カテゴリ:芝居を観てきた2012( 44 )

今年観た芝居の中からベスト5を選んでみる。2012

今年も、自分としては、結構お芝居を観ました。
てなわけで。お小遣い帳の決算的な意味も含めまして、
今年度の観劇について振り返りたいと思います!
※文字色がグレーのものは、感想をブログに書いていないものです。

1月14日 劇団うりんこ「お伽草子/戯曲」@愛知県芸術劇場小ホール
2月1日 五反田団「びんぼう君」@七ツ寺共同スタジオ
2月3日 孤独部「学生」@G/Pit
2月4日 ベッド&メイキングス「墓場、女子高生」@座・高円寺1
2月11日 劇団牛乳地獄「半導体ボックス」@G/Pit
2月17日 サンプル「女王の器」@川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
2月18日 演劇実験室◎万有引力「奴婢訓」@シアター・トラム
2月18日 快快「アントン、猫、クリ」@nitehi works
3月10日 劇団彗「手をつないで眠ったら」@北方町生涯学習センターきらりホール
3月11日 Mouse's solo act vol.2「ひとりしりとり」@PLAYHOUSE NEO
3月17日 劇団やみつきわさび「ひもの男」@ナンジャーレ
3月25日 愛知県文化振興事業団(AAF)プロデュース「どこかへ行く舟」@愛知県芸術劇場小ホール
3月31日 キティフィルムプレゼンツ「破壊ランナー」@あうるすぽっと
3月31日 大人計画「ウエルカム・ニッポン」@本多劇場
4月4日 サンプル「自慢の息子」@七ツ寺共同スタジオ
4月7日 劇団牛乳地獄「衰退メノン」@G/Pit
4月19日 劇団B級遊撃隊「土管2011」@姫池052スタジオ
4月27日 オイスターズ「豆」@七ツ寺共同スタジオ
4月28日 毛皮族「演劇の耐えられない軽さだネッ」@神保町軽演劇仮設シアター(スタジオイワト)
4月30日 チェルフィッチュ「現在地」@神奈川芸術劇場
5月12日 イキウメ「ミッション」@シアター・トラム
5月18日 room16「沈殿タイ」@G/Pit
6月3日 あおきりみかん「湖の白鳥」@愛知県芸術劇場小ホール
6月15日 よこしまブロッコリー「此処か何処か」@K.D.japan
6月23日 劇的ショウゲキジョウ「贋作 赤い繭」@七ツ寺共同スタジオ

7月22日 範宙遊泳「東京アメリカ」@G/Pit
8月5日 月影番外地「くじけまみれ」@ザ・スズナリ
8月9日 ハイバイ「ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン」@長久手文化の家
8月24日 Bunkamura・大人計画「ふくすけ」@Bunkamuraシアターコクーン
8月25日 笑の内閣「非実在少女のるてちゃん」@ナンジャーレ
9月1日 劇団演集「レンタルファミリー」@愛知県芸術劇場小ホール
9月1日 SK-Ⅱプロジェクト「兄、帰る」@御浪町ホール
9月4日 七ツ寺共同スタジオ40周年記念公演「東京アパッチ族」@七ツ寺共同スタジオ
9月8日 劇団牛乳地獄「ホップ・ストップ・バスストップ」@G/Pit

9月15日 快快「りんご」@神奈川芸術劇場
9月16日 NODA・MAP「エッグ」@東京芸術劇場プレイハウス
9月27日 ゲボゲボVS孤独部「トキメイテキラメイテ/嘔吐」@ナンジャーレ
9月29日 くまが西向きゃ尾は東「おせろーおせろ」@ナビロフト
9月29日 七ツ寺共同スタジオ40周年記念公演「十日の菊/英霊の聲」@七ツ寺共同スタジオ

10月8日 ニッポンの河川「大地をつかむ両足と物語」@旧立誠小学校
10月8日 ロロ「LOVE02」@旧立誠小学校
10月13日 日本劇作家協会東海支部プロデュース「超 Jrライト級タイトルマッチ 劇王子」@ナビロフト
10月24日 体現帝国「女中たち」@七ツ寺共同スタジオ
10月27日 ポツドール「夢の城 -Catsle of Dreams」@旧立誠小学校
11月3日 愛知芸術文化センター開館20周年記念パフォーミングアーツ公演
「金の文化祭 in AICHI ~Golden Anniversary~」@愛知県芸術劇場小ホール
11月4日 劇団、本谷有紀子「遭難」@ ABCホール
11月9日 劇団牛乳地獄/金星ロケット「冥土ダイバー/透明人間のためのスラップスティックス」@G/Pit
11月10日 チェルシイとバニーガール「girl」@千種文化小劇場
11月17日 猫のホテル「峠越えのチャンピオン」@ザ・スズナリ
11月17日 ベッド&メイキングス「未遂の犯罪王」@すみだパークスタジオ創
12月2日 あおきりみかん「よく聞く」@愛知県芸術劇場小ホール
12月6日 フェナントレン「GO UP!」@せんがわ劇場
12月8日 愛知県文化振興事業団(AAF)プロデュース「虫」@愛知県芸術劇場小ホール
12月10日 札幌ハムプロジェクト「パレパーレ星の新しい生き物」@ナンジャーレ
12月22日 劇団B級遊撃隊「さらば、ゆきずりの人よ」@愛知県芸術劇場小ホール
12月24日 大人計画「生きちゃってどうすんだ」@まつもと芸術創造館小ホール
12月29日 「ミソゲキ」@ナンジャーレ


