カテゴリ:芝居を観てきた2013( 27 )

今年観た芝居を振り返り、ベスト5を選んでみる。2013

はいー。年末恒例。趣味の総括。
今年は、37本観てました。
去年に比べると少ないですが、去年より色々と忙しかったなかでは頑張った方かな…。
以下、リスト。(グレーになっているのはブログに感想を書いていないものです)

・ 1月24日 毛皮族 「ヤバレー、虫の息だぜ」@座・高円寺1
・ 1月25日 電光石火一発座 「Crazy Talk Floor anothere memory」@七ツ寺共同スタジオ
・ 1月31日 gaku united 「虹の袂を探しに行こう」@名古屋市南文化小劇場
・ 2月15日 牛乳地獄「かれる」@G/Pit
・ 2月16日 劇的ショウゲキジョウ「半神」@名古屋市千種文化小劇場
・ 4月 7日 演劇組織KIMYO「ジョナサン」@愛知県芸術劇場小ホール

・ 4月17日 劇団あおきりみかん「迷子の部屋」@名古屋テレビ塔
・ 4月21日 牛乳地獄「卒業」@G/Pit
・ 5月 3日 劇団「放電家族」「森海魚」@G/Pit
・ 5月 4日 東京芸術劇場/TBS 「おのれナポレオン」@東京芸術劇場プレイハウス
・ 6月15日 AAFリージョナルシアター2013~京都と愛知 vol.3~
        「Bungakuコンプレックス(羅生門/地獄変)」@愛知県芸術劇場小ホール
・ 6月22日 岡崎藝術座「(飲めない人のための)ブラックコーヒー」@北品川フリースペース楽間
・ 6月22日 劇団すごろく「酔先生のふで」@新宿SPACE107
・ 6月30日 ピチチ5 「はぐれさらばが"じゃあね"といった」@三鷹市芸術文化センター星のホール
・ 7月14日 やなぎみわ演劇プロジェクト 「ゼロ・アワー -東京・ローズ最後のテープ-」
        @神奈川芸術劇場大スタジオ
・ 7月20日 FUKAIPRODUCE羽衣「Still on a roll」@こまばアゴラ劇場
・ 7月27日 日本劇団協議会「プラモラル」@ザ・スズナリ
・ 8月17日 マームとジプシー「coccon」@東京芸術劇場シアターイースト
・ 8月24日 ミクニヤナイハラプロジェクト 「前向き!タイモン」@こまばアゴラ劇場
・ 8月24日 少年王者舘 「ハニカム狂」@ザ・スズナリ
・ 8月25日 ろりえ「木」@サンモールスタジオ

・ 9月 8日 10・Quatre「草莽の剣~幕末幻夢譚~」@中野テアトルBONBON
・ 9月14日  シス・カンパニー「かもめ」@Bunkamuraシアターコクーン

・ 9月15日 遊園地再生事業団「夏の終わりの妹」@あうるすぽっと
・ 9月21日  財団、江本順子「常に最高の状態」@ギャラリーLE DECO

・ 9月27日  KUDANproject「真夜中の弥次さん喜多さん」@こまばアゴラ劇場
・10月20日 快快「6畳間ソーキュート社会」@トーキョーワンダーサイト渋谷
・10月27日 ポムカンパニー「足跡、終わりなく、呼吸まで」@下北沢ONOFFシアター
・11月 2日 NODA・MAP 「MIWA」@東京芸術劇場プレイハウス
・11月23日 イキウメ 「片鱗」@青山円形劇場
・11月30日 毛皮族 「血も涙も靴もない」@森下スタジオ
・11月30日 大パルコ人「高校中パニック!小激突!!」@パルコ劇場
・12月 1日 マームとジプシー「モモノパノラマ」@神奈川芸術劇場
・12月13日 シス・カンパニー「グッドバイ」@シアター・トラム
・12月14日 iaku「目頭を押さえた」@こまばアゴラ劇場

・12月22日 少年王者舘「同級生~咲く汽笛~」@Last Waltz
・12月28日 猫のホテル「アバエスク」@ザ・スズナリ


まー、あれだわ。6月から関東に進出したのがデカイですな。
数えるまでもなく、今年は東京で観た芝居が圧倒的に多いwww
ついでに、東京及び首都圏のどこに行ってるか分析もしてみましたが、
1位:渋谷 2位:池袋・下北沢・駒場 5位:新宿・横浜 という結果でした。
渋谷は何だかんだで、相変わらず私にとってはよく使うターミナルやね…。
チケット代総額は、139,500円。長距離移動旅費は、36,900円でした。安いwww
そりゃもう、片道380円で下北沢行けますから。ぐへへ!
ちなみに、上京後は月4本芝居観るのが目標、と言っておりましたが、
結果としては、3.9本くらいなので、ちょっと追い込みが足らんかったね…。
あと、言っておきますが、ときどき、芝居のために東京転勤を了承しただろと言われますが、
そのようなことは断じてありません。ただ、強く否定できない状況であることは認めますw

ツイッターではこの時期、ベスト3を選ぶというタグがありますが、
ま、それはそれとして、このブログでは恒例のベスト5に行きたいと思います。
上手いとか、なんかそういうの全く関係なく、自分が最終的に印象に残ったもの、
というだけの基準だもんで、ほんとにねぇ…単なる自分の振り返りでしかないw

というわけで、今年はこれで。

・東京芸術劇場/TBS 「おのれナポレオン」 ☆
・やなぎみわ演劇プロジェクト 「ゼロ・アワー -東京・ローズ最後のテープ-」
・財団、江本純子「常に最高の状態」 ☆
・シス・カンパニー「グッドバイ」 
・iaku「目頭を押さえた」 ☆


ちなみに、☆印を付けたのが、むりやり3つに絞ったら、ってやつ。
そして、毎度の次点。あまりにも捨てがたいので、毎度選んでしまう。
(まぁ、これがベスト3だといっても、アリと言えばアリ)

