チェルフィッチュ「現在地」@神奈川芸術劇場大スタジオ

正直、今回も眠気を誘われる芝居でした…w
結構うつらうつらしてまったもんね…。横浜まで行ったのにw
ちなみに、眠いとよかった、ということとは別みたいです。
なぜなら後ろの人も同じこと言っとったでw
(いや、ぶっちゃけ前日からの疲れが予想以上に残っていたのですよ…)

c0025481_22224385.jpg『現在地』は変化をめぐる架空の物語です。SFみたいな。
わたしたちは、状況を変化させたいと強く望んだり、変化させなければと焦ったり、怒ったり、実際に変化に身を投じたり、それはできずにためらったり、常に冷静で穏やかであろうと努めたり、変化するしないを勇敢さ臆病さの問題として考えたり、考えなかったり、開き直ったり、自分の考えていることが正しいのかどうかの確信をどうしても欲しいと思ったり、正しい人間でいたい過ちを犯したくないと思ったり、たとえばその気持ちを過去に人類が起こした取り返しの付かない過失に準えようとしたりします。
『現在地』というフィクションの中の人物たちも、そうやって生きます。
―岡田利規


今までだってある意味フィクションだったと思うのですが、
今回はチェルフィッチュとしては、初めての「フツーのお芝居」なんだそうです。
確かに、どの人が何役で、というのが概ねしっかりしてたと思いますけど、
台詞だって一人が延々と説明的にしゃべりまくるとか、台詞喋ってない役者のいる場所とか、
空間の使い方とか、まったくもってしてチェルフィッチュだったよ…(笑)
あのセリフと関係のないノイジーな動きも健在だったし。
「これから、今までと大きく変化するってことがあるわけじゃない」みたいなことを
インタビューか何かで岡田さんがおっしゃっておったんですが、
確かに「大きく変化」はないですね…。それでいいんだけど。

物語の設定としては明らかに、東日本大震災と、それによって発生した
原発事故がモチーフになってて、まぁ、なんといいましょうか、
この1年ちょい(というか現在進行形で)で起きている身の回りのことを、
俯瞰的に、そして、"色んなこと"をそのまま、"色んなまま"提示した作品って感じです。
「フィクションは現実を映す鏡」と岡田氏は言っとらっせるようですが、
それらを、「フィクション」という若干のオブラートっていうか、
それなりにまとめて観客の前に提示してきた、という印象。
最近だと、「見え方は一つではない」というのは、実はツイッターで
それこそ原発再稼働反対派と賛成派を両方フォローすると面白いほどわかるんですけどw
もう一つの事象に対しての受け止め方が全然違うどころか、なんか最近なんて
それぞれのグループで起きてることとか報道のあったことが違うんではないか、
という気分になることもあります(あくまで自分の主観的な印象ですが)。
でも、まぁ、例えばそういうことなんだよね…。
「こんな世の中が落ち着いてないときだからこそ、自分をしっかり持ってないといけない」
みたいな台詞を言っとらしたんだけど、複雑な気持ちで、納得してました。

関東地方に住んでいる人と、自分のようにそれ以外(東海から西日本)に住んでいる人とは
温度差が違うってことは薄々(情報としてではなく)肌身で感じとったんだけど、
1年以上経って、一番強烈に感じた瞬間だったかもしれない。
千秋楽で観たので、事前に観た客の感想を目にすることがあったんだが、
賛否両論分かれているんだそうな。「まさにこれだ」という人と「今さらかよ」みたいな人と。
自分としては、まぁ、どっちも、といいますか…(笑)
今さら感もあるけど、1年経っても「今さら」なことが言えちゃうくらい、
この救いのなさは変わりがないってことなのかな、と。(むしろ事態は拗れてるように思える)
それよりなにより、なんか自分にとっては「ヘンなもんみちゃった」感の方が強いんだよねw
7人の女性が、何やらおかしなことが起きたというのに、淡々と「~だわ」とお嬢様言葉で
特段の感情も表に出さずに、ペラペラと喋りづつける。人間は死んでるし、地域はバラバラに
なるし、何やら他にもすごいことが起きている様子なのに。
でも、フィクションの世界に表現されている、そのある種の異常さが、岡田さんが言う
フィクションによって映し出される「現在地」なわけです。

あー…。ホント救いがない…救いがないよ…w
これ、もう一回みたいな。DVDにならんかな。

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チェルフィッチュ「現在地」(神奈川公演)
2012年4月20日~30日 @KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ

作・演出:岡田利規
出演:山崎ルキノ 佐々木幸子 伊東沙保 南波圭 安藤真理 青柳いづみ 上村梓
美術:二村周作 音楽:サンガツ 舞台監督:鈴木康郎 照明:大平智己
音響:牛川紀政 映像:山田晋平 トラマトゥグル/演出助手:セバスチャン・ブロイ
宣伝美術:松本弦人 企画・制作:KAAT 神奈川芸術劇場、precog

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by yokusang_09 | 2012-04-30 22:24 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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