パルコプロデュース「キャバレー」@刈谷市総合文化センター

c0025481_23231630.jpg【あらすじ】
1929年、ナチス台頭前夜のベルリン。キャバレー「キット・カット・クラブ」では、毎夜毎夜、退廃的なショーと、刹那的な恋の駆け引きが繰り広げられている。
妖しい魅力でお客を惹きつけるMC(司会者)。そしてショーの花形、歌姫サリー・ボウルズ。
ここは、日ごろの憂さを忘れられるバラ色の場所。
大晦日の晩、アメリカから到着したばかりの、駆け出しの作家クリフは、たちまちサリーと恋に落ち、一緒に暮らし始める。彼らが暮らす下宿の女主人シュナイダーは、長年女一人で生きてきたが、心優しいユダヤ人の果物商シュルツと結婚することを決意。しかし迫りくるナチスの脅威に、結婚を断念せざるをえなくなる。希望に溢れていたサリーとクリフにも、ナチズムの足音は高く聞こえ始め、そしてついに、キット・カット・クラブにも・・・・
(公演特設ページより引用)


実は今年初めての観劇でした。キャバレー。
芝居制作にかかわってるとなかなか観に行かなくなっちゃうんですよ。
まぁ、単純に忙しかったからなんですけど。

長澤まさみ主演で話題になっていた今回の作品ですが、実は初演も観てまして。
(こういうとき、自分の書いたブログの感想が備忘録として役に立つ)
人気公演になるし、初演観てるから遠慮しとこうかと思ったのですが、
この作品楽しかったし、なにより一緒に行こうとご近所様に誘っていただいたので、
行ってきたというわけです。ただ、座席はS席にしたし、新しいホールなのもあって、
どらめちゃ観やすかった…。

恐らくですが大きく台本が変わっているところはないし、
演出も大幅には変ってないんじゃないかな。
少し舞台装置が大きくなった気もしますが、基本同じ路線なはず。
そんな中、一番残った印象としては、
なんか、普通のミュージカルになったなぁ…ってところかなw
というと、面白くなかったかのかと思われるかもしれませんが、
別にそういうわけではなくて。少し補足すると、ミュージカルとしての安定感があった
というか、まっとうにミュージカルしてた、というか、そんな感じ。

自分がそういうものにかなり見慣れてしまったというのもあるかもしれませんが、
個人的には石丸幹二がやっぱりでかいのではないかと。
だって、元・劇団四季の看板俳優ですよ(笑)超正統派だがね!
エムシー役、初演は阿部サダヲでしたからね…。
そりゃ「大人計画」度が下がって、「劇団四季」度上がりますってw
そう、初演は結構「大人計画」テイストがもっと強かったんですよ。
でもそれは、実は初演はエムシーにスポットが当たっていた、
というかエムシー目線で捉えられていたということなのかもしれない
(というか、当時を思い出してみると、そういう印象だった)。
今回は逆に、サリーとクリフにスポットが当たっていたので、
同じような構成でもまた印象が違って、「まっとうにミュージカル」感が
出ていたのかな、と。

もういっこ、月並みだけど触れなきゃいけないのは、あの「キャバレー」という
戯曲の世界そのものですわな。初演の時は、別に鉤十字とか見ても特別に
意識することってのはありませんでしたけど、今の時代、
あの展開からの、鉤十字が登場してくるシーンは、主義主張とは別にしても、
大なり小なり、何か感じてしまうものがあるのではなかろうか…。
自分なんかは、「2010年代は新たな戦前の始まり」なんてキーワードが
脳裏をかすめたり。(最近目にして気になっていたんです。)
そのあたりが絡んでるからなのかわかんないけど、今回の作品は、
倒錯的で退廃的なとかそういう感じがそれほどにじみ出ていなくて、それよりも、
成熟を超えてしまった、壊れやすさとか危うさといったものを感じておりました。
そんな、どこか時代を読んでいるかのような雰囲気は、多分、
今回のキャスティングだったからこそ出せたのかな、と、個人的には思います。
特に長澤まさみとか。(別にエロい目線で見ているわけではなのですが、
以前、舞台で観たときは細くて美人って印象だったのに、今作では逞しさもあり、
なおかつセクシーだったのがよかったです。役作りかな。)
この時期に、この作品をぶつけてくるセンスというのは、(パルコ制作だけど)
それはそれで、ちょっと松尾さんっぽいところもある、と言えるのかもしれん。
…別に関係ないかw

そうそう、ついつい旧作と比較しちゃうので、これだけ言っておきたのですが…
ま た お こ め 券 出 て た (爆)
ホント、色々感動したw ニセキティちゃんは出てなかったけど…。
再演観るのも楽しいねw

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パルコプロデュース「キャバレー」
(愛知公演)
2017年2月17日~19日 @刈谷市総合文化センター

上演台本・演出:松尾スズキ
台本:ジョー・マステロフ 作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ 翻訳:目黒条
出演:長澤まさみ、石丸幹二、小池徹平、小松和重、村杉蝉之介、平岩紙
秋山菜津子、片岡正二郎、花井貴佑介、羽田謙治、齋藤桐人、乾直樹、楢木和也、船木淳、笹岡征矢
岩橋大、丹羽麻由美、香月彩里、谷須美子、エリザベス・マリー、田口恵那、永石千尋 
ミュージシャン:門司肇、清水直人、磯部舞子、東京ブラススタイル
音楽監督:門司肇 美術:池田ともゆき 照明:大島祐夫 音響:山本浩一 
振付:振付稼業air:man 衣裳:安野ともこ ヘアメイク:大和田一美 歌唱指導:益田トッポ 
演出助手:坂本聖子 舞台監督:二瓶剛雄 制作:伊坂直人 プロデューサー:田中希世子、藤井綾子 
製作:井上肇 企画・製作:(株)パルコ

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by yokusang_09 | 2017-02-19 18:04 | 芝居を観てきた2017 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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