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ロロ「BGM」@三重県文化会館小ホール

c0025481_01275963.jpg車は走る。誰かの思い出が音楽になって、車の中にぎゅわーって広がっていく。窓を開ける。音は車の外へとこぼれていって景色に形を変える。二次元の夜景、形見だらけのハードオフ、スズナリに閉じこめられた下北沢と雨を降らせるミラーボール、ディスクジョッキーの集まる競馬場に、Instagramで加工された松島の海。記憶は音になって、音は僕らの背景になる。バックグラウンド・ミュージック。車は北へと走ってる(ゴキゲンに)


【劇団ウェブサイトより】


ちょっと久しぶりのロロ。これで3作品目になるのかな。
ぶっちゃけ、今まで見た作品の中では、いかにもロロ!
って感じでもなかったのかもしれないが、
とはいえ、自分の中では一番好きな作品かも。
(まぁ、3作品中だが…)

学生時代の友人の結婚式に出席するため、思い出のドライブルートを辿りながら
過去と現代を行き来して、守谷→いわき→会津→仙台→石巻を目指すというあらすじ。
ロロ版ロードムービーで音楽劇ってところですかね。
こんなドライブなら、こういう音楽聞きたいな、という感じにドンピシャな、
書きおろしの音楽がすごくマッチしていて、ずっと心地よい。まさにBGM。
やたらと思わせぶりなあだ名のキャラクターが登場してきたり、
かと思えば女優本人の役で登場してきたり、人間ではない役が登場してきたりと、
従来の作品に比べると、役者の都合もあったのかもしれないが、
イカにもさは少ないようにも感じはしたものの、キュートでリリカルで、
そして少しキッチュなロロらしさは変らず。
というか、劇作もさておき、ロロらしさって、役者が形作ってるところも大きい。
まぁ、劇団なのだから、それは当たり前のことではあるのだがw

思い出の学生時代というのは、実は東日本大震災前で、そして今は震災後なわけで、
福島の浜通り(常磐道経由)や石巻というドライブルートについて、
ちょっと考えてみれば、確かに震災について何か訴える、もしくはそういう
ビフォーアフターを見せる場面が出てくるのかと思っていると、
これが直接的には何も出てこない(!)
ついでに言うと、やたら思わせぶりな登場人物のあだ名についても謎のままなのだが…。

学生時代にいわきで知り合った占い師の女性は、今は男性を追っかけて京都にいるし。
でも、当時知り合った小学生は、本来なら20歳を超えているくらいの年齢のはずなのだが、
その年齢でありながら、いまだに小学生をやっていることになっている(笑)
人間外のキャラが登場してくる等ファンタジーな前振りがあったせいで、
そういうのも何故か違和感を感じないのだがw
(というか、私、信じやすい性格なのか、あまり穿った見方をしないのです…)、
見ようによっては、彼は地震で亡くなってしまったのかもしれない、とも取れるのかな、
なんてことも思いつつも、少なくともこの作品においては、個人的には、
あまりそういう見方はしたくないかな…、と思った。

震災により多くの人が亡くなった、受けたダメージが継続している、
震災前の水準に戻り切っていない…等、震災前のある一点と比べて
そういう失われたものがあることも事実なのだが、その一方で、
変らない部分や、取り戻した部分があることも事実なわけで。
(例えば、アンケート調査の結果として、福島県産農作物を買いたくないという人が
1割とか2割いる報道があるが、それは裏を返せば、8~9割の人は、福島県産の
農作物を買いたい(買ってもいい)と思っている、ということである。)

東北沿岸部といえば、どうせみんな勝手にそういうことを想像するんだろうけど、
あえてその地を舞台にして、さらに時間軸的を震災ビフォーアフターにした上で、
その地に多く存在する不変・普通・自然体の様子を描く、というのは、
自分はすごく入ってきたし、当然ながら、風化や忘却といったこととは違うが、
そういう視点は持ち合わせていきたいし、もっと認識されてもいいのかな、
なんてことを思ったり。
それがやっぱり、心地よいBGMに乗せて、さわやかな疾走感と共に見せてもらえた
ってことが、この芝居の良かった最大のポイントですかね。
後、ちょっとサントラ欲しいw

