日本劇団協議会「プラモラル」@ザ・スズナリ

出演者のまどかさんにご案内いただき、観てきちゃいました。
実は初演を観たことがあって、なんとサイン戯曲まで持っていたりするのですが、
実家に置いてきてしまい、さらに自分のブログで感想を辿ってみたら、
サクッとした感想しか書いてなくてストーリーが思い出せなかったというw
(シーンは覚えてたんだけど、他の芝居とどうにも被っちゃってね)
なので、比較的新鮮な気持ちで再演を観てきた。
神谷演出と佃演出の違いも楽しみにしつつ。

c0025481_243141.jpg【あらすじ】
何もない舞台。「男1」が一人現れる。
彼は「男1」であるがゆえ、まだ何者でもない誰かだ。
あけぼの小学校のPTAの婦人パトロールの人達と遭遇する「男1」。
婦人パトロールの人たちは「男1」を<不審者>だと決めつける。
この町では三年前に小学校女子の殺害事件があり、その犯人はまだ捕まっていないので
見かけない男に対してピリピリしているのだ。
<不審者>から危うく<犯人>に決めつけられそうになった彼だったが、遅れてきた夫人の一人の
曖昧な記憶により<コミュニティーセンター職員>となった彼は、責務を全うしようとこの町でイベントを
開催しようとするのだが、徐々にこの町の問題点が浮き彫りになってくる。
それは新興住宅地域における新しい住人たちと昔からこの町に住む住人たちとの根深い確執・・・
そこから生まれる人間関係のの裏と表・・・性的倒錯による歪んだ愛情・・・それらが次々と剥き出しになっていく。
そして、<コミュニティーセンター職員>から再び<不審者><犯人>へと変貌を余儀なくされる「男1」。


ニュータウンを抱えるある町の、旧来の住民と新住民とのやりとりだったり、
ニュータウンならではの住民のイヤな繋がりだったりを中心に描いた、
人間のモラルについて描いたちょっとイヤな感じのお話。
大幅に間違っているわけではないはずw

正直、ちょうど山口県の田舎で5人くらい殺された事件が
話題になっていたこともあったし、自分も歳を食ったので、
7~8年くらい前の話なんだけど、今の方が自分に入ってくるという意味では
面白く観ていた。役者がいつものB級遊撃隊の方々ではない、という
新鮮さもありましたけど。というか、ニュータウンを舞台にしたっていう時点で、
当時も(悪い意味ではなく)あるある感はあったんだけど、今の方が
確実にそれが増している、ということが妙に怖かったというかなんというか。
繰り返しになるけど、たぶんあれから年齢を重ねた、という部分は
だいぶ大きいと思うんですけどね。あとは、感じる湿度の成分が違うっていうのかな?
(そうやって考えると、B級って大人の芝居だよなー)

誰しもが持っている、とかって感じさせるわけではないんだけど、
エラソーな顔しているくせして陰でなにやってるかわかんない、
あの感覚って言うのは、案外観客の自分たちも他人の行いを覗き見感覚で
観ちゃってるところがあって、その瞬間って「あらやだ」って程度なんですけど、
まぁ、じぶんだってそんなこたぁさんざんある訳でw
(ただし、犯罪には手を染めていませんから!)
他人の振りして笑っちゃいたくなるほど見せつけてくるのではなく、
薄皮剥いでくるようなあの感覚を、まさか再演モノで感じるとは思ってもいなくて、
今更ながらに、ちょっと社会派っぽい感じの作品が続いていたころの
佃戯曲を今一度観てみたい感覚になりました。

それにしても、名古屋の劇団って、あれなの?そんなにメタが好きなの?w
今回はそのメタがうまいこと作品の不気味な世界観に繋がっていたけど、
そんなに「私は男1です」みたいな台詞言っちゃうのが好きなのかね?
・・・ってのは、思いましたw
そうじゃない劇団もいっぱいある、というかそっちの方が多いような
気はしておりますが、でもなんか少なくはないよね・・・。
あと、吉村さんが大変よかったです。あの方、だんだん
B級に馴染んできてらっしゃるからなのかわかりませんけど、
きっとご本人が持ってみえる色気みたいなもんが、回を重ねるごとにでてきてる気がする。
演出の佃さん含めて3人、B級の役者が出演することで、
元々の劇団カラーも残しつつ、でも外部の役者さんの刺激もありつつ、
そしてなにより、佃さんの芝居を(そして知人が出演する芝居を)
スズナリで観られたってことが、まーなんか、新鮮だったわw

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(公財)日本劇団協議会 日本の演劇人を育てるプロジェクト 
「プラモラル」
2013年7月24日~28日 @ザ・スズナリ
作・演出:佃典彦
出演:木暮拓矢(流山児★事務所)、吉村公佑(劇団B級遊撃隊)、坂井香奈美(流山児★事務所)、
    山丸莉菜☆ (流山児★事務所)、寺十吾 (tsumazuki no ishi)、若杉宏二 (流山児★事務所)、
   下総源太朗 (ワンダー・プロ)、青木砂織 (流山児★事務所)、麻乃佳世、平手舞 (Beehive inc.)、
   まどか園太夫 (劇団B級遊撃隊)
照明:小木曽千倉、音響:岩野直人、舞台監督:小林岳郎、演出助手:三井田明日香
宣伝美術:グラフ、チラシ原画:ヨコヤマ茂未、アシスタント・プロデューサー:米山恭子
プロデューサー:流山児祥



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by yokusang_09 | 2013-07-27 22:41 | 芝居を観てきた2013 | Comments(0)


生きて名古屋に帰って来たよ。


by yokusang_09

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