カテゴリ:芝居を観てきた2014( 44 )

今年観た芝居を振り返り、ベスト5を選んでみる。2014


大晦日ですね。
毎年恒例の、今年観た芝居を振り返り、ベスト5を選んでみたりするのをやります。
2014年に観たお芝居は以下のとおりでございます。
なんか、仕事が忙しかったんですけど(今年の月平均残業時間88時間近いので)、それでもまぁ、当初目標の月4本ペースはクリアしてました(笑) 
芝居53本(2回見たものも含む)、ダンス3本で、合計56回、劇場に足を運んだことに。あともう一息ってところで、最高記録更新はならず。いや、ホントはもう少し予定していたものもあるのですが、天候やら仕事やら、はたまた体調の関係で行けなかったものもあり、それも観てたら、60本は超えておりました。とはいえ、別に記録のために観ているわけではないのだが。

【芝居】
◆ 1月11日 SOM企画「サ××ド・オブ・ミュージック」@愛知県芸術劇場小ホール
★ 1月24日 theater045syndicate「12匹」@相鉄本多劇場
☆ 2月 1日 柿喰う客「世迷言」@本多劇場
☆ 2月 1日 ブス会*「男たらし」@ザ・スズナリ
☆ 2月 2日 FUKAIPRODUCE羽衣「女装、男装、冬支度」@座・高円寺1
☆ 2月11日 ロリータ男爵「しのび足のカリン」@下北沢ON・OFFシアター
☆ 2月15日 野鳩「村にて」@下北沢ON・OFFシアター

☆ 3月 2日 イマカラメガネ「ソノアトノシンデレラ」@下北沢ON・OFFシアター
☆ 3月 8日 ニッポンの河川「大きなものを破壊命令」@東京芸術劇場シアターイースト
☆ 3月 9日 ワンツーワークス「流れゆく庭 -あるいは方舟-」@赤坂RED/THEATER
★ 3月19日 KAAT×地点「悪霊」@神奈川芸術劇場大スタジオ
☆ 4月12日 NYLON100℃「パン屋文六の思案 ~続・岸田國士一幕劇コレクション~」@青山円形劇場
☆ 5月11日 快快「へんしん(仮)」@こまばアゴラ劇場
☆ 5月18日 財団、江本純子「人生、2ねんせい」@小劇場B1
◆ 5月24日 劇団オートバイ「Flower Girl」@市民ギャラリー矢田
☆ 6月 8日 ブルドッキングヘッドロック 「おい、キミ失格!」@三鷹市芸術文化センター星のホール
☆ 6月 8日 マームとジプシー「ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------」@東京芸術劇場シアターイースト
☆ 6月21日 FUKAIPRODUCE羽衣「耳のトンネル」@吉祥寺シアター
☆ 6月21日 ベッド&メイキングス「南の島に雪が降る」@お台場潮風公園特設テント
☆ 6月29日 新国立劇場「十九歳のジェイコブ」@新国立劇場小劇場
☆ 7月 6日 ハイバイ「おとこたち」@東京芸術劇場シアターイースト

☆ 7月 6日 劇団すごろく「おかげ犬」@シアターグリーン BIG TREE THEATER
☆ 7月19日 フェナントレン「スポンジドライバー」@せんがわ劇場
☆ 7月19日 ロロ「朝日を抱きしめてトゥナイト」@こまばアゴラ劇場
☆ 7月21日 サモ・アリナンズ「ビタジルダ」@下北沢駅前劇場
☆ 8月 1日 猫のホテル「愛さずにはいられない」@すみだパークスタジオ倉
☆ 8月 2日 KOKAMI@NETWORK「朝日のような夕日をつれて2014」@紀伊国屋ホール
☆ 8月 2日 大人の新感線「ラストフラワーズ」@赤坂ACTシアター
☆ 8月23日 ままごと「わたしの星」@三鷹市芸術文化センター星のホール
☆ 8月23日 KOKAMI@NETWORK「朝日のような夕日をつれて2014」@紀伊国屋ホール
☆ 8月31日 はえぎわ「ハエのように舞い牛は笑う」@東京芸術劇場シアターイースト
☆ 9月 7日 ジャブジャブサーキット「ディラックの花嫁」@ザ・スズナリ
☆ 9月21日 野鳩「自然消滅物語」@市田邸
☆ 9月23日 THE SHAMPOO HAT「風の吹く夢」@ザ・スズナリ
◆ 9月28日 オレンヂスタ「白黒つかない」@七ツ寺共同スタジオ
☆10月12日 東京芸術劇場「小指の思い出」@東京芸術劇場プレイハウス
★10月12日 地点「光のない。」@神奈川芸術劇場ホール
☆10月24日 悪い芝居「スーパーふぃクション」 @赤坂RED/THEATER
●10月25日 維新派「透視図」@中之島GATEサウスピア

☆11月 2日 ILLIMINATIONS UG「遠心の轍」@絵空箱
☆11月 3日 ポムカンパニー「色のない虹」@シアター711
☆11月 8日 カムカムミニキーナ「G海峡~禍福はあざなえる縄のごとし~」@座・高円寺1
☆11月 9日 ベッドアンドメイキングス「サナギネ」(幼生サイド)@青山円形劇場
☆11月 9日 ベッドアンドメイキングス「サナギネ」(成体サイド)@青山円形劇場
☆11月15日 劇団競泳水着「別れても好きな人 2014」@こまばアゴラ劇場
☆11月15日 ミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」@にしすがも創造舎
☆11月16日 月影番外地「つんざき行路、されるがまま」@ザ・スズナリ
☆11月24日 毛皮族+あうるすぽっと「じゃじゃ馬ならし」@あうるすぽっと
☆11月29日 時間堂「衝突と分裂、あるいは融合」@ミニシアター1010
☆12月 7日 劇団チャリT企画「バイセコ」@座・高円寺1
★12月21日 チェルフィッチュ「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」@神奈川芸術劇場大スタジオ

