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今年観た芝居を振り返りベスト5を選んでみる2016

毎年恒例。今年観た芝居を振りかえり、個人的にベスト5を決める。
今年は芝居43本、ダンス3本と、映画を(今までに比べて)ちょろちょろと観ました。
去年より暇だったから増えたのか…w
今年の傾向としては、近畿圏への出動率高めで、東京にはなんと7月から11月末まで
プライベートで行ってない!(出張では1~2回行った)

ちなみに、作り手としては3公演に関わることができました。
念願の東京公演もありました。今思い出しても感無量。

●2月11日 少年王者舘「思い出し未来」@七ツ寺共同スタジオ
◆2月12日東京No.1親子「あぶくしゃくりのブリガンテ」@下北沢駅前劇場
◆2月20日2月文楽公演(第一部)「靱猿/信州川中島合戦 」@国立劇場小劇場

◆2月20日 OSK日本歌劇団「カンタレラ」銀座博品館劇場
●2月28日 演劇組織KIMYO 「河童の雨乞い 」@ 名古屋市千種文化小劇場

◆3月5日 少年王者舘「思い出し未来」@ザ・スズナリ
◆3月5日 NODA・MAP「逆鱗」@東京芸術劇場プレイハウス
▲3月20日 NODA・MAP「逆鱗」@シアターBRAVA!
◆3月26日 ミクニヤナイハラプロジェクト「東京ノート」@吉祥寺シアター

●3月27日 愛知人形劇センター・いいだ人形劇センター「シェイクスピアが笑う夜~「リア王」から 」@損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール

〇4月29日 SPAC(ふじのくに⇆せかい演劇祭)「三代目、りちゃあど 」@静岡芸術劇場
▲5月7日 庭劇団ペニノ「ダークマスター」@オーバルシアター
●5月13日 星の女子さん「トゥルムホッホ 」@ナビロフト
●5月28日 中日文楽(夜の部)「壺坂観音霊験記・本朝廿四孝」@中日劇場
●5月29日 木ノ下歌舞伎「義経千本桜-渡海屋・大物浦-」@愛知県芸術劇場小ホール
●6月4日 劇団離風霊船「ゴジラ」@ 愛知県芸術劇場小ホール

●6月5日 飛ぶ劇場 「睡稿、銀河鉄道の夜」名古屋市青少年文化センターアートピアホール

●6月24日 劇団B級遊撃隊「満ち足りた散歩者」@愛知県芸術劇場小ホール

●6月25日 百景社「ロミオとジュリエット」@四天王寺スクエア

●7月2日 よこしまブロッコリー 「欲しいと言ったり嫌だと言ったり」@七ツ寺共同スタジオ

◆7月9日 猫のホテル「苦労人」@すみだパークスタジオ倉
◆7月10日 国分寺大人倶楽部「ラストダンス」@シアター711
◆7月10日 青年団「ニッポン・サポート・センター」@吉祥寺シアター
◆7月17日 Bunkamura「ゴーゴーボーイズ・ゴーゴーヘブン」@Bunkamuraシアターコクーン
●9月2日 perky pat presents 「霊長類 南へ」@七ツ寺共同スタジオ
〇9月3日 SCOT「ニッポンジン-瞼の母より-」@富山県利賀芸術公園(新利賀山房)
〇9月3日 SCOT「世界の果てからこんにちは」@富山県利賀芸術公園(野外劇場)

●9月10日 地点「みちゆき」@愛知県芸術劇場小ホール

▲9月11日 SPAC「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」@平城宮跡
●9月24日 perky pat presents「霊長類 南へ」@愛知県芸術劇場小ホール
●10月1日 てんぷくプロ「トランジット・ルームⅱ」 @七ツ寺共同スタジオ
●10月10日 演劇集団キャラメルボックス「嵐になるまで待って」@三重県文化会館中ホール
●10月16日 青年団リンク・ホエイ「麦とクシャミ」@四天王寺スクエア
▲10月22日 維新派「アマハラ」@平城宮跡
●10月29日 不思議少年「棘/スキューバ」@損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール

▲11月13日 KUDAN Project「くだんの件」@アイホール

●11月17日 劇団東京乾電池「十一人の少年」@ナビロフト

●11月19日 国民文化祭あいち2016「 長久手人物語」@長久手文化の家

◆11月26日 大パルコ人「サンバイザー兄弟」@サンシャイン劇場
◆11月27日 僕らが好きだった川村紗也「ゆっくり回る菊池」@こまばアゴラ劇場
●12月8日 阿佐ヶ谷スパイダースpresents「はたらくおとこ」@名古屋市青少年文化センターアートピアホール
◆12月10日 月影番外地 「どどめ雪」@ザ・スズナリ
◆12月29日 時間堂「ローザ」@十色庵


【ダンス】
◆2月6日 大駱駝艦・天賦天式 「クレイジーキャメル」@世田谷パブリックシアター
●6月11日 afterimage「ダブルビル」@愛知県芸術劇場小ホール
●10月23日 CO.山田うん 「いきのね」@名古屋市芸術創造センター


【凡例】
●…東海地方(愛知県・三重県) ◆…首都圏 ▲…関西地方(大阪、兵庫、京都、奈良)
〇…その他(富山、静岡など)
灰色文字は、感想未掲載


ちなみに、いつも批判の的になる経費ですが、約183,000円でした。増えた分増えたのか…。むしろ、移動費が激増して129,000円くらいしてました。新幹線乗ること増えたのもあるけど、こまめに関西遠征とかしとるもんで?(もしくは律儀にカウントしすぎ?)ちょっとこれは反省点ですが、色々とね…予定のやりくりとか大変なのよ。
東京にいたらこんな苦労しなくていいのにね!(白目)

で、この中からベスト5を選ぶわけですが。
というわけで、以下の5本にしたいと思います。(観劇順)

・NODA・MAP「逆鱗」@東京芸術劇場プレイハウス/シアターBRAVA!
・庭劇団ペニノ「ダークマスター」@オーバルシアター
・百景社「ロミオとジュリエット」@四天王寺スクエア
・SPAC「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」@平城宮跡
・僕らが好きだった川村紗也「ゆっくり回る菊池」@こまばアゴラ劇場


外にも選びたいやつあるんだけど、ベスト10にするほど分母がないからw

来年もすでにちょこちょこと観劇予定が入っておりますが、
それよりも先に芝居の本番があります。
しばらくは観劇はお休み。2月までかな。

というわけで、皆様、よいお年を。
c0025481_235613.jpg

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by yokusang_09 | 2016-12-31 23:56 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

時間堂「ローザ」@十色庵

c0025481_253434.jpg【あらすじ】
ドイツの革命家ローザ・ルクセンブルク。
彼女の死後、墓前に訪れた因縁の4人が繰り広げる、ローザと過ごした記憶の再現劇。
「想像しろ。ローザの顔、ローザの声、ローザの身体。想像しろ、死の瞬間を。」
俳優の身体と観客の想像力だけで世界を立ち上げる、「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」最終章。


なんと、今回で解散公演となってしまった時間堂。
北千住で初めて公演を観て、あの超上質な会話劇に興奮したのが思い出される…。
で、今回は赤羽。なんか、北千住と赤羽ってちょっとポジション似てるのかしら…。
でも赤羽の方がなんか発展してるっぽい気もするけど、北千住はマルイあるしなぁ。
とか、まぁ、そんなこたぁいいのよ。

今回は再演とのことですが、当然わたくしは初見でございまして。
脚立と、一斗缶に乗った白い板があるだけの美術。演出がしゃべり始めたかと思うとそのうち役者もしゃべりだして、明確な線引きがないようなあるような感じで芝居がスタート。ものすごく平たくあらすじをいうと、第一次世界大戦後のドイツで、共産革命(1月蜂起)に敗れたローザ・ルクセンブルクの命日に彼女の墓前に集まった、彼女と関係のあった面々が、ロールプレイを通じて彼女が何を考えていたのか、どう生きたのかを追体験していく、みたいな内容。(かなり雑だがそんなに間違ってはいないはず…)

