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コトリ会議「あ、カッコンの竹」@ナンジャーレ

c0025481_11255.jpgこの春、名古屋で一番楽しみにしていた芝居といっても過言ではない!
ってくらい楽しみにしていたコトリ会議。
一緒に5都市ツアー公演をやって以来ぶりの再会です。
とはいえ、実は本公演はこれが初めてでございまして。

相変わらず不思議な宇宙人が冒頭から登場してきて…。
竹藪に住んで、何やら恐ろしいことをしているっぽい野おかあさん…。
そして、どういうわけか死にたい人がたくさん登場しちゃうんですね…。
あと、また脳みそいじってたし。

竹藪というシチュエーションだったり、宇宙人が登場してきたり、
子供が誘拐されたり、ずっと竹藪で過ごす人物がいたりと、
少し古典っぽい香りもしつつ、それでもやっぱりSFっぽい香りもしつつ。
(トータルすると、竹取物語だったり、不思議な設定の御伽草子のような…?)
でもすべてがコトリ会議(というか、山本さん)の紡ぎ出す世界に包まれていて、
登場人物は死にまくるし、好意の類は全然実を結ばないのですが(笑)、
最終的に愛とやさしさに満ち溢れまくっておりました。
愛する人と人生を一緒に重ねるって素晴らしい。
愛こそすべてですよ、やっぱり。(すっげー雑な感じで言ってますけど)
そして、なぜだか、そんな愛と哀しみに気持ちよく包まれながら、
健やかに絶望して、そっと死にたいな~気分にもなっちゃったりして。

しかし、本公演を純粋に客の立場から見て思ったけど、この味わいについて
明確に説明するのが難しいな…とも思った。
(結構好き嫌い分かれるみたいですからね…)
少したってから振り返ると結構曖昧なんですよね、記憶が(笑)
あと、なんだかんだで独特。
でも、「この部分のストーリーがよかった!」というよりは、
戯曲も含めてなんですけど、舞台から醸し出され、
伝わってくるものが好きなのかな、と。

野おかあさん役の牛島さんは、今回も相変わらず超素敵な芝居をされておられましたし、
宇宙人の妹役の要さんもいい仕事してました。客演さんもみんな素敵。(特に女優陣が…!)
正直、朝11時から観劇とかちょっとしんどかったんですけどw、
でも朝から優しい気持ちになれたし、芝居も面白かったので、
わたしゃ大満足でした。名古屋で観られてよかったー。

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コトリ会議 お礼してまわるツアー(演劇公演15回め)
「あ、カッコンの竹」
(名古屋公演)
2017年4月21日~23日 @ナンジャーレ

作・演出:山本正典
出演:牛嶋千佳、要小飴、若旦那家康(以上、コトリ会議)
大石丈太郎、野村由貴、藤谷以優、まえかつと、三村るな、本田椋(劇団 短距離男道ミサイル)
舞台美術:柴田隆弘 音響:佐藤武紀 照明:石田光羽 
照明オペレーション:木内ひとみ(東京のみ) 舞台監督:柴田頼克(かすがい創造庫)
衣装:山口夏希 小道具:竹腰かなこ 音楽:トクダケージ(spaghetti vabune!)
宣伝美術 小泉しゅん(Awesome Balance) 制作:若旦那家康
制作助手:渡邊歩惟
制作協力:佐和ぐりこ(オレンヂスタ)、秋津ねを(ねをぱぁく)、杉浦一基
主催:コトリ会議

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by yokusang_09 | 2017-04-22 15:51 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)

パルコプロデュース「キャバレー」@刈谷市総合文化センター

c0025481_23231630.jpg【あらすじ】
1929年、ナチス台頭前夜のベルリン。キャバレー「キット・カット・クラブ」では、毎夜毎夜、退廃的なショーと、刹那的な恋の駆け引きが繰り広げられている。
妖しい魅力でお客を惹きつけるMC(司会者)。そしてショーの花形、歌姫サリー・ボウルズ。
ここは、日ごろの憂さを忘れられるバラ色の場所。
大晦日の晩、アメリカから到着したばかりの、駆け出しの作家クリフは、たちまちサリーと恋に落ち、一緒に暮らし始める。彼らが暮らす下宿の女主人シュナイダーは、長年女一人で生きてきたが、心優しいユダヤ人の果物商シュルツと結婚することを決意。しかし迫りくるナチスの脅威に、結婚を断念せざるをえなくなる。希望に溢れていたサリーとクリフにも、ナチズムの足音は高く聞こえ始め、そしてついに、キット・カット・クラブにも・・・・
(公演特設ページより引用)


実は今年初めての観劇でした。キャバレー。
芝居制作にかかわってるとなかなか観に行かなくなっちゃうんですよ。
まぁ、単純に忙しかったからなんですけど。

長澤まさみ主演で話題になっていた今回の作品ですが、実は初演も観てまして。
(こういうとき、自分の書いたブログの感想が備忘録として役に立つ)
人気公演になるし、初演観てるから遠慮しとこうかと思ったのですが、
この作品楽しかったし、なにより一緒に行こうとご近所様に誘っていただいたので、
行ってきたというわけです。ただ、座席はS席にしたし、新しいホールなのもあって、
どらめちゃ観やすかった…。

恐らくですが大きく台本が変わっているところはないし、
演出も大幅には変ってないんじゃないかな。
少し舞台装置が大きくなった気もしますが、基本同じ路線なはず。
そんな中、一番残った印象としては、
なんか、普通のミュージカルになったなぁ…ってところかなw
というと、面白くなかったかのかと思われるかもしれませんが、
別にそういうわけではなくて。少し補足すると、ミュージカルとしての安定感があった
というか、まっとうにミュージカルしてた、というか、そんな感じ。