なんと、これまでで最多の57本でした!!! ひゃー。完全に前年の反動w
で、一時期、また書けなくなった時期があったのは反省なのですが…。
(でも今度は心の調子が悪くなりかけたとかじゃないので…ただ忙しかっただけです)
加えて、今年は、これ以外にも舞台関係ってことでいうと
コンテンポラリーダンスの公演に2本ほど行っとります。
(アフターイマージュの5月の公演@名古屋と、イデビアン・クルーの9月の公演@横浜)

ちなみに、使ったチケット代は約175,000円、かかった遠方への交通費は
約91,000円でした。 …今年は案外使っとるね(汗)
まぁ、意外と新幹線移動回数多かったりしたでね。回数も結構あるし。

さてー。今年は選び甲斐があるがんね…。
毎年恒例のよくさん的今年のベスト5を選んでまうかね。
でも、基準が難しいので例年以上に「単純に楽しかった」ということだけで選ぶでね…。
てなわけで、ハイ。(観劇順)
↓↓↓
快快「アントン、猫、クリ」@nitehi works
毛皮族「演劇の耐えられない軽さだネッ」@神保町軽演劇仮設シアター(スタジオイワト)
イキウメ「ミッション」@シアター・トラム
体現帝国「女中たち」@七ツ寺共同スタジオ
ポツドール「夢の城 -Catsle of Dreams」@旧立誠小学校


【次点】(観劇順)
NODA・MAP「エッグ」@東京芸術劇場プレイハウス
大人計画「生きちゃってどうすんだ」@まつもと芸術創造館小ホール


なぜ次点にしたかというと、割とよくブログで感想を書くので、あえてやめてみたってだけw
正直言うと、「エッグ」も「生きちゃってどうすんだ」も入れたいんですけど!

【さらに次点】(観劇順)
劇団B級遊撃隊「土管2011」@姫池052スタジオ
範宙遊泳「東京アメリカ」@G/Pit
愛知芸術文化センター開館20周年記念パフォーミングアーツ公演「金の文化祭 in AICHI ~Golden Anniversary~」@愛知県芸術劇場小ホール


…だったら最初からベスト10にしとけよ!って感じですけど(笑)
でも、こんだけ選べれる状況にあるってことは単純にうれしいがんねw
だいたい、楽しく見られたやつか、自分が内心抱えていることを
舞台の登場人物なり演出なりが、代弁してくれるようなのに票が集まっとるがんね。
とはいえ、わしからの票しかあれせんけどw
来年の観劇予定は、1月末に東京に行く予定はありますが、それ以外は未定。
ちょっと4月以降の予定もどうなるかわっかーせんもんだで、
来年はよぉわからんわ…。
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by yokusang_09 | 2012-12-31 21:25 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

大人計画「生きちゃってどうすんだ」@まつもと市民芸術館

c0025481_05832.jpgえー、諸事情により、東京公演を逃してしまったのですが、
なんと松本で大千秋楽だというこで、ぶらりと
松本まで行ってきました。
なんか、長野県内ってついつい実家からの
距離感で考えちゃうんだよね・・・。
名古屋から鈍行で4時間くらいなのですが、
道中全部寝てたから、まぁ問題ないんだけど。
ちなみに、これが今年最後の遠征ですー。

最初、何かで「100歳のオカマの一代記」と聞いていたので、なんかそれって、
ずっと前に観た桃井かおりの一人芝居みたいだがん!って思ってたんですがw
別にそういう内容ではなかったです。
昔、浅草で活躍していたけれど、突然失踪してその後も行方不明な、
生きていれば100歳の男(芸名はすずちゃん)を映画監督(観客)が追う中で
登場してくる、様々な人間の話を綴った作品、といえばいいのかな。
明からに美輪様が元ネタの、性転換を繰り返した(笑)シャンソン歌手
→痴漢疑惑をかけられた、ゲイで元大学教授の彫刻家
→「ジャパネットたかた」みたいな喋り方の「ゾンビコーディネーター」
→「横浜本気話(ホンキートンク)相談所」の頭から角の生えた相談員
→ちょっと頭のおかしい引きこもり(実は警官殺しの犯人)
→チラシのイラストそのままの100歳の「すずちゃん」
と、まぁ、実にいろんな濃い人たちがでてくるわけですw
「すずちゃんを追いかける」というストーリーがしっかりしていることと、
それを実に丁寧に映像で説明してくれるので
(とはいえ、その間にメイクから衣装から全部替えてるんだから、それを考えると
短い尺だと思うんだけど)、なんつーか、例えばイッセーさんのとは違う感じかなw
うん。よくある一人芝居の構成とは違う後味があるし、
あと、なんだかんだで大人計画のメンバーが途中の映像
(ゾンビのエキストラとして出てきて、松尾さんからダメ出しされまくるw)で
バンバンでてくるから、あんまり一人って感じがしないといえば、しないw
ほんでも、やっぱり一人なんですけどねw

てか、前述のキャラクターを見てもわかるんですが、普段の芝居と変わらぬ濃さを
一人で体現していて(ネタもいい具合に不謹慎だったりしてw)
またストーリーが一代記的なものであることもあり、松尾さんの、
ある種の集大成(記念碑)のような、そして今後に向けての
決意のような、そういった気迫を感じちゃうわけなんですが、
そこに観客も「「すずちゃん」を追いかける者」として、
単に芝居に引き込まれるだけじゃなく、芝居に参加することで、
グルーヴ感がどえらい増して、結果的に贅沢で濃厚な空間が
できあがっていたなぁ・・・。とか思っちゃいました。
また松尾さんもサービス精神旺盛だったしね!
(大千秋楽だからなのか、最後はサンタの格好してお菓子撒いてた)

