東京芸術劇場「農業少女」@東京芸術劇場小ホール1

【ネタバレしとるでよ】
c0025481_22442765.jpg日本の西の果て、田園地帯。農家の娘 百子(多部未華子)は、「農業」という駅のベンチに座っている。農村の生活しか知らずに終わってしまうの? そんな思いからふと電車に乗る百子。
上京する電車賃を出してやった「毒草研究家」ヤマモト(山崎一)は、その後の百子を見つめ続ける。原宿にたむろする少女からボランティア少女へ、そしてなぜか農業高校で米を作る「農業少女」へ…。純粋な少女という「毒草」を百子の中に感じたヤマモトは、かなわぬ恋心を抱き続ける。「農業少女」はいつしか「不登校の少女たち」の代名詞となり、彼女たちを救済したヒーローとしてボランティア活動家 ツツミ(吹越満)がもてはやされる。ツツミの正体が暴かれるとき、東京は百子に何を残すのか、そして百子を愛するヤマモトは…?
欲望と妄想を肯定する都市の姿から、現代日本の深層を描く。少人数のキャストからテーマを立ち上がらせる、スピーディながら濃密な戯曲として完成された作品。


野田さんの演出する初演は観たことがないんだが、実は某学生劇団が
上演しとるのはみたことがあったんで、一応、観た事はあったんです。
今回の再演は、初演のときは役者として参加しとらした、
松尾スズキが演出として取り組む、ってゆーのがウリ(なんきゃ?)。

まぁ、初演がワカランからその辺のこと交えた講釈がこけれーせんでかんけど、
全体的に、松尾サンの野田サンに対するオマージュと(照れ隠しもある?)、
あとはそれに留まらん松尾的解釈で成立しとった100分間だったがんね。

戯曲を読むか、どっかの劇団がやっとった芝居を観たら分かると思うんだけど、
物語のラインを変えてあるとか、世界観が全く違うってことはないと思う。
(ただ、コネタとかは現代版に落とし込んであるけど。)
ロビーから既に美術に凝っとって、んでもって美術も、稽古場みたいな感じ。
劇中も、役者が客席に入ってきて、急に観客になりすましたり、
野田サンが蟻の格好をしてVTRでちゃっかり登場したりw、
テレビを観るシーンでは、山崎一の懐かしのNOVAのCM流れとったり、
(あれはいかん!ついつい見てまうwww しかも台詞が全部言えてまう自分w)
山崎一が、野田サンのモノマネしながら台詞言ったりw、
秋の五反田団に続き、また松尾サンを客席で目撃してまったりw、
とりあえず、コネタばっかし列挙してまったけどw、かつて役者として
出演した芝居を演出するという、松尾サンならではの、
舞台の敷居の低さというか、客席との一体感ってゆーか。
まま、そういうことを含めて、松尾的再構築は、おそらく初演よりは、
だいぶわかりやすくなっとったんじゃないかと思う。
(観とらんで何とも言えれんが。)

不況が続く昨今、農業に注目が集まるようになった。
注目というより、流行として持て囃されるようになった。
…でも農業って、人間の生命に関わるどら大事な産業なんですけど。
(とりあえず、このことについては自分の意見は省略)
個人的に、野田サンは、自分が劇団時代に経験した小劇場ブーム
(=演劇が流行として消費された時代)のことを、どこか念頭において、
この脚本を書いたんじゃないかと思っとるんだが、
(ちなみに、その野田サンが小劇場ブームのときに感じとったことは、
以前、日経の夕刊にインタビュー記事として載っとった)
この2010年の時代の流れと合わさって、んで、松尾演出によって、
この芝居のテーマが、バシーンと提示されたがー。って感じ。

しかし、なんでこの4人の役者を選んだのかわからんけど、
どらめちゃ良いキャスティングだがんね。
多部未華子があんなにいい仕事するとは思わんかったし、
吹越満も、あんなにいろいろ出来ちゃうお方だとは思っとりませんでした。
お目当ての江本サンは、予想外に静かでしたけどwwww

いやー、コレはいい芝居観た。正直、まっぺん観たいです。

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野田秀樹 芸術監督就任記念プログラム 「農業少女」

2010年3月1日~3月31日 @東京芸術劇場 小ホール1

作:野田秀樹 演出:松尾スズキ
出演:多部未華子、山崎一、江本純子、吹越満
舞台監督:瀬崎将孝 舞台美術:加藤ちか 照明:佐藤啓 音響:水越佳一
衣裳:戸田京子 ヘアメイク:大和田一美  演出助手:佐藤涼子
協力:大人計画、ヒラタオフィス、フロム・ファーストプロダクション、オフィスIII's、マッシュ、毛皮族、NODA・MAP
主催:東京芸術劇場(財団法人東京都歴史文化財団)/東京都/財団法人東京都歴史文化財団

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by yokusang_09 | 2010-03-05 22:59 | 芝居を観てきた2010 | Comments(0)


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