自分がそういうものにかなり見慣れてしまったというのもあるかもしれませんが、
個人的には石丸幹二がやっぱりでかいのではないかと。
だって、元・劇団四季の看板俳優ですよ(笑)超正統派だがね!
エムシー役、初演は阿部サダヲでしたからね…。
そりゃ「大人計画」度が下がって、「劇団四季」度上がりますってw
そう、初演は結構「大人計画」テイストがもっと強かったんですよ。
でもそれは、実は初演はエムシーにスポットが当たっていた、
というかエムシー目線で捉えられていたということなのかもしれない
(というか、当時を思い出してみると、そういう印象だった)。
今回は逆に、サリーとクリフにスポットが当たっていたので、
同じような構成でもまた印象が違って、「まっとうにミュージカル」感が
出ていたのかな、と。

もういっこ、月並みだけど触れなきゃいけないのは、あの「キャバレー」という
戯曲の世界そのものですわな。初演の時は、別に鉤十字とか見ても特別に
意識することってのはありませんでしたけど、今の時代、
あの展開からの、鉤十字が登場してくるシーンは、主義主張とは別にしても、
大なり小なり、何か感じてしまうものがあるのではなかろうか…。
自分なんかは、「2010年代は新たな戦前の始まり」なんてキーワードが
脳裏をかすめたり。(最近目にして気になっていたんです。)
そのあたりが絡んでるからなのかわかんないけど、今回の作品は、
倒錯的で退廃的なとかそういう感じがそれほどにじみ出ていなくて、それよりも、
成熟を超えてしまった、壊れやすさとか危うさといったものを感じておりました。
そんな、どこか時代を読んでいるかのような雰囲気は、多分、
今回のキャスティングだったからこそ出せたのかな、と、個人的には思います。
特に長澤まさみとか。(別にエロい目線で見ているわけではなのですが、
以前、舞台で観たときは細くて美人って印象だったのに、今作では逞しさもあり、
なおかつセクシーだったのがよかったです。役作りかな。)
この時期に、この作品をぶつけてくるセンスというのは、(パルコ制作だけど)
それはそれで、ちょっと松尾さんっぽいところもある、と言えるのかもしれん。
…別に関係ないかw

そうそう、ついつい旧作と比較しちゃうので、これだけ言っておきたのですが…
ま た お こ め 券 出 て た (爆)
ホント、色々感動したw ニセキティちゃんは出てなかったけど…。
再演観るのも楽しいねw

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パルコプロデュース「キャバレー」
(愛知公演)
2017年2月17日~19日 @刈谷市総合文化センター

上演台本・演出:松尾スズキ
台本:ジョー・マステロフ 作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ 翻訳:目黒条
出演:長澤まさみ、石丸幹二、小池徹平、小松和重、村杉蝉之介、平岩紙
秋山菜津子、片岡正二郎、花井貴佑介、羽田謙治、齋藤桐人、乾直樹、楢木和也、船木淳、笹岡征矢
岩橋大、丹羽麻由美、香月彩里、谷須美子、エリザベス・マリー、田口恵那、永石千尋 
ミュージシャン:門司肇、清水直人、磯部舞子、東京ブラススタイル
音楽監督:門司肇 美術:池田ともゆき 照明:大島祐夫 音響:山本浩一 
振付:振付稼業air:man 衣裳:安野ともこ ヘアメイク:大和田一美 歌唱指導:益田トッポ 
演出助手:坂本聖子 舞台監督:二瓶剛雄 制作:伊坂直人 プロデューサー:田中希世子、藤井綾子 
製作:井上肇 企画・製作:(株)パルコ

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by yokusang_09 | 2017-02-19 18:04 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)

阿佐ヶ谷スパイダースPresents「はたらくおとこ」@名古屋市青少年文化センターアートピアホール 

c0025481_2302547.png【あらすじ】
幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み、北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように降り積もってゆく・・・。もはや東京に帰る場所もない。
そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、トラックに乗ってアイツがやってきた!



ここんところ、割と暇な時期が続いていたくせして、前もって平日に予定入れると忙しくなるの何なの…。というわけで、唯一の名古屋公演が平日だったわけで、到着ギリギリ気味でしたが、観劇にありつけました。
久しぶりの長塚圭史演出芝居。イギリスから帰ってきてからはすっかりご無沙汰で…。以前、同じような感じで「イヌの日」を観たことがあり、その時はすんげー長いなぁ、と思っていたのですが(笑)、今回もやはり2時間オーバー。まぁ、ある程度心の準備はできていましたけど。「イヌの日より重たくないから、気持ちは楽」とは聞いていたのですが。。。

うん、なんか、気楽でした。いや、まぁ、それは比較してって話ですけどw
ただ、2時間半もそれほど長く感じることもなく、確かに数か所「ここで終わりでもいいのでは?」と思ったところはありましたけど、そこをむしろやり切っちゃうのが長塚圭史でしょ、と思えば、あまり問題ない(笑)
というか、その「余計かもしれない」部分がクドくなく、語りすぎな印象もなく、ストーリーのテンションもあって、むしろやり切ってもらった方が観客としては印象がよかったです。はい。

実は、ほとんどの役者が初演の時と同じという奇跡的なキャスティングらしいのですが、その円熟味もあったのかな。
元々の戯曲のバランス具合が絶妙っていうのもあるのですが、ちょこちょことある笑いと、感情が爆発したときの緊張感と、絶望的に追い詰められた時の狂気と、戯曲と演出からの振りつけを、実にいい塩梅で形にしていたな、と。それもあって、いい意味で気楽だったし、飽きないで2時間半行けたんだと思うんですわ。正直、驚くほどグイグイ引き込まれましたから、劇中の世界に。怖いシーンで「うわ~」とか言ってしまいそうになるレベル…。
しかも面白いのが、その自分が引き込まれていることを、なぜかちょいちょい自覚させられるんですよ。引きつけるポイントの、その引きの力が強いってことなのかな。自分の中の感覚がこれまた面白かったです。