・FUKAIPRODUCE羽衣「Still on a roll」
・ミクニヤナイハラプロジェクト 「前向き!タイモン」
・猫のホテル「アバエスク」


って感じでしたー。

来年もボチボチ観劇予定は入っております。
来年はまた仕事の状況がどうなるかわからないので、あれですけど、
やっぱりね、芝居とオシャレは心の栄養なので。観るでよw

それでは、良いお年を。
[PR]
by yokusang_09 | 2013-12-31 19:14 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

猫のホテル「アバエスク」@ザ・スズナリ

c0025481_1753412.jpg
今年最後のお芝居。
猫ホテで締めるのって何年ぶりなんだろ?
実はちょっと迷ってたんだけど、
やっぱり好きな劇団だから行ってきました。
結果から言うと、観に行って大正解。

確かにいつもの、ちょっと任侠ものみたいな、ケレン味のある作品とは
一味違っていたかなって感じ。少人数の芝居って言う意味では、
別に過去に2人とかってのも観たことあったから、そう珍しさは感じなかったけど。
夫婦で営むクリーニング屋に、キャバレーで歌う歌手&マネージャー夫婦がやってくる
という夫婦2組の織り成す、すれ違いや軋轢やら、そういったお話。
(どらざっくりな表現だなw)
ま、だで「アバ」エスクなんですけど。(ホントは歌手ばっかりなのかと思っていた)

まず何より、クリーニング屋のセットが最高。
この時点で、まずヤラれた!カッコイイ!
最初は、クリーニング屋夫婦の、ちょっと退屈そうないつもの会話。
でも、なんかいい具合に匂うんだよね。旦那のウラとか。
そこも含めてなんだけど、いつになく会話テンポが心地よくて。
村上さんの安定した演技と、佐藤さんの相変わらず激ウマ具合の賜物なのか。
(てか、それはそうに決まっているんだが)
そして、中村&千葉コンビも素晴らしい。
中村さんのあの害のない色気w 完全に永ちゃん気取りなんだけど、全然アリ。
あと、千葉さんは確かにデビットボウイみたいだったけど、
デビットボウイみたいなおばさんって、実際おるよねwww

夫婦2組になってドタバタし始めたかと思いきや、まさかの5人目の登場人物登場で(!)、
物語は大どんでん返しになっちゃうわけですが、俺、あの設定も好きなんだよな。
ちょっと(おそらくこれは美術的になんだけど)、最初に見た電界とか思いだした。
役者4人(+1人)で、あれだけの舞台美術のボリュームと、物語の大きな転換と、
そして何より、1時間半っていうのがよかったですな。
余計なものがないから、集中が途切れないし、純粋に楽しめた。
また、最後のアコースティックギターで4人で歌っちゃうところとかも死ぬほどかっこいい。

なんてゆーのか、確かに猫ホテって、ストライクな対象年齢は自分より上なんですけど、
今回はあえてあまり背伸びしない(お話って感じで、そこまで構えてない)設定だったが故か
自分自身もフラットに楽しめたし、あの年代の役者さん自身のかっこよさみたいなのが
すごく出てたと思うんだよね。
いつもと違う感じでひやひやっていうけど、なんだかんだでしっかり猫ホテでしたよ。
(ついでに言うと、ま、わたしゃこういう感じの方が好きですよw)

自分もあんな夫婦関係は嫌だけどw、あんな感じで芝居を創ってみたい。
今年最後、ホントに愛おしいお芝居に出会えてよかった。らぶ。

-----------------------------------------------------------------------

猫のホテル 本公演 「アバエスク」

2013年12月25日~29日 @ザ・スズナリ

作・演出:千葉雅子
出演:千葉雅子、中村まこと、佐藤真弓、村上航
声の出演(予定):森田ガンツ、市川しんぺー、いけだしん、岩本靖輝
美術:原田愛  照明:斎藤真一郎(A.P.S) 音響:富田聡
舞台監督:金安凌平  宣伝美術:榎本太郎(7x_nanabai.inc)
制作協力:Little giants 制作:大橋さつき  企画製作:猫のホテル
協力:(株)アスタリスク、(株)ギフト、(有)ゴーチ・ブラザーズ、(有)ザズウ

[PR]
by yokusang_09 | 2013-12-28 16:57 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

iaku「目頭を押さえた」@こまばアゴラ劇場

チラシ観ただけでビビッときて、予約したんですけど、
よくよく見てみたら、三重でもやってた作品でした。
そして、まさかの、名古屋でお世話になっていたニシムラタツヤさんに遭遇!
以前、スズナリで麦ちゃんに遭遇した時もびっくりしましたけど、
またしても、七ツかと錯覚www

c0025481_2242285.jpg【あらすじ】
江戸時代から林業を生業としてきた香茨山の山間にある集落、人見村高木地区。住民全員が例外なく「田舎」と称するこの土地で、「葬儀」を巡っていがみ合う二つの家族があった。伝統的な葬儀を守ってきた中谷家と、小さな葬儀社を開業した杉山家。高木地区では、季節労働である林業に携わる者が葬儀の取り仕切りを行なうことになっていて、現在この地で唯一林業を営む中谷家が長年に渡って「年行司」(葬儀を取り仕切る役)を務めてきた。その伝統的な葬儀の特徴のひとつに、「喪屋」という建物で通夜および葬儀を執り行うことがある。これは、死を「穢れ」という伝承から来ており、穢れを隔離する目的があった。一方、杉山家は、亡妻の故郷であるこの土地に8年前に越して来て、小さな葬儀社を開業。現役世代のニーズに併せた「家族葬」や「直葬」といった都会的な葬儀を持ち込んだ。古きを守る中谷家、新しきを取り入れた杉山家。主に中谷家の家長からの強い嫌悪が杉山家に向けられ、二つの家族は徐々に溝を深めていった。この二つの家庭にはそれぞれ高校生の娘がいる。彼女らはこの村唯一の同級生で、父親同士のいがみ合いなど気にすることなく、幼い頃から仲良く過ごしてきた。よく喪屋を秘密基地にして遊んで叱られたものだ。しかし、思春期を迎えた二人は同時に高校の男性教諭に恋をして、少しずつその関係にひずみを生じさせる。そのことをきっかけに、この二家族の関係は修復不可能なものになっていくのだった…。小さな田舎に生きる無名人たちの意地やプライドを、労働や生活や恋愛を通して観測。この土地におけるセンセーショナルなドラマは、抱え難い哀しみに、ほんのり希望を添えてくれるかもしれない。 (三重県文化会館HPより)