私、高校時代は日本史を履修していたのでこの辺の世界史って、正直よくわからないんですけど、そういう人物がいたということもお恥ずしんがら、今回初めて知りました。イギリスのEU離脱や移民問題など、色々と世界に激震が走った2016年に、この演目を持ってくるというのも、何か意図を感じる気がしなくもないですが、そのこと自体を何か主張したいわけではないとは思うんです。(だから私は政治的なメッセージは何も感じませんでした。台詞としては政治的な内容もありましたけど。)どちらかというと、やっぱり相変わらずの超上質な会話劇に、とても素直な気持ちでときめいていただけなんですけど(笑) 

ただ、ローザって何者だったのかな、というか、今回の芝居の中でローザって何を意味しているのかな、とかはちょっと考えました。現在の立場は違えど、登場人物たちは皆ローザには大いに世話になっていて、そして、尊敬はしているが、素直に「いい奴だ」と言えるわけでもなくて、今の立場に関わらず、実は何かしらのシコリのようなものがようで。ロールプレイは、あくまで想像だし、きっと各人の主観も入っているし、どこまでが再現で、どこからが事実に反するのかは登場人物にも我々観客にもわかる由もないわけで。

芝居の始まり方もそうだったんですが、実はこの芝居は3層か4層くらいの構造になっていて、劇中も役者は、それぞれの持ち役を演じているだけでなく、個人として観客に語りかけてきたり、ガヤとして芝居にチャチャを入れたりする。あと、あえて下手クソな芝居をしてみせたり(笑)

そういう中で、ただの観客である私も、ちょっと一緒になったような気になって、ローザについて考えたりした気になったわけですが、ローザってもしかして、芝居のことだったり、もしくは時間堂という劇団のことだったりするのかなぁ、なんて帰りの電車で考えておりました。そう考えると、あぁ、なんか納得というか、「わかるわ~」みたいに思うことは、個人的な経験からもあったりしてw 他にも、仕事でもいいし、今はもう会わなくなってしまった友人のこととかでもいいんですけど。観た人それぞれにとって「ローザ」が意味するものがあるのではないかと勝手に推測しているのですが、私は私で勝手にそんなことを考えておりました。

しかしなぁ、時間堂、本当に惜しい。出会ってからの期間は短いものだったけれど、もっと観にいけばよかった。後悔先に立たず。気になった劇団はもっと積極的に観にいかなきゃね。
これまで沢山の感動をありがとうございました。

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時間堂 最終公演
「ローザ」
2016年12月21日~30日 @十色庵

台本・演出:黒澤世莉
出演:菅野貴夫*、直江里美、ヒザイミズキ、尾崎冴子、國松卓* (*ダブルキャスト)
照明:黒太剛亮  宣伝美術:デザイン太陽と雲  スチール写真:保坂萌
ビデオ制作:古谷美里  WEB制作:小林タクシー  制作助手:松本一歩
プロデューサー:大森晴香  
主催・企画製作:合同会社時間堂

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by yokusang_09 | 2016-12-29 23:55 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

月影番外地「どどめ雪」@ザ・スズナリ

c0025481_22571937.jpgその四姉妹ときたら、
知らない間に選択していた時間の中で、
どどめ色した雪に降られ、
人生にトドメを刺されて
呆けていた・・・


月影番外地、個人的にはこれで4回目なのか。
最初(ユニット的には2回目)が猫ホテの千葉さんで、あとはずっと福原さんなのか。正直な感想を言うと、わしゃ、(少なくもとも今回については)月影で観たかった芝居はこれだよー!って感じだった。間違いない。おれ、「ジェットの窓から手を振るわ」のノリがかなり好きだったんだよ。女4人芝居!いや、でも別に今までの福原台本が嫌いだったというわけではなくて、ただ、舞台女優4~5人くらいでワイワイやるのがよかったのだ。

谷崎潤一郎の「細雪」をイメージさせるタイトルで、しかも4姉妹ですけど、どうだろ…。関係あるような、ないような、少なくとも下敷きにはなってる…くらい?この芝居の舞台、大阪じゃなくて、茨城県の牛久とか阿見とかあの辺だしねてか、荒川どころか利根川も越えちゃったとか、今までのことを考えたら珍しいじゃないw