リアルな年齢設定を考えると、若者枠はおそらく初演の時の方が役にはあっていたのかもしれませんが、むしろ、初演以降も活躍を重ねた今の円熟味こそ、このお芝居には欲しいものかもな。でも、中村まことさんとかこれまで見てきたのとあんまし変わんない気もするけどw、でも最初に猫ホテで観たときよりも深みは増していると、ものすごく勝手に感じています。ものすごく勝手ですけど。
あと、役者で言えば、松村さんがむちゃくちゃいい仕事してました。今回は役者一本だもんでかな。(つーか、好きな役者が2~3人ほど出ていたので、それはポイント高かったのよ。)

雪の青森の田舎という、どこか閉鎖的な印象がある場所の、さらに倒産寸前のリンゴ農園という陰鬱とした空間で起こることは、やっぱり狂気的で怖いし、でもどこか間抜けなところもあって可笑しいし、やっぱり変だし。
初演時は、某カルト教団とか地下鉄サリン事件とかが想起されていたものが、今では震災と原発事故を暗に示しているという意見はわからなくもないけど、自分としては、それら全部ひっくるめて、その時々でモチーフと思われるものが変わってくる作品なのかなと思いました。あの赤いリンゴは、観る人や時代によって、その意味するところが変わってくるのでしょう。

むしろ、その受け取り手(人や時代)によって、以前と同じことやってても、それぞれ響き続けるっていう世の中の方が、むしろどうなんだろうかと思わなくもないのだが…。(確かに狂気じみたストーリーではあるけど、そこまで奇をてらったストーリーでも演出でもない印象があるのよね、失礼に聞こえたらごめんなさいなんですけど、でもだからこそ。)

とはいえ、それでもやっぱり、観劇後は少しざらっとした感覚が心には残るものでして。少し退廃的かつアッパーな気分というのか。
結局、平たく言えば、絶妙なテンポと円熟味ある演技でグイグイ引き込まれちゃったわけなのだが。でも、こんなに気持ちよく引き込んでもらえるのも珍しいなぁ、と。はい。(偉そうですみません)

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阿佐ヶ谷スパイダースPresents
「はたらくおとこ」
(名古屋公演)
2016年12月8日 @名古屋市青少年文化センター アートピアホール

脚本・演出:長塚圭史 
出演:池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、北浦愛、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史
美術:松岡泉 照明:斎藤茂男 音響:加藤温 衣裳:畑久美子  ヘアメイク:西川直子 
映像:ムーチョ村松 演出助手:山田美紀  舞台監督:福澤諭志 
演出部:宇野圭一、渡邊千穂、津江健太、小野綾香 大道具:唐崎修 
方言指導:岩本靖輝  宣伝美術:小板橋基希(akaoni)  
記録映像:篠原雄介 広報:吉田プロモーション 票券:小島侑香里 
制作助手:小野塚央 制作:三浦瞳、北澤芙未子 プロデューサー:伊藤達哉、片山善博
主催:東海テレビ放送

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by yokusang_09 | 2016-12-08 22:24 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

劇団東京乾電池「十一人の少年」@ナビロフト

c0025481_21174788.jpg【あらすじ】
この物語には、盲目の少女スモモと、市役所に勤めながら職場演劇をしている青木君、小林さん、別保さん、片岡さんらが登場します。小林さんはスーパーマンになって飛ぼうとし、別保さんも奥さんと奇妙なごっこ遊びをしています。想像力が旺盛なのです。
主な舞台はガード下で、毎日夕方になるとスモモがやって来て、何かを待っています。青木君もそこに来て、スモモと出会います。青木君は、今度上演することになる、『十一人の少年』という戯曲のせりふを覚えようとしているのです。十一人の子ども達が、七つの海を渡る冒険の物語です。けれどもその戯曲は、尻切れトンボで終わっています。作家のヘタムラゾウが、結末を書かずに逃亡したからです。青木さんはスモモにせがまれて、どんどん新しい物語を作っていきます。
ところが、演劇部のメンバーが別保さんの家に集まった夜、「思う保険」という奇妙な保険の勧誘員が来て、彼らを誘います。すると、青木君を除いて入会した彼らは、演劇への興味を急速に失っていくのです—。


やはり北村想作品の、しかも結構以前(80年代とか)って、個人的にちょっと思い入れがありまして。この「十一人の少年」に関しては、初見だったのですが、その個人的なそれと書かれた時代がハマり、どこか懐かしいような、自分の源流的なものに触れるかのような、そんな気持ちになっておりました。

この作品は、ミヒャエル・エンデの『モモ』を基にしているんだそうで。ぶっちゃけ、タイトルは知ってたけど、内容は殆ど知らなかったのですが(あらすじ聞いたことあるけど忘れてた)、”人々の時間を奪い、心のゆとりを失わせる時間泥棒団に対し、孤児の少女モモが闘う冒険物語”という内容なんだそうです。(←ナビロフトのHPより)つまり、この作品では「思う保険」の保険外交員が「時間泥棒団」で、奪うのは、「心のゆとり」ではなくて「想像力」なんですな。(心のゆとりと想像力は、ちょっと似たものがあるけど)