色んな物の詰め合わせっぽいんだけど、詰め合わせじゃなくて
一つの骨太な芝居であることと、松尾スズキが(失礼を承知で)
驚くほど役者としてこんなにも色々やれるのか!ということと、
でもやっぱり期待していた松尾節はしっかり外さずにぶつけてくれるってこと、
さらに少し小さめのハコが故の観客との距離感、さらに今回で言えば
松本という地方都市での旅公演独特のテンションが合わさって、
むちゃくちゃ楽しかったし、面白かった。ホント、クリスマスに相応しい贅沢さ。
ちなみに、個人的には最初のオカマのシャンソン歌手と、彫刻家と、
本気話相談所がいいね。…半分だがやw
「アタシの顔が燃料棒だとしたらメイクは冷却水なの。メルトダウン防いでるの。
山本太郎、アタシのこの辺で(顔)反原発デモして!」みたいな台詞がお気に入りw


松本で芝居観るのって、「メタルマクベス」以来なんだけど、やっぱいいなぁ。
チラシみたけど、なかなかのラインナップだったし。
ちなみに、2月にコンドルズの近藤さんと珍しいキノコ舞踊団の伊藤さんの
企画があるそうで。マジ行きたいんですけど…。

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大人計画 「生きちゃってどうすんだ」

(松本公演)2012年12月24日 @まつもと市民芸術館

作・演出:松尾スズキ、天久聖一
出演:松尾スズキ
映像出演:阿部サダヲ、宮藤官九郎、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、
      宮崎吐夢、猫背椿、皆川猿時、村杉蝉之介、田村たがめ、
      荒川良々、近藤公園、平岩紙、少路勇介、新井亜樹
声の出演: 顔田顔彦、宮崎吐夢、星野源
舞台監督:橋本加奈子(SING KEN KEN) 照明:佐藤啓 音響:藤田赤目
映像:上田大樹 舞台美術:高野華生瑠 衣装:戸田京子
ヘアメイク:大和田一美 特殊造形:石野大雅(STUDIO HIGEMEGANE)
演出助手:大堀光威 作曲・ピアノ演奏(「アドリエンヌ」):門司肇
共作曲・ギター指導(「町の相談員」):益田トッシュ 映像撮影:渡辺厚人
宣伝美術:榎本太郎(7X_NANABAI.Inc) 宣伝イラスト:松尾スズキ 大道具:C-COM舞台装置
小道具:高津装飾美術 制作:長坂まき子
松本公演主催:(財)松本市教育文化振興財団 後援:松本市、松本市教育委員会
企画・製作:大人計画 (有)モチロン

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by yokusang_09 | 2012-12-24 23:50 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

札幌ハムプロジェクト「パレパーレ星の新しい生き物」@ナンジャーレ

以前から、評判は聞いていたのですがなかなかタイミングが合わず、
実は今回が初見。ツイッターで公演情報を知って観に来たと言ったら、
団員の方々に吃驚されましたw

ワゴン一台に必要なものを全部積んで全国ツアー(旅公演)を行っている劇団。
でも、舞台装置を見てると、これがワゴン一台に収まっているとは思えれないクオリティ。
なんでも、舞台装置なんかも会場の大きさに合わせて調整可能なのだとか…!
さらに、役者もフレキシブルに入れ替え&増減可能なんだそうで…!!!
今回は10人程度だったのですが、もっと大勢でやることもあれば、
もっと少人数の場合もあるのだとか。(それを前提に台本も書かれている)
どらめちゃすごいよ…!
あと、「旅公演」というフレーズと、平日の夜にも関わらず満席の芝居小屋を見ていたら、
段々と、小学校のころに体育館で観たお芝居のテンションを思い出して、
(あの頃は何とも思っていなかったのだがw)長らく感じたことのないワクワクを
感じちゃったりしたんですけど!
(また、実際観ちゃうと「ああ、なんか北海道ってことに納得~」って気分になったので
 冒頭ってだけじゃなく、最後までそういうワクワク感が続いておったのですがw)

c0025481_2252026.jpg
【あらすじ】
8歳のパレパーレと80歳のペルペルペ、
二人は出逢って喧嘩をして仲良しになって、
お互いの秘密を打ち明けて、
きっと一緒に新しい生き物を探しに行く約束をするけど、
ペルペルペはパレパーレほど生きられない。

「ねぇ、ペルぺルペ ぼくとふたり 新しい生き物を探す旅に出ようよ
 ぼくの、惑星パレパーレへ」




お話はとってもハートフル。って言ってしまえばそんだけなんですがw
優しさと切なさが入り混じっていて、ファンタジックでノスタルジックなお話。
分裂症気味なのか、パーソナリティが安定しない子供(パレパーレ)と、
すぐに物事を忘れてしまう老人(ペルペルペ)が、共に入院する病院で出会い、
友達になり、絵本を作ろうとするが、進捗が全く芳しくない。
老人はもう先が長くはなく、残された時間は少ないのに…。
そんなストーリーを軸に、パレパーレの成長が描かれていた。
印象的だったのは、絵がちっともうまく描けないパレパーレが
「こんなことは無駄だ」と嘆いているところに、「「ムダ」とは何か」と自分の日記を
持ち出して語るペルペルペの話。
まぁ、30過ぎても8歳児と同じようなことで嘆いているワタクシですがw、
どっちの言ってることもわかるわけですよ。。。
自分がお爺ちゃんっ子だったせいもあるのかもしれませんが、
二人の出会いと別れを見ていたら、最後は柄にもなくホロリときかけてしまった。
本格的な冬の始まりに、ピッタリのお芝居でした。

そうそう。すべての役が役者の交代が可能であるとのことなのですが、
作演のすがのさんの演技が大変印象的でした。
(演出の演技が好き、っていう自分の趣味もあるんだろーけど)
役というよりも、ご本人のキャラクターなんでしょうか。
ものすっごいお客さんを持っていくんですよね…。
逆に、他の方が演じるとどうなるのか見てみたいなぁ、なんて思っちゃったです。ハイ。
あとは、衣装もスキだったなぁ。オシャレ!コキュ好きなのかなぁ。