☆12月23日 大人計画+Bunkamura「キレイ」@Bunkamuraシアターコクーン
☆12月27日 ろりえ「ろりえ」@シアター風姿花伝
【ダンス公演】
☆2月9日 ビルヂング「できることなら低空飛行」@スタジオ空洞
☆3月30日 珍しいキノコ舞踊団「金色時間、フェスティバルの最中」@世田谷パブリックシアター
☆10月11日 イデビアン・クルー「図案」@世田谷パブリックシアター

(凡例)
☆:東京 ★:横浜 ◆:名古屋 ●:大阪 
黒い文字のものは、感想未掲載のもの。


そしていつもの振り返りですが、使った金額は芝居だけで214,100円でした。思ってたよりだいぶ使ってますね…。
遠征旅費は大阪とか行ってるので、観劇がメイン目的の時に限定すると、35,650円でした。
流石、東京ばかりで芝居を観ているのですが、都内分についても行き先を分析をすると、下北沢11回、池袋8回で、あとはみんな似たり寄ったりの3回程度。自分でも意外なほど、行先が偏ってましたね…。

で、ベスト5を無理やり選んでみたいと思います。
なんか、今年はこれで。(観劇順)
・財団、江本純子「人生、2ねんせい」@小劇場B1
・ベッド&メイキングス「南の島に雪が降る」@お台場潮風公園特設テント
・ハイバイ「おとこたち」@東京芸術劇場シアターイースト
・維新派「透視図」@中之島GATEサウスピア
・時間堂「衝突と分裂、あるいは融合」@ミニシアター1010


でも、毎度の未練たらしく、次点候補も。
・SOM企画「サ××ド・オブ・ミュージック」@愛知県芸術劇場小ホール
・ワンツーワークス「流れゆく庭 -あるいは方舟-」@赤坂RED/THEATER
・ミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」@にしすがも創造舎


でも、毎度選ぶの大変なんですけど(過去のやつって記憶薄れるし)、今年は史上最高に変な芝居に1本も当ってない気がします。
東京で、それなりのやつばかり観ているからなのだろうか。
とはいえ、別に自分が観たいものを観ればいいだけの話であり、変なのにあたらないのが一番なのである。

ちなみに、来年は多分もっと観劇本数は減ると思います。
それには、いろいろ事情があるのですが、まぁ主に仕事関係ですかね。
スケジュールがしばらく読みにくい時期になるので。
あとは、優先順位的に他にやらないといけないことが多々ありまして。
それでも見たい芝居のチラシがどんどんたまっていくから困った(苦笑)

以上です。
皆様よいお年を。
(なんとなく暮っぽい画像)
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by yokusang_09 | 2014-12-31 17:36 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

ろりえ「ろりえ」@シアター風姿花伝

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ろりえ、解散とか休止なのかね?てか、てっきりそういうつもりで行きましたけど、アンケートに「DM希望の方は~」ってありましたけど・・・w

なので、そういう「解散だからね」的な目線で捉えるのは抜きにしますね。でも、解散風吹かせまくってたよねw アレにあらがう方が難しいよねw
まぁ、実際の劇団がどうなるかは置いといて、私と芝居の距離感だったり、実は高校を卒業するときには、もうお芝居をやることはないだろうと思っていたこととか、いつの間にか頭の隅っこに惰性でよけられていた懸案だったり、懐かしい思い出や感情やらが、ふんわりと想起されて、結果として個人的にハートウォーミングな芝居となりました。なんじゃそりゃw、って感じなんだけど、事実だからしょうがない。

ピチカートファイヴは、1999年に自分たちのグループ名をタイトルにしたアルバムを発表し、ファンの間では、このまま解散するのではないかと噂されましたが、最終的にはその次のアルバムでゲストをたくさん呼んでお祭り騒ぎして、そして解散してしまった。
というわけで、俺の中では「PIZZICATO FIVE」+「さ・え・らジャポン」ってノリで受け止めてしまったんですけど、でも構成としてはそうだったよね、と勝手に思っている。
でも、なんか「解散だから」的ヌルさを提示してきたかと思わせて、しっかりとろりえクオリティだったのはやっぱりよかった。青○団ディスとか、爆笑しましたw 「アンドロイド演劇、ロボットに街が乗っ取られる!」とかwww
無駄に、ガタイのいい男が裸になっていたり、性的倒錯とか、なんかもうなんなんだ。結局よくわからなかったけど、あたしゃ好きだよ。それが、ギラつかないところが好きだよ。

実はこれが今年の観劇納めだったのですが、いろんな意味で、観劇納めにふさわしいお芝居だったなと思いました。個人的には。いっぱい笑ったし、なんかハートウォーミングだったしw
自分もこれからのことを、そろそろちゃんと考えなくては、だなぁ・・・。はぁ。

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ろりえ 第9回公演
「ろりえ」
2014年12月26日~30日 @シアター風姿花伝

脚本・演出:奥山雄太 
出演:梅舟惟永、斎藤加奈子、志水衿子、徳橋みのり(以上ろりえ)
    安藤理樹(PLAT-formance)、岡野康弘(Mrs.fictions)、尾倉ケント、
    菊地奈緒(elePHANTMoon)、木村香代子、後藤剛範(国分寺大人倶楽部)、
    小林義典(クロムモリブデン)、高木健(タイタニックゴジラ)、中村梨那(DULL-COLORED POP)
    松下伸二、松原一郎、南美櫻(ハイブリットハイジ座)、村上麗奈
舞台監督:土居歩 舞台美術:三井優子 照明:南香織
音響:田中亮大(paddy field) 特殊造形:田畑美穂 宣伝美術:武内雄介 
宣伝写真:安藤優 振付:斎藤加奈子 WEB:徳橋みのり 当日制作:会沢ナオト 
制作協力:小林由梨亜 制作:金井要、徳橋みのり 製作:ろりえ
協力:マッシュマニア、zacco、elePHANTMoon、クロムモリブデン、国分寺大人倶楽部、
タイタニックゴジラ、DULL-COLOERD POP、ハイブリットハイジ座、PLAT-formance、
Mrs.fictions、にしすがも創造舎

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by yokusang_09 | 2014-12-27 23:41 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

チェルフィッチュ「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」@神奈川芸術劇場大スタジオ

c0025481_15203836.jpg(あらすじ)
コンビニ × バッハ × ソフトクリーム
バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 全48楽章にあわせてコンビニエンスストアが描かれる。
バイト店員、店長、客、本部スーパーバイザー、そして、陳列される数千種類の商品たち。
現代日本人の <聖地> 、コンビニで繰り広げられる、チェルフィッチュによる「黙示録(アポカリプス)」?!

