくわけです。もう笑えれんわね…。

なんか、そういう、「このまま生きていく」ことの覚悟とか怖さとか、そういう、最近一人でウジウジ悩んでたりするようなことを、舞台上でばばーんと提示されてしまいまして、正直言って、身につまされすぎて、精神的には半泣き状態でしたw
これからの人生のこと、もうちょっとしっかり考えていかないとね…。うん。

なんか語ってしまった。
あの、ホント最近よく考えていることで、あまりにもグッサグッサきたもんで。
でも、内容的にもグッサグッサきて、おまけに芝居としても
かなり面白かったんだから、かなり最高ですね、ハイ。
(役者使いがまたしても堪らんかったなぁ。菅原永二がやっぱいい。)

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ハイバイ 「おとこたち」
(東京公演)
2014年7月3日~7月13日 @東京芸術劇場シアターイースト

作・演出:岩井秀人
出演:安藤聖、岩井秀人、岡部たかし、菅原永二、永井若菜、平原テツ、用松亮
舞台監督:谷澤拓巳・上嶋倫子 舞台美術:秋山光洋 照明:松本大介 
照明操作:榊美香 音響:中村嘉宏 音響操作:高橋真衣 映像:トーキョースタイル 
衣裳:小松陽佳留 衣裳演出部:熊井絵理 演出助手:郷淳子 記録写真:曵野若菜 
WEB:斎藤拓 宣伝美術:土谷朋子(citron works) 票券:冨永直子(quinada)・吉田直美 
制作:藤木やよい、富田明日香、西村和晃 プロデューサー:三好佐智子(quinada)
協力:小熊ヒデジ、鈴木励滋、コムレイド、クリオネ、krei inc.、レトル、至福団、松本デザイン室、
une chrysantheme、名古屋演劇教室、シバイエンジン

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by yokusang_09 | 2014-07-06 17:20 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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