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ロロ vol.13「BGM」
(三重公演)2017年9月30日~10月1日 
@ 三重県文化会館 小ホール

脚本・演出:三浦直之
出演:⻲島一徳、篠崎大悟、島田桃子、望月綾乃、森本華(以上ロロ)
石原朋香、井上みなみ(青年団)、油井文寧、江本祐介
音楽:江本祐介 振付:北尾亘(Baobab)、中村蓉
美術:杉山至(⻘年団) 、中村友美 照明:富山貴之、 久津美太地(Baobab)
音響:池田野歩、工藤尚輝  衣裳:臼井梨恵 (モモンガ・コンプレックス)
舞台監督:鳥養友美 演出助手:中村未希(恥骨)
宣伝イラスト:南田真吾 デザイン:佐々木俊+郡司龍彦
広報:浦谷晃代(Diet-chicken) 当日運営:田中亜実(劇団 女体盛り)
制作助手:仙波瑠璃 制作:奥山三代都 、坂本もも
後援:レディオキューブFM三重
企画(三重公演)
企画制作・主催:三重県文化会館[指定管理者:(公財)三重県文化振興事業団] (三重公演)、
ロロ、さんかくのまど

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by yokusang_09 | 2017-09-30 16:11 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)

ぼくのデジタル一眼レフデビュー(PENTAX K-70)

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自分への誕生日プレゼントを兼ねて、ついにデジタル一眼レフを買ってしまった!
散々迷った結果、今回はPENTAXのK-70に落ち着きました。初心者は、防塵防滴機能付きが良いと言われたので…。あと、周りにPENTAXユーザーが多かったんだて。
ちなみに、某ヨドバ◯カメラで買おうと思っていたのですが、あまりの価格差に負けてしまい、全て某アマゾ◯で揃えてしまいました…。写真にあるセット全部揃えても10万してません。お値打ち!
財源は、1年弱ほど、なんとなーく貯めていたヘソクリ(笑)
まだ全然使い慣れてないので、まずは抵抗なく使えるようになるところからスタート。でも、そのうち単焦点レンズとか欲しいな。

で、早速、一眼レフで試し撮りしてみた最初の写真がこちら。
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山形県に住む友人がくれたお酒!
とりあえず、絞りとホワイトバランスだけは触って遊んでます。

NIKONのコンデジは、酔っ払って2回ほどアスファルトの上に落としているので(笑)、こちらはそのようなことはないようにしてまいる所存。


私とカメラ-お気に入りのカメラで撮ったベストショット!

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by yokusang_09 | 2017-09-28 01:14 | 物欲との死闘 | Comments(2)

日本総合悲劇協会「業音」@東京芸術劇場シアターイースト/青少年文化センター アートピアホール

c0025481_00531842.jpg【あらすじ】
限りなく深い人間の“業”が奏でる物語…。
母の介護をネタに、演歌歌手として再起を目指す落ちぶれた元アイドルの女・土屋みどり(平岩紙)は、借金を返すために、マネージャー・末井明(皆川猿時)と共に自身が運転する車で目的地に向かっていた。途中、自殺願望を持つ夫・堂本こういち(松尾スズキ)と、夫をこの世につなぎ止める聡明な妻・杏子(伊勢志摩)と遭遇し、不注意から杏子を車ではねてしまう。
杏子は脳を損傷し、一生涯植物人間として生きる事に。
怒り狂った堂本は責任を迫って、土屋を拉致連行し、 “有罪婚”と称し、二人は結婚。奇妙な共同生活が始まる。
芸能界を夢見て東京に出てきたものの、結局体を売る事でしか生きていくことの出来ない堕落した姉・ぽんた(池津祥子)、弟・克夫(宮崎吐夢)、年を偽わってまでも孤児院に入る事に執着する屈折したゲイの男・不動丈太郎(村杉蝉之介)、正体不明の老婆・財前とめ(宍戸美和公)らを不幸のループに巻き込み、負の連鎖は更に奇怪にうねってゆく…
やがて、末井とも関係を持つ土屋は、父親がわからない子を身ごもり出産するのだが、堂本との時間に執着し、子供の命を引き換えにしてまでも、「10ヶ月の夫婦生活の元を取るため」と、堂本とのわずかな触れ合いを選択するのだった。
“それ”をやらなければ物事は上手く運ぶのに、
どうしてもやらずには先に進めない各自の“固執”。
その“固執”が“業”を生み、空回りするそれぞれのエネルギーは、
不協和音のような音楽を響かせてゆく・・・