あの時代的ならではのアングラ臭といいますか、寺山修司の芝居のようなビジュアルに、唐十郎の芝居のようなテンション、そしてそれらを包み込む北村作品の世界観。やさしさと怖さ、愛らしさとキモさが全部混ざりあったあの世界(劇空間)は、まぁ、正直、70~80年代を感じさせる部分はあったと思いますけど、当然それが悪いという意味ではなく(わたしゃ少なくとも、そのこともよかったと思っている)、年代を感じこそすれど、古さを感じることは全くなかったし、それどころか「人々が想像力を失うことと、それらに対する戦い」なんて、”この戯曲は童話をベースに書かれている”と言っても、これ全然、今現在の世の中でも通じる話ですもんね。

あと、今回のこの芝居に関していえば、戯曲も面白いけど、やっぱり演出と役者もかなり仕事をしていたな、という印象。自分は初見ですが、やはりすごく丁寧に戯曲と向き合ってるのがわかるし、語弊があるかもしれませんが、自分の中でかなり「正解」感があったんですよね。無駄もないし、なんか、「あぁ、そこはその画だよなぁ」みたいなの結構あったし。

でも、(当たり前かもだけど)演出力だけでは多分こうはならないと思っていて、あの、やさしさと怖さ、愛らしさとキモさが全部混ざりあった世界観を作っていたのは、最終的には(戯曲や演出を離れた)役者のキャラと演技力なのかなぁ、とか思ったり。登場人物全員どらめちゃ個性的でキャラ立ちまくりなので、なんかいちいち指摘できないですけど、それでも挙げちゃうとw、市役所職員の青木君と、保険外交員2人組がすごく印象的でした。保険外交員の2人は、なんなんでしょ、あの上品で下品、美人でブスなあの絶妙な二面性。そして青木君は、実際のところ色々大丈夫なのか?と演じてる俳優さんにまで疑いの目が向くw でも、自分の中では、この3役が、芝居(戯曲)のイメージを作ってたなぁという印象。

なんか長々とつづってしまったけど、結論的としてはすんげー面白かったんだよ。
すんごい月並みな発言ですけど(笑)、東京乾電池、さすが40周年だなって素直に思いました。

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劇団東京乾電池 名古屋公演
「十一人の少年」

2016年11月16日~20日 @ナビロフト

作:北村想
演出:柄本明
出演:麻生絵里子、池田智美、岡部尚、沖中千英乃、川崎勇人、柴田鷹雄、杉山恵一、
竹内芳織、田中洋之助、中村真綾、西本竜樹、藤森賢治、前田亮輔、松沢真祐美、吉橋航也
舞台監督:山地健仁 照明:日高舞台照明 音響:鈴木一希 舞台美術:血野滉修 
演出助手:高田ワタリ 衣装:鈴木千秋 宣伝美術:堀米真治 協力:ノックアウト
製作協力:名古屋演劇教室 主催:劇団東京乾電池 共催:ナビロフト


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by yokusang_09 | 2016-11-17 22:26 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

不思議少年「棘/スキューバ」@損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール

c0025481_130587.jpg
熊本の劇団の全国ツアー公演。ちょっとオススメされたので、
情報を把握してなかったんですけど、その分気負わず観劇。
でも、なんかちょっと前評判は聞いてたのよ、何やらすごいって。

今回の公演は二本立てで、1本は2014年の若手演出家コンクールで
優秀賞&観客賞だった作品、もう一つは劇王全国大会で優勝した作品らしく、
それぞれ1時間と20分のコンパクトな作品。
どちらも短編で、特に劇王は色々と制約事のある中での作品なので、
(一般的に)戯曲に関しては必ずしも劇団本公演の雰囲気と一致しないこともあるのですが、
とはいえ、十分に作・演出の色が伝わってくる仕上がりになっていたのではないかと。
いや、あの、別に悪い意味ではなくて、2つとも少し似た感じの印象だったので。

「棘」はある女性の恋愛に関する一生を描いたもの。嫌われ松子の一生、みたいな?
冒頭の、なんか「ああ、今日日、この手の新作なんて勘弁だわw」って思うくらいの
台詞から始まるのですが(←失礼)、ちょこちょこと
その辺の融和を図りながら、一気にブレイク。
あとは、心地よいリズムをキープしたまま、主人公の女性の過去の男性遍歴が
展開されていくわけですが、んまーーー、何より、主演の女優さんがすごい!
すごくパワーあるし、上手いし。何よりも、泣きの演技の凄まじいこと(笑)
あんなに泣き喚く人、確かに世の中にはおりますけど(主に子どもに)、
舞台では最近見ていないなw
あと、熊本弁のおばあちゃんのシーンも、ぶっこみ方含めて強烈なインパクトでした。

「スキューバ」は、戯曲もツボ押さえてるんですけど、それ以外のことをあえて言うと
衣装がよかったです。あのボーダーのロンT使い良いし、客演さんの俳優さんの
着用バランス具合がどういうわけか好感度高くて、すごく愛しやすい。
結果、全体的に愛しやすい(!)

両作品とも共通した印象として、正直、それほど奇をてらったり、
小難しい技法を用いた構成・演出でもないと思うのですが、
それをストレートにぶつけられる新鮮さ、といいますか。
洋服でいうなら、ノームコアとかミニマリズムというよりは、スタンダード。
具体的には、最近はリジットデニムがアツイ!みたいな感じ(笑)
でもその新鮮さは、単純な「はじめまして」の初期衝動というよりも、
もっと大きなもの(地域や文化?)に根付く勢いや力強さが、
そのストレート具合に込められている感じがしたからかなぁ、とか思ってました。
まぁ、勢いのある、地方発の劇団やブランドって、結局そういうことなのかもしれないけど、
ちょっと今までとは質とかベースが違う印象がするんだよなぁ。自分の中で。
と、歯にモノが挟まったような言いぶりですが、そういうことです。
色々言ってますが、全部省略して一言にまとめると、
面白かったし、愛しやすい作品だった。

