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僕たちが好きだった川村紗也「ゆっくり回る菊池」@こまばアゴラ劇場

c0025481_215783.jpg【あらすじ】
昭和が本当に遠くなり、まるで近未来のようです、的なあの頃の世界が日本でありながら別の国、的なレトロスペクティブにフィクションを求めダイブする、はずがエセ方言で更に超現実に、おおきにはばかりさん
おざぶ当てなはれ おんてもんさやかあ
警察沙汰もメンドくさい 病院沙汰もメンドくさい お役所沙汰もメンドくさい
謝れば許してもらえる世界を求めて旅立つ人々 彼らは何を仕出かしたのか
彼氏が帰ってきて、人を殺めたと言う
あなたは、すぐに別れる? オツトメからの帰りを待つ?
それとも…そんな事実は無かった事にする為に全力を尽くす!尽くす!
どれ?


ユニット名からして相当気になっていたのですが、1回目を見逃してしまい、今回が初。
クロムモリブデンの青木さんが初の外部作・演出らしく、その点でも話題になっていたようで。でも、実はクロムも観たことあったような気がしていたら、観たことなかったので、その点も初。
初めてづくしやんけ!ってことで、結構楽しみにしておりました。

舞台は、昭和30~40年代のような様子だけど、なんか現代のようなそんな空間。登場人物も衣装とかレトロな感じなようで、スマホとか使いこなしているので、なんか不思議。それに、気持ちが昂ると指先から弾丸を放ってしまう女性、なんて人物も登場しちゃうし。でも、なぜかその弾丸では誰も死なないんだから、なんか、おかしいよなぁw

一応ミステリーのような筋立てにはなっているんですけど、どんどん謎を解いていくという印象かというと、何故かそこまでの雰囲気でもないし、人を殺したとかいう割には、安易に罪を友人に擦り付けたりして、結構暢気だし、ストーリーも結構ポンポンと進んでいくんですね。
この感覚、どこかで経験したことあるなぁ、とよくよく考えていたら、やっとこ答えが出ました。なんか、夢の中みたいな展開なんですよね…。

そして、登場人物や舞台空間のレトロさというのは、単純にビジュアル面で言えば、古い映画のような印象も受けるのですが、あの各登場人物のキャラ立ち具合や、最後に明らかにになってくる人間の利己的で少し醜い部分の露見のさせ方が、なんだか古い小説のような印象もあったなぁ(個人的には夏目漱石の作品を思い出したりしていた)。
軽妙なテンポで、笑いもあちこちにバラまかれていた一方で、厚みのある芝居だったなぁという印象もあり、その辺のバランス配分が大変良かったです。途中、色々と謎が謎を呼ぶものの、最終的には一通り回収されて解決するという構成も好き。

登場人物は、全員やたらとキャラ立ちしている印象だったのですが、また役者が上手いもんだから、そのあたりの演じ方も、スマートでやりすぎず、でもめちゃくちゃ面白いし、魅力的。
キャラメルボックスの(若手の)役者さんは、客演先ではちょっと悪そうな顔を見せるキャラクターを演じることが多いような気がしているのですが(笑)、そういう意味では多田さんも、困った性癖の持ち主である青年を好演されておりましたし、幸田さんの奥様の演技も超絶冴えておりました(ここは鉄板なのかな)。
あとは、やっぱり吉増さんのムーンウォークが素敵だったです。超印象に残ってる。「マイケルジャクソンみたいにやれなくても、ああやってやればいいんだ!」と一人感心していたw

とにかく、あっという間の約90分で、戯曲も面白いし、スタッフワークもすごくよかったし、(弾丸を放つ場面の照明と大音量の音響はクールでした。)あれこれ講釈抜きにしてごくごく単純に、どらめちゃ楽しかったです。あー、いいもん観たわ、これ。

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僕たちが好きだった川村紗也②
「ゆっくり回る菊池」
2016年11月22日~27日 @こまばアゴラ劇場

作・演出:青木秀樹(クロムモリブデン)
出演:川村紗也、多田直人(演劇集団キャラメルボックス)、枝元萌(ハイリンド)、幸田尚子
   折原アキラ(青年団)、根津茂尚(あひるなんちゃら)、吉増裕士(ナイロン100℃ / リボルブ方式)
舞台監督:櫻井健太郎、藤田有紀彦  舞台美術:坂本遼
音響:星野大輔(サウンドウイーズ) 音楽:岡田太郎(悪い芝居)
音響操作:櫻内憧海 照明:床田光世(クロムモリブデン)
衣装:杉浦優(ザ・ボイス) 演出助手:入倉麻美、小林弘幸(新宿公社)、福名理穂(ぱぷりか)
稽古場代役:本折最強さとし 映像・小道具:辻朝子
記録スチール:久富健太郎 制作:会沢ナオト 広報宣伝:kei.K
宣伝美術:デザイン太陽と雲  宣伝写真:引地信彦  宣伝ヘアメイク:Sai
WEB:小林タクシー(ZOKKY) 提携:(株)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
企画・制作:僕たちが好きだった川村紗也

