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ベッド&メイキングス「墓場、女子高生」@東京芸術劇場シアターイースト

c0025481_0505434.jpgベッド&メイキングス旗揚げ公演でも上演された作品の再演。
でも実はこれ、それ以前にも上演されたことがあるらしく、
実は4回目?なの?

初演は、なんだかんだで気心知れた感じの役者がそろって、
まぁまぁユルい空気感の中で、意外にも残酷な戯曲の世界観が
やおら立ちあがってくるといった印象だったんですけど、
今回は、またちょっと雰囲気が違うといいますか。

なんてったって、女子高生役のキャストが全体的に若いw
別に前回だって、みんな女子高生に見えたんですけど、
今度はそこまで女優の技量を感じずに、女子高生っぽく見えたw
若い女の子が、セーラー服で元気に歌う姿は、やっぱり素敵です。
が、前回に比べると、脚本は同じでも、圧倒的に笑いは少ない。
それは、つまらないということではなくて、むしろストイックさだったり、
真面目さみたいなものがより目立っていた、って感じですかね。
全体的にも、ちょっと抑え気味と言えば、抑え気味。
トミーさん、パンツ一丁になってなかったしw
その分、ひとつひとつの台詞だったり、最後の悲劇的なシーンが
もっとずっと、客には刺さってくるんですよね。

一人の人間が自ら命を絶ったことを通じて見えてくる、悲しいまでの
ディスコミュニケーションだったり、承認欲求や自意識やらエゴだったり、
他者への悪意なき暴力だったり、物事への折り合いのつけ方だったり…
とりあえず思うままに書いてますけど(苦笑)、ミクロにもマクロにも
その辺にごろごろと転がっているそんなようなものが、キャッキャッした
ノリの中にも、とてもエッジィに描かれていて、大変見応えのある
芝居に仕上がっておりました。
それと、なぜ、日野が自殺したのか、前回はなんかナーナーだったけど、
今回は、ちゃんとわからなかったし(笑)、何となく感じるものもあった。
そう思うと、2作目の作品に何処か通じるものがあるなぁ。
今にして思うと。(まぁ、流石に2回目だからね)
途中、全然ダレてなかったし。
まさか、こんなに筋肉質に仕上がってくるとはなぁ…。

猫背さんって、なんか最近、すごくジトッとした演技をされますね。
トリッキー?な役どころではあるんですけど、役の背後を感じさせる
演技で、なんちゅーか、そういうのも大好きです。
根本さんは、実は初めて演技しているところをみたと思うのですが、
思ってたよりずっと元気で可愛らしかった(笑)

以上。

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ベッド&メイキングス 第4回公演
「墓場、女子高生」
2015年7月17日~26日
@東京芸術劇場シアターイースト

作・演出:福原充則
出演:清水葉月、根本宗子、青山美郷、望月綾乃、山田由梨、杉ありさ、
    葉丸あすか、佐藤みゆき、猫背椿、竹森千人、中山祐一郎、富岡晃一郎
美術:稲田美智子 照明:斎藤真一郎(APS) 音響:高橋真衣 衣裳:髙木阿友子 
音楽:西山宏幸 振付:新鋪美佳 歌唱指導:門司肇 演出助手:相田剛志 
舞台監督:金安凌平 イラスト:小林じんこ 宣伝写真:露木聡子 
宣伝美術:今城加奈子 制作助手:保坂綾子 プロデューサー:笠原健一
協力:エフ・エム・ジー、月刊「根本宗子」、ソニー・ミュージックアーティスツ、コムレイド、
贅沢貧乏、アプレ、柿喰う客、レプロエンタテインメント、フォセット・コンシェルジュ
大人計画、ゴーチ・ブラザーズ、ノックス
提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
企画・製作:ベッド&メイキングス / プラグマックス&エンタテインメント

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by yokusang_09 | 2015-07-19 16:06 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)

鎌ヶ谷アルトギルド「いつも心に太陽を」@まるた石井園直売所

c0025481_2315125.jpg『いつも心に太陽を』は、オカマの愛と情けを題材に人間が持つ孤独な魂の葛藤を描いた戯曲です。この戯曲には、決して成功することもない、認められることも報われることもない人間たちが、それでも自分の気持ちに前向きであろう、信念に誠実であろうとする姿が描かれています。つかこうへいという日本を代表する劇作家が膨大な言葉を駆使して書き上げたこの人間讃歌を、是非とも皆さまにご覧頂きたいと思います。
「今はもう滅び去った慎み深い”全ての人々”に哀悼の意を込めて」