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不思議少年 全国縦断ツアー
「棘/スキューバ」
(名古屋公演)
2016年10月29日~30日
@損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール

作・演出:大迫旭洋
出演:森岡光、大迫旭洋、宇都宮誠弥(飛ぶ劇場)
美術:森田正憲(F.G.S)
舞台監督:森田正憲(F.G.S)、吉田敏彦(F.G.S)
照明プラン:岩田守(SAM) 音響プラン:塚本浩平(九州音響システム)
宣伝美術:伊井三男(転回社) 
制作:藤本瑞樹(kitaya505)、北村功治(kitaya505)
企画制作:不思議少年 主催:不思議少年+AfroWagen 
共催:特定非営利活動法人愛知人形劇センター
協賛:損害保険ジャパン日本興亜株式会社
芸術文化振興基金助成事業

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by yokusang_09 | 2016-10-29 00:20 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

てんぷくプロ「トランジット・ルームii」@七ツ寺共同スタジオ

c0025481_0342198.jpg【あらすじ】
エジプト周遊8日間の旅を終え帰国の途につくパック・ツアーの一行。トランジットのカイロ国際空港では機材トラブルと告げられたまま搭乗をもう4時間も 待っている。頼りのはずの添乗員はなんだかあてにならず、何の情報もなく深夜になってしまった・・・。
2001年にてんぷくプロで上演した「トランジット・ルーム」を大幅改稿した2016年バージョン。この15年でエジプト周辺をめぐる国際情勢は大きく変化し、飛行機待ちの人々の一夜も脳天気ではいられない!


所属されている役者さんの個人の活躍は何度も観たことあるのですが、実はカンパニーの公演は初めて。
名古屋のかっこいい大人達の本気の遊び、って感じでした。
そりゃあもう、熟練の演技がかっこいいんだけど、でも特定世代向けってわけではなくて、
老若男女に受け入れられるような、茶目っ気もあったりで。
色々言ってるけど、みんなひっくるめて自然体なところがかっこいい。
自然体だからこそ、実はいろんな年代の客演さんもいたのだが、その混ざり具合も
これまた自然体で、演出的な部分以上に、一つのカンパニー(座組、というよりも)としての
一体感を形成していた印象を受けました。またそれも、客にとっては心地よい。
そういえば、ダンス、振付が服部さんなんですな。(振付の内容が意外でしたけど)
入馬券さんの身体のしなやかさは素敵だった。セクシー!

物語は、エジプトの空港で足止めを食らう観光ツアー客。
前日にハトにあたったらしく、みんな調子悪そうだし、長時間の足止めにいイラついている。
(ハトは私の知人でエジプトで食べた人間の大半は腹痛を起こしている。)
不安な気持ちで搭乗できるのを待っている客たちの、それぞれの生き様が明らかに。
海外旅行って、同行者と長時間一緒にいるし、やはり疲れてきてイライラしてきません?
まぁ、そこにちょっと気づいてすぐにフォローすればいいんですけど、そんな自分に
罪悪感感じたりすることもあるわけで。でも、そういうの通じて、距離感の取り方とか
わかったりするよなぁ、とか思うのね。なんか、あのエジプトの空港でのトラブルという
場面での人間模様を観ながら、そんなことをぼんやりと考えていて、
最終的には海外旅行行きたいな~って思ってましたw
(ちゃんと行く予定をもって「地球の歩き方」買いたい。)

おまえ、そんなのただの個人の所感だがやw って感じですけど、なんかそういうのを、
月の砂漠の曲に合わせて遊ばれたり、「地球の歩き方」朗読されたりなんかしていると、
どういうわけか、優しく入ってくるわけですよ…。
南砺も表現しがたいのですが、そのあたりの人間の気持ちの複雑さみたいなものが
感じられたのもあると思うんだけど。こ
の1年半ほど、自分でもよくわからない時間の使い方をしているなぁ…、悪い意味で
生産性に乏しくただ時間を浪費しているなぁ、とか思うことが結構ありまして、
たまにゃぁ、どんと海外とか行って、楽しく財布の中身を浪費したり、
色んな刺激受けたりしたいなぁ、とか思ったりするわけでして。
登場人物たちも、エジプトという異国の地で、自己が抱える諸々のことに
向き合っていたわけですが、わたしもちょっと命の洗濯じゃないし、
「自分探し」ほど張り切ったものでもないですけど、旅先でちょっと
自分のことや周りのことを考えたりしたいなぁ、なんて思ってました。
すぐ居眠りしちゃうけど。おれ。そういう時間があると。

すんません、芝居そのものより、芝居から想起された私の随想になってますね…。

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皆様と共に走るてんぷくプロ 第38弾公演
「トランジット・ルームⅱ」
2016年9月29日~10月2日 @七ツ寺共同スタジオ

作:菊永洋一郎
演出:いちじくじゅん
出演:いちじくじゅん、岡本理沙(星の女子さん)、うえだしおみ、斉藤やよい、小熊ヒデジ、
二宮信也(スクイジーズ)、喜連川不良、美月ノン(劇団テアトロ☆マジコ)、くらっしゅのりお
YA-SU、ジル豆田、谷内範子(座★NAGAKUTE)、滝野とも、入馬券、矢野健太郎      
照明:巽悟狼  音響:鈴木寛史  振付:服部哲郎(afterimage) 
舞台美術:日比野工務店 衣裳:いしぐろひろこ 宣伝美術イラスト:あいまいもこ 
山本麦子 

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by yokusang_09 | 2016-10-01 21:17 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

perky pat presents「霊長類 南へ」@七ツ寺共同スタジオ/愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_172326.jpg[原作あらすじ]
米ソ冷戦の中、ひょんなことから発射された核ミサイルが、世界核戦争を引き起こす。
そんな中、人々はどんな行動を起こすのか。 終末に向かう人間の姿をシニカルに描き出す。


