のぞみグリーン車で行く広島の旅(1日目)

久し振りに、お気に入りの洋服と、気心の知れた友人と一緒に、旅行らしい旅行を。
ということで、行きだけグリーン車に乗って、広島へ行ってきました。
(グリーン車は、EX予約のポイントがたまっていたからです)
始発で行って終電で帰るという、みっちりコース。ただし東京発着基準ですが。

実は広島、好きな都市ではあるのですが、5年ほど前に仕事で行って、
そして4年ほど前に職員をバンバン出張させまくっていたのですが、
自分はその時一度も行かずでして、なんだかんだでちゃんとプライベートで
広島って学生ぶりではないか、という…。(広島県内ならあるけど)

c0025481_01011050.jpg

c0025481_01023408.jpg

毎度のことですが、国内旅行の場合、プランがかなりざっくりなので、
初日は宮島に行くという目標以外はかなりアバウト…。
車窓で眺めちゃったテンションで、マツダスタジアムに歩いていくことに。
広島らしく川沿いをてくてくと。(地図はテキトーにしか見ていない)
アートプロジェクトらしきもの(?)と戯れながら、球場到着。
c0025481_01024886.jpg

現地で初めて知ったのですが、この新しい球場も「広島市民球場」なんですな。
この日、球場での試合はなかったものの、球場見学ツアーが開催されており、
ユニフォームを羽織ったカープファンが結構いらっしゃいまして。
あと、グッズ売り場も超充実。普通に楽しい。
何より、中日エリアで育ってきた私としては青じゃない色って新鮮(笑)
c0025481_01025671.jpg
球団の運営方針や、チームがここ数年好成績であることもあってか、
かつての広島市民球場(原爆ドーム付近の頃)よりも、カープ激推し感が強くて、
別にどこの球団のファンとか関係なく、段々純粋なカープ熱に侵されてくるんですよ…。
カープ坊やとか、完全にゆるキャラみたいなもんですから。くまモンと同じ感覚(笑)
(現地の方はどう思っているかはわかりません。旅行者としての印象です。)
というわけで、早速お土産にカープ坊や手ぬぐい買いました。
c0025481_01181070.jpg
駅から球場までの経路(カープロード)もすごくカープ。
オジさんなので、広島の選手と言われると「北別府」「衣笠」「黒田」とかが
真っ先に浮かぶのですが(笑)、フェンス越しの選手名鑑でしっかり押さえられているのもよい。
そして道中もカープグッズ売り場が沢山で、さらに感覚がマヒしてくるのです(笑)
好きなプロ野球球団って、本来は案外センシティブなお題じゃないですか。私は拘りないですけど。
それなのに、熱に侵されまくって、カープとカープ坊やが、球団を超越した、
何か別の存在になっていく感覚、これは現地じゃないとわからん…。

カープ関連で冒頭から油を売りすぎた我々は、「あなごめしを食べたい」、
ということを思い出し、山陽線で宮島へ。記憶よりも時間がかかったのですが、
大学生の頃も同じことを言っていた気がします…。
世界遺産になったせいか、GW前でも結構な人出。
宮島口の某あなごめし有名店は、昼の1時近くになっても1時間待ちと言われてしまい、
別のお店に入店。(ここも割と有名だったのかな。よくわからん。)
c0025481_00043531.jpg

というわけで、あなごめし。じゅるる!
味とは別の問題で、予想外に案外観光地な丼ぶりでした。底が浅め。
この日はよく晴れていたので、後になって考えてみると、
あなごめし弁当を買ってからフェリーに乗って、ビールひっかけながら
島で食べてもよかったかもしれません。
c0025481_00061632.jpg

c0025481_00052797.jpg

腹ごしらえをした後、JRフェリーに乗って(交通系ICで乗れます)、宮島へ。
大鳥居に寄って運行しているので、カメラを持っていくと楽しいです。
この時期、昼過ぎが満潮なので、海に浮かぶ大鳥居が堪能できます。
一眼レフ持ってきてよかった!!
c0025481_00071146.jpg