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by yokusang_09 | 2016-11-27 14:00 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

大パルコ人「サンバイザー兄弟」@サンシャイン劇場

c0025481_1471439.jpg【あらすじ】
舞台は2033年の池袋。新しい年号は「素敵」。東池袋の歌のうまいヤクザ、サンバイザー兄弟の「兄弟愛」と「父娘愛」、そして西池袋の「ネオカラーギャング」との抗争を、怒髪天・上原子友康のオリジナル楽曲にのせて、賑やかに、楽しく、力いっぱいバカバカしく、描く。
(パルコHPより)


実はこのシリーズ、3作品すべて観ているのだが…!
今回が一番チケットが獲りにくかった。なぜ?

今回も相変わらずのバカっぷりで、ワハハ!と頭空っぽにしていればよくて、
もうそれは楽チンなんですけどw 前回と比べると、キャスティングが
地味だったんですけど(超失礼ですけど、瑛太とりょうくらいじゃない?)、
それゆえになのか、アッパーなお祭り感よりも、クドカンらしく
ふざけている感じがして、その点はよかったです。

個人的には、2作目よりも1作目の方が好きなのですが、今回は
1作目の方に近い作りだったかな。またしても、クレジット無しの声の出演があって、
今回はロボット(デッパー君)が山本譲二の声だったんですけど、
袖に本人いるんじゃないかって勢いで会話していて、かなり爆笑w
(会話内容がめちゃくちゃ山本譲二だったし。UFOを見た話とか。そりゃ
目隠しされたらわからんぜ。)

その山本譲二のデッパー君のシーンも含めてなのですが、比較的少なめのキャストで
かなり密度の濃い構成の芝居を展開していて、歌のシーンもたくさんあったし、
適度なボリュームの時事ネタに、珍しく(比較的)積極的な客いじりもあったしw
客いじりに関しては、サンバイザーを配布された上で冒頭のノリはどうしたら
いいかわからんかったけど、最終的には、東京の観客にも受け入れられる程度で
収まっていたので、まぁ、東京スタンスの私としてはよかったですが、
逆にアレ、大阪で上演するとどうだったのかがかなり知りたいところだな…。
(大阪に対する偏見か?)

役者的に一番驚いたのは、やはり怒天髪の増子さんですかね。
まさかあんなにメイン張っているとは!
キャストの並びでは瑛太が一番上にありますけど、自分の中では完全に主役は
増子さんだったのだが。
怒涛のバカ展開繰り広げまくった後に、最後あんなに高らかに
歌われちゃったら、胸いっぱいですわ。
(本人は、オファーの時点であんなに出演することになるとは思っていなかったらしい)
りょう演じる尼さんも、瀬戸内寂聴の物まねっぽい芝居挟んだり、可視化された
煩悩ってところでハイセンスな下ネタ突っ込んできたりで、
先般の都知事選のこととも重なり、これまたよかったです。
舞台出てくると、割といろいろやってる印象あるんですけど、なかなかのお姿でした。

諸々の構成・演出含め、個人的にはしっかり芝居してたなぁという印象だったし、
確かに休憩含めて3時間弱で長い芝居ではあったけれど、
だらける部分もなく、濃厚リッチで大変満足度の高い舞台でした。
結局好きなのなw

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大パルコ人③ ステキロックオペラ
「サンバイザー兄弟」
(東京公演)
2016年11月13日~12月4日 @サンシャイン劇場

作・演出:宮藤官九郎
音楽:上原子友康(怒髪天)
出演:瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、
少路勇介、よーかいくん、篠原悠伸、上川周作、宮藤官九郎、りょう
美術:小泉博康 照明:大島祐夫 音響:大木裕介 衣裳:伊賀大介 
ヘアメイク:大和田一美 振付:八反田リコ 映像:上田大樹 
音楽アドバイザー:益田トッシュ ローディー:上甲陽仁
演出助手:大堀光威/佐藤涼子 衣裳助手:戸田京子、伊澤潤子、梅田和加子 
舞台監督:榎太郎 イラスト:おおひなたごう 宣伝写真:三浦憲治 
宣伝美術:箭内道彦(風とロック) 宣伝:る・ひまわり
制作:北條智子、赤堀あづさ、横山郁美、今絵里子 
プロデューサー:長坂まき子、田中希世子
企画:大人計画
プロデュース・製作:(株)パルコ/大人計画

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by yokusang_09 | 2016-11-26 18:15 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)