コンビニを舞台にした芝居を作ろうと思ったのはなぜかというと、たぶんそれは、コンビニを相対化したかったからです。コンビニと自分を切り離すことができる可能性を、もっていられるようにしておきたかったのです。だって、それはとても難しいから。コンビニはわたしたちの内面に、あまりにも浸透していて。    
岡田利規



私たちの生活にむちゃくちゃ根ざしまくっているコンビニ。かつて実家で暮らしていたころはまだ大手チェーンのうち一部は近所に進出していなかったため、お芝居のチケットを獲ったりするのに苦労した覚えがあります…。できた瞬間、ありがたくも当たり前の光景になるのですが。

当日パンフには「チャラチャラ~っとしたノリで観てください」みたいなことが書かれていたので、当日の自分の心身の調子のこともあり、遠慮なく「チャラチャラ~」っと観ていたのですが、こうやって観てみると、なかなかハードで驚きの世界ですね…。デンマークに行った時もセブンイレブンあったし、フィンランドにも駅ナカコンビニくらいのものはあったんですけど、ちょっと雰囲気が違う感じがしていて(海外だから、ってだけの可能性はあるが)、なんか、やっぱ日本のコンビニって、現代日本の象徴的存在なのかもしれない。良くも悪くも。

観客側としてもチャラチャラ~っと軽いノリで観ていて、芝居の方もこれまで(「現在地」とか)に比べたら、圧倒的にフザけたノリで、劇中に出てくる、コンビニ店内のこととか、SVがいて云々とかだって一応それなりには聞きかじったことはあるし、日本人にしてみればそんな衝撃的なこととかもないんですけど、でも、段々と、随所にブラックユーモアが散りばめられた形で、「コンビニと自分を切り離」した状態のものを提示された時に、「ンぐぐ…」って感じになっちゃう。

ピコピコした電子音(っぽい音)によるバッハの旋律と、役者が全員マイクを使っていることと、「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」という、明らかに空虚なタイトル(劇中に登場する商品名でもある)が、そこに追い打ちをかけてきて。とはいえ、現代日本に生きている私に抗う手段なんてないし、別に抗おうとも(現時点では)思っておりませんが、自分の生きている社会ってそんなに空虚なもんなのかなぁ…なんてことを考えたり。(この先、話を進めると芝居と関係ない方向に進むので省略します)

正直、現在地とかはかなりお腹いっぱいだった、というか眠かったので、こんな感じの作品の方が結構好きだったりします。「あ、こんな感じのも新たにやるのね」というのが正直な感想。(長いこと見ている人からはこの手のコメントは驚かれますが。)それにしても、全員キャラが際立ちまくっていて、全員愛おしかったなぁ。おまけに、全員どこかしら突っ込みどころ満載だし。変な動きとか満載だから、別に無駄がないとかそんな印象は全くなかったんですけど(笑)、7人の役者で、実に濃密で空虚な世界を作り上げていたなーって感じでした。自分にとっては、ある意味「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」だったわ。いい意味で。

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チェルフィッチュ
「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」
2014年12月12日~21日 @神奈川芸術劇場大スタジオ

作・演出:岡田利規
出演:矢沢誠、足立智充、上村梓、鷲尾英彰、渕野修平、太田信吾、川﨑麻里子
美術:青木拓也  衣装:小野寺佐恵(東京衣裳)  舞台監督:鈴木康郎
照明:大平智己  音響:牛川紀政  編曲:須藤祟規
主催/KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
企画・制作/KAAT神奈川芸術劇場、プリコグ
助成/平成26年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業(特別支援事業) 
協力/急な坂スタジオ
Theatre der Welt 2014 (マンハイム/ドイツ)委嘱作品
製作:チェルフィッチュ
共同製作:Theatre der Welt 2014 (マンハイム/ドイツ)、KAAT神奈川芸術劇場(横浜)、LIFT-London International Festival of Theatre (ロンドン/イギリス)、Maria Matos Teatro Municipal (リスボン/ポルトガル)、CULTURALSCAPES(バーゼル/スイス)、Kaserne Basel(バーゼル/スイス)、A House on FIRE co-production, with the support of the European Union

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by yokusang_09 | 2014-12-21 17:58 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

劇団チャリT企画「バイセコ」@座・高円寺1

c0025481_1492566.gif舞台は駅裏の路上。
ビミョーな演奏で冴えないストリートミュージシャン。
幹事なのにサークルコンパの集合場所で迷子になった大学生。
どこからともなく自転車に乗ってやって来る男。
一台ずつ放置される自転車。
恋人が自衛官というギャルは「彼氏を戦場に送らないで」と不慣れな署名集め。
向かい側ではネトウヨだかネオナチだかのグループが物騒な演説。
素通りする人々……。
こうして路上は自転車<バイセコ>で埋め尽くされていく……。


自転車がいっぱいでてくる、という事前フレコミだけで観てきてしまったのだが(笑)別に自転車マニアなわけではなく、ちょっと気になっていたのです。以前から。チャリT企画。

どこかのJR東日本の駅前が舞台。(自分は勝手に中野だと思っていたけど)その駅前での様子が90分描かれているのですが、その様子はどこかおかしい。

「自衛軍」の隊員として派遣され、イスラム国に拘束された彼氏を救出するために署名活動に精を出す女性。メンバー全員とちっとも合流できないサークル飲み会の幹事。売れっ子バンドのライブに行くのに、結婚式に出席するような格好をしたOL。何かから逃げようとする親子。そして周りは冬の服装なのに、夏の格好をしてお見合いに向かう姉妹。マンションのモデルルーム案内の看板を持っているバイト君は、マンションの場所がぜんぜんわかっていない。何かがおかしい。かみ合っていない。