七ツ寺バージョンと芸文バージョンと両方観てしまった。
が、これは個人的には両方観て正解だった、というか両方観たからこそ
色々と納得いった感じだった。強いていうなれば、七ツ寺バージョンは原曲で、
芸文バージョンはセルフリミックスのような感じ。
同じ戯曲ではあるのだが、割と戯曲どおり?に演じていた風の七ツ寺バージョンに比べて、
芸文バージョンは、途中でダンスや映像が入る分、台詞が大幅に削られていたり、
逆に追加されたシーンがあったり。時間も、3/4弱程度になっていたし。

正直に言うと、全体的には芸文バージョンの方が好きだったのだが、
でもそれは、七ツ寺バージョンを観ているからこそ、そのアレンジが楽しめた
というところが大きいのかもしれない。
とはいえ、ダンスを含むパフォーマンスでまとめたシーンについては、
もうちょっと台詞があってもよかったかも(笑)
というのも、パフォーマンスのシーンの尺が、思っていたよりもずっと長くて、
その分、やはり粗が目に付いてしまったので。別にダンスのクオリティを求めて
芝居を観てるわけではないし、ダンスのレベルについてとやかく言えるほど
詳しくないのだが、でもちょっと気になったかな…。
(いかんせん、振付の方が同じ劇場で踊っているのを観たことがあるもんですからw)
でも、群像感は芸文バージョンの方がずっと強くて、個人的には、
それが原作のイメージに合致したのだが。

原作は冷戦時代に書かれた筒井康隆の小説。
最近公開された映画「シン・ゴジラ」と似ている、というコメントもあるようだが、
(原作の方がずっと前なのだがw)群衆のパニックになる様子や、首相の乗ったヘリが
墜落して死亡するという場面は同じなのだが、この作品(小説・演劇)の方が、
根っこの部分はよっぽど悲惨だよなぁ…なんて考えていた。
日本(というか東京)には核爆弾は1つも落とされていないのに、
東京の街は荒廃し、人々はどんどん死んでいって、それはなぜかといえば、
絶望した人たちが殺しあったり、「このままだと死ぬかも」と思い逃げ惑う人々が
パニックになって死んでいく。
つまり、何も実害がないのに勝手に騒いで死んでいくわけで。
筒井康隆のシニカルな視点が冴えわたった作品ということなのだろうが、
あんまり言いたくないけど、パニックという点では似たようなことが
つい数年前にもあったよなぁ…。
いつ何時も冷静にありたい(焦らず正しく慌てる、とでもいえばいいのか)と思う一方、
実際にあんなことが起きたとき、自分の理屈化できない生への執着が、
どの程度顕わになるのかといったことも、皆目見当がつかず、(正直、SNS情報が
削除できれば安心して死ねるのではないか、とか思っているw)最近なんとなく、
死にたいわけじゃないけど、自分の死に際について想像するが多い自分としては、
劇場を出てから少し考えてしまった。あと、危機管理的にも、少し(笑)

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perkey pat presents 10&1
あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業
「霊長類 南へ」

原作:筒井康隆
脚本:瀬辺千尋 
構成・演出:加藤智宏
出演:石川明弘(劇団ノヴィス)、今池ヴァイオレット、上田勇介(電光石火一発座)、
大野ナツコ、雷門福三、川瀬結貴、榊原耕平(よこしまブロッコリー)、
篠塚将宏(劇団ゼロ)、白木ちひろ、杉浦真子、とおやま優子(劇座)、生瀬和歌、
南立敬(劇団翔航群)、にへいたかひろ(よこしまブロッコリー)、二瓶翔輔、
羽多野卓(巣山プロダクション)、早川綾子(ブリッジプロモーション)、
原みなほ(劇団翔航群)、久川德明(劇団翔航群)、深見優、
藤村昇太郎(※七ツ寺公演のみ)、堀伸夫、松田泰基(劇団翔航群)、
みなみりな(劇団翔航群)、木木リョウジ(劇団翔航群)、山形龍平(タツノオトシゴロ)、
山口純(天然求心力アルファ)、山本義尚(劇団さらすば)、吉森治(試験管ベビー)
照明:坂下孝則(藤井照明) 照明オペ ※七ツ寺公演のみ:巽悟狼
美術:永澤こうじ 音響:間瀬卓哉(A.S.B Sound) 衣装:木場絵里香
小道具:服部道和、ハラミナホ(劇団翔航群)音楽:小野浩輝  
振付:服部哲郎(afterimage) 映像 ※芸術劇場小ホール公演のみ:浜嶋将裕
演出助手:森秋音(ヨテラシイチ) 制作:佐和ぐりこ(オレンヂスタ) 
チラシ題字:石崎幸子 チラシデザイン:吉村桜子

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by yokusang_09 | 2016-09-24 17:55 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

劇団B級遊撃隊「満ち足りた散歩者」@愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_15190942.jpg『あらすじ』
異常気象によりこの街では数か月、雨が降っていない。
市の緑化計画はこの雨不足のために完全に頓挫してしまっている。
そんな街に建っている五階建ての古いテナントビル。
屋上にはどこかの会社が祀ったのかお稲荷さんの神社がある。
その神社はどんな願い事も叶うと大評判。今日も街の人々が様々な願いを祈念する。
なんとその神社の祠の中には男が一人住んでいる。
男は人々の願いを叶えるべく街の便利屋になっているのだった。
人々は今日も〈幸福〉を祈る。
日本人の信仰心とは一体何なのかを探る、B級版幸福論、待望の再演。