劇団東京乾電池「十一人の少年」@ナビロフト

c0025481_21174788.jpg【あらすじ】
この物語には、盲目の少女スモモと、市役所に勤めながら職場演劇をしている青木君、小林さん、別保さん、片岡さんらが登場します。小林さんはスーパーマンになって飛ぼうとし、別保さんも奥さんと奇妙なごっこ遊びをしています。想像力が旺盛なのです。
主な舞台はガード下で、毎日夕方になるとスモモがやって来て、何かを待っています。青木君もそこに来て、スモモと出会います。青木君は、今度上演することになる、『十一人の少年』という戯曲のせりふを覚えようとしているのです。十一人の子ども達が、七つの海を渡る冒険の物語です。けれどもその戯曲は、尻切れトンボで終わっています。作家のヘタムラゾウが、結末を書かずに逃亡したからです。青木さんはスモモにせがまれて、どんどん新しい物語を作っていきます。
ところが、演劇部のメンバーが別保さんの家に集まった夜、「思う保険」という奇妙な保険の勧誘員が来て、彼らを誘います。すると、青木君を除いて入会した彼らは、演劇への興味を急速に失っていくのです—。


やはり北村想作品の、しかも結構以前(80年代とか)って、個人的にちょっと思い入れがありまして。この「十一人の少年」に関しては、初見だったのですが、その個人的なそれと書かれた時代がハマり、どこか懐かしいような、自分の源流的なものに触れるかのような、そんな気持ちになっておりました。

この作品は、ミヒャエル・エンデの『モモ』を基にしているんだそうで。ぶっちゃけ、タイトルは知ってたけど、内容は殆ど知らなかったのですが(あらすじ聞いたことあるけど忘れてた)、”人々の時間を奪い、心のゆとりを失わせる時間泥棒団に対し、孤児の少女モモが闘う冒険物語”という内容なんだそうです。(←ナビロフトのHPより)つまり、この作品では「思う保険」の保険外交員が「時間泥棒団」で、奪うのは、「心のゆとり」ではなくて「想像力」なんですな。(心のゆとりと想像力は、ちょっと似たものがあるけど)

あの時代的ならではのアングラ臭といいますか、寺山修司の芝居のようなビジュアルに、唐十郎の芝居のようなテンション、そしてそれらを包み込む北村作品の世界観。やさしさと怖さ、愛らしさとキモさが全部混ざりあったあの世界(劇空間)は、まぁ、正直、70~80年代を感じさせる部分はあったと思いますけど、当然それが悪いという意味ではなく(わたしゃ少なくとも、そのこともよかったと思っている)、年代を感じこそすれど、古さを感じることは全くなかったし、それどころか「人々が想像力を失うことと、それらに対する戦い」なんて、”この戯曲は童話をベースに書かれている”と言っても、これ全然、今現在の世の中でも通じる話ですもんね。

あと、今回のこの芝居に関していえば、戯曲も面白いけど、やっぱり演出と役者もかなり仕事をしていたな、という印象。自分は初見ですが、やはりすごく丁寧に戯曲と向き合ってるのがわかるし、語弊があるかもしれませんが、自分の中でかなり「正解」感があったんですよね。無駄もないし、なんか、「あぁ、そこはその画だよなぁ」みたいなの結構あったし。

でも、(当たり前かもだけど)演出力だけでは多分こうはならないと思っていて、あの、やさしさと怖さ、愛らしさとキモさが全部混ざりあった世界観を作っていたのは、最終的には(戯曲や演出を離れた)役者のキャラと演技力なのかなぁ、とか思ったり。登場人物全員どらめちゃ個性的でキャラ立ちまくりなので、なんかいちいち指摘できないですけど、それでも挙げちゃうとw、市役所職員の青木君と、保険外交員2人組がすごく印象的でした。保険外交員の2人は、なんなんでしょ、あの上品で下品、美人でブスなあの絶妙な二面性。そして青木君は、実際のところ色々大丈夫なのか?と演じてる俳優さんにまで疑いの目が向くw でも、自分の中では、この3役が、芝居(戯曲)のイメージを作ってたなぁという印象。

なんか長々とつづってしまったけど、結論的としてはすんげー面白かったんだよ。
すんごい月並みな発言ですけど(笑)、東京乾電池、さすが40周年だなって素直に思いました。

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劇団東京乾電池 名古屋公演
「十一人の少年」

2016年11月16日~20日 @ナビロフト

作:北村想
演出:柄本明
出演:麻生絵里子、池田智美、岡部尚、沖中千英乃、川崎勇人、柴田鷹雄、杉山恵一、
竹内芳織、田中洋之助、中村真綾、西本竜樹、藤森賢治、前田亮輔、松沢真祐美、吉橋航也
舞台監督:山地健仁 照明:日高舞台照明 音響:鈴木一希 舞台美術:血野滉修 
演出助手:高田ワタリ 衣装:鈴木千秋 宣伝美術:堀米真治 協力:ノックアウト
製作協力:名古屋演劇教室 主催:劇団東京乾電池 共催:ナビロフト


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by yokusang_09 | 2016-11-17 22:26 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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