そして、お見合い相手はいつの間にか別人に変わっているし(←ここは爆笑だった)、署名する女性はいつの間にかDVDデッキ扱いされているし、飲み会幹事は、全然違う集まりと結びつけられるし。てっきり上には線路があるのかと思っていた壁は、実は向こう側があって、なんか人がよじ登ろうとしてくるしw
 
絶対に変。そして、だんだんと増えていき、最終的には歩く場所がなくなるほど増えていく自転車。最後には、総理大臣の演説と共に、喪服を着た集団がぞろぞろと歩いてくる。やっぱり、この世界はおかしい。
ふんだんな時事ネタと、なかなか強烈な風刺効かせたこの舞台、何かを言いたいんだと思うんだけど、でも総体としてなにが変なのかが言い表せない。1つ1つは確実におかしいんだけど、なにを意味しているんだろうか。

それは、作品としては作者の主張の弱さみたいな言い方もできるのかもしれない。でも、実際に今日の世の中で起きていることだって、そうそう1つ2つのことに収斂されるわけではない。というか、今の時点ではそれに気づくことは難しいようにも思う。小さな「おかしい」がやがて大きな「おかしい」に繋がるものなのか、それとも気づかず進行するおおきな「おかしい」の漏れでるヒントとして小さな「おかしい」が散見されるのか。折しも1週間後は衆院選。別に投票を促す作品ではないのだが(笑)、ちょっとまじめにどこに投票するか考えようかなって思ってしまった。

やだ、まじめになっちゃったよ!
そんな難しいことは置いといて、シュールでナンセンスで不条理で面白かったんだけどね。駅前という設定で、あれだけバラバラの様子がまるで一つの話として修練されて見えるのも面白かったし。エピソードの同時進行具合だったり、リンクのさせ方は、別に脚本を書く人間ではないんですけど、それでもやっぱ巧かったよなぁ。自転車がいっぱいでてくるのも、「駅前」という設定を考慮すると実にナチュラルで、でもビジュアルには刺激的で。

風邪引いて寝込んでたからあまり調子よくなかったんだけど、ぐいぐい80分集中しちゃいました。

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座・高円寺 冬の劇場20 日本劇作家協会プログラム 
劇団チャリT企画 第27回公演
「バイセコ」
2014年12月3日~7日 @座・高円寺1

作・演出:楢原拓(chari-T)
出演:松本大卒、内山奈々、ザンヨウコ、岡田一博、異儀田夏葉(KAKUTA)、飯塚克之
熊野善啓、前園あかり、大石洋子(俳協)、久保田南美、浪打賢吾、室田渓人、小杉美香
鐵祐貴(東京ジャンクZ)、エンドー・チェーン(ピストンズ)、土田卓(弾丸MAMAER)、曲瀬尚希
青木沙織、青瀬たっぺい、海老沢英紀(アロハ工房)、小田原直也、近藤なつみ(ロージーとハワイマンズ)
佐川誠、長井明日美(はっぽる☆しゅてぬ~る)、濱屋純、宮原健太(劇団モデーンカンパニー)、守屋惠美
舞台監督:川田康二 照明:伊藤 孝(ART CORE) 音響:島貫 聡 舞台美術:門馬雄太郎
衣装:久保田早織  スチール:鈴木淳 宣伝美術:BLOCKBUSTER・NO DESIGN  
当日運営:新居朋子 制作協力:横井祐輔(犬と串) 制作:チャリT企画
カンパニースタッフ:teamC.T.K(下中裕子・木原未緒・田中有希子・他)
協力:イマジネイション、ウィーズカンパニー、MC企画、KAKUATA、krei inc.、東京ジャンクZ、
俳協、ピストンズ(50音順)
主催:劇団チャリT企画  
提携:座・高円寺/NPO法人劇場創造ネットワーク  後援:杉並区

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by yokusang_09 | 2014-12-07 18:03 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

時間堂「衝突と分裂、あるいは融合」@ミニシアター1010

c0025481_13345792.jpg1963年1月1日、日本で初めての国産TVアニメ「鉄腕アトム」の放映がはじまる。
原子力で戦うロボットの活躍は子供たちの心をつかみ、最高視聴率は40%を超えた。
1963年3月30日、新幹線は試験走行で256km/hの国内最高速度記録を達成した。
科学は人類の進歩の証であり、平和をもたらす万能薬だと思われていた。
1963年10月26日。日本で初めて原子力による発電が始まった。
感情さえ制御できない程度の論理で、核分裂を制御しようとする人間たちの喜劇。


ついに、北千住で観劇。わーい。思いっきり沿線!
しかし、あのマルイの上、あんなにいろんな部屋があるとは思ってなかったです…。
原子力発電の黎明期の話だということだけ、事前知識として入れて観た今回の芝居。
もしかして、なんか、アンチ原子力って感じに満ち溢れていたら、それはそれでやだなぁ…とか思ってたんですけど、その辺は全然心配いらなかった、というか、大変刺激的で面白かったです。

まぁ、人によっては「また原発かよ」って思うのかもしれません。確かに最近そういうテーマ多いですけど、しょうがないでしょ、というより、ようやく客観的(というか、多少冷静に)見られるようになってきたという証拠ではないんでしょうか。

原子力発電の実用化に向けて、実験・開発を重ねる研究用原子炉で事故が発生し、それに対する研究者(と、たまたま言わせた教師と議員)たちの苦悩や葛藤が、まさに「衝突と分裂、あるいは融合」する様が、心地よいリズム感と緊張感を持って描かれておりました。登場人物それぞれの観点なり価値観から発せられる台詞は、まぁ、外で行ったらぶん殴られるようなことも言ってましたけど(笑)、個人的には「ああ、すんごいわかる!」みたいなのの連発で、自分の持つ多角的視点を認識すると同時に、価値観の未整理具合も感じてまったりしておりましたw