あたしゃ、なんか遼からは、あまり恋心が感じられなかったんですけどね…。
他人の恋心に、鈍感なときは徹底して鈍感なので許してください。

何か演出的に目立ったことがあるわけでもなく、ストーリーも奇想天外なわけでもなく
実に淡々と進んでいく会話劇なのですが、これが、実にいいんです。
実に巧い。テクストももちろんだし、会話のテンポも、
そしてそれを演じている役者もホントに巧い。

「淡々と」と言ったけれど、ちゃんと抜きのポイントとか笑いどころとか、そういうのも
ちゃんと作ってあるし、ストーリーも起承転結的なものがしっかりしていて見やすい。
(わしにとっちゃあ、案外重要なんですよ、これ…)
半ば飛び道具なのかと思っていた子役も、まさか、後半であんなにしっかりと
ストーリー的に存在を放つとは思ってませんでしたし。
(というか、まさか小劇場でちゃんと子役が出てくるとは思ってなかったので吃驚したw)
最後に、タイトルの意味が明かされた時の衝撃たるや…。
そして何より、登場人物たちの微妙な人間関係と、複雑かつ繊細な心情変化が、
実に丁寧に描かれていて、それが面白くて、ほぼずーっと釘づけだった。
これほど巧くて良質な会話劇って最近観たっけ…?って感じ。

当日パンフの演出のコメントに、「この劇が観る者にとって『何かについての』劇であるより、
『何か自体』であれと願う」という文言があったんだけど、上手く言えないんだけど、
確かに「何か自体」だったなぁ…。ド田舎の狭いコミュニティの中での関係性とか、
他人への嫉妬だったり、憧れだったり、それはそれで、確かにそうなんですけど、
それを忠実に描いていた、とか、「あー、僕もそういう経験しましたわ~」
みたいなことじゃなく、(ほんでもまぁ、大なり小なりしてるんですけど)
パッケージとして、自分の中の「何か」を、スコッと抜かれて舞台に載せられたような感じ。
その「何か」がまだ表現できないんでダメなんですけど、でもそういう、
一種の清々しさのようなものも感じたり。

いやー、よかった。実によかった。
もうその一言に尽きる。

とはいえ最後に、これだけ言わせて…。
この芝居観た後、カレー作って食べたくなるのって、俺だけだろうかw
(カレー食べたい。外食じゃなくて、自分で作りたい。)

----------------------------------------------------------

iaku vol.4 「目頭を押さえた」
〈ABCホールプロデュース作品(2012)ツアー企画〉

(東京公演) 2013年12月12日~15日 @こまばアゴラ劇場

作:横山拓也 
演出:上田一軒
出演:金替康博(MONO)、緒方晋(The Stone Age)、 魔瑠(遊気舎)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)、
    松永渚、うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)、七味まゆ味(柿喰う客)、野村脩貴(ルート)
舞台監督:武吉浩二(Quantum Leap*)  照明:池田哲朗(PAC West)
音響:三宅住絵(Quantum Leap*)  舞台美術:柴田隆弘  
演出助手:北山佳吾(iaku)、鎌江文子
衣装協力:田中秀彦(iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA)  
写真:堀川高志(kutowans studio)
宣伝美術・WEBデザイン:下元浩人(81 EIGHTY ONE)
制作協力:尾崎雅久(尾崎商店)、溝端恵理子 制作:笠原希(iaku/righteye)
協力:ABCホール  提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場(東京公演)
主催:三重県文化会館(三重公演)  助成:芸術文化振興基金 企画・製作:iaku

[PR]
by yokusang_09 | 2013-12-14 19:29 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

シス・カンパニー「グッドバイ」@シアタートラム

シス・カンパニーなのに、作・北村想&演出:寺十吾という、
なんか七ツ寺っぽいかほりのする組み合わせに惹かれて、
上京後、初めて平日に芝居を観てきました。
実は定時が遅いから、場所次第では7時スタートでも厳しいのである…
シアタートラムは三軒茶屋駅降りてすぐだから、まだ大丈夫なんだけど。
しかし、これこそ首都圏在住のメリットなのである。

そういえば、高橋克実がやたらとTシャツ来て宣伝してましたね…。
良く考えるとかなりアツいんだけど、まぁ、正直役者は事前は大きな要素ではなかったw

c0025481_23563269.jpg【あらすじ】
大学で哲学とミステリ文学を教える黄村先生には、なんと8人もの愛人があった。
諸事情から愛人たちとの関係を清算しなければならなくなった先生は、
助手の渡山の提案に乗り、ある計画をもくろむ。
そのために必要なのは「心身ともに健康で、かつ美人」の秘書だ。
先生のお眼鏡にかなって雇われたのは、三舞理七という若い女だった。
理七の見た目と喋りのギャップに面喰いつつ、先生は理七の協力によって、
計画を順調に進めていく。そしてあと一歩というところまで来たかに見えたのだが…。
(パンフレットより引用)


原作はよく知らないのですが、映画化を前提に書かれた太宰の未完の小説なんだそうで。
ただ、確かにあらすじだけ辿っていても、どうやらそんなに原作に忠実ではないそうで。
まぁ、面白けりゃ何でもいいんですけど。