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札幌ハムプロジェクト 東京の人とまちめぐり2012
「パレパーレ星の新しい生き物」

(名古屋公演)
2012年12月10日 @ナンジャーレ

脚本・演出:すがの公
出演:高安智実、田口愛、江間みずき、若松綾子、すがの公
    白石直也、竹内将士、立川佳吾、渡辺友加里

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by yokusang_09 | 2012-12-10 22:18 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

愛知県文化振興事業団(AAF)プロデュース「虫」@愛知県芸術劇場小ホール

AAF戯曲賞受賞作を、名古屋で活躍する演出家が演出しちゃうという企画。
なんとこの受賞作、大学の卒業研究で初めて書いた戯曲なんだそうな。
すっごいねぇ…。(←近所のオバちゃんみたいなノリ)

c0025481_2374357.jpg【あらすじ】
田中よし子は、不味い弁当屋でバイトをしている。 そこには笹中と岡崎が働いている。
笹中はデパートが好きな女子大生、 岡崎は弁当屋と自宅の往復生活しか知らない女だ。
笹中は岡崎に対して嫌悪感を抱いており、 常に田中相手に岡崎の悪口を言っていた。
やがて田中は笹中と 弁当屋の近くにあるプールに通うようになるが、 田中は笹中と気が合わず一緒にいることに ストレスを感じはじめていた。

そんな時、田中よし子の自宅マンションに 「虫」が侵入して来る。 田中は毎晩「虫」を待つようになる。 「虫」がいつでも入って来られるよう ベランダの窓を開けうつ伏せで寝たまま・・・・・・。 その様子を向かいのアパートに住む景子が毎晩見ている・・・・・・。



観た人が、なんかみんな「女性ならでは」みたいなことを
言って見えた印象があるんですが、
自分は全然そうは思わんかったんだよね…。
いや、確かに描かれている様子は、いかにも女性同士における
人間模様って感じなんだけど。
感じなんだーけーどー!
でも、あれって別に女性だけじゃないことあれせん?
てゆーか、いかにも「女あるある」って感じのものが描かれとるだけだがん?
だって、なんつーか、もっと「女性」を意識させられる作品って、
要するにこのブログでよく言ってる「子宮の疼きが感じられる」ってことだと
思うんですけど、良し悪しの問題は全く関係なく
言うほど「子宮の疼き」は感じーせんかったよ?むしろ、女心がよくわかる男性が
書いてるような錯覚を覚えましたけど…。

てか、むしろ無駄な子宮内部の湿度があまりないおかげで、
この作品の面白さが出ていた気がするがんね。ええ。
要らんオブラートや抽象性や壮大なテーマがあるわけじゃなく、
かといって、特段イヤなものを煽り立てるわけでもなく、
ホントにポーンと、描かれているものが提示されているんだけど、
だからこそ、実に何とも言い表しにくい気持ちが渦巻いたし、
だいぶ心がザラザラしたもので撫でつけられた(笑)
現状に不満を垂れつつも、周囲に甘えまくってその場にとどまる姿とか、
「お金を貯めて将来は老人ホームに入る」のが目標の、
バイト先と家との往復だけの独身女とか、まー、ぶっ刺さることw
(午前中にテレビでまた世知辛い特集番組を見ていたのもあるんだけど)
そして、全体に充満する、「誰かと居ても孤独」なディスコミュニケーション感!
その曝け出されっぷりに、ちょっと目を背けたくなる気持ちに駆られた。
実は、自分の最近の悩みが「日常における生産性の低さ」なんだが(苦笑)、
その状況を、客観的な視点から舞台上に「ほれほれ~」って感じで
見せつけられたような気分だったw
(ホントに芝居の登場人物みたいな状況なわけではないですがw)

今回のお話、事前に内容も知らんかったし、だもんで役者さんもどんな配役なのか
全然わからんかったんだけど、絶妙でしたね…。
「あゆみ」でホントにいい女優さんだなーって思ってた秋葉さんが、
キモい女の役をどらキモく演じてて(←超褒めてる)、衝撃的だった(爆)
自分の中で、ますます株が上がりました。
あと、以前お世話になった麻原さんと山本さんも活躍しとらしてよかった。
ロビーで客出ししとるとき、麻原さんに(全然どうでもよい ※)感想を伝えたら
「そんなこと言うの、よくさんが初めてです」って言われたw
(※ 水着で舞台に立ってたのが羨ましい、とか)

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愛知県文化振興事業団第310回公演
愛知県文化振興事業団プロデュース 第11回AAF戯曲賞受賞作
「虫」

2012年12月7日~9日 @愛知県芸術劇場小ホール

作:市原佐都子
演出:にへいたかひろ
出演:秋葉由麻(フリー)、 麻原奈未(劇団オートバイ)、河原舞(フリー)、
    山本やすこ(よこしまブロッコリー)、和田美夏子(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)、
    Chang(プレジャーB)
演出助手・宣伝美術:おぐりまさこ(studio maco) 舞台監督・舞台美術:柴田頼克(電光石火一発座)
舞台監督助手:榊原耕平(よこしまブロッコリー) 照明:村瀬満佐夫
音響:尾関崇之(劇団ERATH) 音楽:にへいたかひろ 制作協力:株式会社ブリッジプロモーション
製作総指揮:長瀬武彦 企画製作:公益財団法人愛知県文化振興事業団

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by yokusang_09 | 2012-12-08 21:56 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

