平成28年2月文楽公演(第一部)「靱猿」/「信州川中島合戦」@国立劇場小劇場

c0025481_0584535.jpg半蔵門は朝の11時。

実は、国立劇場に来るのは初めて。かつてはこの劇場で上演することを目指して、高校生の頃は頑張っていたのだが、今日はこうして客として観にきたわけです。(今回は小劇場ですけど)
ああ、自分の中で「東京」がどんどんと近くなっていくよ。
って、何を今さらって感じですけどw

思い出話はさておき。

東京勤務時代の同僚に誘ってもらって、初めての文楽を観にやってきたのです。
ちなみに、「文楽」というのは人形浄瑠璃の一派なんですね。
今回に向けて調べました(笑)
東京にいた頃から誘ってもらっていたのですが、なかなかタイミングが合わなくて。
でも、NHKで「ちかえもん」の放送が始まり、さらにたまたま人形劇に
関わる機会があったこともあって、このタイミングで行っちゃうことにしちゃいました。

とりあえずの感想としては・・・すんません、むちゃくちゃ油断してました。
予想以上に面白かった!
以下、ど素人なりに、思ったことをチマチマと。
(本当に、観慣れていない人の感想メモなので、いろいろとすみません…)

[靱猿]
狂言の演目から抜粋したもの(景事)らしく、そのため内容もつかみやすいし、
初心者にはとても優しい内容。正直大したストーリーはないのですが、
初心者が人形浄瑠璃の「人形」の面白さを実感するにはバッチリでした。
猿の人形が出てくるのですが、それがすごくかわいい(笑)
しかも、猿の地味で目立たないけど狂言らしい、細かな動きが愛おしい。
踊りの場面が続くので、人形遣いっぷりを堪能できるのですが、
実は首・右手(主遣い)→左手(左遣い)→足(足遣い)の順番でランクが
下がっていくんですね・・・。てっきり、足が2番手だと思っていたw
でも、3人の息がきちんとあってないと当然ながら人形はきちんと動かないし、
よく見ていると、主遣いがリードしっぱなし、というわけでもなかったんですよね。
この演目に関して言えば、曲芸をする場面があることもあって、
キーとなる人がころころ変わっていて、ちょっとバレーボールみたいというか、
意外なほどスポーティーなんだな、という印象。
人形1体に3人がついて、さらに太夫や、三味線やら、
黒子(人形を操らない純粋に裏方)もいたりで、なんちゅー総力戦。
人形劇といえど、こりゃふつうの芝居と変わらんじゃないか!
と、なんか、人形浄瑠璃の世界にバーン!と当てられて、最初の30分が終了。

[信州川中島合戦]
第一部メイン。
あまり動きのない作品で、ちょっと眠いかもしれない、という事前情報は
聞いていたのですが、まぁ、慣れたら眠いかもしれないw
しかし(前の演目も同じだが)太夫の台詞は字幕表示されるため、
何を言っているかはちゃんと聞き取れるし、パンフレットに詳しいあらすじが
載っているため(さすが国立クオリティ。お買い得。鑑賞にはマスト)、
そんなに眠気を覚えることもなく。
靱猿はスポーティーな印象でしたが、こちらはもっとじっくりと落ち着いた
演技を楽しむことができました。本当に初めてだった「猿靫」のときは、
人形遣いの動きに注目が行きがちだったのですが、
今度は、人形の動きや表情といった、人形そのものの演技力
(操り方が上手いということなのでしょうが、そういうことではなくて)に
見入ってしまいました。「ちかえもん」の劇中に、人形の動きに客が
悲鳴や歓声をあげるシーンがありましたが、別にそれは、
娯楽が少ないから人形芝居で満足している、とかいうわけではなくて、
本当に人形が生きた演技をしているんですよね。
(あと、人形といえば、一人で操作する人形も出ていたのが印象的でした。
あれは古い人形浄瑠璃のスタイルなんですかね?)

文楽を観慣れていない自分は、ついつい舞台正面で展開される人形芝居に
注目しがちなのですが、太夫の浄瑠璃語りも素晴らしかったです。
敵将と老婆とのいがみ合いやら、吃音の妻の苦労やら、古典の「語り」なので、
自分が普段観ている芝居と比べると、やはりある程度は叙事的な要素が
強くなるもんだと思っていたのですが、そんなこと全く関係なく、
叙情的にもシーンが立ち上がってくるし、劇場の空気もガンガン作っておりました。
というか、太夫自身、声(語り))だけじゃないパフォーマンスもありますもんね。
そりゃそうだ。(というか、小劇場系の目線で観すぎか?)

というわけで、初めての文楽だったわけですが。
人形芝居なので、舞台上で細かい動きが続くし、表情の動きだって(人間に比べたら)
大してあるわけでもないですけど、でも普通に生身の人間が演じる歌舞伎よりも、
ずっと濃縮された世界がそこにはあるような印象を受けました。
(もちろん、かなり前の方の良席を確保してもらっていたので、見え方については
いっさいストレスを感じる必要がなかったこともかなり大きいのですがw)

いやー、こりゃなんか、ちょっと新しい扉を開いてしまった感(笑)
自分が、純粋にどっぷり古典にハマるとはあまり想像できないのですが、
とか言ってるとそのうちハマってそうですが、また行きたいなぁ。
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by yokusang_09 | 2016-02-20 14:40 | 芝居を観てきた2016 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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