NYLON100℃「シャープさんフラットさん」(ホワイトチーム)@本多劇場

【ネタバレしてますけど。】

ナイロン100℃結成15周年記念的な公演。
ケラさん曰く「『笑いと人生』を材にとったパラノイアックでシビアな」
「半自伝的」作品なんだそーな。
んで、ダブルキャスト(ホワイトチーム・ブラックチーム)で二本立て公演。
ただし、大倉孝二と三宅弘城は別々の役で2つとも出演。
↑ 今回の公演の概要だわー。
この2人でそれぞれってどーなるんだろ…。と思っとりましたけど、どーなったんでしょ。
【あらすじ】
c0025481_1454580.jpgバブル絶頂期、ある劇団の座付き作家兼演出=辻煙は、
本番直前に仕事を放り出して、田舎のサナトリウムに雲隠れしてしまう。
そこに集う、ちょっとクセのある利用者たち(会社社長や元コメディアン)の
人間模様と辻の苦悩を描いた作品。
ある日、元コメディアンの相方だった女=赤坂弥生が入所してくる。
赤坂は辻の芝居のファンで、笑いのセンスも共通しており、
辻とギャグの言い合いをするようになる。
その一方、辻を探しに、劇団員と元彼女(元劇団員)がサナトリウムにやってくる。
最初は面白い脚本が書けた辻も、最近は行き詰まって、
笑いのセンスに関しても世間とズレてきていた。
その事を、劇団員や元彼女から指摘され、自分でも内心そのことに気づき、
そして劇団や元彼女から逃げ出した事を軽く後悔しながらも、
それでもやはり自分の感覚に従うことしか出来ず、
劇団や元彼女らとの関係を修復しようとはしなかった。
やがて、バブルが崩壊し、サナトリウムの閉館が決まる。
劇団員達は辻の元から去っていくが、その劇団員の一人と小学校の
同級生だったというサナトリウム職員から、彼が卒業文集に書いた作文に関する話を聞く。
その作文は「自分は世間からズレているが、他の人だって合わそうとしているけど、
ズレている。そういう人たちを「シャープさん」「フラットさん」と自分は呼ぶ。」
という内容だった。閉館の日が刻々と迫る中、辻は赤坂と、
内容を次第に先鋭化させながら、相変わらずギャグを言い合っている。


…まぁ、どらめちゃテキトーですけど、ざっとこんなような雰囲気だったよ。
だってさー、ナイロンの芝居っていっつも人間模様みたいなやつだで
ストーリーとか示しにくいがねー。

ホワイトチームは、三宅さんが主人公=辻煙をやっとらっせるんだけど、
脚本もそうなんだけど、それよりも三宅さん自身が
持っとらっせる(と思っとる)ネガティブ要素が丸出しw
前から2列目のど真ん中ってゆう席のせいも大いにあるのかもせんけど、
観終わった直後の正直な感想を言うと、かなり重かった。てか、息苦しかった。

三宅さんの演る辻は、ありゃ「世間ズレ」というより「異常」とか「狂気」だわ。
なんか、迫力云々ってゆーか、怖かったもん。妙にハマっとって。
まぁ、主人公の三宅さんに始まり、元彼女役の新谷さんとか、
河原雅彦とかみんなそうなんだけど、
キャスティングが、みんなおそがいくらぁにハマっとらして、
その上、どらマジメにやっとらっせるもんで
んまー、観とって、ホント、ちょっとえらいくらいだったがんね…。
ナイロンってゆーか、ケラ演出の芝居って、世の中食って掛かったというか、
斜に構えた感じの軽さがあるもんだで、「ナンセンス」として確立されとるんだろうけど、
今回の場合は、おかげさまで、へヴィー具合や、ねちっこ具合や、
いやらし具合が、いつもの数倍増しになっとって、ホント、えらかったわー。
脚本に書かれた言葉の持つ、本来の重さや攻撃性をマトモに喰らった気分。
ほんでも、かつてないくらいにリアリティに溢れとったけど。自分的には。

そんでねぇ。また、この脚本ときたら、ケラさんのクリエーターとしての業深さがドドーン!
って出てまっとるって言やーえーんかしらんけど。この道で覚悟っていうんですかねぇ。
「半」自伝的だからこそ、逆に、この主人公は、自分としては、作者とダブるってことは
あれせんかったんだけど、主人公を突破口として全体的な想い入れは感じてまったよ。
「笑っていけないものなんてないんだ。」はさりげなく心に響いた。

ある意味、ケラさんらしい15周年アニバーサリーだわー。うん。

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NYLON100℃ 32nd session 15years anniversary
「シャープさんフラットさん」 
2008年9月16日~10月19日 @下北沢 本多劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演(ホワイトチーム):三宅弘城 松永玲子 村岡希美 廣川三憲 新谷真弓 安澤千草 
藤田秀世 吉増裕士 皆戸麻衣 杉山薫 眼鏡太郎 大倉孝二
佐藤江梨子 清水宏 六角慎司 河原雅彦
美術:BOKETA 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN)
音響:水越佳一(モックサウンド) 音楽:三浦俊一
映像:上田大樹(instant wife) 衣裳:松本夏記(ミシンロックス)
ヘアメイク:武井優子 演出助手:山田美紀(至福団)・相田剛志
舞台監督:山矢源(ダイ・レクト) 宣伝美術:雨堤千砂子(wagon)
プロデューサー:北牧裕幸、高橋典子
制作:北里美織子、太斎志保、佐々木悠
制作協力:馬場順子、花澤理恵 広報:米田律子
協力:イエローキャブ、石井光三オフィス、大人計画、オフィスIII's、オフィスPSC、シス・カンパニー、ジャングル、スターダストプロモーション、ダックスープ、ハイレグタワー、プロダクション人力舍、マッシュ
助成:文化庁・芸術創造活動重点支援事業

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by yokusang_09 | 2008-09-25 23:00 | 芝居を観てきた2008 | Comments(0)


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