というわけで宮島到着。
そういえば、いつの間にか、宮島では鹿に餌をあげてはいけないことになっています。
(かつては奈良みたいに鹿せんべいが売られていたというのに…)
人間に餌を期待していないので、冷静な距離感で鹿さんと戯れることができます。
なんか、15年前より鹿の数が減った気がするのは気のせいだろうか…。
c0025481_00072083.jpg

あなごめし食ったのに、大人な我々は、即おやつビールと竹輪をガンギメ。
クラフトビール、ちょっとお値段しましたけど、まぁ、観光地ですから。
c0025481_00240693.jpg

c0025481_00081073.jpg

c0025481_00091440.jpg

c0025481_00155641.jpg

c0025481_00091995.jpg

その後も鹿さんと戯れたり、写真撮ったりしながら、のんびりと厳島神社到着。
外国人観光客がすごく多い。それと、もう結構な引き潮気味(笑)
実は、厳島神社には引き潮の時にしか行ったことがないんですけど…。
ちなみに御神籤を引いたら、凶でした。最近ずっとこんな調子。
大人しく生活します。

出来れば今回の旅行、宿が取れたなら、宮島島内に泊まりたかったのです。
というのも、ライトアップされた厳島神社(の鳥居)がイイ、と友人から聞いていたので。
でも、比較的宿が少なく、お値段も結構したので、宿泊はあきらめて、そのかわり日没まで
ブラブラしてから広島市内に戻ることに。
当初のプランでは、いったん本土に戻って(フェリーは片道180円程度なので余裕)、
かき小屋に行くつもりだったのですが、結局色々と面倒になり(笑)、
島内で生ガキをキメちゃうことに…。
ちなみに、今は生牡蠣・焼牡蠣を食べさせてくれるお店は沢山あります。
c0025481_00154764.jpg

c0025481_00155132.jpg

実は初めての生牡蠣。なんか、どらめちゃ巨大な牡蠣でした…。
あと、暑いからビール飲むよね。
c0025481_00241196.jpg

c0025481_00123225.jpg

c0025481_00180506.jpg

で、まぁ、そんなこんなしていたら、日が暮れ出したので(マジックアワー!)、
浜辺でワイキャイしながら、ライトアップされた大鳥居を堪能。
夜になって、ぐっと静かになった宮島もすごく素敵。
c0025481_00175846.jpg

適当な頃合になってから、フェリー乗り場に戻り、広島市内のホテルへ。
夜遅い時間もフェリーはありますが、便数がぐっと減るもんですから注意が必要ですね。
目的地によっては、路面電車の方が早く着くようで(紙屋町とか八丁堀とか)、
帰りは、路面電車で市内中心部へ戻りました。(実は念願の宮島線。)
2018年3月から、広電の路面電車で全国の交通系ICが使えるようになったそうで、
Suicaも大丈夫なのです。でも、路面電車(特に連結されてる車両)にICで乗るのって
微妙に難しくないです…?慣れてないだけだとは思うけど、自分だけなんだろうか。
なんか、タッチすればどこの扉から降りてもいい、みたいなこと言われたし…。
(でもそれは、車掌さんが対応してくれるから、なのですが。)
c0025481_00200862.jpg

c0025481_00202135.jpg

この日の晩御飯は、これまたご無沙汰な「お好み村」にて。
(でも、前回行ったのって、もしかしたら「共和国」の方だったかもしれないw)
広島来たら、広島風お好み焼き食わなかんがね!
というわけで、この日はそばの方をチョイス。あとは、また牡蠣食べました。
大人なので、学生よりは小銭持ってるもんですから、好きなように飲んで食べてw
いい具合に酔って、お腹も満ちたところで、ホテルに帰って、
近所の銭湯(ここも学生時代に来たことのある音戸温泉)でひとっぷろ浴びて
おやすみなさい…。

c0025481_00223218.jpg

帰り道に通りかかった、パルコのショーウインドウ。
まさかのカープ女子ファッション?で慄く(笑)

二日目に続く。

[PR]
# by yokusang_09 | 2018-04-21 23:21 | たびにでたがね。 | Comments(0)