フェナントレン「GO UP!」@せんがわ劇場

上手いこと東京出張が重なりまして。
みっちり仕事した後、帰りに寄り道して、仙川まで。
今年の東京観劇のシメは、お友達の七菜ちゃんが出演するお芝居だがー。
しかし今年はアレだわ。出張も含めてよく上京しましたw
実家にはろくすっぽ帰れんかったのに、東京は12回行っておりました。
平均すると月1回…。多いときは2週間に1回くらいのペースになっとったw

c0025481_0361528.jpg【あらすじ】
舞台はとあるビル。
通用口から離れた地下の管理事務室で、だれにも邪魔されない深夜のゆったりとした時間を満喫するはずだった宿直の前林だったが、出勤時間を間違えた同僚の南がやって来て、困惑ぎみ。今夜、前林の密かな楽しみに、思わぬ新展開がありそうだったのに!!それに加えて管理事務室の向いの事務所の前に派手な面々が集まってきた。なんでも、この事務所の社長から、社員に緊急の招集があったが、その用件も意図も解らず、そもそも事務所の鍵が開いていない。不安に駆られて管理事務室で社長抜きの緊急ミーティングが始まった。ところが、今夜の訪問者はそれだけでは終わらなかった・・・・・・。エレベータ管理事務所に務める2人と、同じ階にあるタレント事務所の人々が入り乱れ繰り広げるワンシチュエーションコメディ!


名古屋の劇団「アトミックグース」がかつて上演した作品を再演ということだそうで。
アトミックグース、久しく観てないっす…。
個人的には、王道でどことなく上品なコメディってイメージがあるんですが、
その戯曲の持ち味はそのままだった。
最近観てないとはいえ、西田さんのコメディって好きなんですよ。
だから、東京でもちゃんと素材の味がそのまま楽しめたのは嬉しいがんね(笑)
聞くところによると、初舞台の方もいた、とのことなんですが、
まぁ、正直ちょっとテンポが悪かったり、雑な瞬間があったかな…
とは思いましたけど(笑)
何より主役の男性が、どら安定感あるいい芝居しとらして、
全体的には割と安心して観とりました。(大変偉そうな言い方で申し訳ありません…)
てか、なんか、あの味とか、安定感なんだよね。やっぱ欲しいのって。
あのタイプのお芝居だと。
そして、七菜ちゃんですが、いやー、モデルもやるだけあって
どえらい華がありました。あんなに足長かったっけ?(笑)

ちゅーか、全体的に(売れない漫才師とかが出てくる芝居なんだけどw)
華やかさがあって、個人的にはそれが結構重要な要因だったりもするんですが、
台本に対して丁寧に向かい合っている感じがして、なんか好きだった。
乗っかれるんだて、安心して。もうね、ホントそういうの大事なんだて!今の自分には!
あと、七菜ちゃんはもっと舞台に出ればいいと思う!
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by yokusang_09 | 2012-12-06 23:49 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

劇団あおきりみかん「よく聞く」@愛知県芸術劇場小ホール

c0025481_044350.jpg「女は聞く。罪の意識を消すために。そして、結末はどこに辿り着くのか?」
あるカウンセリングルームの一室。
女は、男の話を聞いている。
男は、眠れない日々を送っている。
聞いている女もまた、眠れない日々を送っている。
話すことで自分の行為を正当化したい人と、
聞くことで自分の罪悪感を消したい人。
誰が聞く人で、誰が聞かれる人なのか。
なにが本当で、なにが嘘なのか。
ミステリーに彩られた、逃亡型喜劇。
結末は誰にも言わないでください。 (CoRichより)


7人×7人のダブルキャスト。今回は、メソポタミアバージョンのみ観ました。
そんなに笑いがあるわけでもなく、ちょっとシリアスなミステリー、
ということで、今まで観たことある作品とは若干毛色が違ったかな。
でも、しっかり鹿目作品だったなぁとは思います。

ミステリーと言えど、西村京太郎とかが書いちゃうような壮大なモノってわけでもなくw
比較的シンプルといいますか、わかりやすいと言いますか。
ただ、メタと言っちゃうのは憚られるんですが、最終的には、
とっても演劇ならではって感じの構造の中で、何が本当で何が嘘なのかが
よくわからなくなるという点は面白かった。
あと、殺人犯が自分の罪悪感を消すためにカウンセリングルームにやってくる、
という話が軸に進んでいくのですが、段々と、女の嫉妬や愛憎ということに
スポットライトが当たってくるんだけど、
まぁ、それだってミステリーにはアリがちだとは思うんですけど(笑)、
ただ、なんだろ、そこに鹿目作品にある「子宮の疼き」がバンバンなんですよw
描かれている情景は、「再現」という設定になっていることもあって、
結構ミニマムで端的な感じなんですけど、でも、あのサバサバした中にこそ
現れるあの女性的な感覚。あてくし、あの感覚が好きなので、
今回もかってにゾワゾワしてましたw

しかし今回はホントにシンプルだったなぁ…。役者も7人だし。
んで、またキャスティングが絶妙。
てか、近藤さんがむちゃくちゃ上手かった。まったくイメージになかったことを、
どえらい軽妙にぶちかましまくってて、ヤラれましたw
後輩のフタヲカルリも頑張ってました。パジャマ姿が似合いすぎwww

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劇団あおきりみかん 其の弐拾七
「よく聞く」 (名古屋公演)
2012年11月29日~12月2日 @愛知県芸術劇場小ホール