舞台美術が、遠近法を派手に用いた漫画みたいなタッチのセットで、
芝居の内容(あとは衣装やその他美術も含めて)、なんか、
つげ義春の漫画みたいな世界観だった。
その世界観と合わせてなんだけど、結構細かいこと考えると、
これっていつの時代なんだろう…っていうのが引っかかると言えばひっかかったかな。
少なくとも太宰が死んだ後の時代ではあるんだが、衣装のイメージの割には
結構平成の最近のようにも見えるし。
ついでにいうと、この戯曲、よくよく考えるとその愛人との別れについては
一切場面として出てこないんですよね。事後の屋台での打ち上げのみ(笑)
もちろん、そういう描き方をしているからこそ、黄村先生の愛人関係の真実が
最後まで客にわからなくて、最後のストーリーへとつながるので、そこを見せろ、
と言いたいわけではないんですけど。
だけど、そのなんてゆーのかなぁ。その色々な謎の要素の複合によって、
その「そこだけの空間」っていうのが見事に出来上がっていたんだよな。
もしかしたら、妄想なのかもしれない。(だって愛人関係だって半分そうだったし)
パラレルワールド的な何かなのかもしれない。
そもそも、シアタートラムで北村想で蒼井優って!とかもあるしw (←失礼)
原作はシニカルコメディだとは言うけれど、そのシニカルさが実に切なくて、
でも最後はなんだか心温まっちゃうし、だからこそ、その「そこだけの空間」が
凄く凄く心地よかったです。(またシアタートラムって言うのもあるんだろうね)
よくよく考えてみると、なんかわかんないことが多くて、けむに巻かれているような
気持ちもしなくはないんだがw、そんなこたぁ関係ない。

あと、冒頭、別に役者に期待はしてなかったって言ってましたけど、
まぁ、役者目当てで行ったわけではないという意味で、「期待していなかった」
ということなんですけど(というか、「北村想」「寺十吾」にばかり目が行っていたw)
役者も相当良かったです。当り前ですけど、でも相当良かった。
あんなにテレビ出てくる人たちだけど、商業臭がほぼゼロw
よくよく考えれば、段田さんって遊眠社だし、蒼井優だってバンバン舞台出てるし、
(感想書いていないけど、9月の「かもめ」も相当良かった)
そりゃそうなんだけどさ。
おれ、実はおじさんが涙を流して泣くっていうのに結構弱くて、
(だから、東日本大震災後のテレビでおじさんが泣いてるのみて、朝から泣きしてた)
最後、段田さん演じる黄村教授が大泣きするシーンを見て、思わず泣きそうなりました…。
でも、そんだけ伝わってきちゃったってことだがんね。

いやー、よかった。年末に相応しい芝居だった。
そして、観た後、屋台で、おでんとぬる燗で一杯やりたくて仕方がなかった…。
(結局、その後大手町で友人と飲んだけど、燗酒しか実現しなかったw)

-----------------------------------------------------

シス・カンパニー公演 日本文学シアターvol.1【太宰治】
「グッドバイ」
2013年11月29日~12月28日 @シアタートラム

作:北村想
演出:寺十吾
出演:段田安則、蒼井優、江本佑、半海一晃、山崎ハコ、高橋克実
美術:松本るみ  照明:小川幾雄  衣装:前田文子  音楽:坂本弘道  
音響:岩野直人  ヘアメイク:赤松絵利  舞台監督:滝原寿子  
プロデューサー:北村明子  企画・製作:シス・カンパニー  
提携:(公財)せたがや文化財団・世田谷パブリックシアター  後援:世田谷区

[PR]
by yokusang_09 | 2013-12-13 22:30 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

マームとジプシー「モモノパノラマ」@神奈川芸術劇場大スタジオ

c0025481_1645915.jpg
夏に観た作品より、こっちの方が「らしい」作品なんだろうか。
なんだろうね。ってことで、2回目のマームとジプシー。

おそらく作者の出身地である北海道の町を
想定しているであろう、
田舎の小さな町が舞台。

子供のころに、おそらく誰しもが見てきた・感じてきたことが
吃驚するくらいのそのまま詰め込まれていた、って感じだった。
狭い地域の、狭いコミュニティ。でも、あの頃はあれがすべてだったんだよね。
でも、そこで繰り広げらていることは、良くも悪くも実に濃密だったと思うわけで。
楽しくて、幸せで、でもシビアで、時に残酷で。
大人になってから、別にそのコミュニティなり地理的空間の広がりが拡大しようとも
そんな変わらないんだよね。…ってことにも、ふと気づかされる。
むしろ、油断してるとすぐ狭くなるし、なんかむしろ狭くしてどっぷり浸かった方が
楽しいのかもしれないし。(最近の職場を見てると、楽しそうですよ。)

飼っていた猫が死んでしまったということをきっかけとして、描かれている喪失感って
ことなのかもしれないんですけど、喪失感とかノスタルジーとか、そういったものも
ありつつ、でも箱庭的に、結局今だって一緒じゃん?みたいなところも
暗に提示された感じがして、結構複雑な気分になりました。
(ちなみに、「箱庭」という点においては、舞台の作りはむちゃくちゃよかった。
元々あそこの劇場って客席の傾斜がきついんだけど、囲み舞台にすることで
その「箱庭」をみんなでのぞくような感じがしっかりできてた。
しかも、あれ、多分ハズレ(見えない箇所が多い)の席ないんだよね。すばらしい)

あとは、いわば勝手に上京して、実家に置いていったペットが死んで、
おセンチになるっていうのも、個人的にはいくつも取り方があって、複雑だったw
自分も、現在の実家を出てかれこれ6年目に突入なので何とも言えませんが、
結局、自分の中で田舎ってある程度昔のままであってほしいわけですよ。
でも、結局時間は流れるし、そこにとどまる人間にしてみりゃ、それが日常だし。
それを急に、普段ろくに帰省もしてこないのにそんなときだけ悲しがっちゃって…
「東京」へ出て行った人間のご都合主義みたいな見方もしちゃいつつ、
でも、それでもやっぱりその喪失感も想像できるわけで。
(でも、そういう意味では「あゆみ」だって似てるのに、あれはそうは思わなかったな)