「細雪」との関係はさておき、4姉妹の話になれど、やはりそこは福原作品でございまして。相変わらずの福原節炸裂だし、4姉妹の各々の物語も笑ってはいるけど、なかなかパンチのあるエピソード。(リベンジポルノ?に、いじめ殺人疑惑の賠償金に、旦那の会社の不正告発して倒産させちゃうとか…)季節に合わせて4つの話で構成されていて、とはいえストーリー(の時間)は続いているから、散らかり気味な印象はあるかもしれないけど、でも、どっちかというと、散らかったところから回収していくような印象だったし、正直、小劇場好きとしては面白い予感しかしないような女優4人のキャスティングなので(笑)、全体散らかってても、それなりに区切りつけて見せてくれた方が楽しく観られてよいのである。

なんか、この4部構成の戯曲もそうだし、茨城県南部って設定もそうなんですけど、今回ってファンタジーのような要素も少なめだし(少なめとはいえ、今回も超能力を持つ人物とか出てきたりしているので、そういうのはあったのだが…)、毎度なかなかのトンデモ設定な福原脚本だと思ってはいるのだがw(←好きです)、今回は割とすっきり(良い意味で)落ち着いていて、その分、関係性だったり、台詞だったり、演出や役者だったりを、これまでよりじっくり楽しむことができたのではないか、と思っている。
個人的には、今回の作品は、やっぱり演出と俳優がいい仕事をしているなぁ、という印象がありまして。女優4人は持ち味全面発揮って感じだったし、それを横でさりげなく支える(というか、4姉妹に馴染んでまぎれている)男優2人もすごくよかった。

なんちゅーか、最近にしては珍しく(?)すごく消化よく楽しめた2時間弱だったな、という感じ。別にハッピーエンドってわけでもないんだけど、観た後は、なんか少しすっきり・ほっこりした気分になった。

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月影番外地その5
「どどめ雪」
2016年12月3日~12日 @ザ・スズナリ

作: 福原充則
演出:木野花
出演:高田聖子、峯村リエ、内田慈、藤田記子、田村健太郎、利重剛
美術:片平圭衣子 照明:宮野和夫、林美保 音響:内藤勝博
衣裳:坂東智代 演出助手:山本タカ、柏木俊彦 舞台監督:竹井祐樹
宣伝美術:東 學(一八八) 宣伝写真:渞 忠之
宣伝ヘアメイク:柴崎尚子、宮崎智子 制作:北澤芙未子
制作助手:安齋那央 プロデューサー:岩間多佳子
企画・製作:月影番外地 主催:月影番外地、サンライズプロモーション東京

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by yokusang_09 | 2016-12-10 22:44 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

阿佐ヶ谷スパイダースPresents「はたらくおとこ」@名古屋市青少年文化センターアートピアホール 

c0025481_2302547.png【あらすじ】
幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み、北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように降り積もってゆく・・・。もはや東京に帰る場所もない。
そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、トラックに乗ってアイツがやってきた!



ここんところ、割と暇な時期が続いていたくせして、前もって平日に予定入れると忙しくなるの何なの…。というわけで、唯一の名古屋公演が平日だったわけで、到着ギリギリ気味でしたが、観劇にありつけました。
久しぶりの長塚圭史演出芝居。イギリスから帰ってきてからはすっかりご無沙汰で…。以前、同じような感じで「イヌの日」を観たことがあり、その時はすんげー長いなぁ、と思っていたのですが(笑)、今回もやはり2時間オーバー。まぁ、ある程度心の準備はできていましたけど。「イヌの日より重たくないから、気持ちは楽」とは聞いていたのですが。。。

うん、なんか、気楽でした。いや、まぁ、それは比較してって話ですけどw
ただ、2時間半もそれほど長く感じることもなく、確かに数か所「ここで終わりでもいいのでは?」と思ったところはありましたけど、そこをむしろやり切っちゃうのが長塚圭史でしょ、と思えば、あまり問題ない(笑)
というか、その「余計かもしれない」部分がクドくなく、語りすぎな印象もなく、ストーリーのテンションもあって、むしろやり切ってもらった方が観客としては印象がよかったです。はい。