作・演出 鹿目由紀
出演:(メソポタミアバージョン)手嶋仁美、松井真人、みちこ、登澤良平、正手道隆、フタヲカルリ、近藤絵理
(インダスバージョン):松野有加里、カズ祥、みちこ、とみィ(いちごメロン)、篠原タイヨヲ、川本麻里那、木下佑一郎
舞台監督:井上知也(鶴舞座)  舞台美術:松井組  大道具:岡田保(演劇組織KIMYO)
照明 :花植厚美(flower-plant)  音響:神坂立人(フリー)  衣裳:劇団あおきりみかん
宣伝美術:親泊麻由香(劇団オートバイ)  制作:劇団あおきりみかん
制作協力:タチカズナ(群青アパートメント)  映像協力:M.I.F.
名古屋公演共催:東海テレビ放送  企画・製作:劇団あおきりみかん

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by yokusang_09 | 2012-12-02 19:16 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

ベッド&メイキングス「未遂の犯罪王」@すみだパークスタジオ倉

c0025481_16481.jpg
実は今回の上京目的メインはこれだったのですー。
ベッドアンドメイキングス第2回公演。
雨の降る中、初めて降りる錦糸町の駅から歩きましたよ…。
てか、半蔵門線が錦糸町に繋がってるって初めて知りましたよ…。

今回は最前列での観劇だったのですが、なんと初めて、
開演前にブルーシートを渡された!
期待と不安が入り混じりながらの幕開け…。
前回は女子高生(役)だらけの芝居でしたが、今回は男だらけのお芝居。
冒頭、またしても、ほぼ全裸みたいな状態を拝みましたw
なんで今年は男性の全裸によくあたるのだろう…。5本目ですよw
バスタオルで前は隠していたけどさ…。

ブルーシートと、またしても男の全裸でちょっと覚悟はできていたのですが、
んまぁ、超絶ぶっ飛んだコメディだった。大の男が、舞台上でギャイギャイ!
ド田舎というより、場末感あふれる山梨県のとある町を舞台に、
男たちの夢とロマンと現実と打算があちこちに飛び散っていた。
登場人物がみんなむちゃくちゃキャラ立ちしていて、どらめちゃ濃厚。
おまけに仕掛けも凄まじい。だから倉庫(みたいな劇場?)でやっていたのか…。
劇場の外で土砂降りの雨とか、まさかの人間吊っちゃったり、
福原さんの自家用車で美術に突っ込んだり。つーか、あんなに何度も舞台美術を
破壊する芝居を今まで見たことがあっただろうか…。
ナンセンスなギャグもぶっこまれてて、それはそれはもうたまらなくカオス。
(宮崎駿が出てきてたし、巨神兵も出てきてたし、さらに武田信玄と対決してたwww)
久し振りにあんなにぶっ飛んだ芝居みたなーって気分だった(笑)
でも、別に暑苦しいとかってことは全くなくて。そこは役者もあるんだろうし、
福原さんのセンスでもあるんでしょうけど。
(そのせいか、ほんの少しだけ商業っぽい臭いがしんでもない)
役者ってことでいえば、今回もキャスティングは秀逸だったなぁ、って思う。
個人的には富岡晃一郎せんせいがいっぱい出ててよかったんだけどw
兄役として喜安さん立てたのは絶対正解だったし。(多分あの辺が暑苦しさを中和している)

そうそう、今回の芝居、むちゃくちゃ騒ぎ立てる中で、ひとつ、
なかなか刺さる台詞というかテーマがあるんですよ。
「大きな想像力を働かせろ」
よくよく考えてみるとあの台詞を声高に叫んでいたのは一人だけだったんだけど、
全体のあまりのバカ騒ぎ具合と、台詞を発する役がキチ○イみたな役なので(笑)、
場合によってはスルーしかけるんだけどw、芝居というものを観にきていて、そして
まさに現代(ついでに、この2012年の現在、と言えば、よりしっくりくるか?)を
生きる私たちに、強烈に刺さってくる台詞。
いちいち解説するのは野暮な気がするし、政治的発言も含んできちゃうので
控えますが、でも、まったくもってしてそうでしょうよ。想像力の欠如。
幸せの沸点の話も出てくるあたりからして、今に始まった話じゃないと
言いたいんだろうなぁ。だからこそ、はたと気づかされるんですけど。
ちなみに、自分はこの3年間くらい、よく職場で
「ちょっと想像すりゃあわかることだろ」とか口走ってますので、
大変に共感しました(笑) 
でも、なんだかんだで自分もそうなんだが。
目の前のことにいっぱいになってまって、想像する余裕がなかったりサボってしまったり。
あー、でも、今にして思うと、前作「墓場、女子高生」も何だかんだで想像力の欠如とか、
そういうことが一つテーマとしてあったような気がする。「なんで生き返らせたのか」とかね。
今さら思い出すなって話ですけど。

-------------------------------------------------------------------
ベッド&メイキングス 第2回公演
「未遂の犯罪王」 
2012年11月10日~18日 @すみだパークスタジオ倉

作・演出:福原充則
出演:富岡晃一郎、喜安浩平、野口かおる、佐藤銀平、髙山のえみ、橋本淳 
    藤原慎祐、松下太亮、吉川純広、吉田ウーロン太、小林顕作、山本亨
美術:稲田美智子 音響:高橋真衣 照明:河上賢一 衣裳:髙木阿友子
映像:ムーチョ村松&石田肇 演出助手:矢本翼子 舞台監督:森下紀彦
宣伝写真:露木聡子 宣伝美術:木村三晴 制作助手:重田知子 制作:笠原健一
制作協力/PRAGMAX&Entertainment 企画・製作:ベッド&メイキングス


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by yokusang_09 | 2012-11-17 23:01 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