まーね、いろいろ複雑。
ふわふわ~っとした世界観に載せて、何気にガッツリとぶつけられた感じがして。
面白かった、というか、そのぶつけてこられる感じが、むしろ大変魅力的なんだけど。


--------------------------------------------------
マームとジプシー11月12月公演  「モモノパノラマ」
(横浜公演)
2013年11月21日~12月1日 @神奈川芸術劇場大スタジオ
作・演出:藤田貴大
出演:石井亮介、伊東茄那、荻原綾、尾野島慎太朗、川崎ゆり子、成田亜佑美
    中島広隆、波佐谷聡、召田実子、吉田聡子
舞台監督:森山香緒梨  音響:角田里枝  照明:富山貴之
衣装:高橋愛(suzuki takayuki)  宣伝美術:本橋若子  制作:林香菜
主催:マームとジプシー  提携:KAAT神奈川芸術劇場
助成:ACY先駆的芸術活動支援助成

[PR]
by yokusang_09 | 2013-12-01 15:11 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

大パルコ人「高校中パニック!小激突!!」@パルコ劇場

c0025481_13394471.jpg【作・演出の言葉】
押忍!メカの次はバカだ!
バカとロックと短ランとジャージとタバコとタイマンとうまい棒と
プレハブと新田恵利の「冬のオペラグラス」とエロ本とバカ。
略してバカロックオペラバカだ。
近未来なのに昭和だ。20代30代40代の不良学生が
ロックを歌いながら高校中で小激突!
そんなの今しかできねえよ!バカ!
(劇団HPより)


初めて劇団先行をロッピーじゃなくて、カルワザステーションで獲りました…。
うち、あんまり近くにローソンがないのよ。ゆゆしき事態だわw

もうねぇ、感想なんて別にそんなないですよ。
一言。

死ぬほど素晴らし、バカバカしくてくくだらないwwwww
(もちろん褒め言葉です)

ただ、前回の大パルコ人に比べると、なんつーか、
バカ騒ぎ感というか、お祭り感が増しまくってますね。
多分、あまちゃんの勢いがあるのでしょう。
知りませんけど、でも間違いなく、クドカンと皆川さんのことを
その目線で見ている客は多数いる。
その辺もあっての、やたらサービスでした。
あとはあれやね、綾小路さんとか佐藤隆太でてますので、木更津キャッツアイ的な。
新旧クドカン祭り!

でも何がいいって、まぁ、私からしてみりゃドラマが舞台に寄ってるんですけど、
普段がそういうドラマなので、舞台で観てもしっくりくるというか(笑)
少路さんと三宅さんが頑張ってたから、なんかいつもの大人計画感もありましたけど、
個人的には、もう少し大人計画の色があれば嬉しかったかな、とは思いました。
(前回はもう少しあったんだよなー。感覚的なものかもだけど。)

それにしても、坂井真紀がすごすぎる。
かわいすぎるし、エロ過ぎるし、何でもできるなあの人…。
皆川さんが、相変わらず白ブリーフとか毎度のネタを「あまちゃん」後にも
惜しげもなく披露しながらも、でもやっぱり「あまちゃん」パワーで
ワッショイなのも大変なんか感慨深いものもあったんですが(笑)
何だかんだで、坂井真紀のあのさりげなく放出されまくる女優っぷりに、
感嘆しておりました。どらやばい。

以上www
実に贅沢な、バカバカしい3時間でした。

----------------------------------------------------------------
大パルコ人②バカロックオペラバカ 「高校中パニック!小激突!!」

(東京公演)
2013年11月24日~12月29日 @パルコ劇場

作・演出:宮藤官九郎
出演:佐藤隆太、勝地 涼、永山絢斗、川島海荷、三宅弘城、皆川猿時、少路勇介
   よーかいくん、宮藤官九郎、坂井真紀、綾小路 翔
音楽:綾小路 翔、上原子友康(怒髪天)、宮藤官九郎、小園竜一、坂本慎太郎、富澤タク 
   益田トッシュ、三宅弘城、向井秀徳、横山 剣(クレイジーケンバンド)
音楽監督:益田トッシュ 美術:小泉博康 照明:大島祐夫 音響:大木裕介 衣裳:伊賀大介
ヘアメイク:大和田一美 振付:八反田リコ アクション指導:前田 悟 映像:上田大樹 
ローディー:上甲陽仁 演出助手:大堀光威/佐藤涼子 
衣裳助手:戸田京子/伊澤潤子/梅田和加子 舞台監督:榎 太郎 イラスト:おおひなたごう 
宣伝写真:三浦憲治 宣伝美術:箭内道彦(風とロック) 宣伝:吉田プロモーション
制作:河端ナツキ/北條智子/赤堀あづさ/能美山しの/池邉里枝 
プロデューサー:長坂まき子/田中希世子

[PR]
by yokusang_09 | 2013-11-30 23:25 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

毛皮族「血も涙も靴もない」@森下スタジオ

c0025481_1731039.jpg
番外公演という位置づけなんですかね?
でも、本公演だよね?実際。

3つの話が同時進行。
孫3人を連れて突然出ていった嫁に、生活費やら自動車やらをたかられまくる姑、
喧嘩ばかりしているレズカップル、
歌に惚れ込みパトロンとなったおじさんと、ちっとも大成しようとしない女。

何の脈略があるのかw
「どこでもできる芝居」ということで、セットも豪華なんだか
簡素なんだかみたいな作りで、かなり激しくパネルが動きまくる。
(パネル位置を覚えるのが大変だったそうです)
今回の森下スタジオを野外に見立てているとのことなので、
あえてがらんどうな感じに見せているんだと解釈はしましたが、なんかなぁ・・・。
やっぱりスースーなのはいただけないw