実は、ほとんどの役者が初演の時と同じという奇跡的なキャスティングらしいのですが、その円熟味もあったのかな。
元々の戯曲のバランス具合が絶妙っていうのもあるのですが、ちょこちょことある笑いと、感情が爆発したときの緊張感と、絶望的に追い詰められた時の狂気と、戯曲と演出からの振りつけを、実にいい塩梅で形にしていたな、と。それもあって、いい意味で気楽だったし、飽きないで2時間半行けたんだと思うんですわ。正直、驚くほどグイグイ引き込まれましたから、劇中の世界に。怖いシーンで「うわ~」とか言ってしまいそうになるレベル…。
しかも面白いのが、その自分が引き込まれていることを、なぜかちょいちょい自覚させられるんですよ。引きつけるポイントの、その引きの力が強いってことなのかな。自分の中の感覚がこれまた面白かったです。

リアルな年齢設定を考えると、若者枠はおそらく初演の時の方が役にはあっていたのかもしれませんが、むしろ、初演以降も活躍を重ねた今の円熟味こそ、このお芝居には欲しいものかもな。でも、中村まことさんとかこれまで見てきたのとあんまし変わんない気もするけどw、でも最初に猫ホテで観たときよりも深みは増していると、ものすごく勝手に感じています。ものすごく勝手ですけど。
あと、役者で言えば、松村さんがむちゃくちゃいい仕事してました。今回は役者一本だもんでかな。(つーか、好きな役者が2~3人ほど出ていたので、それはポイント高かったのよ。)

雪の青森の田舎という、どこか閉鎖的な印象がある場所の、さらに倒産寸前のリンゴ農園という陰鬱とした空間で起こることは、やっぱり狂気的で怖いし、でもどこか間抜けなところもあって可笑しいし、やっぱり変だし。
初演時は、某カルト教団とか地下鉄サリン事件とかが想起されていたものが、今では震災と原発事故を暗に示しているという意見はわからなくもないけど、自分としては、それら全部ひっくるめて、その時々でモチーフと思われるものが変わってくる作品なのかなと思いました。あの赤いリンゴは、観る人や時代によって、その意味するところが変わってくるのでしょう。

むしろ、その受け取り手(人や時代)によって、以前と同じことやってても、それぞれ響き続けるっていう世の中の方が、むしろどうなんだろうかと思わなくもないのだが…。(確かに狂気じみたストーリーではあるけど、そこまで奇をてらったストーリーでも演出でもない印象があるのよね、失礼に聞こえたらごめんなさいなんですけど、でもだからこそ。)

とはいえ、それでもやっぱり、観劇後は少しざらっとした感覚が心には残るものでして。少し退廃的かつアッパーな気分というのか。
結局、平たく言えば、絶妙なテンポと円熟味ある演技でグイグイ引き込まれちゃったわけなのだが。でも、こんなに気持ちよく引き込んでもらえるのも珍しいなぁ、と。はい。(偉そうですみません)

-------------------------------------------------------------------------------
阿佐ヶ谷スパイダースPresents
「はたらくおとこ」
(名古屋公演)
2016年12月8日 @名古屋市青少年文化センター アートピアホール

脚本・演出:長塚圭史 
出演:池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、北浦愛、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史
美術:松岡泉 照明:斎藤茂男 音響:加藤温 衣裳:畑久美子  ヘアメイク:西川直子 
映像:ムーチョ村松 演出助手:山田美紀  舞台監督:福澤諭志 
演出部:宇野圭一、渡邊千穂、津江健太、小野綾香 大道具:唐崎修 
方言指導:岩本靖輝  宣伝美術:小板橋基希(akaoni)  
記録映像:篠原雄介 広報:吉田プロモーション 票券:小島侑香里 
制作助手:小野塚央 制作:三浦瞳、北澤芙未子 プロデューサー:伊藤達哉、片山善博
主催:東海テレビ放送

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by yokusang_09 | 2016-12-08 22:24 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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