猫のホテル「峠越えのチャンピオン」@ザ・スズナリ

c0025481_0232662.jpg
中村まこと&市川しんぺーの両氏が
久々に出演ということで、期待感高めで行ってきた!
どうでもいいんだけど、なんか冒頭、
えらいデジャヴ感があるなぁ、って
思ってたんですけど、わかったよ。
8月にスズナリで観た「くじけまみれ」でも
由紀さおりの「夜明けのスキャット」が流れてたし、
動物電機の正岡さんが出てきて、しかも土下座してみえたわwww
なんなんでしょうか。
100%関係ないとは思いますけど、でも最終的な印象としてつながらなくもない。

作品としては、「イメチェン~服従するは我にあり」にちょっと似てなくもない。
まぁ、あくどい政治家が出てきて、裏の世界を見せてくるってところの程度ですけど。
でも、かなり濃厚だった「イメチェン~」に比べると、今回の作品はだいぶあっさり。
味はあっさりなんだけど、でも構造はだいぶ複雑なの…。
ちょっと一瞬ついていけなくなりかけたがんねw
シーンがバラバラ飛ぶし、だれが軸となるのかもよくわからんくて、
気を抜くとわけわかんなくなりそうだったんだよね…。
客席に持ち込んだ傘に気を取られたか?(笑)

なんでも、千葉さんが昔見て大好きだった「木枯し紋次郎」を参考にした作品らしい。
確かに言われてみると、時代劇的な謎解き展開かもしれません。
あと、別に、ヒーローによる勧善懲悪モノってわけでもないのところとかも。
てか、「時代劇」という視点で見ていくと、なんか色々と紐解けて面白い。
そして、作者の千葉さんが言っていた「今しかできない芝居」っていうのもちょっと納得。
たしかにさー、自分よりも大人な世界なのよー。
昭和ムード漂う落ち着きと、登場人物たちがこれまでの人生で重ねてきた
業のようなものが作り出す、あの千葉戯曲の世界はあっさりだけどしっかりした
味付けで今回も堪能できました。ただ、いつもより大人な感じだったかな…って感じ。

しんぺーさん出てるから「もち肌」とかやってくんないかなぁ、って思ってたんですけどw
案外なんか小汚い感じの役どころだったのでw、あんまりなくて。
中村まこと先生によるジュンジュンしちゃう演技も、出番としては少なめだったように
思うもんで、なんかこの辺が「あっさり」の要因の一部ではないかとも思うのですがw、
ガンツさんが、どらめちゃムカつく落ち目の政治家役を好演しとったのと、千葉さんが
落ち着いて怖いオバサン役を演じてみえたので、ムフムフでしたw
てか、役者はみんなよかったんだよねぇ。
実は、猫ホテの役者さんみんな好きだから、あたしゃよかったよ。
(岩本さん出てたらもっと嬉しかったけど)

---------------------------------------------
猫のホテル 「峠越えのチャンピオン」

2012年11月8日~18日 @ザ・スズナリ

作・演出:千葉雅子
出演:森田ガンツ、中村まこと、市川しんぺー、佐藤真弓、村上航、いけだしん、千葉雅子
   前田悟、政岡泰志(動物電気)
舞台監督:藤田有紀彦  演出助手:相田剛志  美術:原田愛  照明:斉藤真一郎(A.P.S)
音響:富田聡 衣装:佐藤明子 宣伝美術:榎本太郎(7x_nanabai.inc)
宣伝写真:引地信彦 制作協力:那須みちの 制作:Little giants 製作:大橋さつき 猫のホテル

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by yokusang_09 | 2012-11-17 16:33 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

牛乳地獄「冥土ダイバー」×金星ロケット「透明人間のためのスラップスティック」@G/pit

とってもハイペースで作品を作り続けている牛乳地獄と、夏の「名古屋学生演劇祭」で
彗星の如く現れた(ってことでいいのかしら?)金星ロケットの合同公演。
金星ロケットには、夏に客演した虚構オメガで一緒になった役者さんも出演ということで
仕事帰りに拝んできましたよ。でも、スーツリーマンが客席にあまりいなくて、不安だったw
c0025481_2217297.jpg
牛乳地獄 act.8 『冥土ダイバー』
原案:服部半僧 作・演出:桐原工務店

▽今回はちょっと熱めの物語!頭使って、身体使って、
汗だく疲れて明日も仕事!?趣味の一つも出来やしねえ!
牛乳地獄がお贈りする時空を越える限界ギリギリ酸欠寸前
SF青春アクションドラマ??なんだかごちゃごちゃしておりますが、
最近涼しくなりましたね。

******************

金星ロケット 第2号 
『透明人間のためのスラップスティック』
作:古澤龍平 脚色:佐藤威

▽透明人間見たことありますか?
とある高校の理科室で科学教師の徳田(通称ドクター)
は今日も怪しい実験を繰り返す。
透明人間ってのはさ、見えないから透明人間なんだよ。
ワンシチュエーションで描くハートウォーミングコメディ。
はやく人間になりたーい



牛乳地獄は公演を重ねるたびに何か変化があるなーって思っているんですが、
個人的には、これまでで最も演出のやりたいこととと、役者の演技なり身体なりが
かみ合っていたなぁっていう印象だった。
色々と「残念」な主人公が、溺れることで過去と現在を行き来して、
何度も意中の娘と付き合おうとするがちっともうまく行かなくって…というお話。
まぁ、ありがちといえばありがちなのですが、そこにヤンデレの同級生が絡んでくることで
ちょっと怖くなるというか、面白くなってくるというか。
でも何より、その比較的シンプルなお話が、方々がかみ合ってくることで、
とってもストレートに面白かったんだわね。
例えば、主人公を演じていた藤村昇太郎君の、元々持っている質感だったり、
全体のダンスだったり。
桐原君の怪演具合とかは、キワキワ役者としてはシンパシーっていうかw
あと、一人だけムダに競泳水着だったのとかもイイネw
俺、密かに水着で舞台に上がってみたい願望がありましてw ヤラレタって思ったw
(でも大学時代に、舞台上で生着替えはしたことあるんですけどね…。)
ついでに言うと、スポーツウェア好きとしては、あの水着のデザイン等が気になった…。
個人的には次回作もこの調子で行ってほしいなぁ、って思ってます。
ナスの出ハケがスマートだとなおよかったかな。(ナスの女優さんも適役だったねぇ)