私の中のモヤモヤの可視化、というのは、正直今年になってから何度か観ているんですけど、「でもなぁ、ただ実際の場では、何も言わないか、完全に相手を潰しにかかるか、どちらかなんですけどね…。」ってことまでも、あの舞台では表現されていたところが、一番すごい(笑)
「何言ってんだこいつ」みたいな、役者の気持ちのぶつかり合いというのが、客席にまでバシバシ飛んでくるんだもん。

そして、ラストに向けて事故対応後の「もしも」の提示がパパパッと示されるんですけど、まぁ、若干雑と捉える人もいるのかもわかりませんが、僕は良かったと思います。あなたの正義は、その場限りの正義じゃ困るんですよ、みたいな。(別にそういうことが言いたかった芝居ではないとは思いますが)

現地キャストとツアーキャストもしっかり噛みあっていたし、実に見応えのある超良質な会話劇でした。満足。

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時間堂 [つながる] ツアー2014 [東京 大阪 仙台 札幌 福岡]
「衝突と分裂、あるいは融合」
(東京公演)
2014年11月28日~12月1日 @ミニシアター1010

台本・演出:黒澤世莉
出演:菅野貴夫、鈴木浩司、阿波屋鮎美、松井美宣(以上、時間堂)
    黒住尚生、田嶋 真弓、富田 文子
(東京メンバー)尾崎冴子、神谷柚里、中谷弥生、中山有子、前川昂哉、三嶋 義信
舞台監督・照明デザイン:黒太剛亮  演出助手:関智恵・髙橋紗綾
衣裳アドバイザー:及川千春  宣伝美術:デザイン太陽と雲
宣伝写真:松本幸夫 Web制作:小林タクシー ビデオ制作:$堂
制作助手:長瀬みなみ プロデューサー:大森晴香 企画製作:合同会社時間堂
主催:時間堂
協力:時間堂の味方[=佐伯風土・山本恭子・桜井さやか・原田優理子・飯塚なな子・渡邉守・雨森スウ] 、 有限会社エンパシィ、黒猿、Tokyo Borderless TV、独立行政法人日本原子力研究開発機構
提携:NIKITA
(東京公演)助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:M.M.P、ムシラセ

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by yokusang_09 | 2014-11-30 19:31 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

月影番外地「つんざき行路、されるがまま」@ザ・スズナリ

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妻が何処かへ消えていく。
西へ西へと消えていく。
俺はうつむき加減で追っていく。
たまにくじけて立ち止まる。
その夜、月は青く鳴り、影は饒舌にあざ笑う。
外灯の囁きを振り切って、遠く放置自転車の叫びを聞いた。
「つんざけ、俺も。つんざけ、俺も。つんざけ、俺も。」
と心の中でつぶやいて、静かにまた妻を追う。
そう、これは古今東西つんざき話の決定版!


いつも、新感線から離れた感じで自由にやっている感じが好きで、
あとは、なんとなくこじんまりした感じが好きで、観に行ってる月影番外地ですが、
今回はそういう意味では若干不安があったんですよね。
だって、粟根さん出てるから。新感線だぎゃ!

2回連続で、福原脚本に木野花演出。先週観たサナギネに比べて、
好きなように書いたみたいなことをどこかで福原さんが言ってた
ように記憶していたのですが、まぁ、完全に福原ワールドでしたね。
とことん可愛げがないというかw
自分が愛した人間(というか、口笛族)と一緒になりたくて、
相手の求めに応じた結果、やっぱり一緒にはなれない。
あれだけの壮大なストーリーを持ってして、それでも最後は決して
ハッピーエンドではない。悲しいけど、でも、それも愛するが故。
実に素直じゃない(笑)

純粋で悲しい恋の物語だけでなく、ロードムービー的な要素と、
シュールでナンセンスなコメディ要素が加わって、まぁそれだけで
言えば前作もそういう要素はあったんですけど、
格段にパワーアップしてたし(前回は赤羽周辺で完結してたけど、
今回は立川や八王子まで行っちゃったからw)、
そこにまた、木野花の渋みの利いた演出がマッチするんですわ。
とてもケレン味の利いた、大人の悲恋ファンタジーとでもいいますか。
それ故に、起こるわけないんだけど、でも、もしかしたら似たようなことが
起こりそうな、なんかそんな気持ちもなっておりました。
そして、あんなにも人を愛することができるって素敵…。

でも、ちょっとだけ引っかかった点もあって。
そんなに語れるほど新感線って観たことないんですけど、粟根さんって
いつも結構クールな役どころの印象じゃんね。でも、今回ってスズナリ
みたいな大きさの舞台で、地味に激しく熱演って感じだったし。
(てか、出番的には一番多かったから、実のところ主役だと思う)
それに対して、高田さんに関しては、いつもの月影モードだったとは思うんだけど、
新感線メンバーだったということもあってか、なんかいつもの息の合い方が
見えちゃった気がして、きわめて個人的趣味ではあるんですけど、
話が面白いとか面白くないっていうこととは別に、私が求める「月影」らしさと
いう点においては、ちょっと違った感じがしたかなーとは思っていた。
まぁ、しょうがないことだし、二人とも、自劇団ではやってないこと
やりまくってることに変わりはないので、いいんですけど。

以上。(この芝居、2回くらい見たかったかもなぁ)

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月影番外地 その4
「つんざき行路、されるがまま」
2014年11月7日~16日 @ざ・スズナリ

作:福原充則
演出:木野花
出演:高田聖子、粟根まこと、竹井亮介、植田裕一、田村健太郎
美術:片平圭衣子 照明:宮野和夫、林美保 音響:内藤勝博
衣装:坂東智代 演出助手:山本タカ、柏木俊彦 舞台監督:福沢諭志
宣伝美術:東學(一八八) 宣伝写真:渞忠之 宣伝ヘアメイク:柴崎尚子
制作:高比良理恵、北澤芙未子 プロデューサー:岩間多佳子
制作協力:ジェイ.クリップ 企画・製作:月影番外地
主催:月影番外地、サンライズプロモーション東京

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by yokusang_09 | 2014-11-16 20:53 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

ミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」@にしすがも創造舎

c0025481_26352.jpg
初めてのにしすがも創造舎。
で、半分は野外での公演。…ってどういうこと?
と思っていたのだが。

まさか、3か所に分散してそれぞれがアジりはじめるとは(笑)
殆ど事前知識なしだったので、それぞれが何を言っているのか
ちょっとわからなかったのだが、3か所を少しずつ回っていたら、
それなりに役回り的なところが見えてきて、
それが掴めちゃうと不思議と3者が何を言っているのか、
同時に、それなりに把握できるという感じで、
その状態になると少し安心して芝居を観ることができた。
(イメージが固まってしまうと、そんな程度の処理をしているのか、
という自分の頭の仕組みをちょっと疑ったが)

ただ、屋内に移動してからも、なんかそれぞれが演説をしているかの如く、
主張がそれぞれ一方的なことには変わらず。
各々アジってばかりなのである。同じ空間にいたとしても、変化なし。

物語は、再開発に伴う建物の立退きに際して、桜の木を伐採するか否か、
開発者、伐採に反対する市民グループ、建物所有者(とその祖先の霊)の
それぞれの主張が展開するというものなのだが、
結局のところ、今の原発事故に関する話というのが透けて見える。
しかし、まぁ、なんたるディスコミュニケーション!
正直なところ、何が正しいのかなんてよくわからない。
自分個人にしてみれば、開発者側の主張が真っ当に聞こえたのだが、
人によってはそうでもなのだろう。
結局信じたいものを信じるだけ、見たいものを見ているだけ、ということなんだろうか。

また、その様子が、ほぼダンスに近いのだが、台詞とあまり関係のない、
しかもかなり激しい動きによって当人らの必死さだとか、その様子の
滑稽さだったり不毛さだったりが浮かび上がっているような気もして、
見ている分にはむちゃくちゃ面白いのだが、
なんか、こう、ちょっとむなしい気分になったりする(笑)
だって、ああいうこと、結構自分も毎日のように体験してますからね…。はぁ。

と、なんか真面目っぽく書いてしまったけど、とりあえず、圧倒的な
台詞量と運動量にヤラれまくりで、凄まじいスピード感を持って
飛び交いまくる、素敵な台詞と、時々絶妙なポイントをついてくる動きに
何度も爆笑しておりました。

ものすごく濃厚なものを観ちゃったって感じで。よかった。
何より楽しかった。そう、久しぶりに楽しいお芝居だった。
何気に好きな鈴木さんも相変わらず活躍されてたし。
どらめちゃ満足でした。うんうん。
(ちなみに、たまたま一緒の芝居を観ていた名古屋の知人と、
帰りに新宿で飲んでさらに楽しかったw)

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ミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」
2014年11月13日~17日 @にしすがも創造舎

作・演出:矢内原美邦
出演:笠木泉、鈴木将一朗、光瀬指絵、山本圭祐、川田希、川上友里、菊沢将憲、佐々木至
映像:佐藤信介
美術:曽我部昌史  美術アシスタント:丸山美紀、長谷川明
衣装:スズキタカユキ  ヘアメイク:河西幸司  ヘアメイク・アシスタント:堀川知佳、舟崎彩乃
舞台監督:鈴木康郎  演出部:大津英輔  照明:伊藤馨  
【映像撮影クルー】監督:佐藤信介  撮影:与那覇政之  撮影助手:大竹正悟、戸羽正憲
特機:平川真司、沼田真隆  
制作:丸岡るみ子 宣伝美術:石田直久 メインビジュアル・ヘアメイク:EBI
映像テクニカル:須藤崇規 音響コーディネート:相川晶(有限会社サウンドウィーズ)、木下真紀
制作:奥野将徳(precog)、植松侑子・横堀応彦(フェスティバル/トーキョー)
制作アシスタント:藤井さゆり  インターン:阿部侑加、田中秀樹、三竿文乃
フロント運営:三五さやか
協力:オンビジュアル、オフィスワン・ツー・スリー、エースエージェント、
スターダストプロモーション、舞プロモーション、ニッポンの河川、劇団はえぎわ、
急な坂スタジオ、Angle pictures、神奈川大学曽我部研究室、マチデザイン、
長谷川明建築設計事務所、日本大学佐藤慎也研究室、湯山千景、ニブロール
記録写真:片岡陽太  記録映像:須藤崇規  製作:ミクニヤナイハラプロジェクト
共同製作・企画・主催:フェスティバル/トーキョー

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by yokusang_09 | 2014-11-15 23:37 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

劇団競泳水着「別れても好きな人2014」@こまばアゴラ劇場

c0025481_13541486.jpg
意外、って時々言われるんですけど、実は劇団競泳水着(劇団って付けないと意味不明になってしまうw)って、初めてだったんですよ。実はまだまだ意外と観たことないところあるんですけどね・・・。ま、そんなことはさておき。でも、以前から一度は観てみたいと考えていたので、このタイミングで。

10年前に初演があって、これが再々演何だそうです。初期の作品のマスターピース的な作品だそうで。
あえての軽い恋愛ドラマを提供しているんだと思っているので、何かそこから深刻なメッセージを受け取ろうとか、そういう気概は全く持たない作品ではあるのですが(笑)、でも、10年後の世界が、再チャレンジだったり、同姓愛に対して寛容だったらすばらしいなぁ。とは思いました。ただ、劇中で描かれていたのはレズビアンだったから、単なるノンケ男子の願望でしかないのかもしれないのだがw

まぁ、そんな受け取り手によっては深そうな、気にしなければ喉越しさわやかに流れていっちゃうような、そんな、まさに、トレンディドラマのようなお芝居が展開されていたわけなんですけどね。

ただ、トレンディドラマだとすると、ちょっとひとつだけ引っかかることが。言い方が良くないと思うんだけど、スタッフワークが安くみえる…。美術にしろ衣装にしろ、そこはもうちょっと拘ってほしいんだよなぁ。まさかそこで、テレビドラマのパロディ感を出そうなんて作戦じゃとは思うんです。(もしそうだとしても、出てない)

わたし、これしか観たことないので何とも強く断言できないんですけど、もったいないなぁ…と思いましたね。役者さんだっていい芝居してるのに。

ストレート過ぎるほどの、女子の気まぐれだったり、人を好きになると言う気持ちだったりに、意外にも心打たれちゃった私としては、そこんところ、がんばってほしかったです。はい。