3つの話がたいして重なりあうわけでもなく、アンサンブルとか言えば
いいのかもしれないけど、まぁ、ただ、銭ゲバとか人間のあらがえない、
理不尽でくだらない欲求だとか、そういうものがベースになっているという点では
共通しているかな・・・。
突然のおっぱいポロリとか、「びっこ」連発とか、
その辺はしっかり江本さんだとは思うんですけど、やっぱりイマイチなんなのかが
見えてこなかったなぁ。。。と。珍しく否定的なこと書いてますけど。
いままでってわけわかんなくても、あの「どっひゃー」って感じが
たまらなく好きだったんだけど、この公演ではほぼ封印されていたし。

てか、後で知ったんだけど、森下スタジオってセゾンの財団が管理してるんだよね。
んで、毛皮族ってセゾン文化財団から助成もらってるから、
これってある意味では、特におじさんと女の話なんか、
堤さんと江本さんの関係だったりするんですよねw
堤氏への追悼作品であるとすれば、それなりに味わい深いものも
あったかもしれないけど、なこたぁ知らなんだもんで、いかんがね。
やっぱ毛皮族には、あの派手さかを期待しちゃうんだよねぇ。だめかなぁ。

ただ、役者さんの演技はなんかいつになくよかった。
特に江本さんのおばさんの演技。あの、物語では直接語られないけど、
じわじわと見えてくる嫁の家での原因とも言える、あのウザさたるやw 
実に味わい深かったです。
なんかもっと事前情報を仕入れて観たかったなー。すんません。

-----------------------------------------------
毛皮族 マル秘公演 「血も涙も靴もない」

2013年11月27日~12月1日 @森下スタジオ

作・演出:江本純子
出演:金子清文、柿丸美智恵、羽鳥名美子、高野ゆらこ、延増静美、高田郁恵
    田島冴香(東京タンバリン)、江本純子
舞台美術:池田ともゆき  舞台監督:村田明  衣装:坂東智代
チラシイラスト:菅野 旋  アートディレクション:twominutewarning
制作:リトルジャイアンツ  協力:アズランド、クレイ、スターダス21、ダックスープ、マッシュ
助成:セゾン文化財団
企画・製作:毛皮族

[PR]
by yokusang_09 | 2013-11-30 16:59 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

イキウメ「片鱗」@青山円形劇場

c0025481_16474316.jpg【あらすじ】
ある地方都市、金輪町。住宅地の十字路。
その一角に安斎家が引っ越してくる。
隣人の大河原、堀田、佐久間らは、父と娘二人の安斎家を好意的に受け入れる。
しばらくして十字路の四家は、堀田家のホームパーティで顔を合わせた。
その時、堀田家に何かが侵入した痕跡が見つかる。
最近十字路で不審な人影があるという噂もあり、住人は漠然とした不安を感じる。
数日後、佐久間は大河原家を訪れ、理不尽に「許さない」と連呼し、大河原家を混乱させる。
正気を失った佐久間は大河原家を飛び出し、姿を消した。
町外れで保護された佐久間は病院に入り、そこで自殺する。
そして住人たちは十字路近辺の植物が不自然に枯れ始めていることに気がつく。
大河原家の妻も精神に変調をきたし始める。
全ては安斎家が越してきてから始まった。
安斎家の娘、忍は、大河原家の息子、和夫に、一連の奇妙な出来事は自分に関係があるとほのめかす。
人の住処につきものの、ありふれた怪奇現象。
その片鱗を掴んだことが、大きな間違いだった_。



呪いの生理!呪いの生理!
って最初は喜んでましたけど、段々とじわじわ怖くなってきた。

いやー、何が怖いって、その肉体関係から生じる呪いの連鎖っていうの?
わかっているけど、最後には受け入れてしまうその怖さっていうの?
なんか、もうこれ以上言えないけど、ちょっとなんか反省しましたよ…。
ホント言えねーなw

その土地に対する思いとか、新しい土地に対する期待と不安とか、
ちょうど今年引っ越しして、その土地で除染とかやってたので、
まぁ、それは違うんですけど、比較的「ああ」と思う部分もあったりして。
ホラーって言うほどのものでもないんだけど、
何か自分自身の経験とかそういったものと結びつくと、
急にじわじわとくるんですわ・・・。
しかし、あの着想って何から得たんだろう。生理が始まったら、
家の周りで怪奇現象が起こりまくるだなんて。どー考えても、
やっぱり呪いの生理だがね、あれw
(すんません、すぐ生理とか言いたがるんです。もうこのテーマがきた時点で諦めてちょ)

「女の子」から「女性」になり、そして子宮から体内生成物を排出したら
(※不適切な表現だとは承知ですが、今回はあえてこういう表現をしています)、
まるでデトックスしたかのごとく本人はその呪縛から逃れられる。
いつぞやの経皮毒の話みたいで、まぁ、不愉快だったというと
全く当てはまらないんだけど、ちょっとその話を連想させられて、
まぁ、めんどくさい思い出を思いださせらました。

それにしても、イキウメのあのスタイリッシュさはやっぱり大好き。
円形舞台も実にうまく使っていて、周りを取り囲んで、
ご近所の様子を伺うというのもなかなか面白い演出だった。
露骨さもなく、まぁ、マイルドといえばそうなのかもだけど、
実に示唆的に人間のいやらしさを炙ってくる、という点においては、
もう少し露骨に出してくる他の劇作よりは好きだったりします。
なんつーか、静かな高揚感っていうのかな。すごく好きでした。
あと、手塚とおるの使い方がぜいたくすぎwww

あー。何にしても、ひとまず色々反省。
あと、みんな、ちゃんと避妊はしましょうね。
(間違っても、私が誰かを妊娠させたわけではありません)

----------------------------------------------------------
イキウメ 「片鱗」
(東京公演)2013年11月8日~23日 @青山円形劇場