金星ロケットは、前回観たのがえらくオシャレだったので、どんなのかと思っていたら、
高校の理科室を舞台にした、ワンシチュエーションコメディだったw
個人的にはもっとMac製品が似合う感じの作品を期待していたので、意外だったっす…。
でも、いろいろとセンスの良さは光っていたなぁ、という印象。
ピンクレディーの「透明人間」を使ってたのもよかった。70年代、好きだでw
(家に帰ってからもピンクレディーが離れなくて、都倉俊一作品を聞き漁ってしまったよ…)
華のある役者がそろっていて、ええ、なんだかとっても華やかな芝居になってた。
ただ、丁寧に作っているという印象もあったけど、もうホントにただのコメディなんだから、
もっとスピーディに、もっとドタバタしてしまった方がよかったんじゃないのかなぁ…と思った。
(それが簡単そうで実は大変難しいということはこないだ身をもって理解しましたけど)
でもこれから、劇団としてどんな方向性の芝居を打っていくのかが大変気になりました…。

なんだか全体的にエラソーな感想で大変申し訳ありません。本当にすみません。
しかし、あれだわ。
この公演全体を通して言えるのは、完全に藤村昇太郎祭りだったってことだがね!
もういっそ、最後に歌でも歌ってほしかったなぁ、とか思っちゃった(笑)
昇太郎君ファンにはたまんない2時間ちょいだったと思います。はい。
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by yokusang_09 | 2012-11-09 21:53 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)

劇団、本谷有希子「遭難、」@ABCホール

c0025481_1446080.jpg
初演は2006年。本谷有希子の代表作が6年ぶりに再演だということで。
しかし、主演が降板で、主役が女なはずなのに、
代役が男優でどうなんだろ・・・、
と思いながらも、やっぱし観たかったので、
虚構オメガで共演したカオル君と一緒に大阪まで行ってきました~。

いやー。本谷ワールド全開だったね。
でも、なんか、ブラックユーモアといえばそうなんだけど、ちょっと明るかった。
自分のことが可愛い女教師が、自分のムチャクチャっぷりを周りを巻き込みながら、
同僚の弱みを握って黙らせることで隠蔽しようと奮闘する物語w
(まぁ、間違っちゃいないよね…)
ぶっちゃけると、俺も自分が可愛い人間なので、主人公の思考が
わからんでもない。
いや、むしろ「あー、だよねw」みたいな感じで、軽くキャイキャイしそうだったんですけど。
ちなみに、俺が見立てるに、自分と負けず劣らず「自分が可愛い」カオル君は、
わかりすぎてイライラしたらしいですが。
(とはいえ、二人ともあそこまでロクでもない人間じゃないんですけどね…)

芝居が云々以上に、主人公に対する共感具合が珍しく高くて、
なんかそんな自分に驚いちゃったわよw 
同僚から「すぐに『自殺する』とかいうけど、そんな自分が可愛くてしょうがない人が
死ねるわけない」とか、ものすっごいグサッときました。てか、目からうろこ。
そうなのか・・・。そういうことなのか・・・。ああゆうのってB型だからじゃないのか・・・。
あ、でもB型は自分が大好きだから、どっちにしてもそうなのか!とかねw
でも、それとは別に思うんですけど、みんな大なり小なり自分のことが可愛いんですよ。
あの物語は、一人だけ異常に自分大好きな人がいて周りを振り回していたから、
ああいう風になっていただけで、よくよく考えてみれば、みんな言うほど、
純粋な他人への興味なんてないし、今、自分が生きることに対して必死なんですよ。
そういうイヤな部分をどうやって見せてくるか、というところが、
本谷さんは子宮の包まれてる感とか疼きで見せてくるので、
マイルドかつえげつなかったりするんですけど。

それにしても、主役(女優)が降板して、代役が男優って言われた時点で脚本を
男性主人公に書き換えたんだと思っていたんですが、まさかまさか、
菅原さんがそのまんま女装して女教師を演じてましたね。
まぁ、それも演劇的ウソなのかもしれんけど、頑張って女になりきるって感じでもなく、
結構素な感じでちゃんと女教師を演じられていたのは、やっぱすげーな…。
ちょっと猫ホテを思い出しちゃったよ。
(案外、猫ホテって男性が女性役やってたりするもんでw)
てか、キャスティング良かったよね。
松井さんが片桐はいりと不倫するって画が面白かった。
どうでもいいんだけど「ああ、この芝居ならこの役者観てみたいなぁ」って
思った女優さんが何人か浮かんだんですけど、なんと、
初演にみんな出ていたっていうのは我ながら驚いたwww


-----------------------------------------
劇団」、本谷有希子第16回公演 「遭難、」
(大阪公演)2012年11月2日~4日 @ABCホール

作・演出:本谷有希子
出演:菅原永二、美波、佐津川愛美、松井周、片桐はいり
美術:松本るみ  照明:佐藤啓  音響:藤森直樹(Sound Buster)  音楽:渡邊琢磨
衣装:澤田石和寛  ヘアメイク:二宮ミハル 大道具:俳優座劇場舞台美術部
演出助手:相田剛志 舞台監督:南部丈 制作:寺本真美
主催:ヴィレッヂ 企画・製作:ヴィレッヂ・劇団、本谷有希子

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by yokusang_09 | 2012-11-04 23:07 | 芝居を観てきた2012 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


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