お恥ずかしながら知らなかったんですけど、これ、再演なんですね。
個人的には、B級の過去作品の再演は好きなので、ちょっと楽しみにしておりました。
とりあえず感想としては…おじさん2人のワイキャイがたまらんw
いや、別にオジサン好きではないのですが、まぁ、ただ二人とも演出する人ですよね。
きっと初演の時も素敵だったとは思うのですが、
(でも佃さんと神谷さんのキャスティングは同じだったのかなぁ)
今の年齢になったからこその味わいみたいなものとか、キャラクター設定を超えた
呼吸みたいなのが素晴らしくて。
あれは、他の役者にはできん…。技術とは別物の領域である。
というわけで、もはやその佃・神谷の掛け合いをみているだけでも満足すぎたわけですが、
ここに絡んでいくほかの役者さんも、これまた素晴らしく。
本当はダブルキャストの両方を観たかったのですが、都合によりまどか円太夫さん版しか
観られなかったのですが、まどかさん、戯曲の設定とも絶妙なハマり方でして。
おじさん2人と楽しくワイキャイしておられました(笑)

てか、この台本、すごくギャグギャグしいテンポで運んでるんですけど、
個人的にはとても正しく不条理演劇なんですよね。
あの、いつまでたっても話が堂々巡りのところとか、完全に別役ノリじゃない?(笑)
あれ、やり方次第では心底イライラするんですけど、戯曲力と役者力で、
本来の面白さを堪能できたといいますか。
(そして、忘れちゃいけない、オジサン2人のワイキャイ力である)

言いたいことにあまり近づけていない表現なのでよくないのですが、最近思うのは
人間、今現在パッと見、ラクして生きているように見える人って、そこに至るまでの
苦労だったり覚悟だったり、持って生まれた能力だったり、なんかあるんですよ。
もしくは見えるだけで、別にラクして面白おかしく生きてるわけじゃないとか。
(たいていは後者なんだと思いますが。)
そんなことが、戯曲や演出、そしてそれを演じるメイン2人の役者から感じてしまったり。
どうにもすっきり言い表せないのですが、でもそんな感じの、憎めないというか
むしろ抱きしめたくなるような、そういう人間味のある芝居だったなぁ、なんて。
とりあえず、とても愛おしい作品でした。


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劇団B級遊撃隊 「満ち足りた散歩者」
2016年6月24日~26日 @愛知県芸術劇場小ホール
作:佃典彦
演出:神谷尚吾
出演:佃典彦、神谷尚吾、山口未知、徳留久佳、まどか園太夫(Wキャスト)、長嶋千恵(Wキャスト)、
   大脇ぱんだ、梅宮さおり、二瓶翔輔(フリー)
舞台監督:近藤朋文  照明:坂下孝則  音響:椎名KANS(Garage Inc.)
音響オペ:森顕子  大道具:徳留組  小道具:才谷組
衣装:上海リル's  銅版画:森田朋  宣伝美術:KINGS ROAD
制作:劇団B級遊撃隊制作部  主催:劇団B級遊撃隊

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by yokusang_09 | 2016-06-24 23:13 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

劇団離風霊船「ゴジラ」@愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_2349136.jpg少なくとも、自分と同じ年代の人で高校演劇出身者であれば、
部室でこの台本を目にしたことが一度はあると思う。
かくいう自分もその一人なのだが。
ただ、なぜか当時、上演を検討するはおろか、手にして読むこともなかったんだよなぁ…。
既成戯曲やることもあったのに、なんでだろうなぁ。わからん。

というわけで、今回、本家本元が2016年バージョンで
再演するというのだから、そりゃあ行くしかないだろ、おみゃーさんよ!
この際、高校時代に欠落させていた経験を穴埋めするんじゃい!
ということで、観てきました。

いやーーーー。初見なのに、色んな感情やら思い出が蘇る!(笑)
そして、なぜ高校の演劇部で脈々と愛されてきたかもわかる気がした。
あぁ、こういう芝居したかったんだよなぁ、って、
初めてキャラメルボックス以上に思った(笑)
演技もそうだし、美術もそうだし、ダンスもそうだし。
ひっさしぶりに、私の演劇的原風景(の本家本元版)を見せてもらいました。
色んな気持ちが絡まりすぎて泣いちゃいそうw
これ、高校時代の部員と観たかったなぁ。(部活では上演してないけど。)
個人的には、恐らく、当初よりも遊び要素が増えているであろう部分
(役者の熟練度、とでもいうのか?)も、なんかよかったです。

この当時は、やはり伊豆大島といえば三原山噴火なんですよね…。
当時、幼稚園生でしたが、このニュースは覚えています。
今では、平成25年の土砂災害の方が思い出深いですけど。
行ったことないのに、自分の記憶を何気なく刺激しまくる伊豆大島…。
そして、ゴジラと恋をしてしまうという、ある意味、とても小劇場芝居的な自由な設定。
あの美術(特に主人公の家と仏壇の使い方)、あの演出、あのリズム感。
さらに付け加えるとすれば、自分にとって、もっと遠かった存在の「東京」の香り。
(大半の人には理解されない例えだろうが、フジテレビが河田町にあったころの空気感?)
でも、あのゴジラの気持ち、もし高校時代に上演したとして、
自分が演じることになったとしたらどう捉えていただろう。
まぁ、あの頃も今も、大して思考パターンは変わっていないし、
戯曲に基づいて演じるわけなので、基本線としては変わらないと思うのだが、
自分の人生経験的にも、そして世の中の流れ的にも、
今は多層的・多面的に捉えることができる反面、
自分の高校生のころだったら、もっと我を押し出してきて、
きわめてシンプルに、理屈で分かっていても、
結局のところ(技術的な意味ではないところで)
自分のベースが不足して、表現しきれなかったのかもしれないなぁ。
まぁ、今やったとしても、間違いないく技術的には表現できないんですけど(笑)