作・演出:前川知大
出演:森下創、清水葉月、大窪人衛、安井順平、岩本幸子、盛 隆二
   伊勢佳世、浜田信也、手塚とおる
舞台監督:谷澤拓巳  美術:土岐研一   照明:松本大介   音楽:かみむら周平
音響:青木タクヘイ  衣裳:今村あずさ  ヘアメイク:西川直子  演出助手:熊井絵理
宣伝美術:鈴木成一デザイン室   制作:湯川麦子   プロデューサー:中島隆裕
助成:文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
主催:イキウメ/エッチビイ

[PR]
by yokusang_09 | 2013-11-23 22:39 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

NODA・MAP「MIWA」@東京芸術劇場プレイハウス

c0025481_052439.jpg正直、キャストも無駄に豪華だし、
おまけに美輪明宏がモチーフだし、
なんか媚びてんなー(笑)とか思っちゃって
正直あまり期待はしてなかったんです…。
我ながらむちゃくちゃ言っとるね。

あと、どうでもいいけど、初めてスマホで電話先行に
挑んだんだけど、スマホやりにくかったわー。
イヤホンマイク必須。顔の皮脂で画面が反応しーせんくなるでかん!

で、とりあえず率直な感想としては、「意外だった」。
観ながらなんとなーく感じてて、んで、レビュワーのブログとか見てて
ああやっぱりって思ったんだけど、ちょっと遊眠社風なんだよね。
過去の戯曲にそこまで詳しいわけじゃないから、あれなんだけど、
遊眠社時代のモチーフが随所にあったらしい。
遊眠社っぽい作品っていうのは、どうやらNODAMAPファンには
評価が分かれるというのは、「パイパー」のときに実感したので、
おそらくこの作品も好みが分かれと思う。
でも、戦前から平成の今の時代を生き抜いてきた美輪明宏という人物を
野田秀樹風に描こうとすると、やっぱりそうなるんだろうなーっていう、
感じはする。何の根拠もないし、説明もできないんだけど。
でも、そっちの方がしっくりくるというか。別にアングラじゃないんだけど、
そのかすかな時代の残り香をさせるというか。
いや、やっぱり説明できないな…w

意外だった、というのは、なんだかんだで野田秀樹作品なんだけど、
本人いわく出鱈目に書いたらしいんだけど(でも肉薄しようとはしたらしい)、
それでも結局のところ、美輪明宏が描かれていた、ということ。
それもかなりストレートに。
実は最後、ラストシーンで「愛の賛歌」が流れたとき、自分は、美輪明宏が
出演するピアフの芝居を見ているような気分になった。
美輪明宏主演の「エディット・ピアフ物語」を観るとよくわかるんだけど、
美輪がピアフを演じながら「愛の賛歌」を歌うとき、二人の人生の
重なりのようなものを感じるんだが、まさか、最後の最後に、こんな風に
「美輪明宏」という人物を舞台上に立ち上げてくるとは…!
芝居の冒頭から、古田新太が美輪明宏の格好をして登場してくるという、
よもやの出オチからスタートしたくせしてw、(しかも、その後もほぼそのままw)
最後にこんな鳥肌が立つような気持ちにさせられるなんて、思ってもみなかった。

あと、もうひとつ「意外」だったのは、かなり役者力がすごかったってこと。
正直、今回の芝居は、いつになく役者力で見せてたと思う。
(逆に、もしも役者がポンコツだったら、この芝居はかなりツマらんかったと思う…)
宮沢りえは野田の舞台で何度か観たことあるけど、今までで一番ハマリ役だった。
少年時代を演じているときは、ちゃんと少年だったし、大人になってからは
ちゃんと男であり、女だった。
何故か印象に残っているのは、銀巴里に出演者の家族がやってきて
「オカマだ」「気色わるい」といわれ自殺してしまった場面。
家族に向かって「お前らが殺したんだ」と怒るシーンは、客席にまで
その気持ちが飛んできて(←これは、感動とか共感とは違うものです)、
軽くアウアウしてしまったw いやー、ホントによかった。
瑛太もよかったよー。少年時代の美輪少年との淡い恋のシーンにときめきましたw
小出恵介は、なんかえらく雑な扱いだったような気がしたなw
井上真央もしっかりと脇を締めてて。まさかあんなに安定感のある役者だとは。
野田さんは…小室哲哉みたいだったねw

そしてやっぱり感じざるを得ないのは、美輪明宏というモチーフの凄さ。
確かに、怪物だわw
んで、こんなすんげーモチーフに果敢にも挑んだ野田さんにも拍手。
いや、面白かったです。
---------------------------------------------------
NODA・MAP 第17回公演 「MIWA」
2013年10月4日~11月24日 @東京芸術劇場プレイハウス

作・演出:野田秀樹
出演:宮沢りえ、瑛太、井上真央、小出恵介、浦井健治、青木さやか
    池田成志、野田秀樹、古田新太
美術:堀尾幸男  照明:小川幾雄  衣装:ひびのこづえ  選曲・効果:高都幸男
振付:木佐貫邦子  美粧:柘植伊佐夫   舞台監督:瀬崎将孝  プロデューサー:鈴木弘之
企画・製作:NODA・MAP
主催:NODA・MAP
共催:東京芸術劇場(公益財団法人 東京都歴史文化財団



[PR]
by yokusang_09 | 2013-11-02 23:51 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)

快快「6畳間ソーキュート社会」@トーキョーワンダーサイト渋谷

c0025481_23372695.jpg新生快快。
危うくキャンセルする羽目になるところでしたが、
観に行くことができました。よかった…。
実は前日、休日出勤のせいで、1時間半しか寝てなくて、
途中で寝るんじゃないかと思い「強強打破」を
飲んで観劇、という初めての経験をしましたが、
ちゃんと芝居中は効果があったというか、
超楽しかったので、全然眠くなりませんでした。イエイ。

テーマとしては、前作の「りんご」とちょっと似ているのかもしれないけど、
僕としては本作の方がより「快快」っぽさがあった気もするし、しっくりきたかな。
まぁ、正直、最初は、iPhoneラブ芝居なのかと思ってましたけどw
(いや、でもスマホではなく、iPhoneへの愛が滝のようにあふれていたことは事実である)