東京で観て、せっかくなので名古屋でももう1回観てしまった。
けど、2回観たら、なんか色々とわかってきたし、やっぱりよかったな、と。
(ちなみに、名古屋の分は、自分への誕プレを兼ねているw)

結構めちゃくちゃな話はなずなのだが、思いの外さらさらと流れて行ってしまう。
なんちゅーか、筆が走ってるな、という印象。でもむしろその疾走感が心地いい。

初演時は荻野目慶子が土屋みどり役で、何やらそこに随分と苦戦していた印象、
というような感想をみかけたことがあったのだが、今回は劇団員の平岩紙。
というか、踊り子役以外、全員大人計画で、これ別名義でやる意味あるのか?と
思ったこともあるが、全く何の問題もないのでこれ以上は触れないw
というわけで、今回は、劇団員である意味手堅くまとめてきたのかな、
と勝手に思っていたのだが、この作品だったら、むしろ劇団員純度高めで観たかったので、
今回のキャスティングは嬉しい。
でも、まぁ、劇団員の皆さんも、いつの間にか年齢を重ねておられましたな…。
「え!まだこんなことやっちゃうんだw」とか思った瞬間があったことは否定しないけどw、
でもそこはやはり大人計画の劇団員、むしろ円熟味の増した演技で、すぐに引き付けれた。

個人的なこともあってか、とにかく登場人物の業深さというものが、
そりゃあもう、うわーーーーっ!!と舞台上にあふれだしていて、
その勢いを感じながらも、「ああ、人間って結局こうなのかも」と、
冷静にそれを見ている自分もいた。
人間の醜い部分を見せつけられた~、というよりは、自分自身にも当然ある業と、
その深さを、舞台で提示された結果、どちらかと言うと肯定的な感覚を覚えた。
そりゃ、自分自身の業と向き合うために、神に許しを請うたりする方法(=宗教)も
あるのだろうが、でも、人間なんだからどうしようもないでしょ、そんなもんでしょ、みたいな。

平岩紙の演技が、そんな感覚を強力な圧で客席に押し出してきていて、
思わず背筋が伸びたし、なによりあの勢いで、サラリとここまで言い切ってしまう
松尾スズキのこの戯曲にも、近年の作品とは違った、
(随分平たい言い方ではあるが)ある種の凄みを感じるのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本総合悲劇協会 vol.6
「業音」
(東京公演)2017年8月10日~9月3日 @東京芸術劇場シアターイースト
(名古屋公演)2017年9月13日~14日 @青少年文化センター アートピアホール

作・演出:松尾スズキ
出演:松尾スズキ、平岩紙、池津祥子、伊勢志摩、 宍戸美和公、宮崎吐夢、
   皆川猿時、村杉蝉之介、 康本雅子+エリザベス・マリー(ダブルキャスト)
舞台監督:菅田幸夫  照明:佐藤啓 音響:藤田赤目 舞台美術:池田ともゆき 
衣装:戸田京子 ヘアメイク:大和田一美 振付:康本雅子 映像:上田大樹 
音楽:伊藤ヨタロウ 演出助手:大堀光威、佐藤涼子 衣装助手:伊澤潤子 
宣伝美術:榎本太郎 宣伝写真:森崎恵美子 宣伝スタイリスト:森保夫 
宣伝協力:る・ひまわり票券:河端ナツキ 
制作:北條智子、赤堀あづさ、横山郁美 プロデューサー:長坂まき子
企画・製作:大人計画、(有)モチロン

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by yokusang_09 | 2017-09-13 22:45 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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