木ノ下歌舞伎「勧進帳」@神奈川芸術劇場大スタジオ

c0025481_1451720.jpg
去年、名古屋でも上演していたはずなのですが、まったくスケジュールが合わなかったので、
見逃しておりました「勧進帳」。
木ノ下歌舞伎は、杉原邦夫演出を押さえておきたかったので
ちょうど上京するタイミングで、横浜へ遠征して観劇。

義経と弁慶の一行が安宅関を越えていく、有名な歌舞伎の演目。
有名だしストーリーもシンプルなので、歌舞伎超ビギナーの私でも安心して楽しめました。

白い舞台と黒い美術・衣装は、ソリッドで「現代風」にふさわしい空間。
演出は、今回の「勧進帳」を単に関を越えていくだけでなく、
様々なボーダーを越えていくという意味を込めたとのことですが、
なるほど、関西弁外国人の弁慶に、ニューハーフの義経。
なんか、日本においては、何かしらボーダーがありますね(笑)

いきなり白人の大柄な男性が、いかにも外国訛りの関西弁で
「何やってんねん!」と言われたら、確かにちょっと意外だし(ここは横浜だし)、
面白いか面白くないかで言われたら面白いんですけど、
でもその「意外性」とか「面白い」には、何かラインがあるわけで。
のえみさんは、逆女形な感じというか、素敵に男役でした。美しくて、かっこいい。
冒頭、そのあたりで客を掴んでおいてからは、一気に全体がカッコいい方に、
純粋に作品でしっかり魅せていく感じ。
部下(?)の4人が、コロス的に、弁慶側と関所側に入れ代わり立ち代わりながら、
ひりひりするような緊張感に満ちた弁慶と富樫座衛門のやりとりにシビれつつ、
義経である疑いが残る中、一行が関所を通過するのを許す富樫座衛門の心意気にグっときて、
義経を棒で叩いたことを詫び続ける弁慶と赦す義経との関係性が心にしみて。
あちこちに散りばめられたボーダーを、越えたり消したり、ちょっと薄めてみたり。
最後はやっぱり「イッツアスモールワールド」なんだ~って思ったけど、むしろ潔い(笑)

まぁ、なんか作り手に踊らされすぎじゃねーか、という気もしなくもないのですが、
ちょっとジャンプ的な香りのする、ストレートなカッコよさに身を委ねてしまいたい
気持ちになったのでした。
いや、なんかね、途中3回くらい泣きそうになりましたもん。
感動的なシーンもあったけど、その気迫というかそういうのにも心打たれてしまって。
なんだかんだ、富樫座衛門みたいなところがあるのかなぁ、というかあるから。自分。

もう少し、古典的な身体の使い方に意識を持って行ってもらえるとより良かったかな、
とは思いますが、現代と古典のミックスチャーとしては、
杉原演出らしいバランス感というか(ボイパ?で太鼓とか超自分好みだった)、
「あー、こういうのを木ノ下歌舞伎で観たかったんだよなーー」って感じだったので、
私的には大変満足しております。
(超余談だけど、あれ、イッセイミヤケとかで衣装やるとやりすぎかな…。)

------------------------------------------------------------------------------------
木ノ下歌舞伎 「勧進帳」
2018年3月1日~4日 @神奈川芸術劇場大スタジオ

監修・補綴:木ノ下裕一
演出・美術:杉原邦生[KUNIO]
出演:リー5世, 坂口涼太郎, 高山のえみ, 岡野康弘, 亀島一徳, 重岡漠, 大柿友哉
音楽:Taichi Master 振付:木皮成 舞台監督:大鹿展明
照明:伊藤泰行 音響:星野大輔 衣裳:藤谷香子 演出助手:岩澤哲野、山道弥栄
宣伝美術:外山 央 制作:本郷麻衣
協力:害獣芝居、キューブ、KUNIO、krei inc.、サウンドウィーズ、青年団、恥骨、
DE PAY’S MAN、FAI FAI[快快]、真昼、Mrs.fictions、libido:、レトル、ロロ
主催:KAAT神奈川芸術劇場
企画:木ノ下歌舞伎