お話としては、なんか、いい。自分の中の過去と現在の、いろいろな部分をちょこちょこと刺激される感じ。甘酸っぱい気持ちににはならなくても、甘酸っぱさを感じる受容体?がちょっと覚醒する感じ。あー、刺激された受容体が、ちゃんと機能してくれりゃいいいんだがw
あと、固定電話が愛おしくなる。

以上。

----------------------------------------------------------------------
劇団競泳水着 十周年記念企画 FINAL TOUR 第十九回公演
「別れても好きな人 2014」
(東京公演)2014年11月6日~17日 
@こまばアゴラ劇場

脚本・演出:上野友之
出演:相楽樹、村上誠基、亀田梨紗、篠原彩、須田彩花、武子太郎(クロムモリブデン)
福永朱梨、松木大輔、松下仁(アマヤドリ)、谷田部美咲
すがやかずみ(野鳩)(東京公演のみ)、大西千保(大阪公演)
舞台監督:岩谷ちなつ  美術:坂本遼  照明:島田雄峰(LST)
照明操作:高瀬勇佑  音響:田中亮大、角田里枝(Paddy Field)  演出助手:小林弘幸、紗弓
宣伝美術:デザイン太陽と雲  イラスト:村上かつら  WEB:小林タクシー(ZOKKY)
映像撮影:西池袋映像  当日運営:あおきいおり  大阪制作協力:笠原希(ライトアイ)
制作:金子侑加

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by yokusang_09 | 2014-11-15 17:45 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

ベッド&メイキングス「サナギネ」@青山円形劇場

c0025481_2401593.jpg【あらすじ】
〜サナギネとは?〜
双数姉妹が青山円形劇場にて過去に三度も上演した、円形でしか為し得ない、円形のための芝居です。中央の壁によって2つに隔てられた舞台が、同時進行していきます。お客様には幼生サイド、成体サイドのどちらか一方だけを選んでご覧頂くことになりますが、どちらの物語も揺れ動いた末に、お互いの世界へ文字通り浸食していくことになります。
ベッド&メイキングス風アレンジを加えて、堂々の再々々演です。
【幼生サイド】
とある田舎町に暮らす14歳のヨシノが、自分で自分に八つ当たりしながら、都会へ飛び出す物語。割れた世界の向こうに思い出みたいな未来を目撃します。
【成体サイド】
都会で暮らす24歳のヨシノが、世の中に八つ当たりしながらほふく前進する物語。割れた世界の向こうに未来のような思い出が湧き上がります。


青山円形劇場は、これまでに何度か観にいったことがありますが、
きちんと「円形劇場」として使われていたのは、ここ以外に知らん。
オリンピック関連の開発のため(だったと思ったけど)、
今年度末で「こどもの城」と共に閉鎖となってしまうのです。残念すぎる。

そして、おそらくはこれが最後になるであろう、青山円形劇場での観劇作品が
今回のこちら。ベッド&メイキングスの「サナギネ」でございます。
キャイキャイ。

円形舞台を幕で仕切り、幼生サイドと成体サイドの2つの芝居が、
同時に進行しやがて幕が取っ払われて、2つの世界が一つとなる。
青山円形劇場のために書かれたような芝居であり、これを今回、
福原さんの再構成により再演することとなったわけなのですが。

まぁ、これ、なんか田舎出身在住でモンモンとするものが
何かある人って、ちょっと観たらいいのかもしれない。
私の中の「モヤモヤ」の処理っていうのが、まぁ、
テーマと言えばテーマだから。一部だけど。
でも、自分の中では、それがずっとチラついておりました。
東京にしろ大阪にしろ名古屋にしろ、ある人間にとっては、
とても生きやすい街だったりするわけですよ。都市が提供する
コンテンツなり、市場の大きさとその本人がマッチすると。

まぁ、正直言うと、そんなことよりも、どちらかというと、
これはパンフレット等にもあったんだけど、この芝居に対する
作り手側の愛みたいなものをヒシヒシと感じたかなぁ。
あー、きっと主宰は好きで、いつか自分たちでもやってみたいって
思ってたんだろうなぁ。って感じ。それは、ノリの軽いコピーであった、
とかってことが言いたいのではありません。
(別にそんなこと思ってないし、そんなこともない)

でも、これ、多分作り手側の心境が分からないとわからないのかも
しれないんだけど、この戯曲が好きで、楽しくやってますって
感じがすごく伝わってくるんだよね。それで観ちゃうのは、
ホントは反則なのかもしれないのですが、私としては程度問題で、
今回はアリ。

2つの芝居が、それぞれ勝手に、それでも絶妙にタイミングを合わせながら、
やがてカーテンが取っ払われて1つの芝居となっていく様子というのは、
ここで書いてるよりも実際には遙かに鳥肌モンですよ、あなた。
元々の作品も、別にドヤ感だしてそれをブチかましたわけじゃないと
思うんですけど、ほんでもやっぱ鳥肌。あと、両サイド観ると、余計に鳥肌。
いろんなパーツが繋がる心地よさとか、いろいろ含めて鳥肌!
そりゃ、これが好きで、演る人だったらいつか自分たちの手で
再演してみたいって思うよなぁ。
俺でさえちょっとやってみたい気がしたもんね(笑)

役者も、意外と商業っぽいところから、ザ・福原趣味による小劇場演劇
みたいなところまで含めバラエティ豊かに、魅力的な人ばかりそろって
いた。(トミーの演技は最近、大衆演劇化していないかという疑念は
あるけど、逆にあれをもっと研究したい気もする。あと、町田マリー先生は
イイネ、今回すごくよかったです。片岡さんはハッシュのイメージでいたら
知らない間に随分と落ち着いていた)

なんか、いろいろ含めて、ただ「持って帰らせない」芝居とは違う、
既成戯曲による上演が故の、結構久しぶりな感覚を体験させて
もらいました。自分も同じようなスタンスで作ったことがあるし、
この感覚はぜんぜん嫌いじゃないんだよなー。むしろ好き。
少し口角あげながら、青山円形劇場に最後のお別れ、
って感じでした。ま、いろいろ楽しませてくれた劇場に対しては、
いいお別れの告げ方ではないのかしら。