つーか、逆に高校演劇用だとこの台本が1時間程度に
カットされているはずなので、どうまとめているのか、読んでみたいなぁ…。
(でも、母校なんて、知ってる人誰もないから行けないし、台本が今もあるかわからないw)

いやー、いろいろいっぱい、すごい芝居でした。
なんつーか、20年ぶりくらいに味わった衝撃です(笑)

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劇団離風霊船 2016年春公演 
「ゴジラ」
(名古屋公演)2016年6月4日~5日 @愛知県芸術劇場小ホール

作・演出 大橋泰彦
出演:伊東由美子、松戸俊二、山岸諒子、小林裕忠、橋本直樹、江頭一晃、
瀬戸純哉、栗林みーこ、柳一至、進藤理恵、石沢拓弥、田中奈緒、沙織、平塚慧佳
舞台監督:青木睦夫 照明:川俣美也・塚原佑梨 音響:飯嶋智
衣装:柿野あや 演出助手:長谷部倫子 舞台監督助手:倉林えみ 舞台美術:鳥谷部紀江
宣伝美術:カノデザイン事務所 制作:落合直子、杉浦榮治(名古屋公演)


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by yokusang_09 | 2016-06-04 23:41 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

木ノ下歌舞伎「義経千本桜-渡海屋・大物浦ー」@愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_14552525.jpg劇団名が個人的な理由から大変気になっていたのですが、今回名古屋で初めての鑑賞。歌舞伎では大変有名な演目ではあるのですが、いや、歌舞伎あまり観にいかないので、あんまり知りませんでした。
すんません。でも、あらすじやら登場人物の相関図などがあるので、基本的な部分はその場で大丈夫w

実は、もっとKUNIOっぽいのを想像していた(というか認識していた)のですが、なんというか、予想していたよりもずっと歌舞伎してましたね。ええ。
古典ってやはりどうしてもストーリーそのものを考えるというよりも、理解するとか、決まったこと(皆が既に知っていること)をどう演じるのか、といったところに注目しがちだと思うのですが、現代風にアレンジすることで、物語そのものにも注意がいくし、その一方で(古典らしく?)どう演ずるかといったところにも注目が行くので、まぁ、面白いし忙しい(笑)

ただ、ある時、「地点」を見て気がついたのと同じで、やっぱり基礎知識は必要ですね…。
だって、アレンジを楽しむっていうのが結構な要素を占めてますから。どうしても。
そういう意味でいうと、小劇場芝居ばっかり見ているわたくしはまだまだ不勉強でございます…。
でも、これで面白いと思った人は、やっぱり本当の歌舞伎を見に行った方がいいと思う。
逆に、ちゃんと古典古典しているものが、実はこんなにも物語性があって、というところに着目がいくわけじゃないですか。(いや、そういうのは、元々ちゃんとあるんですけど、多分私が小劇場ノリで舞台を捉えすぎなだけだと思いますw)

正直言うと、現代風にアレンジされた結果、結局現代風に、この台本なかなか難しいなぁ、って思ったのが一番の印象ではあるんですけど。
ちょっと、古典な台詞が理解できなかったところもありましたし…ええ。(入試になると古典苦手だったんですよ。授業は好きだったけど。)
源平合戦で敗北した平知盛が、船宿の主人となって義経への復讐を試みる、というのはよくわかりましたし、その中での描かれている天皇に関して、象徴天皇となった今であっても(いや、今でこそ?)通じるその存在や役割といったことも面白いなぁとは思っていたんですけどね。すんません(汗)
でも、その分なのかわかりませんが、(演技力など諸々含めての)個々の役者だったり、演出(暗示する動き?)にかなり目がいってしまいました。
歌舞伎もしているし、現代劇も演じているし、すべてをひっくるめて、「義経千本桜」という戯曲を演じているわけなのですが、その2つの表現の切り替えなども含めた演技力と、それとこれとは別に顕わになる、役者個人の華の有無だったり…。(売れっ子の歌舞伎役者が、なぜ売れっ子なのか、ちょっとわかった気がする…)
それと、着物を脱ぐことで死を意味するといったような表現方法も、普段大して意識することなく見ているものなのですが、こういうバランスで提示されると妙に日本的な表現に見えてくる不思議。

自分の中の、いろんなものが新たな感覚をもって総動員されているような感覚が面白かったです。
もうちょっとほかの作品も観てみたいな。次回はもう少し予習してからにしたい(笑)
----------------------------------------------------------------
木ノ下"大"歌舞伎  愛知県芸術劇場ミニセレ
木ノ下歌舞伎「義経千本桜ー渡海屋・大物浦」
(名古屋公演)2016年5月27日~30日 @愛知県芸術劇場小ホール
作:竹田出雲、三好松洛、並木千柳
監修・補綴:木ノ下裕一演出:多田淳之介[東京デスロック]
出演:大石将弘、大川潤子、榊原毅、佐藤誠、佐山和泉、武谷公雄、立蔵葉子、夏目慎也、山本雅幸
舞台監督:大鹿展明、鈴木康郎、熊木進 美術:カミイケタクヤ 
照明:岩城保音響:小早川保隆 衣裳:正金彩 補綴助手:稲垣貴俊 
演出助手:岩澤哲野文芸:関亜弓 宣伝美術:外山央 
制作:本郷麻衣、加藤仲葉、堀朝美、三栖千陽
協力:急な坂スタジオ、krei inc.、青年団、東京デスロック、ナイロン100℃、中野笑店、
プリッシマ、ままごと、(有)レトル、渡辺源四郎商店 助成:公益財団法人セゾン文化財団
企画・製作:木ノ下歌舞伎

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by yokusang_09 | 2016-05-29 22:47 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


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