[PR]
# by yokusang_09 | 2018-03-04 17:51 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)

ほりぶん「荒川さんが来る、来た」@阿佐ヶ谷アルシェ

c0025481_19552117.jpg
超大好きな割に、何故かたまに情報を落としているほりぶん。
知ったからにゃ、絶対行くに決まっとるがね!
ということで、結構ご無沙汰、阿佐ヶ谷にて。
猫背さん出演とか、なんかいつにもまして豪華な予感…!
そして、昔、靴袋を渡された劇場かと思っていたら違いました…。

別に深く語ることはなく、いつもの調子で楽しかったんですけど、
比較的ストーリーが少し示唆的だったり、隠れたテーマ性みたいな、
そういうものをちょろちょろと感じておりました。
オープニングアクトとかも、何か意味ありげのような…。
いえ、実のところ、私が勝手に感じ取っているだけかもしれませんが。

近所で嫌われ者の荒川さん(視覚障害者)が、姉妹の家にやってきて、
得意のモノマネでみんなを惑わし、自分の孤独の穴埋めをしようとする、
みたいな話なんですけど、これが、なんか、私の心に地味に触れてくるのね…。
人間って、案外孤独なもんなんですよ。
私も荒川さんみたいになっちゃいそうで怖い。むしろあんなに周囲に絡めるのか。
段々と性格って抑制が効く部分と効かない部分の差が激しくなってきていてね…。
歳を重ねていくことが、大変に怖い。

しかし、盲目女性が他人の家で家族ごっこを繰り広げて、
その家庭に入り込もうとするって、思い出してみたら、
一番最初に町屋で観た「とらわれた夏」と似てますね…。
別に大した問題ではないけど。

台詞では、「ここは東京都北区よ!助け合わなきゃ生きていけないわ!」には爆笑w
他にも爆笑しまくりの超ハッピーな芝居だったんですけど、
まぁ、毎度感じていることですが、改めて俳優力がすごい。
体力面だったり、単純な巧さというよりも、もっと総合的な俳優力。
(まぁ、そこには体力も技術も含まれているのですが)
見せ方、と言うともうちょっと的確なんですかね。もしくはベースの強度。
これだけの実力ある役者を揃えて、こんなにバカやっちゃうという贅沢さ。
というか、それが贅沢として成立するってことが、何より素晴らしい。
(↑語彙力が貧弱でこのニュアンスが伝わりきらない…)

理屈抜きにやっぱ好きだわ~~~。また観たい。

------------------------------------------------------------------
ほりぶん 第5回公演
「荒川さんが来る、来た」
2018年2月27日~3月4日 @阿佐ヶ谷アルシェ

作・演出:鎌田順也(ナカゴー)
出演:川上友里(はえぎわ)、川﨑麻里子(ナカゴー)、川口雅子、
  木引優子(青年団)、猫背椿

[PR]
# by yokusang_09 | 2018-03-03 19:50 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)

虚構の劇団「もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜」@ABCホール

c0025481_1012226.jpg
生きることに挫けたら、今ある地球を捨てて、もうひとつの地球を歩こう。
もうひとつの地球は過去にしかないのか。
それともネットの中なのか。あなたと私の記憶の中なのか。
それとも、どこかの未来なのか。
これは、記憶とシンギュラリティと天草四郎の物語
(劇団ウェブサイトより引用)



年明け早々、発作的に鴻上尚史の芝居が観たくなったのだが、
そのタイミングで虚構の劇団のチラシを手にし、
こりゃ行くっきゃないだろ!ということで、後輩を誘って大阪デート。
なんか、チラシデザインとタイトルからして、きわめて第三舞台的な
香りを感じたのである…。(わかりますよね?(笑))
何気に初めての虚構の劇団だったのだが、実は結成10周年とのことで。
すばらしい!