-------------------------------------------------
青山演劇フェスティバル スペシャル ~サヨナラの向こう側 2014~ 参加作品
ベッド&メイキングス ~Timeless~
「サナギネ」
2014年11月6日〜10日 @青山円形劇場

原作:小池竹見(双数姉妹) 
上演台本・演出:福原充則
出演:岸井ゆきの、野口かおる、町田マリー、中丸シオン、玉置玲央、井筒大介、中村たかし、
佐伯新、片岡礼子、清水葉月、富岡晃一郎、冨森ジャスティン、三土幸敏
音響:高橋真衣 照明:河上賢一 衣裳:高木阿友子 演出助手:相田剛志 
舞台監督:中西隆雄宣伝写真:露木聡子 宣伝美術:今城加奈子 
制作:相場未江 プロデューサー:笠原健一
協力:ゴーチ・ブラザーズ、ユマニテ、エフエムジー、クリオネ、レディバード、キューブ
グラート、エース・エージェント、リバースプロジェクト、ノックス 、(株)メッセ
協賛:ぴあ株式会社、POLESTAR株式会社、ATOM
提携:こどもの城 青山円形劇場
主催:ベッド&メイキングス
制作協力:プラグマックス&エンタテインメント

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by yokusang_09 | 2014-11-09 23:50 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)

カムカムミニキーナ「G海峡~禍福はあざなえる縄のごとし~」@座・高円寺1

c0025481_220345.jpg【あらすじ】
陸奥の一隅、鄙びた商店を襲った強盗放火事件…
南米移民の工場労働者であった犯人の青年は、たまたま同じ日、津軽海峡で起こった青函連絡船の転覆で溺死した男に罪をかぶせ、その男になりすまして逃亡を図る。
一方、溺死した男の婚約者は、恐山のイタコを通じて事の真相を知ろうとする。だがイタコに降りてきたモノは、一万年も前の“縄もつ英雄”の霊魂だった。一万年の昔、日本の地よりさらに東方へ移動せざるをえなかったある縄文の一族。そこには争うことを避け続ける臆病者の知恵があった。
千島列島、カムチャッカ、アリューシャンを超えて氷河溶解のベーリング海峡へ。一本の縄を頼りに奇跡の海峡越えを果たして初めてアメリカ大陸を踏みしめた 臆病者達こそ、北南米先住民の祖先となるモンゴロイド。その「争わぬ知恵」が巡り巡って、やがて合衆国の民主主義を生み、日本の平和憲法に繋がっていく。
今やギガ単位の人間と情報が行き来する日本とアメリカ。環太平洋を巡る一万年の泥臭き物語。あざなえる縄の如き、禍いと幸福、生者と死者のいったりきたりの 因縁戯画。
舞台「有頂天家族」等で松村演出にはお馴染みの武田航平はじめ、夕輝壽太ら多数の豪華ゲストを招き、 一万年の昔より語られる伝承、史実の中に息づく物語が、現代と交錯しながら鮮やかによみがえる、カムカムミニキーナ渾身の一作。


結構久しぶりなのではないだろうか。
てゆーか、名古屋公演しか観たことないから、
名古屋にこないのは全くノーチェックなのねw

なにやら壮大なお話でしたが、水上勉の「飢餓海峡」が
下敷きになっているようです。(でも半分くらいはそんな感じ)
今回は客演に若い俳優を2人起用してその二人を中心に
ストーリーが組まれていたので、劇作としては松村色は出ていたのですが、
もっとカムカム的なものを期待していた人には
若干物足りなかったかもしれない・・・。
最近、あんまり観てなかったから傾向をつかめてないけど。
ただ、推理小説がベースになっているからなのか、あれだけの壮大な
ストーリーにも関わらず、終始テンポよく進んでいたので、
かなり観やすかったです。
やっぱちょっとダレちゃったりするのよね…、松村さんの戯曲、基本的に難しいから。

観ながら思っていたんですけど、やっぱ何かを所有するってことは、
自分自身の身体にその重さを付加することなんだなぁ、と。
上手く言えないんだけど、何かを抱えることのデメリットに対して、
当たり前すぎる表現なんだけど、なにも持たない(抱えない)ものの
身軽さって圧倒的なんだよな。
どちらかが優れているというわけでもないんですけど、抱え込みたくないのに、
抱え込みやすい自分としては(もしくは筋力がないから重さに
耐えられないだけなのかもしれないが)、羨ましかったりしますよね。
中途半端な自分が一番ダメなんでしょうけど。

私も私の綱をたどって、過去を探ってみるのがいいのでしょうか。
でも、過去は過去でしかないけど。

-------------------------------------------------------------
カムカムミニキーナ2014年本公演 「G海峡~禍福はあざなえる縄のごとし~」
(東京公演)2014年11月7日~16日 @座・高円寺1

作・演出:松村武
出演:武田航平、夕輝壽太、八嶋智人、藤田記子、松村武、未来、田原靖子、
米田弥央、吉田晋一、田端玲実、佐藤恭子、長谷部洋子、中島栄治郎、亀岡孝洋
藍山彩、元尾裕介、正木航、中野大地、おくだ努(Studiolife) 、渡部紘士、小金井篤
美術:中根聡子 音楽:土屋玲子 照明:林之弘(六工房) 音響:山下菜美子(mintAvenue inc.)
衣裳:木村猛志(衣匠也) 舞台監督:原田譲二 演出助手:山田翠 演出補:藤條学
宣伝美術:山下浩介 宣伝写真:宮木和佳子 宣伝ヘアメイク:黒木翔、菊池彩香
WEB:長谷川達之(サージネット) 票券:後藤まどか 制作助手:鈴木誠 制作:蓬田恵美子
後援(東京公演):杉並区
提携(東京公演):NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
企画・製作:カムカムミニキーナ

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by yokusang_09 | 2014-11-08 22:16 | 芝居を観てきた2014 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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