東京に暮らす、一組の男女カップルのお話。
もちろん二人ともiPhoneユーザーですw
とにかくiPhoneがないと、もう生活ができない。
二人でいても、iPhoneいじってそれぞれの時間を過ごすような感じ。
だけど、彼女の妊娠が発覚すると、そこから曲がりなりにも二人の空間となり、
今よりも先の(そのお腹の子供にとっての)未来に視線が向く。
その未来というのを果たしてどこまでとらえるのか、どんなことがあるのか
それは、まぁ、わからないと言えばわからない。
大体、地球は最後は太陽に飲み込まれてしまうというのだから、
最後の最後は絶望なのかもしれない。
でも、それでもやっぱり、未来に向かって進んでいくんだ、
ということなんだと思う。多分だけど。

まぁ、正直言うと、観てるときは、小ネタにかなり癒されたのが一番ですけどねw
期待を裏切らないオシャレな空間と、なんかこじゃれた悪ノリにガッハガッハ笑ったし。
「男か女か見分けるアプリ」って言って、人に向けると「ちーん」「まーん」とかwwww
山崎さんはまたカッコよくなっていた。ケツだしてましたけど。
あたしゃ、正直、篠田演出っていうのが、かなりの快快のミソだと思っていたんですが、
(あまり以前から見ているわけではないので偉そうなことは全く言えないんですけど)
以前よりも、よりスマートさを増してきたという感じがしてた。
大人になっちゃったって感じじゃなくて、クールなの。

だから、そういう安心感みたいなものもあって、大変楽しく観させてもらいました。ハイ。
いや、ホント、疲れた体にはよく効きました…。

--------------------------------------------------------------
快快 「6畳間ソーキュート社会」
2013年10月18日~20日 @トーキョーワンダーサイト渋谷

作・演出:北川陽子
出演:野上絹代、山崎皓司
舞台監督:佐藤恵  舞台装置:佐々木文美  照明:中山奈美
音響:星野大輔  音楽:mochilon (三毛猫ホームレス)  衣装:藤谷香子
振付:野上絹代  ドラマトゥルク:セバスチャン・ブロイ  
ポートレート衣装協力:Jenny Fax, MIKIO SAKABE  ポートレート撮影:寺沢美遊
タイトル原案:辺口芳典  撮影・記録:加藤和也  宣伝美術:小林剛(某)
制作:河村美帆香

[PR]
by yokusang_09 | 2013-10-20 23:29 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

おしらせなど

☆気軽にコメントしてちょお
*エキサイトIDをお持ちでない方はコメントを入れるときに、ご自分でお好きなパスワードを入力してください。

☆記事の内容に関係のないコメント・トラックバックはこちらの判断で削除させていただく場合があります。

☆現在、スパム対策として、当ブログの記事にリンクのないTBを拒否する設定にしています。(エキサイトブログはリンク無しでも可)。

お気に入りブログ

フランス落書き帳
広島きのぴーワールドヽ(...
勝手気ままに書き綴りたいこと
おてんば日記~~魅惑のゲ...
パルケのひとりごと
やっとかめ どっとこむ
北欧建築ゼミ アアルト
グッドデザイン フォー ミー
龍眼日記 Longan...
smilecircle
近代建築ゼミ Moder...
-since 1984-...
ユロ*グラフィック ニュ...
メンズファッション塾-ネ...
コペンハーゲン mell...
青山おしゃれ古着店
バンコク mellow ...
グッドデザインニューヨーク
橙通信/堀江宏樹ブログ
WITH LATTICE

カテゴリ

全体
ナゴヤだがー。
芝居を観てきた2017
芝居を観てきた2016
芝居を観てきた2015
芝居を観てきた2014
芝居を観てきた2013
芝居を観てきた2012
芝居を観てきた2011
芝居を観てきた2010
芝居を観てきた2009
芝居を観てきた2008
芝居を観てきた2007
芝居を観てきた2006
芝居を観てきた2005
映画を観てきた。
ファッション
多事争論@ナゴヤ
探検・発見@ナゴヤ
のみくい@ナゴヤ
おでかけ@ナゴヤ
アイチだがね。
物欲との死闘
ギフもええよ。
ナガノの近く。
よそんとこ
たびにでたがね。
よくさん日記
芝居稽古日誌
東京暮らし
このブログのこと
未分類

最新のコメント

>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 21:51
新しいPENTAX、いい..
by yattokamedagaya at 16:52
>秋津さま 私も初めて..
by yokusang_09 at 23:40
ご来場ありがとうございま..
by 秋津ねを at 18:23
>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 21:58
記事とは直接関係ないんで..
by yattokamedagaya at 14:23
>やっとかめさん ..
by yokusang_09 at 00:43
別の回転レストランに、昔..
by yattokamedagaya at 16:17

最新のトラックバック

物質文明、情報社会と融合..
from dezire_photo &..
ヤング≒アダルト
from 龍眼日記 Longan D..
ヒミズ
from 龍眼日記 Longan D..

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
more...

タグ

(170)
(139)
(50)
(48)
(39)
(37)
(34)
(28)
(20)
(20)
(20)
(14)
(14)
(9)
(8)
(7)

検索

最新の記事

佐久島で開催のオールナイト映..
at 2017-10-12 01:35
ぼくのデジタル一眼レフデビュ..
at 2017-09-28 01:14
日本総合悲劇協会「業音」@東..
at 2017-09-13 22:45
八月納涼歌舞伎第三部「野田版..
at 2017-08-17 23:39
少年王者舘「シアンガーデン」..
at 2017-08-10 22:00
落ち着いて物事に向き合えない。
at 2017-08-09 00:28
第七劇場「人形の家」@三重県..
at 2017-07-16 23:56
公演のご案内(衣装として参加..
at 2017-06-18 15:33

ブログジャンル

つぶやき
演劇