タイトルからして、サイバーでスペイシーなものを想像していたのだが、
スペイシー感はあまりなく。あ、でもタイムスリップとかはSFかな。
サイバーなのは間違いない。何せ、AIの話が出てきますから。
ただ、意外過ぎたのが、第三舞台的なものよりも、キャラメルボックス的な
印象を受けてしまったこと。
別にそれがいけないわけではないんだけど、予想外の感覚だったので。
これまた雑な印象なのだが、本作に関して、過去の鴻上作品でいうなれば、
ほんの少し「天使は瞳を閉じて」に似た空気を感じていたし、なんだかんだで、
演出も含めて鴻上作品だったなーとは思うのだが、なんなんだろう…
役者?演技?衣装?ストーリーのエッヂ? …ハッキリとはわからん(笑)

そして、その鴻上作品らしい今回の作品テーマ、というかモチーフについても、
実にタイムリーで、みんなが共有していることではあるけれど、本当に難しい。
戯曲内でも、作家の考える正解のようなものが明確に示されていたわけでもなく、
単純に「すっきり~面白かった~」とはちょっと言いにくい、現在を生きる私達に
なかなかに闇深いものを観客に投げられた気分(笑)
別に、原発問題とか政権批判とか、右や左に分かれてしまうテーマではなくて、
右や左に分かれる事そのものだったり、別れた後の言動だったり。
本当にきっちりと、頭の中を整理して、理論構築していかないと、
明確な(自分なりの)正解が出せなくて、でもそんなことまで
頭を回している余裕がなくて、感覚的にはわかるんだけど、
「あー、なんか、なんかなぁ~」となった人は多いのではなかろうか。

他にもなかなかに、登場人物の闇深さがポロポロと提示されていて、
(ここは個人的に)ザワつかされつつ、物語としては、
ちょっとSFファンタジー風にまとまってしまうので(←このへんがキャラメルか!)、
なんか、鴻上尚史の芝居をキャラメルボックスでやりました、
みたいな感覚が残る。。。のか?

ストーリーはわかりやすいし、演出的にも観やすい芝居だったので、
全然嫌いじゃないのだが、それが故に、その「ザワ」とか「モヤ」が
すごーく残る芝居だった…。良くも悪くも。
でも作・演出としては正解なのかな(笑)


-----------------------------------------------------------
虚構の劇団 第13回公演
「もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜」
(大阪公演)
2018年2月2日~4日 @ABCホール

作・演出:鴻上尚史
出演:秋元龍太朗、小沢道成、小野川晶、三上陽永、森田ひかり
池之上真菜、梅津瑞樹、溝畑藍、金本大樹、橘花梨、一色洋平
美術:池田ともゆき 音楽 :河野丈洋 照明:林美保 音響:原田耕児
振付:齋藤志野 ヘアメイク:西川直子 衣裳:小泉美都 映像:冨田中理
舞台監督:中西輝彦、内田純平 宣伝美術:末吉亮(図工ファイブ) 
宣伝写真:坂田智彦+菊地洋治(TALBOT.)
劇団演出部 : 藤岡文吾、帯刀菜美(演出助手)、菊池祐児、土屋克紀、
遠藤佐助、賀数夏子、那須康史、渡部優美
制作:倉田知加子、池田風見、金城史子

[PR]
# by yokusang_09 | 2018-02-04 17:57 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)

青年団「さよならだけが人生か」@AI・HALL

c0025481_22245413.jpg
東京都内某所の雨が続く工事現場に、折り悪く遺跡が発見される。
遅々として進まない工事。
工事現場の人々、発掘の学生達、ゼネコン社員や文化庁の職員など、
様々な人間達がだらだらと集まる飯場に、ユーモラスな会話が、
いつ果てるともなく繰り広げられる。
青年団史上、もっともくだらない人情喜劇。

1992 年に初演され、「そのとき日本の演劇界が青年団を発見した」とも言われる劇団の出世作、
2000 年 のリニューアル上演以来、16年ぶり待望の再演。(劇団HPより引用)


昨年、吉祥寺で見逃していたのだが、随分と経ってから
伊丹でやるということは知っていたので、さくっと伊丹までおでかけ。
ちなみに今回は、帰りは珍しく高速バス1900円!
(いつもはJR新快速利用で2時間半なのよね。近いもんです、大阪。)