元々は昼間に別の用事が柏であって、セットで行く予定だったんですけど、昼間の用事が諸事情により流れてしまった結果、このお芝居を観に、鎌ヶ谷(新鎌ヶ谷駅)の梨農園へ行くのがメインになってしまった(笑)

柏在住時代、新鎌ヶ谷は、船橋に行くときに野田線で通り過ぎるだけだったので、降りるのはこれが初めて。ちなみに、都内から向かったので、松戸で新京成利用だったのですが、実は新京成も初めて。津田沼に行く用事は何故かなかったんだよなぁ。友達が家を買って住んでいたんだけど。ちなみに、新鎌ヶ谷駅周辺は、びっくりするくらい粗放的な土地利用が広がっていて、東京近郊の3路線も接続する駅周辺なのに、こんな名古屋近郊みたいなところもあるんだなぁ、と一人しみじみしておりました。(←色々失礼)
まぁ、そんな東葛な思い出はさておき。(鎌ヶ谷は東葛なのか?)いや、でも、まさか旧自宅からそんなに遠くない千葉県内の、しかも梨農園で、こんなに気になる劇団が活動していたとは盲点すぎたので、機会があれば行きたかったんですよね。これはマジで。

かつて、テレビドラマの原作にもなった(俺は途中まで見ていた)戯曲で、そのことだけは知っていたのですが、芝居としてみたことは一度もなくて。今回の上演はその一部を抜粋するような形での上演ということでしたが、いやー、濃厚。むちゃくちゃ濃厚。そもそも鎌ヶ谷の梨農園の作業小屋みたいなところで、なんでこんなガチの芝居を上演しているんだ、という意味不明さも相まって、さらに濃厚(笑)

当日パンフによれば、この作品は、「今の自分は本当の自分ではない」と、満たされない現実とそこから脱しようともがく人間の姿を描いた戯曲であり、つか曰く「男のための男の演劇」だそうですが、演出家は「人間のための人間の演劇」だと思う、と述べておられます。まぁ、私、男性なので、どっちでも含まれるんで、そんなに死活問題ではないんですけど(笑)、でもこれは「人間のための人間の演劇」の方だと思います。

折しもLGBTに注目が集まる昨今、男同士の恋愛ドラマという形式を用いて、こんなにも普遍的に人間臭い物語を描いたつかこうへいのセンスもさることながら、この戯曲をこんなにも骨太にしっかりとこの演出と役者に完全にやられた!って感じです。

時間の経過や身体の老いに構うことなく、目の前に立ちはだかる試練やらタクスに対して、自分自身はどう向き合うのか。もがくって、別に全然楽しくなくて苦しいし、他人から見てもパッとしないことは間違いない。でも、カッコつけても何ともならない。まさに「生きていかなくっちゃね」…。
名古屋に戻ってから、個人的に考えていたことだったこともあり、シンプルに共鳴できるだけでも、自分としては印象に残る作品となった可能性はあるのですが、それがこの濃さで見せられちゃったんじゃあ、ねぇ(笑) その衝撃たるや、かなりのモノでした。
正直、舞台上から、こんなにも熱量と力強さを感じたのは久しぶりでした。それと、芝居において最もプリミティブで重要なことを見せつけてくれた気がして。(おそらく、それがまた衝撃へと作用している気がする)

まぁまぁ、これ以上、自分のようなのが、アレコレと語ってもしょうがないのでやめときますけど、とにかく、実に濃厚で骨太な、超贅沢な時間でございました。

以上。

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鎌ヶ谷アルトギルドの直売会
「いつも心に太陽を」

2015年6月26日~28日、7月3日~4日
@まるた石井園(梨園)直売所

演出:石井幸一
出演:前島謙一、鈴木正孝、文秉泰
照明デザイン:染谷和彦 音響デザイン:武者輝
衣装デザイン:伊藤祥子 特効:小助川玲凪
撮影:市川高穂 制作:石井圭子

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by yokusang_09 | 2015-07-04 22:52 | 芝居を観てきた2015 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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