青年団「東京ノート」@こまばアゴラ劇場

東京遠征(5月)の最終日は、青年団。
大人計画→ナイロン→青年団 って、どんどん静かになってっとるがんねw
当日券でギリギリ入り込めた!(けど、最前列でケツが痛くなった…)

【戯曲について…青年団HPより引用】
c0025481_21125987.jpg東京ノートについて
 『東京ノート』という芝居は、その題名が示す通り、小津安二郎監督の名作『東京物語』が、モチーフになっています。『東京物語』では、年老いた両親の上京の風景が延々と描かれるわけですが、この『東京ノート』では、美術好きの長女の上京を機に、バラバラに暮らしている兄弟が、都下のとある美術館に集まってきます。もちろん彼/彼女らには、それぞれの生活があり、苦しみがありますが、目下、彼/彼女らの共通の関心事は、親の面倒を誰が見るかという事だけです。もう一つの背景として、この作品では、遠く欧州の地で、たいへんな戦争が起こっているようです。しかし、ここに集う人々は、それぞれの問題、それぞれの生活を語るのみで、あたかも世界史の大変動とは無縁にみえます。

 演劇が、人間の精神の振幅を描く装置であるとするなら、この作品は、その精神の振幅の、もっとも微細なところを炙りだそうという試みだったのかも知れません。国家間の大きな衝突と、家族という最も小さな集団の葛藤と、その二つの混沌のなかで、静かに揺れ動く何ものかを、見つめていただければ幸いです。 近未来の美術館を舞台にした『東京ノート』は、家族や人間関係の緩やかな崩壊を描いた作品として、90年代演劇を代表する作品として、国内外で高い評価を得ています。    平田オリザ


ヨーロッパで大きな戦争が起こり、数々の貴重な美術品が、日本に疎開してきとる。
その「疎開先」の一つに選ばれた、小さな美術館の休憩所でのやりとりを
静かなタッチで描いた作品。

脚本中には「ヨーロッパで大きな戦争があって」とか、
「平和維持軍に参加する・しない」等の台詞(設定、と言ったほうがええんかしゃん?)が
出てくるんだが、それが「改憲」だの「集団的自衛権」だのと
騒がしめな最近の流れと重なる部分があって、結構、心にチクリ。
だけど、この美術館の休憩所にいる登場人物たちの会話の主題は、
「(兄弟で集まっとる席で)親の面倒を誰が見るか」とか
昔やってた(趣味かしらん?と思うような)反戦運動についてとか、卒論ダルイとか、
そんな平和な話題ばっかしなわけ。その「戦争」も、どこか実感無い扱いだし。
でも「平和」だでええんか、って言ったらほーでもなくて、
(こっからは完全に自分の感覚になってまうんだが)何だか、彼らは孤独を
背負って生きとるなぁ。って感じなんだがんね。東京砂漠ってゆうかw
良くも悪くも一人で生きとるってゆうか。
そんな、ある種の寂しさを抱えとる登場人物達の心の動きと、世界のきな臭さとが
あいまったとき、圧迫感とか緊張感とかが、どえらいリアルさを持ってやってきて、
そんで観客は心を揺さぶられるんかなぁ…。と思った。(←最後、何故か弱気w)
感動して涙を流しとらっせるお客さんとかもおらしたのよ。
(特に、兄弟の話はいろいろと切なかったしね。)

芝居自体は、美術館に定点カメラでも置いたんかしらん?っていうような流れ。
ストーリーなんて、あるんだかないんだかw
だけど、それでも時は流れていく。不思議な空間だわ。

自分が感じたことはそんな感じです。(いかんせん、お尻が痛ぁてね…。)
まぁ少し年齢が上だと、まーちょっと楽しめたのかもせんね…。
でも、これが岸田戯曲賞もらって、絶賛される理由がちょっとわかったかも。


******************************
青年団 第53回公演「東京ノート」

2007年4月19日(木)~5月14日(月) @こまばアゴラ劇場

作・演出:平田オリザ
出演:山内健司・ひらたよーこ・松田弘子・足立誠・山村崇子・根本江理子・辻美奈子 
   小河原康二・秋山建一・小林智・川隅奈保子・松井周・能島瑞穂*・大塚 洋
   鈴木智香子・大竹 直・高橋智子*・荻野友里・河村竜也・長野海
   堀夏子 (*ダブルキャスト)
舞台美術:杉山至+鴉屋  照明:岩城保  字幕操作:西本彩
衣裳:有賀千鶴  宣伝美術:工藤規雄+村上和子・太田裕子  宣伝写真:佐藤孝仁
宣伝美術スタイリスト:山口友里

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by yokusang_09 | 2007-05-12 22:42 | 芝居を観てきた2007 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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