とある工事現場の作業員の休憩所が舞台。
まもなく山形の現場に移るベテラン作業員の送別会に向けた準備の話と、
工事現場から見つかった遺跡の発掘調査に関わる大学院生の話を中心として、
交錯する人間模様を描いた作品。
前回の上演は、旧石器ねつ造事件の頃(2000年ころ)なのだそうで。
そこからさらに、2018年現在に合わせて書き直しているのだろうか?
でも戯曲そのものには、初演が1992年だと感じるような古さは全くなく。

わかってはいたのだが、相変わらず役者のリアルさには驚いてしまう。
大学院生も、ああいうの、思い出すと大学時代には居たな…。
あんなようなビジュアルと会話!史学とか、心理学専攻!!
工事現場のおじ様たちも、ちょっと小ぎれいだけど、確かにいる(笑)
がゆえに、演技面の問題ではなく、そもそもの設定がちょっと芝居っぽい役は
なーんか、キャラ立ちとは違う意味で目立つ。
例えば、文化庁の役人とか。ああいう文化系女子は世の中に確実にいるのだが、
文化行政に携わっているかと言われると、私はあまりイメージがない…。
国公立の博物館学芸員ならまだしも。
そして、そういう役に限って、意外と芝居っぽい言動をしたりするもんだから、
ちょっと鼻につくのである…。(苦手な人には苦手なアレ)
役者的には、その役にドはまりで、いい味出しまくっているのだが、
それとこれとは少し別の話で。

この芝居、タイトルが凄く印象的だが、もちろん元ネタは、
御存知、さよならだけが人生だ」と井伏鱒二が訳した漢詩である。
この漢詩の解釈について、惜別と捉えるか、もしくは一期一会と捉えるか、
2つの見方があるらしい。
詩に描かれた事象は一つだし、見えてくるビジュアルも当然一つなのだが、
その様子をどう捉えるか。惜別と一期一会、違っているようで似ている、
というか、この微妙な具合を上手く言葉に言い表せないが、
ベースにあることは一つなのだと思う。

声高に主張するわけでもなく、込められたメッセージが、やおらハッキリ
立ち上がるというわけでもない。ぱっと見た感じ、本当にその辺の日常を
そのまま切り取ってきたような、特段ドラマチックでもない話。
しかし、各登場人物がポロリと語る過去や現在の境遇には、
それまでのドラマや歴史がある。「人に歴史あり」である。
ここの歴史が日々交錯してドラマが生まれて、さらに年月を重ねて、
また歴史になって、そんなその辺の人々の、ごく溢れた日常の積み重ねの
一端やら痕跡やらを、何千年後には歴史学者が発見して、
勝手に分析しちゃったりして、ロマンを感じているわけである。

そう思うと、こうして過ごしている私の日常もちょっと愛おしいモノに
思えてもくるし、今身近にいある人の人生や、ともに過ごしているこの時間も、
何やら無価値ではないように思えてくるから不思議。

「さよならだけが人生だ」の漢詩には、個人的には、
どこかフォークソング的な出会いと別れを感じるところがあるのだが(笑)、
そんな(今の時代となっては)暑苦しいものでなくても、
瞬間瞬間の出会いを、感謝までしなくとも、大切にしていきたいものである。

というか、この漢詩の意味(井伏鱒二訳)について、じっくり考えてみると、
「本当にそうだわ~」そう思うことがいっぱい…。
大事にしたい出会いはたくさんあるのだが、なかなか続かない…。
人生は、あっけないまでに、さよならばかり。
一期一会と思うのも、情緒があるようで、切ないものもあるんだよな。

---------------------------------------------------------------------
青年団第76回公演 「さよならだけが人生か」
(伊丹公演)
2018年1月26日~29日 @AI・HALL

作・演出:平田オリザ
出演:山内健司、小林 智、太田 宏、石橋亜希子、荻野友里、小林亮子、
立蔵葉子、森内美由紀、石松太一、伊藤 毅、井上みなみ、小瀧万梨子、
佐藤 滋、前原瑞樹、串尾一輝、藤松祥子、大村わたる、寺田 凜
舞台美術:杉山至  装置:濱崎賢二  照明:西本彩
衣裳:正金彩  舞台監督:小林朝紀  宣伝美術:工藤規雄+渡辺佳奈子 太田裕子
宣伝写真:佐藤孝仁  ロケーション・コーディネーター: 渡辺一幸(NEGO-TI)
制作:石川景子、金澤昭 撮影協力:(株)TYOテクニカルランチ、恵積興業(株) 
協力:(株)アレス  主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 
共催:伊丹市立演劇ホール 助成:平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

[PR]
# by yokusang_09 | 2018-01-27 19:12 | 芝居を観てきた2018 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

おしらせなど

☆気軽にコメントしてちょお
*エキサイトIDをお持ちでない方はコメントを入れるときに、ご自分でお好きなパスワードを入力してください。

☆記事の内容に関係のないコメント・トラックバックはこちらの判断で削除させていただく場合があります。

☆現在、スパム対策として、当ブログの記事にリンクのないTBを拒否する設定にしています。(エキサイトブログはリンク無しでも可)。

お気に入りブログ

フランス落書き帳
広島きのぴーワールドヽ(...
勝手気ままに書き綴りたいこと
おてんば日記~~魅惑のゲ...
パルケのひとりごと
やっとかめ どっとこむ
北欧建築ゼミ アアルト
グッドデザイン フォー ミー
龍眼日記 Longan...
smilecircle
近代建築ゼミ Moder...
-since 1984-...
ユロ*グラフィック ニュ...
メンズファッション塾-ネ...
コペンハーゲン mell...
青山おしゃれ古着店
バンコク mellow ...
グッドデザインニューヨーク
橙通信/堀江宏樹ブログ
WITH LATTICE

カテゴリ

全体
ナゴヤだがー。
芝居を観てきた2018
芝居を観てきた2017
芝居を観てきた2016
芝居を観てきた2015
芝居を観てきた2014
芝居を観てきた2013
芝居を観てきた2012
芝居を観てきた2011
芝居を観てきた2010
芝居を観てきた2009
芝居を観てきた2008
芝居を観てきた2007
芝居を観てきた2006
芝居を観てきた2005
映画を観てきた。
ファッション
多事争論@ナゴヤ
探検・発見@ナゴヤ
のみくい@ナゴヤ
おでかけ@ナゴヤ
アイチだがね。
物欲との死闘
ギフもええよ。
ナガノの近く。
よそんとこ
たびにでたがね。
よくさん日記
芝居稽古日誌
東京暮らし
このブログのこと
未分類

最新のコメント

>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 01:51
あけましておめでとうござ..
by yattokamedagaya at 23:27
>やっとかめさん そう..
by yokusang_09 at 00:17
普段ほとんど上が100い..
by yattokamedagaya at 19:30
>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 21:51
新しいPENTAX、いい..
by yattokamedagaya at 16:52
>秋津さま 私も初めて..
by yokusang_09 at 23:40
ご来場ありがとうございま..
by 秋津ねを at 18:23

以前の記事

2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
more...

タグ

(174)
(142)
(52)
(48)
(42)
(38)
(36)
(30)
(20)
(20)
(20)
(17)
(14)
(10)
(8)
(8)
(8)

検索

最新の記事

のぞみグリーン車で行く広島の..
at 2018-04-21 23:21
木ノ下歌舞伎「勧進帳」@神奈..
at 2018-03-04 17:51
ほりぶん「荒川さんが来る、来..
at 2018-03-03 19:50
虚構の劇団「もうひとつの地球..
at 2018-02-04 17:57
青年団「さよならだけが人生か..
at 2018-01-27 19:12
ロロ「マジカル肉じゃがファミ..
at 2018-01-21 18:59
東京芸術劇場「秘密の花園」@..
at 2018-01-20 22:38
玉田企画「あの日々の話」@B..
at 2018-01-20 17:55

ブログジャンル

つぶやき
演劇